月刊名探偵コナン新聞【第二号 SIDE BLACK】

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声優チーム座談会

ワールド迷い込む?

─ 心掛けていることは

山崎:「みなさんはこの言い方は違うんじゃないですか、とか。そういうのはありますよね。」

高山:「ああ、それはあるね。特に推理をしているときに説明分かりにくいとね。本だと何回も読み返せるからいいんですけど、テレビだと1回の放送で分からなかったら申し訳ないですから、専門用語もなるべくチェックして、死体と遺体の使い分けや、どの時点で容疑者になるか、敬称は付けるかどうかなんてことも考えます。」

「1回の放送で分からなかったら」というのは時々考えることがあります。

アニメは原作があるので、表現はもちろん、内容が難しいのはしょうがないかと思います。少年漫画なのにちょっと文字数多すぎないか?というのがコナンの魅力でもあり、漫画はじっくり考えながら何度も読み返しし、文学のように楽しめるのが大人でもコナンを楽しめる理由の一つ。だから凝った内容もプラスになる。

個人的には原作を読んでしまっているので、アニオリ以外は流して見るくらいなのですが、原作で読んでいても小難しいのもあるので、これ、なんとなく見てるだけじゃわからんだろうなーと感じる時はあります。

でも、アニメじゃないけど、映画やスペシャルは初見で内容が把握できないのはあまり好きではありません。

推理が簡単でシンプルすぎるとミステリーファンからの評価は低くなってしまい、「こんなの日常編でやれよ」と批判されることもあるのですが…

素人が見ても「あっそういうことか!」とスッキリできるから「見て良かった」となるのであり、難しくて見終わった後にモヤっとが残ってしまえば不満が残ります。二度見の半強要は映画ではマイナス。

「これ普通に見てたら気付かないだろー」という類のやたら細かい伏線が発見されると絶賛されることがあり、それはそれでマニア向けの楽しみではあるのであっても良いと思うのですが、やはり映画の場合それはゲームでいうところのクリア後の裏ボスのような、あくまでおまけ要素。

本気で集中して見ていないと容疑者候補の登場人物を覚え切れなかったり、推理に必要な伏線に気付けないようになっていると、気楽に楽しむことができません。

以前、初見で犯人を当ててやろうと、大事なところを忘れないよう紙とペンを用意して挑んだら、アニメとしては全然面白く感じなかった経験があります(笑)やっぱり映画はそうやって楽しむものではないと感じました。

かといって、一度見てしまうと犯人はわかってしまう。コナンの映画は「お祭り」。アクションに友情やラブストーリーなども魅力で、ミステリーは映画の評価の一つの要素に過ぎないので、難しければ良いというわけではないと思います。

まぁ、コナンの映画は人気だけあって、色々な層の期待に応えないといけないのでこの辺は大変そうです。

小山:「「殺す」という言葉は使わないとか。」

高山:「はい。これは番組としてのお約束。「殺害」に変更します。あと必ずお礼をいう。「ありがとう」とか。あいさつがなければ、必ずそこに足すようにします。」

これは個人的にブログ記事を書く時も同じようなことをしています。あまり直接的な表現は使いたくないというか。

ただ、文章だと同じ言葉ばかり連続で多用するとくどくなるので、できるだけ言い換えるんですが、どうしても見つからない場合はやむをえず使うんですけど。

─ 高山さんと山崎さんは変った部分もあるんじゃないですか

山崎:「作画の感じが変ってきたのに合わせてという話しはします。」

高山:先生の絵も変わってきてるからね。

山崎:大人っぽくなってきているというか、シリアスになってます。昔はもっとマンガマンガしていました。

─ 鋭角的になった感じですか

高山:逆に少し丸くなったかなあ。

山崎:私の場合は、ツノがとんがってきてるけど(笑)

組織編なんかでシリアスな場面も多くなってるので、初期の作画のままだったら一体どうなっていたんだろうとちょっと想像みてみたり。たぶん、魅力半減かも。女性キャラはより美人になっていますね。

蘭の頭はやっぱりツノだったんだ(笑)

半年で700以上事件

─ ここまでの人気となった理由は何だと思いますか

高山:「キャラクターがそれぞれ独り立ちしていることでしょう。「名探偵コナン」ってタイトルですけど、「名探偵蘭」でも「名探偵小五郎」でもいいでしょうし。」

小山:「いや「小五郎」はよくないんじゃない?」

山崎:「確かに違う違う(一同笑い)。」

高山:「これって何年前にやった話し?ってこともあるよね。でも本当は、小さくなってからまだ半年くらいしか経ってないんですよね。事件はたくさん起こっていますけど。」

小山:「大変な犯罪都市なんですよね。半年間で、700以上の事件が起きているんだから。」

名探偵蘭のほうがないかと(笑)小五郎は一応世間的には名探偵なので、間違ってはいないかも?というか、ちょっと見てみたい。

作中の経過時間は、声優さん達も半年程度と認識しているようである。

これだけ続いてまだ半年かよーと思われそうだが、新一がもう半年も学校を休学していると考えたら結構長いのかもしれない。

大変な犯罪都市と言われてしまった(笑)700件も起きているというか、コナンが関わった事件が700件なので、一見平和そうに見える米花町は、実はもうどこのヨ〇〇スブルグ状態。

最近じゃ、目暮警部に「また君たちか~」なんて言われてるけど・・・

─ シリーズで一番記憶に残る作品を教えてください

高山:「「ピアノのソナタ『月光』殺人事件」です。犯人は罪を償わなくてはいけない。だから生きたまま逮捕するというのが原則ですから。あの事件は絶対に忘れられません。いや、忘れちゃいけない、だな。」

山崎:「亡くなられた永井一郎さんが犯人をやられた回があったんですよ。図書館の人で、人を殺していたんですけど、それを子たちに気付かれた。で、子どもたちが必死に図書館に隠れているんですよ。本棚の間に隠れていて。「出ておいでー」って、すごい優しい声で言うの。怖~いって。あの頃、ちょうど絵もおどろおどろしい感じで。あれが一番犯人として怖かった。」

小山:「最初に出させてもらったエピソードを、一番よく覚えていますね。僕が1人でしゃべっているような回なんですけど。みなみさんが、前任者をあんまり意識しないでいいよって、言ってくださって。ここはもっと、説得してくださいとか。自分の気持ちをあえて押し殺してとか。そういう人間作りでアドバイスいただいて、うれしかったです。」

「ピアノソナタ」は「犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は・・・」「殺人者とかわんねーよ・・・」の名セリフが生まれるきっかけとたった事件。

図書館殺人事件は先日デジタルリマスターで再放送、そのネタが多方面で話題になっていました。

小五郎の声は前任者がはまりすぎていたので、声優の変更のお知らせががあった時は正直ショックでした。

こういうのは比べられてしまうので、相当やりにくかったのではと思います。たぶん、最初は小山さんも相当プレッシャーがあったんじゃないかと。でも、慣れの問題なのでいつの間に気にならなくなりましたね。

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