アイスの実|AKB48殺人事件 終了後の考察・反省会

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完結にまとめると

1.名前を「ローマ字表記する」と示唆する箇所はD.Mには一切含まれていない。

⇒日本語で母音を数える場合のことなどは最初から無いこととして考えた

そもそも、母音が4つというのも、「4種類」と解釈することもできるわけだがその説明は無い。そのため、「ローマ字表記する」という意味が含まれていなくてもおかしくはないのかもしれない。

2.「ローマ数字」で「Ⅳ」を書いたことが名前を「ローマ字表記する」に変換してから考えるという意味を含んでいるのだが、説明が少し不十分であった。(他の2つには含まれていない)

⇒「意味は3つとも同じ」というのは厳密にはウソ

しかし、1.2ともに大島優子が小指を曲げていた件については完全に放置している問題が残る。

そこで

3.3つのD.Mに「ローマ字表記する」という意味が含まれていたのだが、説明を完全に省いた。

というパターンも考えられる。

しかし、小指を曲げているのは欧米式の数え方で、それが「ローマ字表記する」ということを示唆していたという推理は省いてはいけない部分である。ここは説明がないと正解と確定できない。

渡辺麻友のD.Mはキーが壊れていたために日本語のローマ字打ちではなく、日本語⇒英語に変換した上で打った。「BOIN」「VOEEL」どちらも名前をローマ字(英語で考える場合も名前はローマ字になるので同じ)に変換するという意味を含めていると考えることもできるし、特にそんな意味は含まれていないと考えることもできる。

確かなのは、「VOEEL」はキーが壊れていたために仕方なく打ったものなので、この中には「ローマ字表記する」という意味は含まれていない。(たまたまこれでもおかしくないようになっているが)本来打つはずであった「BOIN」には含まれている可能性があるとうところ。

ただ、「ぼいん」をキーにメッセージとして残す場合に、「BOIN」と残そうとするのは普通のことである。渡辺麻友は暗闇の中でキー配列の感覚を頼りに、いわゆるブラインドタッチでメッセージを残したわけだが、カナ入力派で無い限りはローマ字の配列を思い出して打つはず。

タイピング上級者の中には少しでも時間を短縮するためににあえてカナ入力をしている人もいるが、通常はタッチタイピングができるほどの人はカナ入力は使わない。

そのため、渡辺麻友は「ローマ字表記する」ということを意識して打ったという確証はなく、本来打つべくして「BOIN」を打とうとしたが、キーが壊れていたので「VOEEL」と打った。という当たり前の流れという可能性もある。

別の解釈

仮に1,2のパターンの場合、各メッセージはどう解釈すればいいのか。

以下は9話を読んだ直後に書いたので前述した内容と重複する部分もあるが、一度初心に戻って各メッセージについて整理してみる。

最初のメッセージ

加藤玲奈の残した親指で「Ⅳ」の文字。これはあえて「親指」で書いた事が不自然、何か意味があるのではということで、これは「母音」を示すために親指で書いたという結論。

普通は人差し指で書くだろうからこれはメッセージの1つだろうということは容易に想像できたが、実際に自分で試してみたら、実は親指の方が書きやすかったという事実(笑)でも、まぁやっぱり普通は人差し指だろうからこれで問題ないはず。

親指で書いたことがポイントになる前提でほぼ考えていたが、仮にこの親指で書いたという事がメッセージと無関係であったとしても100%無茶な展開というわけではなかったのかもしれない。(案外、親指で書く人もそれなりにいそう。本当に書きやすいです。柏木由紀もひとそれぞれじゃないかしらと言っている。)

一方で「Ⅳ」の文字。これはなぜ「4」ではなくて「Ⅳ」なのかという疑問もあった。一説ではアルファベット表記することで名前をアルファベットで考えることを示唆したのではとも考えられたのだが、このパターンは除外するとどうなるか。

「Ⅳ」のアルファベット表記は、単にストーリー上「N」や「Z」に見せかけるためだったと考えたほうが良いのかもしれない。最初から「4」と答えが分かってしまっては面白みに欠けるので、漫画だから「Ⅳ」ということに。

ダイイングメッセージはよく犯人にばれて書き換えられるのを想定して、わざとそれが示す意味が直接わからないように書くことも多いが、「母音が4つ」という共通点は加藤玲奈が自分の頭の中で思ってたことで、犯人はそれに気づいていなかったようなので隠す必要は別にない。

「4」を「Ⅳ」にしたところで大したカモフラにならないし、(わざと「N」に見えるように書いたのならともかく)やはり深読みせずに漫画だからと考えるの一番自然か。

「4」と書く場合絶対に数字。アルファベットは明らかにおかしいというほどのことでもないだろうし。ここは見逃せる範囲ということで。

「Ⅳ」の文字で「4」、親指に血を付けて「母音」を示し、アルファベットにしたのは「たまたま」ということでもこのメッセージの解読におかしな点はないかと思われる。

3つ目のメッセージ

2つ目のメッセージの前に、先に説明しやすい3つめのメッセージから。

キーボードで「4」「Vowel」を表す渡辺麻友のメッセージ。 「4」はそのまま数字の「4」で問題なし。

「Vowel」も日本語の「母音」をアルファベットで示しただけで、英表記した理由は「B」のキーが壊れて日本語では打てなかったからということが最終話でわかる。(Iも壊れている)

渡辺麻友が「Vowel」という単語を知っていた点はそんなに突っ込まずに漫画だからでいいだろう。死ぬ間際にそんなの打てるかという点も同様。一応PCが得意という設定は読み取れるので、暗闇の中で素早くキーを見ずにタイプできたという推理は成り立つ。

「ローマ字(日本語)」では打てなかったというのは、良く考えればそうである。壊れたキーが使われているというパターンでも良かったと思うが、これも漫画の都合上英語の方がしっくりくるからそうしたのであろうか。

キーが壊れていたという設定は明らかに「何かあるぞ」という見せ方だったのでかなり怪しかったのだが、これはローマ字(日本語)では打てなかったという設定をするための伏線であった。

トリックの仕掛け上、英語でしか打てない設定を作りたい。それで、わざわざキーを壊してそうせざるを得ない状況にしたということ。

とりあえず、数字の「4」で「4」、「Vowel」で「母音」を示し、英語で打ったのはキーが壊れていたから日本語では打てなかったので仕方なく。ということで、ここもこの解釈でも無理なところはない。

2つ目のメッセージ

最後に2つ目のメッセージについて。小指を曲げて、残りの4本の指で「4」を示し、胸に手を当てて大きな胸=ボインを示したダイイングメッセージ。

大きな胸に手を当てて「母音」を示したのは、まぁもうちょっと何とかしてもらいたかったと感じた人はいると思うが、別に矛盾があるわけでもないのでこれでいいだろう。

問題は「4」を示した指の解釈。4本指なので「4」でいいのだが、小指を曲げていた点が実は説明されていないのである。

「Ⅳ」を書くのに親指で書いた事ですら不自然な点が強調されていたが、指で「4」を示すのに小指を曲げる人はそういないし、普通の人は小指だけ曲げて残りの指を伸ばすのは難しいのでやらない。

本来であれば、これは最初の親指で書いたD.M以上に、「小指を曲げたこと」に意味があるはずと考えるのが妥当であろう。

「たまたま小指を曲げた」という説明が通用するレベルではない。親指で書いたことに違和感を感じた渡辺麻友も、「大島さんも不自然だったらしい~」と言っている。大島優子も発見時に「この手の形で~」とそのことを強調している。そこで、欧米式で数えたのではと考えるが、その説明は一切無い。

では一体何のためにわざわざ小指を曲げた?これは説明されること無く終わってしまったのでもはや想像しかできない。

小指は胸に手を当てた状態でなら苦労せずに曲げることが可能ではある。(親指を曲げるのと同じくらい)これなら難しいからできない、という点はごまかせる。

それでも、あえて小指を曲げる必要性がない。 こうしたとっさの緊急時は普段から慣れている方法で示すはずなので、意識しない限りは小指を曲げて4を表そう何てことはしないだろうし、通常日本人が数える指の数え方以外の方法を取ることによって、それを見た人に誤解して解釈されてしまう危険もある。

大島優子は冷凍庫に閉じ込められた状態で僅かな力を振り絞ってメッセージを残したはずなので、犯人に見られたときのことを想定してそれをごまかすような小細工は不要。

仮に「たまたま小指にした」と考えてみても、第三のメッセージではその「たまたま」を排除する親切な伏線を張ってくれたのに、今回はそれが無い。ここは第一、第三のメッセージ以上にそれが必要であるのに拘らずである。

先に胸に手を当てた状態で、その後に4を示すために指を曲げたのなら難易度的には全く問題ないのだが、それだけではなく、「小指を曲げて4を示した」という事実が、読者にとって非常に違和感を与えてしまうのである。

前に書いたように、人差し指ではなくて親指でⅣを書くのはそれが「たまたま」であってもまだ納得ができる範囲だし、英語でキーを打ったのは「たまたま」英語で打ったという考えを排除するために英語でしか打てない状況を作り上げた。

小指を曲げて4本指にするのは「たまたま」ではちょっと無理がある。(難易度ではなくて、あくまで設定として不自然さが残るため)

続く

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