アイスの実|AKB48殺人事件 終了後の考察・反省会

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犯人が分かったからそれでおしまいではなく、推理が好きで読んでいる人ならAKB48殺人事件はまだまだ楽しめます。

正解が分かった後でもう一度読み返すと、気づかなかった伏線などを見つけられることもあります。

まずは、最終話で明らかにされた携帯のメロディ&暗号、ダイイングメッセージ、犯行動機についてもう一歩深読みして考察してみたい。

携帯のメロディ&暗号の解読は、それ自体は色々賛否両論ありそうだが、トリックの仕組みについては特に矛盾点もなかったと思われる。

ダイイングメッセージと犯行動機についてはもう少し考える余地がありそうである。

ダイイングメッセージについて

ラスト1話で色々なことを詰め込んだためか、作中の推理は非常に分かりにくいものとなっている。とにかく説明をはしょりすぎ。始めに読んだ時にえっ?これだけ?と思ったし、最初はどうも勘違いしてしまった。

「母音」と「4」、犯人が大場美奈であることはここでも推理したとおりの展開であり、その部分については作中の簡単な説明でも十分かる。ここがきちんと押さえてあればストーリーの流れ的には大きな問題にはならないけれど、全て理解した上で推理をしたい人にはこの説明だけされたのでは不十分に感じたはず。

小嶋陽菜:「つまり、犯人を示す条件は・・・!」

前田敦子:「「ローマ字表記した際、名前に母音が4つしかないメンバー」よ!!」

「ローマ字表記した際」と唐突に言ってしまっている。このローマ字表記云々についてはここで推理したときにも補足として触れた部分。

もしかしたら、ダイイングメッセージを事前に推理せずに初めてここで見た読者は、いきなりの「ローマ字表記に変換する」という展開に戸惑ったかもしれない。

母音が4つのメンバーはローマ字読み(公式サイトにある表記に従う必要がある)では犯人1人であるが、日本語読みした場合にも存在し、全く別の人物を指し示してしまう。

今回は犯人は現行犯で捕まえている。そのため、メンバーから「何でローマ字表記なの?」という突っ込みを後から受けることなく解決してしまった。

もしそうなっても、日本語読みした場合に該当する人物は初期の段階でアリバイがあり、犯人候補から外れているので事件解決は可能である。

(日本語で考えた該当者はアリバイあり⇒アルファベットで考える⇒1人残ると言う消去法により)

しかし、もし現行犯でなくこの推理を披露されたのなら、犯人は間違いなくこの点を指摘して抵抗したであろう。ダイイングメッセージの解読は母音と4だけでは該当人物が複数存在するので不完全なのである。

考え方1

小嶋陽菜:「ゆうこの「四」本指。そしてまゆゆの「4」・・・」「これも全て同じ意味のはず・・・」「つまり、れなっちが示したのは「N」でも「Z」でもない、あれは・・・」「ローマ数字の「Ⅳ」・・・」

「ローマ字表記」で考えるにはどうD.Mを読めば良いかについてはその解読の際に触れたが、最初の「4」はあえて「Ⅳ」と書くことで日本語ではなくてローマ字表記だよ、ということを伝えたかったと考えることができる。

その場合、小嶋陽菜の「ローマ数字の「Ⅳ」・・・」という発言の中にその説明が含まれていると解釈することもできる。

「ローマ数字の「Ⅳ」・・・」⇒(ローマ数字だからローマ字で考えるのね!)⇒「ローマ字表記した際、名前に母音が4つしかないメンバー」よ!!」

「ローマ数字の「Ⅳ」」が「ローマ字表記した際~」という根拠となっているのだが、()の部分の説明が省略されているため分かりにくい推理となっている。

だが、「ゆうこの「四」本指。そしてまゆゆの「4」・・・」「これも全て同じ意味のはず・・・」「つまり、れなっちが示したのは「N」でも「Z」でもない、あれは・・・」「ローマ数字の「Ⅳ」・・・」というセリフの流れでは、「Ⅳ」は3つのD.Mが同じ意味であるために「Ⅳ」。「ローマ数字の」と付け加えたのは「「N」でも「Z」でもない」というセリフに対してかかっている。

ローマ字表記せよ!ということを示唆するためにローマ数字の~と付け加えたのではなく、「N」や「Z」に見えるけど「4」(ローマ数字のね)」。と言いたいが為の補足である。このため、この会話の流れを機械的に読むのではなく、ある程度想像力を働かせて読まなければならない。

これは、小嶋陽菜と前田敦子が2人で会話をしながら推理しているために、前田探偵が自分の頭の中で理解していることを省略したために起きている。よく「説明不足」を指摘される人に多い、わりと日常世界でもありがちなこと。

問題点

あくまで「こう解釈することも可能」という意味では上記のパターンでも普通に良さそうな気がするのだが、その場合に他の問題点が出てきてしまう。

「3つのメッセージは全く同じ」ということになっているが、第2、第3のD.Mではローマ字表記して読むという説明がされていない。第2は小指を曲げて欧米風に数えたことでそれを示し、第3は英語で書くことでそれを示したと推理することもできるのだが、第2の小指を曲げていた件は完全にすっ飛ばして説明はボイン(巨〇)だけである。

これも誤解を招く要因の1つ。3つとも同じと言っておきながら、2つ(ゆうことまゆゆのD.M)に関してはローマ字表記の命令については一切触れていない。

そのため、加藤玲奈のD.Mがローマ数字の「Ⅳ」だったということを言われても、その言葉に「ローマ字表記で読む」という意味が暗に含まれているとは気づけない可能性が高い。(3つ同じだというのに、2つは含まれていないのなら、3つ目もないと考えるのが自然)

それとも、ローマ字読みについての命令は最初のD.Mだけだったのか。(その場合でも小指を曲げていた件は謎のままだが)

しかし、渡辺麻友はともかく、大島優子は犯人まで特定しており、加藤玲奈の共通点がローマ字表記した際のものであることに気づいていた。加藤玲奈がD.Mにローマ字表記で読むようにとの意味を込めたのなら、大島優子もそうであるはず。(現実的にはそうとも限らないが、あくまで漫画なので)

となると、「ローマ数字」にローマ字表記で読むという意味が含まれているというのは勝手な解釈で、読んだとおりローマ数字という発言はNやZではなくて~という説明のためだけに用いられたものであり、ローマ字表記で読む~と言う推理は根拠無しに唐突だったという解釈もやはりありえそうである。

続く

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