コナン:「とりあえずオメーらは蘭姉ちゃん達と部屋に戻ってなよ!」
光彦:「えー、ボク達も何か手伝いますよ!」
歩美:「歩美もー!」
コナン:「余計な事はすんな!!」「オレが戻って来るまで部屋に鍵かけて、誰が訪ねて来ても絶対開けるんじゃねーぞ!!」 File:820
コナンの見たメールの内容
コナンはメールを見たとたんに青ざめたような顔つきになり、少年探偵団に部屋に戻るように命令した。
「殺人犯がうろついてるから危ないだろ?」といい訳っぽい説明をしているが、灰原が「何よ急に」と言っているように、普段は事件があっても焦ったような顔つきで突然部屋に戻るようなことは言わない。
となると、コナンが恐れているのは今回の事件の殺人犯ではない。灰原は後に、「嫌な感じ、さっきからずっと続いている。それに彼のあの態度、何なのよ一体!?」「まさか、この胸のざわめきの原因は・・・まさか彼らが」と考えているように、コナンがメールで受け取ったのは恐らく組織の情報である。
メールの送り主は?
組織関連の情報となると、小五郎や蘭などは消せる。また、メール受信時にすぐそばにいる世良真純もない。博士は組織の人物についての情報はないし、灰原の画像について聞いたのも部屋に戻ってからである。
残るは車内に乗っていることが分かった沖矢とそのそばにいる謎の女。それ以外に、FBI、安室透、ベルモット、バーボンくらい。キールの情報は、通常コナンの携帯直ではなく、FBI経由のはずである。
シンプルなのは沖矢(もしくはそばにいる女)だが、その前に別の可能性。ベル、安室透、バーボンはコナンのメアドを知らない。まあ、安室は小五郎の事務所に夜侵入しているくらいなので、蘭経由など何らかの方法で入手できなくはない。
また、コナンはメールの内容を見て驚いているようであるが、メールを開くまでは何の不信感も感じていない。知らない人のメアドならその時点で「ん?」と反応しそうではある。以前、米花百貨店で小五郎が受け取ったメールを見たときは、誰だ?と不審に思っていた。(その時は既に小五郎がメールを開いた状態)
安室=バーボンであれば、前回の話の内容から推測すると、バーボンはまだ幼児化についての情報は得ていないようなので、当然、コナンに組織からのメールだと気づかせるような類のメールを送ることはないはず。安室が無関係の人物であった場合でも、同様にコナンに組織関連の情報を送るようなことはないだろう。そうすると、組織側のメールならベルモットか。
だが、組織の人物がメールを送る場合、何らかの脅しのようなものになるだろうが、灰原と探偵団、蘭や園子、博士を部屋に閉じ込めて鍵をかけられると、灰原暗殺に都合が悪いはず。(それが何らかの作戦なら良いのだけれど)それに、コナンが組織に気づいて警戒してしまったら計画の邪魔になることは容易に想像がつく。灰原のみおびき出せば良いのであって、コナンにはそのまま計画を知られないほうがはるかにやりやすい。
やはり、コナンのメールを見た反応からすると、組織側からのメールの可能性は低そうか。
FBIが名古屋駅にいるジンやウオッカの行動を見てコナンにメールを送ったパターンも考えられるが、焦って部屋にこもって鍵をかけるように命令したところを見ると、駅で張っている組織を見たというよりも、車内にうろついている組織を見たという可能性のほうが高そうである。
「オレが戻って来るまで部屋に鍵かけて、誰が訪ねて来ても絶対開けるんじゃねー」という言葉から考えると、車内に組織の人物がいるという情報のメールを受けて、慌てて探偵団を安全なところへ非難させようとしたと推測できる。
その場合、車内でそれを確認できる協力者が存在すると考えられる。もちろん、それは沖矢(もしくはそばにいる女)である可能性が高い。
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