ガンダムエース の対談 「池田秀一×青山剛昌」

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「名探偵コナン」に登場したガンダムネタの反応は・・・?

青山:そうなんですか。池田さんからすると、赤井というキャラクターは演じてみて、いかがですか?

池田:名前が”赤井秀一”ですからね(笑)。やりやすくて大好きなキャラクターですよ。本当に全然悩まないで演じられますから。でも、気がつけば結構長いこと演じているキャラクターなんですよね。アニメ版に登場したのが確か2001年くらいからだから、かれこれもう10年近いつきあいになる。でも登場した話数は10話ちょっとくらいなのかな。

青山:出るときはまとまって出演されていますよね。『コナン』の全体の物語の中でも重要なエピソードである、黒ずくめの組織(コナンを子供の姿に変えてしまった謎の組織)を相手に病院を舞台にして対決する話(コミックス版『名探偵コナン』57巻~59巻、テレビ版「赤と黒のクラッシュ」編)の時は出ずっぱりでしたからね。

池田:でも、まさかこんなに重要なキャラクターだったとは思いませんでしたよ。僕は自分が演じるキャラクターの過去を知っておきたいタイプではなくて、観ている人たちと一緒に、演じながら「そうだったのか!」って判っていくのが好きなんですよ。シャアの時もそうだった。だから、最初は僕も赤井がFBI捜査官であることは知らなかったですからね。話が進んでいってから、判ってくることが多くて驚ぎましたね。ところで、『コナン』にガンダムネタを持って来たことに対しては、コナンファンからの反応はどうだったんですか?

青山:赤井が本編に登場したのは、今から約10年くらい前になるんですが、当時は全然バレていない感じでしたね。「赤井はシャアですね」みたいなファンレターは全然来なかったし、特に批判もなかったです。でも、その後だんだん『コナン』の読者にも『ガンダム』が認知されるに従って、反応が出始めた感じです。そして、赤井が撃たれた時は、「ショックですー!」みたいなファンレターがたくさん来ましたよ。反響はかなり大きかったですね。

赤井は組織編のキャラなので頻繁には出れませんね。その分、短期集中になるというか。(沖矢昴なら日常編で出れるんですけど… 声優が違う。)

演じる上で、主観で正体を推測しないほうがいいのかも。思っていたのとは違う可能性もあるし、役に影響が出てしまうかもしれないので。

ファンレターは一部の人しか出さないし、その内容が世間に公表されることもないので… ネットは誰かが気づいてTwitterなどに呟けばあっという間に拡散してしまうので、当時からブログやSNSが一般層に普及していたらすぐにバレていたと思います。

池田:僕も死ぬとは思っていなかったので「まさかー!」と驚きましたね。でも、あのキャラクターがあれで終わりとは思えないんですが……。

青山:そのあたりは、ご想像にお任せします(笑)。あの事件自体、まだ解決していない感じですからね。

池田:じゃあ、生きていると信じて、本当の再登場を待ってます(笑)。それにしても、赤井が撃たれるまでのあの話は面白かったですね。衝撃のラストも含めて、長い物語の中に、いろんな伏線が散りばめられていて、僕自身もすこく楽しめました。

青山:あの話はすこく考え抜いてやっていますからね。おかげで評判もかなり良かったです。でも、作画を含めて死ぬほど大変でした。黒い組織の話は、やっていて楽しいんですが、負担も大きいんですよね。

「ご想像にお任せします(笑)。」って、まぁ読者もわかってるけど。来葉峠の話はまだ解決していないとのこと。(⇒85巻「緋色シリーズ」で伏線回収。)

黒い組織の話しは楽しいんですけど、読んでいる方も負担が大きいです(笑)

『コナン』と『ガンダム』の歴史が積み上げてきたもの

池田:『コナン』では、これからもガンダムネタが出たりはしそうですか?

青山:コナンの味方であるキャラクターの最高ランクにあたるのが赤井でしたから、黒ずくめの組織側にもガンダム系の名前のキャラが出せたら面白いですよね。例えば、「安室徹」とか(笑)。ガンダムと敵味方が逆なのがいい。そうなると、声は誰がやるか決まっていますが(笑)。

池田:そうですね、あの人しかいない(笑)。それにしても『コナン』もずいぶんと長い作品になりましたね。

青山:連載開始から15年くらいですからね。僕の中じゃ、4年くらい前に始まったような感覚なんですけどね。少年サンデーの中でも1番の長期連載になってしまいましたから。そういう意昧では、ガンダムは30年ですから、本当に長いですよね。

池田:そうですね。でも、僕もガンダムをそんなに長い間やっている感じはしないですね。

青山:でも、そのおかげでみんなが恥ずかしがらずに「ガンダム好きです」って言えるようになったんですよね。そして、その世代が今、社会を動かしているわけですから。

池田:関わった作品が認知されていくのは嬉しいですね。少年サンデーは50周年ですよね。僕にとっては、『少年サンデー』は思い出深い雑誌なんです。創刊されたとぎには、僕は子役としてこの業界に入っていたんですが、当時1日の小遣いが決まっていたんです。そこで、NHKの食堂で食べる昼飯を安いメニューにして、節約したお金で買って読んでいたことを覚えていますね。その少年漫画誌で最長連載されている漫画に、自分と関わりの深いキャラクターが出ていることは感慨深いです。

青山:今日は、夢のような1日で、最初はすこく緊張しました(笑)。でも、池田さんは気さくで優しい方で、お話ししていてすこく楽しかったです。話しているうちに、30年前の記憶がどんどん蘇ってくるんですから、やっぱリガンダムはすこいですね。

池田:僕も、青山さんはいろんな推理トリックを考える方だから、もう少し難しい方だと思っていました。なんか、しかめっ面しているような、勝手なイメージがあったんです。

青山:みなさん、僕に会われた方はそう言われますね。推理作家というと、松本清張さんなんかを思い浮かべるみたいで。でも、ただのガンダムオタクですから(笑)。

池田:僕は子役時代にドラマの『少年探偵団』(1960年~63年放送)に、少年探偵団のメンバーの一人として出演していたんですが、それが今は現代の少年探偵の代名詞である『名探偵コナン』に出させていただいているという偶然が面白いですね。『少年探偵団』という番組は、謎解きとかはそんなに難しい内容ではなくて、「推理」や「冒険」を、テレビを通して気軽に楽しめる内容だったんですよね。『ガンダム』のような作品もいいけど、「頭脳で事件を解決する」みたいなものに、今も昔も子供は刺激されるし、やっぱりなくてはならないものですよね。そういう意味では『コナン』は責重な作品だなと、改めて思いました。これからも、長く愛されるように続けていただけたらと思います。

青山:ありがとうございます。僕も頑張ります!

赤井は「コナンの味方であるキャラクターの最高ランク」だそうです。

安室徹(安室透)は黒の組織の一員で、赤井(シャア)が味方とガンダムのキャラとは敵味方は逆になる。声優は「古谷徹」になるか?(⇒なりました)

15年で4年の感覚。ということは、10年くらいは連載できるはずなので、35周年いけますね(笑)

青山先生にとって、子供時代からの憧れの人にこういう形で会えたのはとても感慨深かったのではないかと思います。

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