2007年秋ごろのインタビュー 「最終回の構想できている」

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 ≪読み始めたとき小学生だった私も、今は大学生です≫

 「ええ~っ。そんなに年月がたったのかあ、って改めて感じました。ファンが喜ぶものを描かなきゃと思いますね」

 推理漫画「名探偵コナン」を小学館「週刊少年サンデー」に描き続けて14年目。累計1億2000万部発行の“お化け作品”は今月、59巻目が発売になる。

 物語は、高校生探偵・工藤新一が謎の組織に子供の体にされたあと、江戸川コナンと名乗り数々の難事件を解決しながら、組織を追う…。

 「推理ものは、いろいろなジャンルが描けるから面白い。犯人がなにかの選手ならスポーツ界、俳優なら演劇界ってね。毎回、新しい世界に出合えるから、僕自身が新鮮な気持ちで描ける。大変だけど飽きなくていい」

 テレビではアニメ化されて11年目、12月の実写ドラマ化も決まるなど、メディアミックスの成功例にもなっている。

 「プレッシャーは、ないですね。プレッシャーを感じない方が、楽しいじゃないですか。へへへっ。それより、僕は勘が働くのですよ。勘で描いているので、ラッキーですね」

 最新号は、色がテーマ。「色は、子供でもイメージしやすいのでね。話の入り口は、身近なものや、はやりものを取り入れています」

殺人をサラッと描くのは…

 気になるのは、長期連載の弊害。どんどん話が難しくなっていくといったケースも少なくない。その点、名探偵コナンは1巻から同じトーンを維持している。コツは。

 「専門的にならないこと。難しい言葉を使って、けむに巻くのは簡単だけど、読んでいる人にはわからなくなっていくからね

 題材の一つ、殺人には気を遣うという。「殺人を軽々しく扱うつもりはないが、読者が読み終わったあとで嫌な思いをしないように、サラッと流している。目標はシャーロック・ホームズ。うきうき読んでもらいたい」

 週刊の連載回数は合計624回を数える。

 「ネタがどうしても出なくて、12時間近く打ち合わせるときがある。早いときは4時間で決まるのに…」

 行き詰まった時は、すでに描いた事件の要素を組み合わせられないか考えたり、「ぷらぷら歩いたり、DVD観たり。気分転換ですね」

最終回の構想はできている

 インタビューは、都内の仕事場で行われた。机にセットされたICレコーダーをみるや、すぐ手にする。

 「ちっさい。今のはすごいですね」

 これが青山である。何にでも飛びつき、おもしろがる。

 鳥取県大栄町(現・北栄町)生まれ。子供時代は、山での探検ごっこに明け暮れた。

 「だから、探検ものが描きやすい。コナンの動きは、僕の経験ばかりだから」

 大学卒業後、美術教師を望んだ父に反対されたものの、「今では一番の応援者。帰省するたびに、サインを頼まれるよ」

 最終回の構想はできている。が、終了はまだファンが許さない。

 「期待は裏切りません」

 孝行息子、コナンは続く。=敬称略

 (堀口葉子)

メディアミックスで広がる世界

 出版調査の出版科学研究所(東京都新宿区)によると、漫画(単行本)市場は、テレビ化などのメディアミックス作品が売り上げを伸ばし、厳しい出版界のなか2001年以降2500億円規模を維持している(06年は2533億円)。

 牽引(けんいん)役の1つ、「名探偵コナン」は、日本テレビ系でアニメ番組となって11年目。15日からは「秋のミステリースペシャル」が全6話放送される。映画版は4月に11作目「紺碧の棺」が公開され、現在12作目の製作も決まっている。翻訳出版数は世界22の国と地域にのぼる。鳥取県北栄町には記念館「青山剛昌ふるさと館」もあり、ファンの来場で賑わっている。

 メディアミックス作品について青山は、「コナンが誤解されないよう、トリックの説明などは打ち合わせる。映画版では原画を描き込むなど参加した」という。

特に推理のヒントになるようなものはないかも。「最終回の構想ができている」発言は他のインタビューでも度々発言。

「期待は裏切りません」ってことなので相当自信があるようです。ラストはほんと、どんな展開になるのか楽しみです。

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