コナンドリルオフィシャルブック

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平次、登場の秘密

シェリーの登場にはもう一つエピソードがある。実は先生によれば、もっと早い時期に彼女を登場させるつもりだったという。そのタイミングというのが、FILE.092『西の名探偵』で服部平次が初登場した回。実際のシェリー登場よりもずいぶん早かったのだ。このあたりで核心を知った人物を、と思っていたのだが、ちょうどその頃編集サイドから「新一(コナン)のライバルを出してはどうか?」という案が持ち上がった。先生もいつかはコナンと対比するようなキャラを出そうと考えていたので、シエリーよりもまず平次が先に登場となった

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はじめはコナンと敵対するキャラだったのでは?」と、少し意地悪な質問をしてみたが、インタビューにもあるように最初から服部が敵役という設定はなかったという。「ライバルじゃ当たり前すぎてつまらないから、一瞬、ライバル登場?と思わせておいてそうじゃないキャラにしました」(青山先生)ライバルじゃなくて親友という人物。最初から平次は新一(コナン)と固い友情で結ばれる男という設定が決まっていた。

シェリーはもっと早い時期に登場する予定であったが、編集サイドから「新一のライバルを出してはどうか」という提案があり、元々その予定もあったことから、先に平次を登場させることになった。平次は一瞬悪役(ライバル)登場と思わせ、最初から親友という設定が決まっていた。

敵役ではないけれど、ライバルというのは間違っていない。作者的にはライバルというよりは親友という位置づけなのかも。

*「少年サンデー33号特別付録の作者インタビュー」では、灰原の登場が遅れた理由として、アニメの影響が語られている。

アニメでは宮野明美が登場(死亡)する「奇妙な人捜し殺人事件」の内容が変更。明美が未登場となり、宮野明美のストーリーとして新たに「黒の組織10億円強奪事件」がアニオリとして追加されるのですが、それがなかなか放送されずに待っていたら遅れたとのこと。(結局、しびれを切らして先に出してしまったらしいですが。)

テレビアニメ版では原作にないオリジナル話の『名探偵コナン』も放映されるため、原作と矛盾がないようにしっかり決まり事などは打ち合わせをしている(逆に見ると、アニメの中での設定や起きたことは、原作にもあてはまることになる)。

アニメは原作と矛盾がないように、しっかりと決まりごとなどは打ち合わせしている。ただ、後述するように初期の頃には打ち合わせ不足で失敗したこともあるそう。

まぁ、その失敗があったからこそ、その後の話については特に気をつけていると言えるか。

例えば、灰原の組織臭は原作で出会ったことのない人物でも、アニオリで出会っていればそのキャラは白と考えることができそうである。(そんな人がいたかどうか。)

元に戻る方程式

一つだけ先生が「失敗したな、もうちょっとしっかり打ち合わせすれば良かった」と思った出来事があった。

それは「コナンや哀が風邪をひいたときだけ、バイカルを飲むと元の身体に戻る(バイカルだけでは効果がない」という設定。

「気づく読者はどれぐらいいるかな?」と、原作では二人が体調を崩しているのか、風邪を自覚しているのか、あいまいな表現にしていたのだが、アニメでは「オマエ風邪はどうした?朝、風邪気味だって言っていただろ?」と、コナンが哀に向かってバッチリと、哀は風邪だということを示すセリフがあったのだ(第177回放映『黒の組織との再会コナン編』)。そのため原作で「風邪+バイカル=元のカラダ」ネタは今さら書けなくなってしまい、「どうやったら二人の身体が元に戻ることにしようか」を考えなければならなくなってしまった

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行き当たりばったりはないですよ。ぜ~んぶ最初から考えています」(青山先生)とのこと。

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パイカルで元の姿に戻るには、それに合わせて風邪を引いているという条件が必要で、それを二人(コナンと灰原)が気付いているかどうかは曖昧な表現にしていたが、アニメでは「風邪はどうした?」とコナンが灰原に聞いてしまうシーンがあった。

そのため、「どうやったら二人の身体が元に戻ることにしようか」を考えなければならなくなってしまった。

・・・とのこと

パイカル+風邪の設定はボツになったのか?それとも、原作でそれに気づくシナリオがボツになっただけなのか?

原作でも元の戻る時は風邪を引いているという設定はその後も生きているし、アニメで風邪が必要としてしまった以上、後から「必要でなくなる」ということはできないので、そこは変らないはず。

+αの要素が必要になったという可能性はあるかもしれない。あるいは、「風邪」ではなくて熱が本質だったり、微妙にずらしていたり。

APTX4869の幼児化がデタラメでないことは、後に「ダ・ヴィンチ(2014年 05月号)」などでも語っています。作中で説明されている薬の成分などから、その効果を推測できるということ。

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