朝日新聞夕刊の記事 「アニメ・原作いい刺激」

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ボスの名前はすでに原作のどこかに出ている

日本テレビ系の人気アニメ「名探偵コナン」が、1月で放映10周年を迎えた。平均視聴率は10%台後半、4月には映画版第10作を公開、発売中の原作マンガは51巻までで累計1億部突破と、快進撃が続く。「推理ものはアニメに不向きと思っていた。ここまで盛り上がったのはスタッフの頑張りのおかげ」と原作者の青山剛昌は話す。

高校生探偵・工藤新一は、正体不明の「黒の組織」は毒を飲まされ子供の体に。彼は江戸川コナンと名乗り、幼なじみの蘭らと共に数々の難事件を解決しながら、「黒の組織」を追う。

小学館「週刊少年サンデー」での連載開始から1年ほどで、アニメ化の話が来た。「会話や説明ばかり多くて、人もたくさん殺される。こんなマンガをアニメにするなんて、何言ってるの?と思った」と青山。

大学生の時アニメーターを志していたほどのアニメ好き。映画では原作にも参加する。アニメ版「コナン」への思い入れは深い。

「自分がサラッと描いた原作が、アニメで、凝った絵とメリハリのきいた演出でいい作品になっていると、『おれも頑張らなきゃ』と刺激になる。逆に、力を入れて描いた話なのになあ、と思う回もあったりしますが」

9日に放映された10周年スペシャルは、宿敵「黒の組織」とコナン攻防を描いた。エピソードを重ね、両者の距離はかなり縮まってきた。直接対決、そして完結日は近い?

今何会目に当たるのかは、秘密です。実は、ボスの名前はすでに原作のどこかに出ている。捜してみて下さい

ドジな中年探偵・毛利小五郎役のベテラン神谷明ら、声優陣の安定した演技がアニメの大きな魅力。「ぼくのイメージにぴったり」と青山が言うコナン役の声優高山みなみは、妻でもある。昨年5月に結婚した。

「話作りに詰まって『こんなときコナンなら何て言うかなあ』と聞くと、『こんな感じじゃない?』って答えてくれる。家にコナンがいて助かるなあと感じる時です。反対に、仕事が片づいてマンガのことを忘れたいのに、家でもコナンの声が…という時もありますけどね」

(朝日新聞1月13日(夕刊)日テレ系「名探偵コナン」10周年)

ポイントは「実はボスの名前は既に原作のどこかにでている」というところ。

この新聞が発行されるまでに発売された原作は「2006年01月04日号掲載 FILE.551 釘とへび(コミック53巻FILE.8)」まで。

「ボスを一生懸命探したけれど結局後出しでした」という事態は推理する側にとっては避けたいことであり、これでそうした不安がなくなったというのはとても大きい。

極端に言えばしらみつぶしに探せば一度は目を通している人が「あの方」というわけである。

「名前は出ている」という微妙な言い回し

ストレートに解釈すれば、名前は出ているがまだ登場していない(53巻までに)人の可能性もあるということ。

「捜してみて下さい」。これも似たように、「捜さないと見つからない」「捜せば見つかる」程度の露出であるというニュアンス。

そして、「どこかに出ている」これもまた同じように、「(大胆には出ていないけど)どこかしら探せば見つけることができる」と言う意味合い。

本来であれば、既にきちんとした形で何度も登場しているメインキャラのような人物に対して、「名前は出ている」という言い方はおかしい。

例えば、博士があの方だったとする。例えばです(笑)「(博士の)名前は既に出ているよ」「(博士は)原作のどこかで出ているよ」「よかったら(博士を)捜してみて!」という発言はちょっと変である。

ただし、青山先生はヒントになりすぎないようにあえて抽象的な言い回しをしたということも考えられる。

博士があの方であれば、「ボスは原作に既に登場しています」というストレートな表現でいいはずであるが、「(少なくとも)名前はもう出ているよ」というかなり遠まわしの表現にした可能性もあるかもしれない。

例えば「大黒」のように本当に名前しか出ていなくて、それをそのまま「名前は出ている」と言ったのかもしれない。読者の推理の裏をついてわざと「名前は出ている」という言い方でごまかしたのかもしれない。本心を知ることはできないのでこれ以上は推測のしようがない。

作中の表現であれば日本語の文法的な意味を考えて論理的に推理することもできるが、インタビューなので必ずしも正しい日本語を意識して話しているわけではない。

もし、既に何度も出ている人物に対して「名前は出ている」という言い方をしたのならかなり意地悪なヒントだと思うが、間違った推理をしないためにはここではあまり限定しすぎないほうが良いかもしれない。

やはり、現段階ではまだ「53巻までに登場、もしくは名前が出ている人物」と考えるべきだろうか。

範囲はどこまで絞られる?

「名前は出ている」だと、例えば、小五郎が読んでる新聞の隅っこにちゃっかり載っているだけとか、街の片隅の看板に書かれているとかも範囲になってしまうんだが…

もっと極端なことを言えば、名前ではなくて、別の用途(地名だとか)に使われているものが実は名前でした。なんてのもありになってしまう。

でも、そこまで考え出したらきりがない。というか、本当にそれがヒントであったら相当ヒドイが…

もっとも、「あの方」を推理するには名前だけで見つけられるものではないので、例え名前しか出ていないような人物であったとしても、必ずその人に繋がる伏線が張られているはずである。

問題は実際に登場しているかしていないかではなくて、その人物が「あの方」であると推理できる理由があるかどうか。そう考えれば、名前しか出ていなかろうと大した問題ではないかもしれない。

⇒産経ニュース(2012年)を初め、その後のインタビューで「今までにフルネームで登場している人」と発言。

再登場はどうなる?

名前しか出ていない人物に新たな特長を付けて行ったり、読者向けにヒントとなる伏線を張っていくのは難しい。

それに、烏丸や定子のようなキャラならラストに顔見せでもギリギリゆるされるかもしれないが、大黒のような本当に名前だけのキャラであれば、途中でしっかり登場させる必要がある。

ただ、名前だけの有名キャラを後で登場させれば一発で怪しまれてしまう。ということは、もしそうしたキャラを候補と考えるのであれば、元の名前のアナグラムで再登場させてくる可能性を疑うべきかもしれない。

それなら、再登場させた後にじっくりボスの伏線を張ることもできる。

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