沖矢昴の正体はまだストーリー上は明かされていないが、読者にはわかる形にはなっている。
当サイトでは、沖矢昴の正体についての伏線は60巻の登場~78巻ミステリートレインの4年間で十分出尽くしたとしています。(ミストレ後はほとんど顔を見せず、File843でわずかに登場したのみで、沖矢昴に関して新しい伏線の追加などはほとんどない。)
バーボン編の前編(60巻~78巻の18巻)は沖矢昴、世良真純、安室透の3人の正体に迫るのがメインテーマでした。そのうち、世良真純と安室透(火傷赤井は65巻)の登場は70巻を過ぎてからでしたが、ミステリートレインで回収されています。
沖矢昴については、これから大事な場面が予定されているため、そこで最終的な伏線回収とするのではないかと思われます。
⇒緋色のエピローグ(File:898)で沖矢の正体についての伏線は回収される。
沖矢昴=バーボン?(バーボンと思わせる行動や特徴)
キールの警告後に登場
キール:「黒の組織の新しいメンバーが動き出した!」 File:622
「バーボンが動き出した」との警告の後に、最初に出てきた新キャラ。但し、水無の警告後に出てきた新人物は複数いる。
沖矢のスペック
推理力(探偵のような奴) ─
キール:「情報収集及び観察力・洞察力に恐ろしく長けた探り屋で、コードネームは・・・」「バーボン!」「気をつけて!」 File:622
コナン:「バーボン・・・」「そーいえば再び黒ずくめの組織に潜入したCIAの水無しさんが言っていた、奴らの新たなメンバーの名前も・・・」「バーバンか・・・ まるで探偵みてーな野郎だな・・・」 File:638
園子:「そーいえば、新一君と昴さんの推理対決ってどっちが勝ったのかねぇ?」
蘭:「さあ・・・引き分けなんじゃない?」
コナン:(推理対決?) File:639
沖矢はコナンと同じレベルの推理力を見せている。
盗聴スキル ─
コナン:<奴らが誘拐なんてリスクを負うわけがねぇよ・・・><こっそり調べまわって策を練り・・・気が付いたら全て消えてたっていうのが奴らの手口だろ?> File:776
File776 沖矢は新一の家にいるが、博士の家のコナン達の会話が聞こえている。沖矢は耳にイヤホンを付けている。
格闘センス ─
蘭以上の格闘センスで、頭の切れと合わせて「赤井を殺れるのは自分だけ」というほどのことはある。ただし、世良真純、安室透も高い推理力で切れる頭の持ち主。火傷赤井も小五郎に名推理を送ったりしている。世良は格闘センスはもちろん、安室もかなりの運動能力があることが描写でわかる。火傷赤井もコナンを人質にとった状態の強盗犯を撃つなど銃のセンスは抜群。安室は盗聴器を発見するなどの技術も持っている。
みたところ、赤井秀一と対等にやり合える実力は持っていそうである。(世良は後に推理力に底を見せる。)そして、これらの候補は「探偵のような奴」にぴったり当てはまるため絞込みのヒントにはならない。
灰原が組織臭を感じる
組織臭については、候補である赤井秀一も組織に所属していたことがあり灰原も赤井から組織の気配を感じていたことがある。そのため、これだけではまだバーボンであるかは分からない。
灰原を監視 ─
沖矢:「いやね・・・ 夜になっても博士の家の明かりがつかないので・・・」「気になって様子を見に行ったら、玄関の鍵が開きっ放しで、博士もその子もいなくてね・・・」「どうしたものかと思案していたら、無言電話が立て続けに2本かかって来て・・・」「もしかしたら、2人共 何かの事件に巻き込まれているかと思い・・・」「博士の部屋にあったこの予備の追跡眼鏡で、君達の探偵バッジの場所を突き止めて辿り着いたというわけです!」
灰原:「そうね・・・」「家に明かりがつかないくらいで様子を見に来るなんて、まるでずーっと見張ってたみたいだわ・・・」
沖矢:「ええ・・・実は・・・」「帰って来るのをずーっと見張って待っていたんですよ!」
灰原:(え!?)
沖矢:「お昼にカレーを作り過ぎたからお裾分けしようと思ってね・・・」 File:755
沖矢は灰原の後を付けたり、隠れて監視したりしている。
ジョディ:「彼女の荒い口調から察すると、その探り屋はかなりの切れ者・・・」「そしてその標的は恐らく・・・」「組織でシェリーと呼ばれていたあの茶髪の女の子・・・」
コナン:「・・・だろうね・・・」 File:622
ジェイムズ:「ああ・・・ バーボンの標的は恐らく組織でシェリーと呼ばれていたあの少女・・・」「これまでの経緯から察すれば、その少女に我々FBIが関与していると組織に思われていてもおかしくはない・・・」「何らかの形で我々に接触してくると踏んでいたんだが・・・」 File:675
バーボンの目的はシェリーだとコナンやFBIは考えているが、灰原に目を付けているにもかかわらず全く危険がない。それどころか、コナンは完全に沖矢を信頼している。
沖矢の情報量
・赤井秀一について知っている
沖矢:「ホラ、あの銀行で強盗事件があっただろ?」「あの事件を振り返るニュース映像に知人が映っていたから、もしかしたらあの銀行を利用しているんじゃないかと来て見ただけさ・・・」「利用してるならこの近辺に住んでいるはず・・・」「会えたらラッキーだと思ってね・・・」 File:704
・組織について知っている
沖矢:「もっとも・・・ この暑い最中、息を潜めてジリジリと獲物を待っている連中には・・・」「熱くて苦いコーヒーを御馳走したいところだがね・・・」 File:703
・蘭や園子が警察関係者と親しいことを知っていた
園子:「じゃあ警察に連絡するのは昴さんに任せて、わたしも蘭と一緒に行っていい?暗号説明するの大変そうだし・・・」
沖矢:「いや・・・ 通報するのは警察と面識のある君のほうが適任かと・・・」「まあ現場は彼女と彼に委ねましょう・・・」「推理好きの金一君に・・・」 File:640
赤井秀一については、本人はもちろん、バーボン、それ以外の人物も知っていてもおかしくない。組織についても同様である。ただし、一般人ではないことは確かである。
蘭や園子については、”探偵のような”バーボンが事前に調査をしていれば彼女達の人間関係などを知っているかもしれない。これも、何らかの面識があったり、その情報を手に入れられるFBIなども知っているため、情報を持っているのはバーボンだけに限らない。
その他
バーボンウイスキーを飲んでいた ─
バーボンウイスキーは赤井秀一の大好きなお酒であり、以前、ジョディ=組織の仲間を思わせるミスリードでシェリー(灰原のコードネーム)を飲むという引っ掛けがあった。
そもそも、バーボンを飲んだからバーボンであるというのは論理的に考えれば根拠にはならない。
キャメル:「そーいえば、その酒あの人も好きでしたね・・・」「赤井さんですよ!」「そのおびき出した奴らを700ヤード離れたビルから狙撃したっていうのも、赤井さんだったんですよね?」「あれ?違いました?」 File:677
「彼女」との約束がある ─
「どうやら、一応の信頼は得られたようだけど、私との約束は守ってくれるわよね?バーボン?」 File:800
バーボンはベルモットと何らかの約束をしている。しかし、ベルモットは灰原を殺ろそうとしている立場であり。「灰原を守る」といった類の約束をすることはないはずである。
次ページへ