組織編の推理の仕方

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その他のポイント ─ 2

深く考えすぎない

推理は基本的にシンプルに考える。例えば、金に困ったスリが道端で札束の入った財布を見つけた。スリはその後どんな行動を取るか─

別に、スリが財布を拾うだろうという伏線は必要ない。普通に財布を拾うと考えるのが論理的である。

この時点では、「スリは財布に関心を示さずに無視したかもしれない」とか、「スリはその財布を警察に届けたかもしれない」とか、余計なことを考える必要はない。

そう考えるには、「スリはポリシーがあって”スリ”以外の犯罪はこれまで行わなかった」とか、「そのスリは目がとても悪かった(財布に気づかなかった)」などの伏線があって、そこで初めて別の可能性を考えることができる。

勘ぐりすぎの迷推理をしてしまう人が意外と多い。それどころか、スリは財布を拾うだろうという一番可能性の高い推理を理由もなく消して、「そのスリは実はいい人だと思う。たぶん警察に届けたんじゃないかな。」などと自分で勝手にストーリーを作ってしまうことさえある。

基本的にはそのまま解釈すれば良い。逆に言えば、そのままの解釈をしない場合、その理由となる伏線が必要である。

「名探偵コナンは新一の夢オチでした!」という推理に対して、「夢オチ」と推理するのに理由が必要なのであって、「夢オチでない」理由は説明する必要はない。

時々、「絶対に夢オチでないとは言えないのでは?」と考えている人もいるようである。それを言ってしまえば可能性は無限になってしまうし、全ての可能性を考えていたら推理は永久に終わらない。作者は「夢オチである」という布石は打っても、夢オチの可能性を否定する根拠まで仕込んでいるわけではないのだから説明はできない。

基本的には道はまっすぐ進む。伏線は方向指示と考え、それがあれば曲がり、なければそのまま直進するだけである。

常識的な判断も必要

例えば、最初に警察が仮説を立て、それが正解であったら探偵はいらない。ということは、警察の言っていることはどこか間違っているということである。作中の伏線ではないが、これは論理的な考えである。

「主人公が犯人でした!」とか、少年漫画として常識的にありえない展開にはならないのである。漫画にもよるが、名探偵コナンは王道漫画である。

どこまでが常識かという線引きには気をつける必要があるが、方向性を考えたり仮説を立てる段階では非常に有用な方法である。

あら捜しではない

答えを導くために伏線を探すのであって、あら捜しが目的ではない。時々、手段と目的が入れ替わってしまっている人がいるようである。

伏線は作者が答えから逆算して仕込んだ布石である。それが作者が意図的に仕込んだ伏線(ミスリード)なのか、単にミスや勘ぐりすぎてそう思い込んでいるだけなのかの判断を間違えないことが重要。

正直作者はそこまで深く考えていないだろうというようなことだったり、ミスも多いことも考慮にいれておく必要がある。

伏線はそれが伏線だと気づきさえすれば、まさに目から鱗が落ちるようにハッとするものである。答えと結びつく、もしくは他の伏線と繋がるのでそれが伏線だという判断するのは比較的容易である。

答えがわかった後にその伏線を見つけ、「これが伏線だったのか、なるほど」と読者が理解できるものでなければ、それは伏線としての役割を果たしていない。

つまり、伏線は仮説を立てて繋げると、それが正解であればパズルのピースが嵌る時のようにすっきり収まるのである。

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