組織編の推理の仕方

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「不可能な物を除外していって残った物が真実」

不可能な物を除外していって残った物が・・・

たとえどんなに信じられなくても・・・

それが真実なんだ!!

(28巻 File9)

これも名探偵コナンの名言の一つで、工藤新一が大好きなホームズの名言である、「ほかのあらゆる可能性がすべてだめとなったら、いかに有りそうもないことでも、残ったものが真実なのだ」を真似た言葉。

いわゆる消去法に近いが、このセリフには「あの人が怪しい」とか「こうなってほしい」と言った主観を排除することが重要であるという意味が大きい。あくまで、辿り着いた答えが自分にとって予想したものではなかったとしても、論理的に考えて導かれたものが答えである。

これは「江戸川コナンの推理法」としても関連本の解説で紹介されている↓
名探偵コナンセレクション【第一回江戸川コナン編】

日常編だと

犯人の絞込みまでは基本的に消去法で行う。容疑者の中からアリバイのある人物を外し、アリバイを崩せる人物を見つける。その後に、トリックの解説や犯行動機などを合わせることで推理を組み立てていく。

現実の世界では犯人以外の全員にアリバイがあるほうが珍しいわけだが、犯行動機だけではどうしようもないし、殺害トリックがわかってもそれを行える人物が複数いたら絞込みはできない。

そのため、1人だけ(共犯や複数犯など除く)アリバイのない(崩せる)人物がいるようになっている。まぁ、たまに絞り込めずに心理トリックで犯人に自供させたりすることもある。そして、最後に”推理”だけでは逮捕はできないので、指紋などの物的証拠が見つかるといった具合。

日常編の場合、容疑者はその話に登場したモブ(たまにレギュラーもまざる)が候補となることがほとんど。最初から犯人は1人だけに絞られた状態でトリックのみを考えるパターンなどもあるが、どちらにしろ、最初に楽ができる分アリバイは巧妙に偽装されていることが多い。そのため、アリバイを崩す方法も考える必要がある。

組織編だと

基本は同じ。だが、大抵は最初から容疑者が絞り込まれるわけではない。条件を重ねて、それに当て嵌まる人物などを浮上させる。

しかし、作者はミスリードのために複数の人間に「犯人である」と思わせるような伏線を張ることが多い。そのため、「あの人がああいう行動をしたから」「ああいう事を言ったから」といった根拠を見つけるだけでは犯人を特定することができない。

候補となる人物から、「犯人ではないという」根拠も探し出し、さらに絞る作業が要る。ヒントを元に候補を見つけ出す⇒さらにそこから1人に絞り込むと数段階の作業が必要である。

Aという条件だとその中から4人に絞りこめる。さらにBという条件も加えると2名になる…と、伏線を根拠に搾っていく。

最も、「犯人ではないという根拠」もびっくりするような形で覆ることもあるので、「動かし難い事実」を慎重に検証する必要がある。できれば複数のアリバイ(犯人ではないとする根拠)があると確実性が増す。

アリバイは覆すのに後で説明をする必要がある。そのため、漫画的に回収が困難だと思われるものや、とんでもなく複雑になる、労力がいる、話がおかしくなるという場合はひっくり返りにくいというテクニックもある。

絞込みのための伏線は小出しにされるため、物語が進まないと推理できない事も多い。時に、後出し回収となり、推理そのものができないことも。そこは、読者に推理させる所というよりは、読んで楽しむところだと思うべきか。

そして、候補を絞り込んだだけでは、日常編で言うところのアリバイのない人物を1人に絞った段階と変らない。組織編では日常編と違い犯行トリックなどを考えるケースはあまりない。それに当たるのが、伏線を繋ぎ合わせて論理立てて説明することである。

作中に散りばめられた伏線(ピース)を集め、それを繋いでパズルを完成させる。決して、自分で勝手にピースを持ってきてはならない。必要なピースは作中に必ず揃っている。

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