今後の布石:蘭が梓(ベルモット)を疑う

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これまでの復習

42巻(二元ミステリー)

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蘭が回想したように、ベルモットが蘭を「エンジェル」と呼んだのは42巻の「二元ミステリー」。蘭の回想は蘭視点なので、ベルモットが後ろに描かれている。蘭は顔は見ていないので演出。

それに対して、二元ミステリーではベルモット視点なので蘭が背景に描かれている。これはベルモットの心の描写でも問題はないけれど、NYで蘭が助けた通り魔=ベルモットを示す演出的な要素が強いかも。

35巻(ゴールデンアップル)

そもそも、ベルモットが蘭を「エンジェル」と呼ぶようになったのは1年前のNYの出来事があったから。

シャロン:「この世に神様なんているのかしら?」

蘭:「え?」

シャロン:「本当にそんな存在があるのなら・・・」「一生懸命生きている人間は誰も不幸にはならないんじゃない?」「そう・・・私にエンジェルは微笑みかけてはくれなかったもの・・・」「一度もね・・・」 File:350

シャロンは元々、神様なんているのなら一生懸命生きている人間は誰も不幸にはならない。「私にエンジェルは微笑みかけてはくれなかった」と人生に悲観的だった。

シャロン:「やっぱり神様なんていないわね・・・」「いるのならこんな醜い仕打ちしないもの・・・」 File:351

殺人計画を立てていたローズを蘭が助けた事により、シャロンは「やっぱり神様なんていないわね」と皮肉を言う。蘭が助けなければ、後にヒースは殺されることがなかったから。シャロンはローズのやろうとしていることを感じ取っていたが、特に行動に起こさなかった。助ける理由がないから。

蘭:(もしかしたらシャロン・・・わかってた?)(ローズが殺人を犯す事を・・・)(わたしが殺人犯を助けた事を・・・)(どうしよう・・・わたしのせいだ・・・)(あの時、わたしが彼女を助けたばっかりにヒースはあんな事に・・・)(わたしのせいだ・・・)(わたしの・・・) File:353

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蘭は人助けをしたのに、なぜシャロンに「やっぱり神様なんていないわね」などと言われたのかを最初は理解していなかったが、シャロンはローズが殺人を犯すことを知っていたために、あんなことを言われたのだと気づく。

そして、自分のせいでヒースが殺されてしまったのではないかと後悔の念に駆られる。

通り魔:「な、なぜだ?」「どうしてオレを助けた?」「いったいどーして!?」

新一:「フン・・・」「わけなんているのかよ?」

蘭:(え?)

新一:「人が人を殺す動機なんて、知ったこっちゃねーが・・・」「人が人を助ける理由に・・・」「論理的な思考は存在しねーだろ?」

蘭:(そっか・・・)(そうだよね・・・)(こんな事に気づかないなんて・・・)(ホントわたしって・・・) File:354

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手すりが壊れて廃ビルの階段から落ちそうになった通り魔(ベルモット)の手を取って助けた蘭と新一。通り魔は「なぜだ?」と助けた理由を問い詰めるが、新一は「人が人を助ける理由に論理的な思考は存在しねーだろ?」と、決め台詞。

ベルモットは新一の言葉に心を貫かれショックを受ける。ローズの計画に気づきながらも放置したように、理由がなければ人助けはなんて意味がないと考えていたから。

実は、ローズを助けたことで間接的に殺人に協力してしまったことに後悔していた蘭も、「こんな事に気づかないなんて」と、新一の言葉に救われている。

有希子:「ねえ、シャロン・・・もしかして気づいていたんじゃないの?ローズがあの後何かしでかすって・・・」

シャロン:<ええ・・・そういう勘は昔から働くのよ・・・>

シャロン:「まさか人殺しをするなんて思わなかったけど・・・」「それより蘭ちゃんに伝えといてくれる?」「あなたの言う通り・・・」「私にも天使がいたみたいって・・・」 File:354

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「人殺しをすると気づいていた」なんてことは言えないので適当にはぐらかしているけれど、新一にハートを貫かれたことで、エンジェル(天使)は微笑みかけてはくれなかったと言っていたシャロンが「私にも天使がいたみたい」と心変わりする。これが、蘭を「エンジェル」と呼ぶようになったきっかけ。

小五郎:「そーいえば熱にうなされて妙な寝言言ってたぞ・・・」

蘭:「え?」

小五郎:「人助けとか論理的思考がどうのこうのって・・・」

コナン:(ゲ・・・)

蘭:「あ、ダメ!!それはわたしのだけの・・・」

小五郎:「え?」

蘭:「そう!わたしだけの大切な言葉なんだから、お父さんのしゃがれ声で言わないで!」 File:354

ちなみに、「人が人を助ける理由に論理的な思考は存在しねーだろ?」という台詞は蘭にとってもお気に入りで、「わたしだけの大切な言葉なんだから」と言っている。

コナンは蘭が灰原を助けたことを知らない

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蘭が灰原を助けようとトランクを飛び出す少し前、コナンはやってきた灰原に気をとられて油断した隙にベルモットに時計型麻酔銃を操作されて眠ってしまう。

その後、ベルモットに車で連れ去られ、森の中で停車中に目が覚めていることがわかるけれど、それまではずっと意識はなかった様子。

コナン:「ま、答えが出たら真っ先に知らせるから心配すんな!前回はあの赤井っていうFBIが灰原を助けてくれたみてーだけど・・・」

博士:「え?」

コナン:「いつも助けが来るとは限らねーし、こればっかりはヘタに動いたらヤバそうだしな・・・」 File:470

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少し話は飛んで、46巻のコナンと博士の会話。コナンは「前回はあの赤井っていうFBIが灰原を助けてくれた」と思っていることがわかる。

灰原が助けられた前回というのは二元ミステリーのこと。コナンは眠らされてから車で連れ去られるまでの間は目を覚まさずに眠っていた。

そのため、蘭が飛び出してきた事実は知らず、コナンが眠ってしまった後にやってきた赤井が灰原を助けてくれたと勘違いしている。

蘭が灰原をかばった事はいつかコナンも知ると思うから・・・多分・・・(笑)。

この件について、作者は「いつかコナンも知ると思う」と答えている。

コナンと蘭は自分たちがベルモットを助けたことを知らない

コナンと蘭はNYの廃ビルで助けた通り魔がベルモットだということに気づいていない。だから、蘭は自分がエンジェルと呼ばれる意味はわからないし、コナンは自分がベルモットにシルバーブレットと期待されていることも知らない。

有希子:「大ありよだって新ちゃん、シャロンの弱みつかんじゃったもの・・・」

ベルモット:「もしかして貴方が私の友人だから手が出せないとでも?」 File:823

ベルモットの真意はともかく、「もしかして貴方が私の友人だから手が出せないとでも?」と聞いているので、コナンは自分の正体が知られているにもかかわらず組織が殺しにこないのは、ベルモットに何か理由があって秘密にしてくれているからということには気づいている。

ただ、通り魔=ベルモットだということにはまだ知らないので、その理由までははっきりわかっていない。

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更新日:2018-6-8
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