パスワードがシェリングフォードだった件【出来損ないの名探偵】

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APTX4869のデータのパスワード

灰原:<ねえ・・・エルキュール・ポアロのつづりってわかる?>

コナン:「あん?」

コナン:<おい?何やってんだ?ちゃんと白乾児飲んだのか?>

灰原:「ええ飲んだわよ・・・どーいうつもりか知らないけど気分が悪くなっただけだわ・・・」「それより教えてよポアロのつづり・・・」

コナン:<「Hercule Poirot」だけどこんな事聞いて何すんだよ?>

灰原:「組織のコンピューターからAPTX4869のデータを、あのMOにおとそうと思ったんだけどパスワードに引っ掛かって・・・」<ダメだわ・・・ポアロでも開かない・・・>

コナン:「パスワードが「ポアロ」?どーいう事だ?」

灰原:<試作段階のあの薬を組織の人達がたまにこう呼んでいたのよ・・・>「シリアルナンバーの4869をもじってしやろく シャーロック・・・」「「出来損ないの名探偵」ってね!」<だから思いついた名探偵の名前を手当たり次第に入れてるんだけど・・・>

コナン:「・・・・・・」

灰原:「そんなに簡単にはいかないようね・・・」

コナン:「「シェリングフォード」・・・」「つづりは「Shellingford・・・」」

灰原:「え?そんな探偵いた?」

コナン:<いいから入れてみろ!>

灰原:「ウソ・・・」「開いたわ・・・どーして?」

コナン:「「シェリング・フォード」はコナン・ドイルが自分の小説の探偵を「シャーロック」と名づける前に仮につけた名前・・・」「つまり「試作段階の名探偵ってわけさ!」」

灰原:「へー・・・組織にしては洒落てるじゃないの・・・」 File:241

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APTX4869のデータの入っているコンピューターのパスワードは「シェリング・フォード(Shellingford)」。

組織の人間が、シリアルナンバーの4869をもじってシャーロック。「出来損ないの名探偵」と呼んでいた事から、灰原はパスワードに探偵の名前が使われていると考えた。「出来損ないの名探偵」なのは、普通に考えればAPTX4869が未完成であることから。ただ、現時点での完成度は定かではない。

そして、コナンがそのヒントから「シェリング・フォード(Shellingford)」を思い浮かべ、灰原に助言すると見事に一致した。

「シェリング・フォード」は、コナン・ドイルが自分の小説の探偵を「シャーロック」と名づける前に仮につけた名前で、「試作段階の名探偵」を意味する。

ちなみに、Wikipediaによると「Shellingford」の正しい綴りは「Sherringford」で、「ll」ではなくて「rr」らしい

それと、やっぱりエルキューレ・ポアロの綴りが「Hercule Poirot」って、なかなかくせ者で、「ポアロ」で考えたら出てこない。灰原はアメリカ育ちで英語はそこそこできそうだが、ミステリーオタではないのでわからないのも無理はないか。

どういう意味で「出来損ない」なのか

単純にまだマウスに投与してサンプルを取っているだけ、試作段階であったことからパスワードを「Shellingford」と付けたのならそれでいいが、組織のメンバーは薬を「出来損ない」と呼んでいた。「出来損ない」は未完成や試作段階という意味よりは、「できあがりが失敗する」「不完全なものにできあがる」というニュアンス。

ラボのメンバーは当然、APTX4869がどのように作用するかを知った上で薬の開発をしていると思われ、シンプルに考えれば、本来は幼児化する薬が証拠の残さない毒薬でしかなかったため(失敗作)にそう呼んだのではないかと想定できる。(細かく言えば、効果が不安定というのもある)

幼児科までは上手くいったが、本来の赤子化までは行かなかった。あるいは、幼児化することはできたが、成長しなかった。(不完全)というパターンも考えられる。ただ、この場合はどちらも幼児科の成功までは知っていることが前提になる。

組織はまだ幼児化を知らないため、幼児化を視野に灰原を捜索していないというのがこれまでのストーリーであって、幼児化を知っているベルモットも仲間に秘密にしているというのが重要な設定。

「組織の人達」は複数形なので、その人達が幼児科の成功を知った上でさらに「出来損ない」と表現した可能性は低いのではと。

「もちろんあの「出来損ないの名探偵」を使うかどうかはおまえの勝ってだが・・・」 File:239

ジンもAPTX4869を「出来損ないの名探偵」と呼んでいて、ピスコにもそれで伝わっている。組織内、少なくともコードネーム持ちくらいの間では、わりと周知されていると思われる。

ジンはAPTX4869を何の薬か知らずに、みんながそう呼んでるから自分もそう呼んでるだけという可能性もありえなくはないけれど、それではジンが馬鹿になってしまうし、ただのギャグ。なので、APTX4869の本来の研究目的は知っていると考えられる。

ジンは幼児化の成功を知らないのは確定なので、「出来損ない」はシンプルに失敗作だからという意味で、ピスコが灰原を見て「ここまで進めていたとは」と驚いたのは、幼児化に成功させていたからと考えられる。

伏線なのか遊びなのか

灰原が「へー・・・組織にしては洒落てるじゃないの」と言っているように、洒落なのか伏線なのかは不明。推理物であり、シャーロック・ホームズなどのオマージュが多用されている漫画でもあるので、これもただの遊び心でそうしたのか。

名づけ親はミステリーファン? ─

シリアルナンバーが「4869」だからシャーロック、未完成品だから出来損ないの名探偵などと呼んでいることから、名づけた人はミステリー好き、シャーロキアンではないかと考えることもできる。普通の人はそんなこと思いつかない。

そういうところで、これが洒落なのか、伏線なのかという問題でもある。ただ、名付けたのはボスなのか、ラボの誰かが付けたのか、ラボのメンバーの総意だったのかはわからない。

もしボスが絡んでいるのであれば、ボスはミステリー好き…. なんて説も考えられる。

まぁ、最後はホームズを崇拝するボス、あるいは自称名探偵のボス VS 平成のホームズ(江戸川コナン)との対決となれば、ベタすぎるくらいであるが、推理物の少年漫画としての結末としては面白い。

そういえば、最近は「平成のホームズになるんだ!」と言わなくなったのは、もう古すぎてダサいからか、”平成の”には成れない可能性もあるからだろうか(笑)

というか、コナンは「シェリングフォード」を「未完成」と呼んでいるのに対して、組織は「出来損ない」と呼んでいる。

”出来損ない”というのは、ちょっと馬鹿にした言葉で、ホームズを尊敬する人間は使わないのではないかと。これだと、名づけ主はミステリーは好きだけど、ホームズはそんなに好きじゃない、「ホームズ VS 他の探偵崇拝者」という構図のような。

完成品は名探偵? ─

それと、もし伏線であるのなら、未完成のAPTX4869が「出来損ないの名探偵」であるので、完成品のAPTX4869は「名探偵」と捉えることもでき、薬の目的に関係すると考えられなくもない。

つまり、APTX4869の目的は名探偵を作ることだと… APTX4869は灰原が両親から受け継いだ研究であるので、もし両親が「未完成の名探偵」の名づけ親であれば(「出来損ない」は後でラボのメンバーが言い換えたとする)、組織の薬の研究目的がそうでなくても、両親の目的がそうである可能性も。

エレーナは薬を「シルバーブレット」として期待している。この物語の真のシルバーブレットはボスの恐れる赤井ではなく、ベルモットの期待するコナン。そして、現在コナンはこのAPTX4869によって幼児化しており、彼は平成のホームズになる人間であるのだから、最終的には目的通り名探偵が完成することになる。まぁ、APTX4869がなくても平成のホームズになれちゃうんですが…

エピソードONE

(とうとう、やったわ・・・・・・!)

志保:「もしもし。わたしだけど、ちょっと来てくれる?」「ええ、そう・・・・・・第四ラボよ。」「面白いものみせてあげるわ」 エピソードONE

灰原は「とうとう、やったわ」と、幼児化したマウスを見て言っていることから、研究者にとってAPTX4869がどんな効果をもたらすのかを知った上で作っている。また、この成功を喜んで仲間に報告していることから、やはりこれが灰原作最初の成功だとわかる。つまり、幼児化の成功を前提にしつつ、「出来損ない」と呼ぶのはおかしい。

ただ、灰原が幼児化を仲間に報告したので、ラボのメンバーが幼児化を知っているのに、組織のメンバーが幼児化を知らないという状況にもなっている。しかし、この灰原の電話相手は特に意味がなく、今後もたぶんでないとのこと。(話そうDAY「2017」)

ラボのメンバーは幼児化を知っているが、ラボ外のメンバーは知らない。しかしAPTX4869を持ち出して毒薬として人殺しに使っている。ラボが比較的独立した部署である可能性はあるものの、さすがにそれは苦しいので、エピソードワンの描写はあくまで灰原の親しい仲間1人に結果を伝えただけで、その仲間もあまり気に留めていない程度と考えたほうがいいのかもしれない。

「面白いものみせてあげるわ」という灰原の言い方も、同じ研究グループの仲間に悲願の成功を伝えたというよりは、その仲間はAPTX4869の研究には携わっていないニュアンス。

羽田浩司の事件

灰原:「多分。その薬は私の父と母が作った薬・・・」「私は焼け残った資料を掻き集めてその薬を復活させただけだから・・・」

コナン:「焼け残った?」

灰原:「父と母の研究所が火事になって薬の資料と一緒に2人共焼死したのよ・・・」「組織の人達からは不運な事故だったと聞かされていたけど・・・」(まあ、私が本当に作らされていたのは・・・)(別の薬なんだけどね・・・) File:948

元々、APTX4869は灰原が焼け残った資料を集めて復元しただけで、現在研究所が総力をあげて作っていたものではないことが最近になってわかった。灰原が本当に作らされていたのは別の薬。

これなら、実験結果を知らされた灰原の仲間が、幼児化の結果を誰に報告するわけでもなく、ラボに知れ渡っていないというのも納得はできる。

そうなると、そもそも積極的に開発を進めていたわけではないAPTX4869が、なぜ「出来損ないの名探偵」と呼ばれるようになったのかという疑問は残るが… それに、APTX4869のデータは組織のサーバーに保存され、パスワードがかけられていた。

灰原作のAPTX4869が持ち出され使われているのは確かなので、その過程で薬のデータは組織に回収され、ほぼ死亡効果しか出ないAPTX4869を「出来損ないの名探偵」と呼ぶようになったなどの経緯があるのかもしれない。

それか、17年前の宮野夫婦作で既に幼児化に成功していたことを知っていて、灰原の復活版も同じように呼んだ。あるいは、灰原作は幼児化できなかったためにそう呼んだなど、色々考えることができてしまうが、17年前の羽田浩司の事件でも殺害用に使われていたところを見ると、現在と変わっていないようでもある。

やはり基本に立ち返れば、組織は幼児化をまだ知らないということ。幼いころの顔を知られている灰原は幼児化前提に探せばすぐに見つかる。灰原が組織の粛清対象になっているというのは事実。幼児化の秘密を知っているメンバーが複数いて、ベルモットのように忍び寄って灰原に手を出すのが無理かというとそうではないはずで、(今は赤井がいるので現実は無理だが)しかしそうした動きはない。

ベルモットが死守しようとしている秘密を、組織内の何人かは普通に知っていたでは薄っぺらいものになってしまうし、組織内に灰原の正体を知っている人間がいてもいいのなら、ピスコやカルバドスを退場させる必要もないわけで、ストーリーを考えればそこまでひねった深読みはしなくてもいいのかと。

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更新日:2018-3-25

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