サンデー File:990-993

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File:992(ここで会うたが・・・)

服部:「ここで会うたが・・・」「百年目やのォ・・・」

沖田:「ああ・・・」「会いに北野の天満宮や・・・」

服部:「ホラ、突いて来いや・・・」「ノド元がら空きやぞ!?」

沖田:「左肩をさらけ出し切っ先は後方下段・・・」「柳生新陰の・・・」「一刀両断の構えかいな・・・」「ほんなら・・・」「オレも・・・」

服部:「天然理心流・・・」「平晴眼の構えやな・・・」「刀身をやや傾け・・・」「その切っ先は相手の左目を狙うてる・・・」

沖田:「ゴチャゴチャうるさいなァ・・・」「突け言うんなら・・・」「突かせてもらう・・・」「で!!」

服部:「左肩をさらけ出し切っ先は後方下段」「柳生新陰 一刀両断の構え」
沖田:「刀身をやや傾けその切っ先は相手の左目を狙う」「天然理心流 平晴眼の構え」

実は、YAIBAオリジナルの沖田はこんな好戦的な性格じゃない。やる気のないタイプで、相手が攻撃してきたのを適当にいなしながら戦っているだけでめちゃくちゃ強い天才肌。一応、刃と戦ったことで最終的に剣術に目覚めることになるので、その後の生活態度はガラリと変わったのかもしれない。

それから、ナンパするようなのも名探偵コナンで初めて描かれた性格で、YAIBAの世界ではさやかや諸羽に全く関心を示していない。まあ、試合中ではあったのだけれど、最初は余裕だったので、女好き設定ならそばにいるかわいい女の子に声をかけるみたいなことはしててもいい。沖田は出番が少なかったので、この辺の性格設定はコナンに出すために付けられたのかも。実は新一と好みが丸かぶりで、蘭だけが好きだったりして。

蘭:(えーっとじゃあ・・・)(沖田君の相手は・・・)(あった!東京代表かー・・・)(──って何?この人・・・)(メチャメチャ強そうな名前なんだけど・・・)

「メチャメチャ強そうな名前」って、この後出てくるあの人しかいない。まあ、鉄刃も強そうな名前だけれど、YAIBAは三年間旅に出ていることになっている。

蘭:(こ、この名前・・・)(沖田君の相手の・・・)

鬼丸:「大丈夫ですか?」

蘭:「あ、」「はい・・・」

シェリーのひとり言では、「鬼丸君すっかり浄化されたのね・・・」と言われているくらい紳士な鬼丸(笑)

YAIBAの原作ではエピローグでもまだ打倒刃に燃えていたくらいで浄化したとは言えないくらいだったけれど、沖田と同じでコナン界のYAIBAのキャラ設定は微妙に変わっている。

男:「鬼丸君!」「決勝戦は出場辞退するっていうのは本当かね?」

鬼丸:「えぇ・・・」

蘭:(え?辞退?)

鬼丸:「どうしても家に帰らねばならない急用が出来てしまいまして・・・」

男:「どんな用だね?」

鬼丸:「東京都知が・・・」「名誉都民の称号を私に贈りたいと・・・今、家に来られていて・・・」

男:「オォ! 年配者だけかと思ったがその年で全日本二連覇中の君ならある話か!」

鬼丸:「まあ、私ごとき若輩者・・・まだその称号を受ける器ではないと断りに帰るんですが・・・」

男:「そんな、もったいない・・・」

鬼丸:「準決勝は出ますからご安心を・・・一度手合わせをしたかった相手なので・・・」

鬼丸は全日本二連覇中。どうしても戦いたい相手に服部は入っていない… YAIBAの世界とリンクしてる時点で、服部は生まれた世代が悪すぎる。

蘭:(全日本二連覇中って事は日本で一番強い人って事よね?)(あの人が準決勝に勝っても決勝戦に出ないって事は・・・)(服部君、出ればもう・・・)(優勝なんじゃないの──!?)

不戦勝で優勝しても服部は納得しないと思うが… それで告ったら服部ダサい(笑)蘭ねーちゃんいい子なんだけど恋愛のことになると頭がお花〇たけ(笑)

紅葉:「伊織・・・首尾は?」

伊織:「こちらの思惑通りに・・・」

紅葉:「ほんならウチの未来の旦那さんが一等賞獲らはるトコ・・・」「見させてもらいましょうか?」

これ、鬼丸に決勝戦を辞退させるために偽の都知事を鬼丸家に送ったとか、権力で都知事から本当に名誉都民の称号を与えるように仕向けたということだろうか?どうせ拒否するだろうということを予測すれば、その後も問題にならないので。

伊織は沖田と鬼丸がいるから服部の優勝は簡単ではないと考えていて、そのことを紅葉に報告、紅葉は沖田に関しては「何とかしなあかんやろか・・・」と言っている。つまり、服部に有利になるような妨害も考えたということ。

しかし、紅葉は伊織に「首尾は?」と聞いて「こちらの思惑通りに」ということが確認できると、「ほんならウチの未来の旦那さんが一等賞獲らはるトコ見させてもらいましょう」と、もう優勝するのが決まったような余裕。

「首尾」の対象がパーティー会場のことで、会場はもう出来上がってますと伊織が答えたという意味でなければ… 「思惑通り」というのは、それなりに複雑な計画の中で自分たちの都合通り計画が進んでいるということなので、指示されたパーティーの準備が進んでいるというだけの表現としてはどうなのか。

このやり取りが鬼丸が決勝を辞退するという会話のすぐ後に入っているし、高校の大事な剣道の大会中に都知事が家に来て、決勝戦を欠場させてまで鬼丸に称号を与えるってのはちょっとおかしい。まあ、はっきりしないところだけれど。

紅葉はもう読者向けにキャラバレしてるところがあるのであまり突っ込まれないけれど、上記の考えだと鬼丸を排除しても沖田が決勝に上がってくるよねっていう。たぶん、設定としては鬼丸よりも沖田のほうが強い。基本的に主人公補正を除けば沖田は刃よりも上。なので、もし服部を優勝させる作戦を練っていたのなら、最初に紅葉が考えたように沖田も大きな障害。

実際、沖田は事件に巻き込まれるような状況だったので、この後大会に参加できずに不戦敗となってしまうのだけれど、紅葉が未知のキャラ、恋愛ではなく組織編のキャラであり、恋愛沙汰でなく何らかの狙いを持っていたキャラだったとすれば、紅葉が事件を利用して沖田の足止めをしたのではないかとい疑われてもおかしくない。脇田や若狭先生の登場話でも同じような状況だったように、義眼や盲目のキャラが登場してくるのと一緒でラム編の頻出パターン。

ただ、服部まで事件に巻き込まれてしまって不戦敗というオチなのでこれでは意味がないし、紅葉と伊織はその状況を把握していないなかったよう。事件は犯人が個人的な恨みを晴らすために全部自分で計画を立てたもので、殺害を計画している場所などもわからない。沖田が素振りのために外に出て遺体を発見したのも偶然で、犯人と沖田をかなり研究して行動予測をしても何とかできるか怪しい。紅葉や伊織がそこまでしていたことは考えにくい。

なのでこの件は深く考えなくても良さそうだけれど、それなら鬼丸は邪魔だが沖田は放置でいいという矛盾した判断をしたことになる。蘭と同じで鬼丸が沖田に勝つと考えていたか。しかし、紅葉は沖田の実力はわかっているし、未知の鬼丸を上に見る根拠がない。

未知数だから警戒した。沖田なら五分で勝てるかもしれないと思っていたか。しかし、この予測はちょっと回りくどいし、沖田を過小評価しすぎ。紅葉は「へぇーそら楽しみやわァ・・・」と言っているので、服部を信じているようにも思える。しかし、これは鬼丸に対しての発言で、これならば鬼丸にも手出し不要。

沖田に対して「何とかしなあかんやろか」、鬼丸に対して「そら楽しみやわァ」なので、鬼丸だけ不戦敗に持ち込んで、服部と沖田の決勝戦を見届けようとしたのなら、言っていることが逆。

沖田が偶然事件に巻き込まれていることは知っていたが、後から来た服部の行動は把握していなかった。あるいは、沖田は準決勝に間に合わないで不戦敗になる(勝ち上がるのは鬼丸が前提)が、服部は決勝には間に合うだろうと考えたか。この場合、服部も準決勝に間に合わなければ不戦敗になってしまうのは同じで、実際そうなってしまった。

紅葉が悪い人ではないという前提で考えれば、計画的に沖田を排除するような行動はしていないことがわかるので問題はないけれど、沖田に関して何もしていなかったのなら、鬼丸の件も思い込みかもしれない。

前述したように、鬼丸だけ対策してもしょうがないので紅葉の意図がわからなくなる。服部がリベンジしたいのが沖田なので、沖田を勝ち上がらせようとしたとか、適当な理由をつければ説明はつくかもしれないけれど、それは本当にただの後付け。「何とかしなあかんやろか」というのが、紅葉が何かしたというミスリードだったり。キャラバレしてるのであんまり意味がないのだけれど(笑)

高木:「トイレの中で妙な音とかしませんでした?」「カッターナイフの刃を折る音とか・・・」

定森:「音っていえばトイレの外でドサドサ音がしてたわよ・・・」

法村:「ええ・・・たぶん防具をトイレの窓から放り投げる音だったと思いますが・・・」

横手:「お、俺も聞いたっス!」

横手:「そ、その後何かをガリガリ削る音もしてたっスよ・・・」

法村:「その音なら私も・・・」

定森:「わ、私も聞いたわよ!!」

このシリーズは話としては軽めのノリだけど、中編の四話構成というのもあってか推理の部分は意外と複雑。ちょっとしたポイントを抑えておくと、解決編の前である3話目の終盤に描かれてる、この会話。

この事件は「凶器=証拠」となるので、犯人にとって凶器が何であるかバレないことが重要。凶器が見つからなければ疑われても証拠がないので逃げ切れる。

犯人は竹刀をバラして先を尖らせた武器を凶器にするトリッキーなことをして、本来はそのまま立ち去るつもりだったがアクシデントでトイレに隠れざるを得なくなったので、その場で竹の先を丸めて隠遁するという行動にでた。

しかし、これはあくまで一時しのぎであるため、血液反応などを調べられればわかってしまう。そうならないように、犯人にとって竹刀が武器であるということを疑われないことが最重要課題。

ということは、凶器特定のヒントになるようなことを自分から言い出すことはしないということ。この会話は防具と凶器を隠遁する音に関しての2つに分かれていて、防具は既に発見済み。凶器のことを言い出したのは横手で、「何かをガリガリ削る音もして」と、かなり大きなヒントになることを自発的に言っている。法村と定森は横手がそう言ったので話を合わせるように続いただけ。消去法で横手は消える。

しかし、直後に防具の血痕の付き方がおかしい(間違って着てる)ことが判明。犯人は剣道の経験のない人物という可能性が高くなる。法村は有段者で定森は高校三年間やっていたので間違えることはない。横手はガッツポーズをした(禁止行為で優勝者がそんなことするのはありえない)という嘘を付いたことから、ほとんど経験がないことがわかる。

・犯人は剣道未経験者⇒ガッツポーズをした横手が未経験者
・未経験者を演じたフェイクで、犯人は実は剣道経験者

どちらで推理させたいのか、どうなっても結果論のようにも思えるのだけれど、この方向性を示してくれるのが、前述した横手が自分から凶器の特定に至る会話を始めたこと。元々、沖田が相当な手練の仕業じゃないかと言っていて、有段者の法村は速攻疑われたので、じゃあ別の人が犯人なのかなと思えるので、嵌りやすい。

あとは、解決編で服部が推理したように、「こん中でそないな事する必要があんのは、審判員の格好して一目で有段者やとわかる法村念司さん」ということになる。法村は音の証言で防具、凶器ともに二番目に発言をしていて、どちらも都合の悪いことを積極的に言いたくなかったことがわかる。

横手:今月の写真が少ない(消した)、被害者を隠し録りした写真を抜き取った
定森:チョコレートの端が溶けている、下剤を入れたペットボトルを抜き取った

4話構成だと3話よりも複雑に設定も盛り込めるので、犯人以外も殺人とは直接関係ない行動をしていて、それも推理の要素の一つになっているので、誰が何のために何をしてというのを分けて考える必要があるので難しい。全て繋げることができなくても、犯人が誰なのかはポイントが分かればそれだけでも推理可能にはなっている。

どうでもいいけど、彼女に剣道の大会で優勝した嘘ついて自慢って、コナン界のチャラ男ってちょっと変わり者が多い(笑)

服部:(悪いな工藤・・・)(今回の推理・・・)(オレがもろたで!!)

「もろたで工藤!」は劇場版ではありませんでしたが、原作のほうでファンサービス?

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更新日:2018-1-21
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