犯人と被害者が結構なクズ(笑)
File:987(ティップオフ)
カチ カチ カチ カチ
黒田:(・・・・・・)
白鳥:(管理官・・・)(管理官・・・)「黒田管理官!!」
黒田:「ああ・・・」「白鳥か・・・」
羽田浩司の事件、それも割れた手鏡を見つめる黒田。やっぱり、羽田浩司の事件のことを調べていて、ダイイングメッセージにも気付いている感じ。
それより気になるのが、殴られた羽田浩司の顔を思い浮かべてる件(笑)なんで知ってるんでしょう?
1.元々記事にあったが明かされていなかっただけ
2.捜査資料みたいのを見た
3.現場にいた(後から駆けつけた)
4.黒田の回想じゃなくて、演出上の問題
1の場合、基本的に公式のニュースが被害者の顔を出すことはありえない。でも、あの記事そもそも出元が不明。例えば、記事をアップしているのが浅香なら、現場を離れる時に写真を撮っていたとすれば、写真が記事になる可能性はある。
2の場合、アメリカので起きた事件の捜査資料を日本の警察が見れるのかというところだけど、捜査協力とかで合意があれば可能性はあるかもしれないのと、公安で調べたとかインターポールとして出向していたとか、何らかの事情次第ではというところ。
3の場合、なんでお前がいるんだよと(笑)まぁこれ、黒田=ラムで羽田浩司を殴ってAPTX4869を飲ませたのが黒田だから顔を見ている。ネットの記事を見ていたのはダイイングメッセージを気にしていたからで、若狭留美に注目したのは殺し損ねた浅香だからっていうのがそのままなのだけれど、他に解釈があるんじゃないかなというのがここの本題でもある。
ラムでも浅香でもないが現場にいた、というのはさすがに何人いるんだよと。あの事件で手配されているのは浅香だけ。でも、浅香はアマンダに帯同しているところを見られた上で姿を消したから重要参考人になっているだけで、もしかしたら10人くらいでパーティーしていたかもしれない(笑)
しかし、場所は資産家のアマンダが泊まるようなホテルで、そんなに部外者がアマンダか羽田浩司の部屋に出入りしていたら、さすがに他に誰かいたことくらいわかるんじゃないかとも考えられる。
偶然同じホテルに泊まっていて、騒ぎを聞いて警察が来る前に駆けつけたので遺体を見ることができたとか、正直後付けでどうにでもできてしまう。現時点で絞るのは無理のような。
4のパターンも。モノローグで顔を知らないはずなのに思い浮かべたりしているように見えて、そうじゃなくて読者向けにわかりやすいただの演出。これ、割と普通にあるので(笑)
それから、(管理官)(管理官)と呼んでいる白鳥警部の声が、黒田の中で若狭先生の声に変換されているようにも思える描写。これも判断しかねる。ちょっとややこしいだけで、特に意味はないかもしれない。
後の黒田と若狭先生の対面を見る限りでは、お互いに面識はない様子。ただ、黒田が誰かの成りすましで、若狭先生の容姿が変わっていれば、お互い思うところはあるがまだ確信がないということで、それなら今の距離感でもおかしくないかも。
17年前の若狭先生が20歳の新米警官で、休暇中に交際していた羽田浩司に会いにアメリカへ行ったきり行方不明。当時面識のあった今の黒田に成りすましている何者かが管理官だったとか。
若狭先生の所属や黒田の成りすましについては、現時点ではああでもないこうでもないと際限がないので、もう少し情報を待たないと難しいかも。
白鳥:「先日の強盗事件の報告書あがりました・・・」
黒田:「御苦労・・・」
白鳥:「お疲れのようですね・・・」
黒田:「色々と悩み事が多くてな・・・」
白鳥:「思いきって休まれてはどうですか?」「どーせ年次休暇も全くとられていないんでしょ?」「近くにいいキャンプ場ができたから・・・」「今度の週末コナン君達も行くらしいですし・・・」
黒田:「ホウ・・・」「あの眠りの小五郎の知恵袋か・・・」
白鳥:「いつもは阿笠博士と行っていたみたいなんですが・・・」「風邪をひいてしまわれて・・・」「今回は小学校の先生が付きそうようで・・・」
黒田:「小学校の先生?」
白鳥:「ホラ、この前殺人犯のプロゴルファーを撃退したとニュースになった・・・」「若狭留美先生ですよ!」
黒田:「・・・・・・」
白鳥:「本当は自分も休暇を取って・・・」「小林先生と参加する予定だったんですが・・・」「どーせデートなら・・・」「2人きりの方がいいんじゃないかと思いまして・・・」「と、とにかくキャンプの資料・・・」「置いて行きますね・・・」「不要なら捨ててしまわれても構いませんから・・・」
黒田:「キャンプか・・・」「柄じゃないよ・・・」
柄じゃないよと言いながら興味津々(笑)白鳥警部と小林先生の話も久しぶりに見たいですね。
コナン:(若狭留美先生・・・)(帝丹小学校1年B組副担任・・・)(先日、たまたま先生のマンションにオレ達が呼ばれ・・・)(偶然隣人の殺人事件に出くわしたと思ったけど・・・)(あの時、先生の部屋で見つけたその日の朝のコンビニのレシートには・・・)(オレ達分の皿やマグカップまで買い足してあった・・・)(つまりあの朝、隣人が殺人を犯す事を察知し・・・)(オレ達をそれに遭遇させる為に・・・)(わざと屏風を汚しその描き直しを手伝わせる理由で部屋に招いたんだ・・・)(いや、オレ達じゃない・・・)(狙いはオレか!?)
(そもそも、古い倉庫で見つかった白骨死体の事件の時も・・・)(何年も開けられていないはずの地下への扉のサビがはがれた跡が真新しかった・・・)(アレも先生があらかじめ白骨死体を見つけた上で・・・)(オレを事件にかかわらせるように仕向けたとしたら・・・)(まさかこのキャンプも・・・)
レシートから朝の時点でコナン達を招く予定があったのは確かで、屏風を汚したのも故意。予想通りの展開というか、コナンの憶測による事件察知の可能性を示唆してきたのだけれど、結局これでは真偽の判断はできず。
章の終わりのコナンの推理は神視点なのだけれど、章の途中はキールが整形をして水無怜奈に成りすましているとかミスリードしていたりするので、あまり当てにならない。そもそも、コナンの伏線回収もそこまでの解答であって、その前にちゃんと読者が推理できるようになっている。
プロゴルファーの話では、何らかの目的でコナン達を招くのは計画的であることはわかっても、何の為に呼んだのかが明らかになっていない。殺人事件をコナンに推理させて観察するためだと断定できれば、少なくとも殺人事件が起きることが必要なので、途中が省かれても準備と目的は繋がるので、どうやって?の部分は後から考えればいい。でも、単に推理力を測るだけなら、暗号事件のように何か問題でも出せばそれで済んだかもしれない。
それと、若狭先生が事件が起きることを察知できるただけの情報が出ていない。それがないからコナンの推理で確定させるというのも一つの方法かもしれないけれど、それでは証拠はないけど犯人はあの人だと名指しするようなもので、だからこその根拠の部分が知りたいのであって…
若狭先生の予測は、試着室の話で世良が喧嘩している女性の話を聞いて、「ミステリーなら真っ先に殺されちゃうタイプだな」と考えたのと大して変わらない予測に過ぎない。
なので、若狭先生がコナンの考える通りのことをしたのだとすれば、今後はっきりと察知できるだけの十分な情報を持った事件。察知していないとありえない行動や、察知していないと意味のない伏線などが出てくるはずなので、それを見て初めて判断できる。
というか、コナンが読者にわかるように推理をして、でも良く考えるとその推理に穴があるというのは、意図的にそうしていると考えられるのだけれど。本来なら読者に伏せる形で情報だけ提示して推理させる。
古い倉庫の後出し(笑)「扉のサビがはがれた跡が真新しかった」なので、これは若狭先生が先に調べた上で、というのはもう確定。コナンを事件にかかわらせたとしても、未解決事件の解決なんでむしろ良いこと。
「まさかこのキャンプも」なので、もし若狭先生がコナンの予想通りの意図で行動をしていたとすれば、このキャンプでも同様にコナンを事件にかかわらせるような仕掛けをしている可能性が高いということ。
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