沖矢昴の推理力

sponsored link

来葉峠の計画

赤井:「昨夜彼女と契約を結んだんですよ・・・」「ただの糸ではなく、FBIの釣り糸になってくれと・・・」「このボウヤの策略に・・・」「乗せられてね・・・」 File:604

赤井:「ボウヤにはいつも驚かされるな・・・」

コナン:「赤井さんが味方でよかったよ・・・」

赤井:「ボウヤもな・・・」

コナン:「それで?どうする赤井さん・・・」「イチかバチかのこの大勝負・・・」「乗ってみる気ある?」

赤井:「もちろん・・・」 File:604

ジョディ:「でもこの作戦、元はみんなコナン君が考えたの?」

コナン:「ううん!赤井さんも同じ事考えてるみたいだったから、話して2人の作戦を合わせただけだよ!」「まあ赤井さんは、この病院から車で怜奈さんを連れて脱出する時に、キャメル捜査官の口からこの話を彼女に持ちかけるつもりだったみたいだけど・・・」「多分、その車の運転手にキャメル捜査官が選ばれて2人きりになるだろうからってね!」 File:604

キールをわざと組織に戻すことは赤井もコナンも考えていたが、その作戦に赤井を「乗せた」のはコナン。

沖矢:「「まさかここまでとはな・・・」ですか・・・」「私には自分の不運を嘆いているようにしか聞えませんが・・・」

安室:「ええ・・・当たり前にとらえるとね・・・」「だが、これにある言葉を加えると・・・」「その意味は一変する・・・」「まさかここまで・・・」「読んでいたとはな・・・」「そう・・・この計画を企てたある少年を・・・」「賞賛する言葉だったというわけですよ・・・」 File:895

そして、来葉峠での作戦についてはコナンが助言したことが明らかになる。赤井は計画を企てたコナンを賞賛。

キール:「もっとも・・・」「先の先まで見通せる神懸かり的な頭脳が彼や私に備わっていたのなら、できたかもしれない・・・」「そう・・・シャーロックホームズのような・・・」「妙な勘ぐりは止めて、天敵が消えた事を素直に喜んだら?」 File:702

キールもコナンを「シャーロックホームズ」に例えている。

コナンは物語の中で一番格上で全部を見通す人なんですよね。 SDB30

作者も、コナンを「一番格上で全部を見通す人」としている。

⇒さざ波シリーズ(972-974)で、赤井を「ワトソン」としていることからも、作中の位置づけはそれが正解と考えられる。

沖矢(優作):「じゃあそのグルの女に頭を向けて空砲を撃ってくれと頼んでいたんですね?」

安室:「いや・・・頭を撃てと命じたのは監視役の男・・・」「予想していたんですよ・・・監視役の男が拳銃でとどめを刺す際に必ずそうすると・・・」(ピスコの時もそうだったようだし・・・) File:895

ただ、赤井がコナンを賞賛したのは、ジンが「頭を撃て」と命令することをコナンが予想していたことが大きいのだけれど、安室は「ピスコの時もそうだったようだし」と、過去のケースから予測できている。つまり、後出しではあるが、情報さえあれば推理可能ということ。

それならば、ジンの行動は偶然ではなくて必然。根拠が薄かったのなら、可能性はあるけど確実にそうなるとは限らない。漫画だからうまくいっただけということになり、コナンはそんな危険な賭けにでたのかということになってしまう。

コナンが全部を見通す人、神の視点で”予想”(予知)したのか、それとも漫画の世界観にマッチした、探偵として何らかの根拠を元に可能性が高いと”予測”をしたのかは明らかにされていない。

後者の場合、コナンはピスコの事件にかかわっていたので、ジンが頭を撃ったところは直接見ていないが、後のニュースなどで、頭を撃たれた焼死体が発見されたなどを聞いていたかもしれない。

前者だった場合、コナンは赤井よりも予測(論理的な予想)能力が優れているというか、推理力に加えた予知能力(予想=100%)のスキル保持者ということになる。

慎重なジンなら頭を撃って確実にとどめを刺すであろうという程度の予想だったのなら、赤井にもできそう(赤井は異次元の狙撃手で心臓ではなく、脳幹を狙うと言っている)だし、ジンの性格は赤井の方が知っていると思われるくらい。まあ、この話は多少漫画の都合が優先された感じも否めない。

ブラックインパクト

博士:「ええっ!?」「あのアナウンサーに見つかったじゃと!?」

灰原:「まさかバレたの?私達が追ってる事・・・」

コナン:「いや・・・何とかごまかせたと思うよ・・・発信器と盗聴器にも気付いてねぇし・・・」

博士:「じゃったら何でその時、それを回収しなかったんじゃ?靴の裏に何か付いてると言えば取れたじゃろうに・・・」

コナン:「ああ・・・オレもそうしようと思ったんだけど・・・」「なんかあの人妙な感じがして・・・」

ジョディ:「でもお陰で彼らの追跡は続行できるわ!」「彼らの暗殺計画にはまだ続きがありそうだし・・・」

灰原:「ねぇ・・・」「わかってるでしょうけど・・・」「あなたの第一目的は発信機と盗聴器の回収よ!!」「妙な好奇心と正義感で躊躇してたら、何もかも失ってしまうわよ!!」

コナン:「ああ・・・」「わかってるよ・・・」 File:502

コナンはキールの靴についた発信機と盗聴器をそのままにした。そのことを「じゃったら何でその時、それを回収しなかったんじゃ?」と博士に問われるも、「なんかあの人妙な感じがして」と説明。

そして、灰原には「あなたの第一目的は発信機と盗聴器の回収よ!!」「妙な好奇心と正義感で躊躇してたら、何もかも失ってしまうわよ!!」ときつく釘を刺され、コナンも「わかってるよ」と真剣な顔で返事をする。しかし、結局このあとに発信機と盗聴器がジンに見つかってしまい、大変なことになる。

ジョディ:「そういえば秀一の居場所わかります?」

ジェイムズ:「ああ・・・赤井君なら私も捜しているところだよ・・・」「この状況は彼に説明したんだろ?」

ジョディ:「ええ・・・この子が取り付けた発信機と盗聴器の事も・・・」「そうしたら電話口で・・・」

赤井:(そうか・・・)

ジョディ:「──って答えたっきり、音信不通になってしまって・・・」 File:502

赤井はジョディから発信機と盗聴器の事を聞くと、「そうか」と答えたきり音信普通。

コナン:「ああ・・・それと同時に弓矢の矢羽を意味する単語・・・この辺で矢羽を意味する地名っていったら・・・」「鳥矢町!」「つまりベインBは鳥矢大橋ってわけさ!!」

ジェイムズ:「それは朗報だ!暗殺予定時刻の16時まであと2時間もある!」

ジョディ:「やっと彼らの先手を取れるわ!」

コナン:「奴らは女三人に男三人の計六人!」「その内、女二人はバイクで、あとの四人は車二台に分譲して一台はポルシェ356A・・・」

ジェイムズ:「とりあえず、捜査官の車を至急その橋に向かわせて・・・」「その橋に通じる全ての道を抑えるとしよう・・・」

ジョディ:「一網打尽にするんですね!」

ジェイムズ:「いや・・・気配を殺してこっそり背後に回り・・・」「一人ずつ確実に釣っていこう・・・」 File:503

コナンは組織の目的地を自信満々に推理。ジェイムズ、ジョディも先回りして組織を捕まえようとする。

ジョディ:「でも何で水無怜奈なの?君の推理だとこのバイクの女は毒島に変装したベルモットのはずじゃ・・・」

コナン:「発信器の位置とかなり離れてたからきっとそうだと踏んでたんだけど・・・」

ジョディ:「どこかで革のつなぎとブーツに着替えたのね・・・」「発信器と盗聴器が付いたローファーは多分そこに・・・」

コナン:(でも一体どこで!?) File:503

しかし、コナンの予測は外れていた。この理由は、コナンは発信器の位置を元にしてメンバーそれぞれのポジションを予測したが、バイクに乗るためにキールはローファーを脱いで着替えていたというからという、凡ミス。発信器と盗聴器はジンの車の中。

キャンティ:「え?」「中止!?」<ここまで来て止めろっていうのかい?>

ジン:「ああ・・・今、あの方にも了承を取った・・・」「ターゲットを変更するとな・・・」

コルン:「変更・・・」

ベルモット:「で?」「どこなの次の標的は・・・?」

ジン:<場所は米花町5丁目・・・> 「毛利探偵事務所だ・・・」 File:503

ジョディ:「黒い車が二台連なって鳥矢大橋からどんどん離れてる!?」「それ、本当に彼らの車なの!?」

・・・

コナン:「ねぇ・・・その二台の車・・・どこに向かったの?」

ジョディ:「その車の行き先は?」「え?鳥矢4丁目の交差点を左に曲がって・・・」

コナン:「杯戸町方向に!?」

ジェイムズ:「妙だな・・・」「狙撃に失敗した杯戸町公園に戻る気なのか・・・」

コナン:「いや・・・奴らが向ってくるのはさの先の米花町・・・」

ジェイムズ:「え?」

コナン:「バレちまったんだ・・・」「発信器と盗聴器が!!」「土門さんの車は後ろのFBiの車に任せて、米花町に向うんだ!」「おっちゃんがやべえ!!」 File:504

発信機と盗聴器がジンに見つかり、組織は暗殺のターゲットを小五郎に変えて米花町へ向かう。

ウオッカ:「さっきの銃撃、FBIだったんですかい?」

ジン:「ああ・・・はめられたんだよ俺達は・・・」「随分前から俺達があそこに来ると踏んでねえと、あのビルの位置取りはできねえからな・・・」

赤井:「足を撃ち抜く事もできたが、防弾ジャケット越に弾をぶち込むだけに止めたよ・・・」「下手に足止めして街中で銃撃戦になれば一般人に被害者が出かねなかったし・・・」「あの場合、発信器と盗聴器を仕掛けたのはFBIだと奴らに思わせることが最優先・・・だったんだろ?」 File:504

しかし、この事態を先読みしていた赤井は探偵事務所から離れたビルでジン達がやってくるのを待ち伏せ。そうすることで、その位置取りから事前に計画を立てていないと無理、組織を嵌めたと思い込ませることができた。これは、後から組織を追いかけたのではできないこと。

また、そのまま足を撃ち抜く事もできたが、街中で銃撃戦になることを避けるために防弾ジャケット越に弾をぶち込むだけに止めた、完璧な判断。

赤井はジョディから発信機と盗聴器のことを聞いて行方をくらましたが、それがジンに見つかることを読んでいた。そして、もし見つかった場合はキールと事前に会っていた小五郎が狙われること、そして、小五郎を組織の目からそらすには、FBIが小五郎を利用しただけと思わせること。それにはどうしたらいいのかまで、全て計算していた。

もしFBIがあのままジンやベルモットの拘束に成功していたら、赤井は誰も来ない場所で一人待っていることになるし、おそらく、ジェイムズとジョディ、その他モブのFBIではジン、ベルモット、キャンティ、コルンの先鋭には敵わない。あの状況でコナンが力になれるか怪しい。そこで赤井を欠いていたら、FBIはかなりまずいことになっていた。そう考えると、赤井の判断は保険というよりも、ほぼ確信に近かったのだと考えられる。

コナンの好奇心(組織を追い詰める)と正義感(土門を助ける)で、チャンスの時にキールの靴から発信機と盗聴器を回収しなかったために、大切な人の命が危うくなるところであったのだけれど、まあそれがなければ土門暗殺を止めることができなかったので、コナンの行った行動は結果論だか正解ではあった。

一方で、コナンの軽率な行動がピンチを招いたのも事実であり、赤井がいなければ小五郎は殺されていたかもしれないということで、この話は完全に赤井に助けられる形となっている。赤黒(来葉峠)で赤井の死亡偽装を助けたのとは立場が逆。結局、どちらに華を持たせるかという都合のようなところもある。

緋色のエピローグ

コナン:「んじゃ、そのボールペンって・・・ひょっとして消せるヤツか?」

光彦:「えぇ・・・お尻のラバーでこすると消せるボールペンです・・・」

歩美:「でもマーク描いた後は何もしてなかったよ?」

沖矢:(なるほど・・・)

コナン:(そういう事か!!) File:898

conan_okiya_deductive_f898

シンプルな同時推理。トリックも博士が考えるような、単純なマジック+インチキ系。

次ページへ

sponsored link
更新日:2017-2-22
コメントはこちら