沖矢昴の推理力

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差が出る場面も

工藤優作の未解決事件

園子:「あやつは敵の城に潜伏してる忍者かってーの!」

沖矢:(忍者・・・)

世良:「じゃあ今から電話してみるのはどうだ? ボクも彼の推理聞きたいし・・・」

蘭:「あ、でも、・・・」「事件の概要は夕方メールで伝えたし・・・」

世良:「でもさ、警察が窃盗事件にしようとしてる事はまだ話してないだろ?」

蘭:「そ、そうだけど・・・」

園子:「それに蘭の生声で話さなきゃダメじゃない・・・」「ついでに蘭から新一君に告り返すんだから♡」

蘭:「え───っ!?」

コナン:「ボ、ボクちょっとトイレ!」(やっべェ~マジかよ!?)

沖矢:「・・・・・・」

園子:「ホラ早くゥ♡」

沖矢:「あ、彼に電話するなら・・・」「一言添えてくれませんか?」

蘭:「す、昴さんが言ってたの!」「新一はまるで忍び・・・霧隠才蔵だって!」<そう言っといてくれって・・・>

コナン:(霧隠才蔵)?

世良:「ああ・・・姿を隠してるからか?」

蘭:「う、うん多分・・・」 園子:「でも何で今その話?」

コナン:(霧隠才蔵っつたら真田十勇士の1人だったよな?)(確か伊賀者で真田幸村に伝えたと講談で伝わってる・・・架空の忍者・・・)(待てよ真田幸村・・・)(真田丸・・・真田紐・・・)(真田)(真田!!)<そうか、わかったぜ事件の真相が!!> File:813

沖矢は園子の「忍者」というキーワードで真相にたどり着く。そして、コナンがトイレに駆け込んだのを見て、蘭には「彼(新一)に電話するなら一言添えてくれませんか?」と、推理のヒントを与える。

コナンはこの助言をヒントに事件のトリックを見破る。この話では、沖矢はコナンよりも早く事件の真相に気づく。ちなみに、世良は沖矢のヒントがあっても、何のことかわからなかった。

沖矢:「ほ─────・・・」「この家の家主はあの高校生探偵でしたか・・・」

世良:「まさかあんた知らずに住んでたのか?」

沖矢:「ええ、ここに住んでいた新一君は、何の取り得もないただの高校生だと蘭さんから聞かされていましたし・・・」「それに・・・」「風の噂で高校生探偵の工藤新一は、事件の捜査中に命を落として・・・」「謎解きの舞台から消えたと聞いていましたから・・・」

蘭:「そ、そんな噂になってるんですか!?」

沖矢:「ええ・・・なので、君達の会話に度々出て来る新一君とは別人だと・・・」

世良:「死んでるわけないだろ?」「ボクは二度も彼と同じ事件にかかわってるんだからさ!」「二度とも電話だったけど・・・」「だよな?コナン君!」

コナン:「う、うん・・・」「そだね・・・」

沖矢:「では、金一というのは?」

蘭:「新一が昴さんにあまり自分の事を話すなと言っていたのでつい・・・」「ご、ごめんなさい・・・」 File:813

コナンは園子が「敵の城に潜伏してる忍者」と言った時にその話を聞いていたが、沖矢のようにはピンとこなかった。なぜかというと、その少し前、世良に新一の話題をされてかなり動揺していた為、園子の話が耳に入らなかったか、思考力が鈍っていたからかもしれない。

つまり、元々同じ実力であるがゆえにか、情報量だったり精神状態だったりが同じでない場合は差が出てしまうとも言える。

赤井としての推理

赤と黒のクラッシュ

ミステリートレインの段階で、読者は沖矢の正体が赤井であることは根拠付きで十分推理可能。ということは、沖矢の推理力=赤井の推理力となる。

コナン:「ボクが思いついたいい方法でやって見る?」

ジョディ:「え?」「いい方法?」

コナン:「それはみんながこの病室を出てから・・・」「別の部屋で話すよ・・・」「2人の外国人と目つきの悪い男の人が1つの部屋からいっぺんに出て来る所を見られたら、目立って噂になっちゃうよ!」「今なら廊下にほとんど人はいないから・・・」

ジョディ:「そ、そうね!」

コナン:「あ、見張りのおじさんも来て!」

見張り:「え?」「僕も?」

・・・

コナン:「ボク、今の部屋に忘れ物しちゃった!」「ちょっと取って来るね!」

ジョディ:「あった?忘れ物・・・」

コナン:「あ、いや・・・」「なんか勘違いだったみたい!」「ゴメンね!」「あ、やっぱりさ、見張りのおじさんは部屋に残ってくれる?」 File:597

コナンは「別の部屋で話すよ」と見張りを含めて全員を部屋から出すが、これはキールが誰もいなくなったところで体を動かす(後に枕にしわで説明される)ところを確認するため。赤井もドアからこっそり横目で部屋の様子を覗いていて、コナンの思惑に気づいていた。

ジョディ:「ええっ!?」「君が直接あの3人の容疑者に話を聞く?」「1人で!?」

コナン:「うん!1人じゃないとすぐバレちゃうから・・・」「相手が子供なら、その悪い人達の仲間も油断すると思うしさ!」

ジェイムズ:「確かに、君がこんな頭の切れる少年だとは組織も思ってはいないだろうが・・・」「組織の仲間が誰なのか特定するのを君1人の判断に委ねるのは・・・」

コナン:「ボク1人だけじゃないよ!FBIのみんなにも考えてもらうんだ!」「ボクにこっそりつけるビデオカメラの映像と音を、後でチェックしてもらってね!」 File:597

赤井:「見張りをつけるのは・・・」「たった1人・・・」「そうだろ?ボウヤ・・・」

コナン:「うん!」 File:597

ジョディ:「ねぇ秀一・・・」「本当に1人でいいの?」「見張りをつける容疑者って・・・」

赤井:「ああ・・・」「このボウヤが割り出してくれたからな・・・」「奴らの仲間が誰なのかを的確に・・・」

ジョディ:「割り出してくれたって・・・コナン君には悪いけど・・・」「あの3人の容疑者の前でころんで携帯電話を拾わせて使えるかどうか試した後、病室内をひっかき回したりして容疑者達を怒らせただけじゃない!」 File:598

コナンは三人の患者から組織の人間を割り出すために監視カメラを付けて様子を撮影するが、ジョディは「病室内をひっかき回したりして容疑者達を怒らせただけ」と考えていた。

しかし、赤井は「「奴らの仲間が誰なのかを的確にこのボウヤが割り出してくれた」と、コナンの意図に気づいている。これを聞いたコナンはニッコリ。

ジェイムズ:「まあいずれバレていたよ・・・コナン君がすでに彼の携帯電話を壊していたようだから・・・」

赤井:「いや・・・ボウヤが携帯を壊したのは、奴が組織に連絡を取るのを阻むためだけではなく、その連絡方法を知るため・・・」「奴がトイレや部屋にこもって携帯のメールで連絡を取っていたとしたら、その方法を知る術はないが、」「携帯を潰せば、それ以外の方法を取らざるを得なくなる・・・」

ジェイムズ:「なるほど・・・その方法が我々の目の届く公衆電話やネットカフェだったなら誰にどんな言葉や文体で連絡していたかがわかり、彼を捕らえた後も彼を装って連絡し続ける事はできたというわけか・・・」 

赤井:「ええ・・・つまりミスをしたのはこのボウヤじゃなく・・・」「我々FBIだけだという事ですよ・・・」「そんな方法すら思いつけなかった・・・」「私を含めてね・・・」

コナン:「・・・・・・・・」 File:599

赤井はこの時、「ミスをしたのはこのボウヤじゃなく我々FBIだけ」「そんな方法すら思いつけなかった私を含めて」と言っているが、赤井がコナンの作戦を思いついたかどうかはともかく、ミスをしたというのは嘘。そのため、コナンは赤井の話を聞いて「・・・・・・」と不思議そうに見つめる。

コナン:「ちょっと話しない?」

赤井:「フン・・・奴らを迎え撃つ策ならまだ思案中だが・・・」

コナン:「でもさー、ボク、赤井さん見てて思ったよ!」「もしかしたらボクと同じ事、考えてんじゃないかって!」

赤井:「ホ───・・・」 File:599

コナンは上記の赤井の発言から、赤井は自分と同じことを考えていることがわかり、話を持ちかける。これが後の来葉峠の作戦に繋がる。つまり、赤井はミスをしたのではなくて、故意に楠田を逃走させたということ。そうすれば、キールの居場所が組織に漏れ奪い返しにやってくる。それこそが赤井の狙い。この伏線はもっと前から張ってある。

ジョディ:「すぐに押さえます?」

ジェイムズ:「いや・・・しばらく様子を見て、彼が尻尾を出してからでも遅くはない・・・」「わずかだが、彼も入院保険目当てのただの患者だという可能性もあるしな・・・」

赤井:「まあ、大勢で張り付いて、妙な素振りをしたら即、捕まえるのが無難でしょう?」

ジェイムズ:「ああ・・・」

コナン:「・・・・・・・・」

コナン:「あの人が病室を出てる隙に、あの人の携帯電話を探して水に沈めて壊しておいたから・・・」

楠田:「くそっ!!」「こんな時に故障かよ!?」

赤井:「フン・・・FBIを信じてたんじゃなかったのか?」

コナン:「念には念を入れただけさ・・・」「でも派手に見張りを付けて焦って捕まえようとすれば、こうなる可能性がある事ぐらい・・・」「赤井さんなら読めてたはずだよね?」

赤井:「さあ・・・どうだかな・・・」 File:598

赤井は「大勢で張り付いて、妙な素振りをしたら即、捕まえるのが無難でしょう?」と言った時に、コナンは「・・・・・・・・」と不思議そうな顔で見つめる。赤井の考えに違和感を感じたから。

そして、楠田が逃走した時に、コナンは「派手に見張りを付けて焦って捕まえようとすれば、こうなる可能性がある事ぐらい赤井さんなら読めてたはずだよね?」と問う。

赤井は「さあどうだかな」とはぐらかしてしまうが、コナンが言った通り、赤井なら読めていたということ。そして、後の発言を聞いて、ああやっぱりわざとだったんだな、とコナンは理解することになる。

ジョディ:「ちょっとどこにいたの?」「作戦会議終わっちゃうわよ!?」

赤井:「問題はない・・・その3台のストレッチャーと駐車場に待機している3台のバンで大体の策は読める・・・」「あまりいい策とはいえんが、予想はしていたよ・・・」「なあボウヤ!」

コナン:「うん!」 File:600

コナン、赤井二人で同じ予測をしている。

赤井:「引っ掛かりますね・・・」

ジェイムズ:「ん?今のキャメル君かね?」「確かに好感の持てる顔立ちとはいえんが・・・」

赤井:「いや、爆弾の方ですよ・・・」「わざわざ時計を見えるように設置し、しかも徐々に音を大きくしてその存在を我々に気づかせようとしている・・・」

コナン:「それに、爆発まで30分以上あったのも怪しいよね?」「まるであの爆弾に気づいたFBIの人達が、遠くに持って行って爆発させやすいように時間を取ってくれたみたい・・・」 File:600

鉢植えから音が鳴っていることに最初に気づいたのはコナンだが、赤井もコナンも爆弾の仕掛け方に違和感を感じている。

ジェイムズ:「しかしこうなるとかなり厳しいな・・・」「組織は水無怜奈を奪還しに来るとばかり思っていたんだが・・・」

赤井:「ええ・・・」「まさか最初からその命を絶ち・・・」「口を封じる腹積もりだったとは思っていませんでしたよ・・・」「なあボウヤ・・・」

コナン:「うん・・・」「そだね・・・」 File:601

コナン、赤井双方で一時は組織の作戦に翻弄される。二人は、組織はキールを是が非でも取り戻しにやって来ると考え、それを逆手にとってもう一度キールに組織に戻ってもらう計画を立てていたから。しかし、この組織の作戦はフェイクだったので、結局コナン、赤井の予測通りに事は進む。

ジェイムズ:「とにかく彼女の病室へ行き、その真偽を確かめてくれ!」

<ええ! みんなそう思って、もう向かっています!>

コナン:(・・・・・・)

赤井:(なるほど・・・)

コナン:(それが狙いか!!) File:602

conan_akai_f602

コナンと赤井の同時推理の演出。

赤井:「そんな顔するな・・・」「この作戦の成功は必然だ・・・」「それとも俺の保証だけじゃ・・・」「不安かな・・・」

コナン:「いや・・・」「全然・・・」 File:602

akai_phrase_f602

後に明かされる来葉峠の作戦を考えたのはコナンだが、不安な表情を隠せない。それを見た赤井は、「この作戦の成功は必然だ」と勇気付ける。確信を持っているのは赤井。

ここは、実年齢十代のコナンと、いくつもの修羅場をくぐり抜け実践を経験してきた赤井とで差があったのかもしれない。

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更新日:2017-2-22
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