沖矢昴の推理力

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沖矢(赤井)の推理力とコナンの比較はパッと見だけではわからないので、振り返ってみると意外に複雑。結論から言うと、条件や情報量が違うだけで、二人の思考力には差はない。あるいは、状況によってどちらかに華を持たせているだけのような気がします。

バーボン編においては、沖矢=バーボン(赤井を殺れるだけのスペック)のミスリード役にふさわしい能力を見せていればとしては十分。まあ、正体は赤井なので赤井に匹敵ってのは当たり前なのだけど。

コナンと同等の推理力

推理対決!新一 VS 沖矢昴

園子:「ふふーん?じゃあ勝負させてみる?昴さんと新一君!」 File:638

蘭と園子はコナン(新一)と沖矢の推理力、どちらが上かこっそり勝負させることに。競争させるために、園子はコナンと沖矢に同じ情報を与えているところがポイントで、純粋な思考力を測りやすい。

沖矢:「なるほど・・・興味深い暗号ですね・・・」

園子:「──って、もしかしてもうわかっちゃったの?」

蘭:(あ、)(来た!新一からのメールの返事・・・)(早っ!)

沖矢:「ええ・・恐らくこの紙飛行機は・・・」「SOSだと・・・」

蘭:「エ、」「SOSって・・・」

園子:「誰かが助けを求めているってーの?」

沖矢:「そう・・・どうやら事態は緊急を要しているようです・・・」「もしもあるのなら・・・」

コナン:(別の種類の紙飛行機の画像を・・・)

沖矢:「速やかに見せて頂きたい・・・」 File:638

園子が紙飛行機を沖矢とコナンに見せると、二人はそれがSOSだと気づく。コナンはメールなのでタイムラグがあるのは仕方ないが、コナンが「別の種類の紙飛行機の画像を」とメールを打ち、沖矢が「速やかに見せて頂きたい」と言ったのは、二人が同じ早さで真相に気づいたという証拠。この漫画ではよくある表現。

園子:「紙飛行機っていえばさー、色々な折り方があったよねぇ?」

元太:「あるよな?色んな紙飛行機!」「セミとかツバメとかよ!」

光彦:「確か、とても空を飛びそうにない生き物に似せた紙飛行機もありましたよね?」

沖矢:(なるほど・・・)

コナン:(ここか!!) File:639

conan_vs_okiya_f639

コナン、沖矢共に最初は要救助者の居場所がわからなかったが、沖矢は園子、コナンは元太と光彦の何気ない会話から特定。

紙を折るタイミングやペンで丸を描くタイミングまで一緒。情報量、そして気づくタイミングも同じにしているのは、二人の推理力が同等であることを示している。

園子:「そーいえば、新一君と昴さんの推理対決ってどっちが勝ったのかねぇ?」

蘭:「さあ・・・引き分けなんじゃない?」

コナン:(推理対決?) File:640

最終的に園子は引き分け判定。この話のタイトルが「新一 VS 沖矢昴」で、作中では同等に描かれ結果が引き分けなのだから、二人の推理力は同じであるということを表している。

新一のライバルである服部の初登場ではしっかり新一が上であるように描かれ、同じバーボン編の推理勝負「コナン VS 平次 東西探偵推理勝負」では、表向きは互角で終えたものの、世良は「どうやら決着がついたみたいだね」と気づいたように、新一が上であることが示されている。

この時点で沖矢を新一よりも下に描いたらバーボンのミスリードにならなくなるという漫画の都合もありえるかもしれないけれど、世良は早い段階で推理力の限界を示したし、バーボンが新一よりも上とは限らない。世良は推理ミスをしたが、沖矢はコナンよりも遅く推理するなどで優劣を調整することも可能。

⇒File983では安室と服部が競演するが、さりげなく突っ込みを入れることで安室>服部を表している。今のところ、赤井と安室に差はない。これまで服部は何度か新一よりも下の描写をされているように、新一以下の設定であれば、ちゃんとそう描かれるということ。

魚が消える一角岩

コナン:「え?」

沖矢:「・・・・・・」

沖矢:「死体を動かすのは警察がここに到着してからでも遅くはない・・・」

光彦:「け、警察!?」「じゃあこの人まさか・・・」

コナン:「ああ・・・誰かに、ここにわざと置き去りにされたかもしれねぇな・・・」「見ろよ!タンクのエアを吸う、このレギュレーターの口・・・」「汚れてねーだろ?」「なのにこの人は口紅をつけている・・・」「この人が使ってたレギュレーターなら口紅がついてるはずだよ・・・」

灰原:「どういう事?」

コナン:「誰かに何かの目的でスリ替えられたんだよ・・・」「恐らく、この数時間の間に再びここに立ち寄った・・・」「犯人にな!!」 File:664

遺体を見てそれが「殺人事件」だということは、沖矢もコナンもすぐに見抜く。その根拠となった、女性のレギュレーターに口紅がついてなかったことについてはコナンが説明しているが、その少し前のシーンで沖矢も遺体の口を間近でチェックして「・・・・・・」と考え込んでいるののが、口紅に目を付けていたという描写。

光彦:「ダイビングで足に付けるフィンですね・・・」

元太:「きつくはまってて取れねーぜ・・・」

コナン:(真新しい文字に真新しいフィン・・・)(自分のフィンをイタズラのためにここに残せば買える時に使えねぇ・・・)(まさか何かのメッセージ・・・)(誰かいるのか!?)

コナン:「知るわけないよ!ここに来た時誰かいるかもとは思ったけど・・・」

横溝重:「あん?何で んな事思ったんだよ?」

沖矢:「岩に刺されたフィン・・・」

横溝重:「ん?」

沖矢:「ここの反対側の岩の裂け目にダイビングで足につけるフィンが刺さっていました・・・」「きっと、そのボウヤはあれを見てそう思ったんでしょう・・・」 File:665

最初に島に誰かがいると考え遺体を見つけたのはコナンだったが、沖矢もなぜコナンがそう思ったのか、その理由がわかっていることから、沖矢でも見つけられることができたということ。

沖矢:「いや、着眼点は悪くない!」「常識に囚われない無邪気な発想が・・・」「時には謎を切り開き、真実を見抜く鍵になる事はままある・・・」「そうやってこのボウヤの言葉をヒントに、事件をいくつも解決してきたんじゃないんですか?」 File:665

「常識に囚われない無邪気な発想」も時には謎を切り開く鍵になることはあると、沖矢は子供の意見でもぞんざいにあしらうことなく耳を傾ける。それを見たコナンはちょっとポカーんとしながら沖矢を見つめる。

コナン:「でかしたぞオメーら!!」

沖矢:「やはり無邪気な発想は・・・」「侮れない・・・」

光彦:「ま、まさか犯人が・・・」 歩美:「わかったの?」

沖矢:「ああ・・・君達のお陰でね!」

灰原:「・・・どういう事?」

コナン:「犯人は最初から名乗ってたんだよ!」 File:665

conan_okiya_f665

お決まりの同時推理。探偵団、灰原の会話が謎を解く鍵となる。沖矢の言った通り「無邪気な発想」がヒントになったのだけれど、まあこれは推理力とはまた別かもしれない。

沖矢・コナン:「ちょっと待った!」

沖矢・コナン:「あ・・・」

横溝重:「あんだァ?2人一緒に・・・」

沖矢:「いえ・・・」「このボウヤが話があると・・・」

コナン:「あ、でも昴さんが話があるなら先に・・・」

横溝重:「だーかーらー、話なら署に行ってからたっぷりと・・・」

コナン:「けどそれじゃあ・・・」 File:666

犯人を逃がして証拠を消されないように横溝警部を止めようとし、会話がバッティングしてしまう。これも二人が真相にたどり着いているという証拠。

「推理対決!新一 VS 沖矢昴」と同じように、二回にわたりコナンと沖矢が同時に閃くシーンを入れて、二人の推理力が同じことを表している。

危機呼ぶ赤い前兆

小五郎:「手旗信号は声の届きづらい海か山で使われていて・・・」「送られて来た信号の意味が「うめたのみたよ」なら海ではなく山・・・」

コナン:「え?」

小五郎:「さらに、不自然に右側がちぎられたレシートは雪山を連想させ、アンダーウェアの赤は殺人を暗示している・・・」「雪山で殺人ならば遭難事故絡み・・・通常、遭難事故で分刻みの時間は出ないため12時29分は12月29日を意味していると思われる・・・」 File:703

この推理は沖矢ではないが、火傷赤井(バーボン)と沖矢(赤井)の推理力は同じに描かれているため、バーボンに推理できたことは沖矢にでも推理可能だったということ。

沖矢:「・・・・・・・・・」(やはり雪山か・・・) File:702

この事件のポイントは過去に起きた雪山の事件。その情報を調べるために、沖矢はコナンと同じように携帯のネットを見たと考えられる。そして「やはり雪山か」と、事件の真相に気づく。

コナン:「あっ、うん・・・ このメール送って来た人って、すごい名探偵だなって思ってさ・・・」

蘭:「わっ、ホントだ!さっき お父さんが推理した通りの事が書いてある・・・」「爆弾犯や送り主が誰かって事や・・・」「手旗信号の読み方まで!」「まさか、お父さん・・・このメール見ながら話してたんじゃ・・・」

瀬田:「でも、送り主の私が13年前に雪山で殺された登山家の娘って事までは書いてないですよね?」「ボウヤは毛利探偵に聞いて知ってたんでしょ?」「私の事、このネームプレートの瀬田じゃなく旧姓の丸岡で呼んでたし・・・」

コナン:「あ、うん・・・」「レジの部屋に入って「12月29日の雪山の遭難事故の事を調べるからパソコン貸して」って言った時、お姉さん驚かなかったでしょ?」」「普通、「何でそんなこと調べるの?」って聞くよね?」「だから、お姉さんはそれを調べて欲しがってる事件の依頼人で、遭難事故の関係者・・・」「遭難した丸岡さんの写真に娘さんが写ってたし、お姉さんが結婚指輪してたから、カマをかけてみたんだよ・・・結婚して苗字が変わったんじゃないかってね!」

蘭:「でも、このメールの送り主もかなりの名探偵ですよ!」「それ以外の事は、みんなズバリ的中してるし・・・」 File:704

送り主が13年前に雪山で殺された登山家の娘であることは、コナンは直接カマをかけ、店員の反応から推理したものなので、バーボンには情報が足りていないだけ。蘭も「それ以外の事は、みんなズバリ的中してる」と言っている。

泡と湯気と煙

灰原:「部屋なんて見て何かわかるのかしら・・・?」

沖矢:「遺体の損傷具合からすると、落ちたのはかなり高い階から・・・」「これが殺人だとしたら・・・」「恐らく犯人はこの男性の部屋から突き落とし、そのまま急いでここへ駆けつけたはず・・・」「部屋にさっきまでいたという痕跡があれば容疑者から外れますよ・・・」「すぐに部屋を見せる事になったのは高木刑事がたまたま現場近くにいた為・・・犯人はそれを予測しえない状況で、犯行後にわざわざ自分の部屋に立ち寄り・・・」「さっきまでいたかのように細工すをする必要はありませんから・・・」 File:809

この事件では、沖矢は事件の推理には参加しなかったが、(灰原の警護を優先したと考えられる)コナンの行動の意図をちゃんとわかっていることから、沖矢も同じ事を考えているということがわかる。

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更新日:2017-2-22
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