考察 【File:978-980】 若狭先生の計画

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灰原:(この人・・・)(右目が見えてない!?)

コナン:(・・・・・・・)(そういえば若狭先生が副担任になった最初のあいさつの時も・・・)(教卓に頭をぶつけてたし・・・)(古い倉庫の地下室の扉にも・・・)(頭をぶつけていた・・・・)(ドジな先生を装って・・・)(こっちを油断させる策略だったと思い始めてたけど・・・)(あの頭をぶつけたのが・・・)(ワザとじゃなかったとしたら・・・) File:988

コナンは、若狭先生が事件を予測しながらも、自分を観察するために利用したのではないかと疑ったことで、若狭先生が最初にあいさつをした時に教卓に頭をぶつけたりしたドジな行動は、自分を油断させるための演技なのではないかと一旦は考え始めた。

しかし、歩美ちゃんが声をかけた際に、居場所がわからずキョロキョロと探している様子を見ると、頭をぶつけたのはわざとではなくて、片目が見えていないのではないかと疑う。コナンの最初の予測は崩れ始めているということ。

若狭先生が事件を予測したのなら、ドジっ子も油断させるためだろう⇒ドジっ子は片目が見えていないため。前提を元にした仮説であったが、その仮説の部分がすぐに否定される。つまり、前提の部分も確かなのか怪しい。

*レシートは事前に探偵団を招こうとしていた確かな証拠であるが、屏風を汚したところも計画の一部なのかというと、教卓に頭をぶつけたことがわざとではなく片目が見えないためだった可能性が高いので、屏風の前で躓いたことが故意なのか、バランスを崩したのかどうかはやや曖昧。ただ、レシートの件は確定なので結果は同じだが。

黒田兵衛と若狭先生の対比

若狭:「あら・・・テントの中で寝てらしてたそうなのに・・・」「順番を御存知なんですね?」

黒田:「いや実は・・・」「ウトウトしながら私のテントの入り口の隙間から見ていたんですよ・・・」「楽しそうなカレーを食べるあなた方を・・・」

若狭:「誰か気になる人でもいらっしゃったんですか?」

黒田:「いや・・・ただなんとなくですよ・・・」「で、私のテントは燃えたテントのすぐそばなので・・・」「こちらへ向かって来る人の顔と順番を覚えていたんです・・・」「耳栓をしていたので・・・」「あの3人が被害者と何を話したかはわかりませんが・・・」

若狭:「それでその後・・・」「寝てしまわれたと・・・?」「まさか気になる人物を観察する為に・・・」「業火に包まれる隣のテントを野放しにしたなんて事ありませんよね?」

黒田:「ええ、不覚にも寝入ってしまって・・・」「小学校の先生がついているのなら大事は起きないと高を括っていた面もありますが・・・」

若狭:「私を御存知なんですね?」

黒田:「以前ニュースでね・・・」 File:988

黒田はテントの中から、カレーを食べる若狭先生達をみていた。そのため、向かってくる人の顔と順番を覚えていたと言う。

しかし、若狭先生はその証言を鵜呑みにはせず、気になる人物(自分)を観察するために、業火に包まれる隣のテントを知りながらも野放しにしたのではないかと疑う。

これは、若狭先生が羽田浩司の残したダイイングメッセージである「ASACA RUM」をもじった偽名を使うことで、それに気づき証拠隠滅にやって来る黒の組織(義眼のラム)を誘い出そうとしていると考えられることから、もしそうであれば、やってきた隻眼の黒田を警戒しているからこそ。

黒田が黒の組織の純メンバーで悪い奴であれば、そういうことをする可能性もありえるが、ここで黒田がシロかクロかの推理は省くとして、今のところ「シロ」であると考えられるため、黒田の話は嘘ではなく、若狭先生は誤解をしているということになる。

ポイントは、コナンが若狭先生が事件を野放しにして自分を観察しようとしたのではと疑いをかけたのに対して、若狭先生は黒田が火事を野放しにして自分を観察しようとしていたのではないかと疑ったところ。

もしコナンの予測が正しかったのなら、若狭先生は自分のやっていることを棚に上げて、黒田のやっていることを警戒していることになってしまう。

若狭:「私の児童から手を離しなさい・・・」

芦沢:「来るなって言ってんだろ!?」

若狭:「どうしても離さないと言うのなら・・・」「刺せよ・・・」「ホラ刺してみろよ・・・」「なんなら私が・・・」「手伝ってやろうか?」

若狭:「きゃっ」「吉田さん?」「しっかしりして吉田さん!?」

歩美:「せ・・・」「先生・・・」

若狭:「吉田さん!」

歩美:「うわぁぁん」「怖かったよ~~~!!」

黒田:「助かりましたよ若狭先生・・・被害者の気を逸らしてくれて・・・」

弓長:「あのまま目の前でみすみす子供が刺されたとなりゃ俺も管理官もクビどころじゃ済みませんからねぇ・・・」

若狭:「いえいえ・・・」

黒田:「どんな言葉で気を逸らしたかは・・・」「聞き取れませんでしたがね・・・」

若狭:「あら・・・」「そうですか・・・」 File:989

今度は逆。「ホラ刺してみろよ」と犯人を脅して動揺させ、その隙に歩美ちゃんを助けようとした若狭先生の豹変を見た黒田は、若狭先生に「どんな言葉で気を逸らしたかは聞き取れませんでしたがね」と、言い残す。歩美ちゃんを助けたこともあり深くは追及しなかったものの、若狭先生には「裏」があることは感じ取っている。

しかし、若狭先生の脅しは歩美ちゃんを助けるがための必死な行動であり、探偵団に背を向け歩美ちゃんの方を見ながらこぼした涙や笑顔は演技ではないと考えられる。つまり、これは黒田側の誤解。

冒頭で黒田は羽田浩司の事件の記事を見ていたように、羽田浩司の事件調査に関わっている。そして、「ASACA RUM」をもじった偽名を使う若狭先生を調べるためにこのキャンプ場へやってきた。

黒田が若狭先生をラムと思っているのか、浅香と思っているのかはわからないけれど、黒田と若狭先生の双方がお互いをラム(浅香)と疑っていることが、気になる人物を観察するためには手段を選ばずに強引な手段を取ったのではないかと考えている理由でもある。

しかし、黒田と若狭先生どちらも、羽田浩司の事件の犯人と考えられるラムを捕まえたい側である可能性が高く、お互い勘違いをしているという構図が面白いところ。

自分が悪だと疑われていると自覚がない、というか気にしていないのは、そもそもそんなつもりはないから。自分が組織側(悪)で、捜査側(正義)に正体隠さなければならないのであれば、自分の本性がバレないように警戒しなければならないが、これまでのところそうした行動は取っていない。

要は、黒田は業火を野放しにするような人間ではないし、若狭先生も黒田が思うような残酷で、コナンが考えるような事件を野放しにするような人間ではないと解釈できる。

義眼への反応と将棋の駒

段野:「ちょっとじゃないだろ?」「失明寸前で義眼になる所だったんだぞ?」

ドックン ドックン ドックン

ドックン

コナン:(何か握り締めてる・・・)(何だ!?) File:987

コナン:「はぁ?」(ん?)(ポケットに土がついて・・・)(形が・・・)(何だ?)(あれ・・・) File:989

歩美:「あの怖い顔した警察のオジサンが先生に聞いてるよ?」「「警察を呼んでいいか」って・・・」

若狭:「テントが不審に燃えて・・・」「人が1人焼死されたんだから・・・」「呼べばいいと思いますけど・・・」「どうして私に?」

黒田:「いえ・・・恐ろしい形相でこちらを睨んでおられたので・・・」「何か不服があるのかと・・・」「この面構えのせいで目を背けられる事はあっても・・・」「じっと見つめられる事は滅多にないんでね・・・」 File:988

若狭先生は「義眼」というキーワードに反応し怒りに震えながらも、ポケットの中の何かを握りしめて気持ちを抑える。若狭先生の片目が見えていないことから、自分を義眼(隻眼)にした人物への怒りとも受け取れるが、後に隻眼の黒田がやってきたところをものすごい形相でにらみつけ、様子を伺っていることから、ある義眼の人物への怒りだとわかる。それはラムしかいない。

そして、ポケットの中身は五角形の将棋の駒のようなシルエット。若狭先生は将棋の駒を肩身のように持ち歩いている。棋士で亡くなっている重要人物と言えば、羽田浩司しかいない。羽田浩司の事件にはラムがかかわっている。

若狭先生は羽田浩司の残した「ASACA RUM」をもじった偽名を使用し、あえてそれを誰かに気づかせようとしている。黒の組織(ラム)はダイイングメッセージを気にして証拠隠遁を図っている。このことから、若狭先生の目的は組織(ラム)を誘い出そうとしていると考えられる。

話はほぼ一本の線に繋がるが、若狭先生にとって羽田浩司はただ守れなかった一般人というよりもっと深い関係がありそうで、直接かどうかはともかくその羽田浩司にAPTX4869を飲ませ殺害した真犯人と考えられるラムを憎んでいそうなので、復讐の鬼になっている可能性もある。

動機と言う意味では若狭先生が悪人になっている可能性はありうるが、これまでに説明したように要所を注意深く見ていくとコナンの推理に根拠はなく、一方で否定根拠は数ある。

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更新日:2017-11-15

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