考察 【File:978-980】 若狭先生の計画

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コナンを家に呼ぶ仕掛け

わざとバケツの水をこぼす

小林:「真っ黒・・・」

若狭:「す、すぐに描き直します!!」「あ、でも描く時に参考にした虎の写真家に持って帰ってしまったから・・・帰宅してから描けばいいんですけど・・・」「虎の絵がコナン君の体に合った見栄えのいい大きさになるかどうか少し心配ですね・・・」

コナン:「じゃあさ・・・」「行ってやろうか?若狭先生ん家!」 File:978

・描く時に参考にした虎の写真家に持って帰ってしまった
⇒家でしか描けない

・虎の絵がコナン君の体に合った見栄えのいい大きさになるかどうか少し心配
⇒コナンがいないと描けない

これで、コナンが家に来るように仕向けている。ちなみに、コナンを呼べば全員来ることを見越して、コナン以外の誰か(灰原)を呼ぶのが本命だったと深読みもできなくはないけれど、特に灰原は「私は今日はパス」と来ないケースもあるので、不確かすぎる。

少なくとも、「コナンを見つめる」(アドバイス)「コナンにレシートを拾わせる」(わざとであれば)と、コナンに対するアポローチがあるため、現時点では目的はコナンだと考えられる。

コナンがレシートを拾う

コナン:(何だこの紙・・・)(コンビニのレシート・・・)(日付は今朝か・・・)(・・・・・・)「そういえば若狭先生・・・」「今朝、珍しく遅刻してたけど・・・」「どうして?」

若狭:「どうしてって・・・」

クシャ

若狭:「今朝、冷蔵庫をのぞいたら空っぽなのに気づいて慌ててコンビニに買いに行ったから・・・」「学校が終わってから買いに行くとほとんど売り切れになってるし・・・」

コナン:「ふーん・・・」「そうなんだ・・・」

若狭:「この事・・・」「他の先生には内緒よ?」 File:979

コナンが若狭先生の部屋で拾った今朝の日付が入ったレシートからは、オムライスの材料とマグカップを購入したことがわかる。レシートを伏線としているのだから、書いてることに意味があるということ。

マグカップを買っているのは、おそらく一人暮らしの若狭先生が探偵団の人数分を揃えるため。また、一人暮らしの若狭先生の家に探偵団の分のオムライスを作るだけの食材が用意してあったのも、この時多めに買っているから。

若狭先生が屏風に偶然バケツをこぼしたのなら、今朝人数分の食材やマグカップを購入する必要はない。つまり、最初から探偵団を家に呼ぶことを計画していたことになる。

まぁ、卵やニンジン、たまねぎは一人暮らしでも1個買うわけにはいかないが、このレシートの意味は事前に準備していましたという意味でいいはず。

⇒若狭先生が計画的にコナンを家に招いた(レシートの件)は後に説明があるため確定。

何のためにコナンを呼んだのか

若狭先生が部屋で行ったことはコナンの観察とレシート(わざとであれば)の件二つ。前者はコナンの推理力を試す。後者に関しても、コナンが自分の狙いに気づくか試すと同時に、あえて気づかせることによって、今後何らかの話を持ちかける準備とか。世良と領域外の妹もそんな動きをしている。

実際に何をやったかというところに注目すれば、おそらく両方の意味があったのかもしれないが、レシートの件はそのままなので良しとして、問題はコナンの推理力について。

結果的に事件が起きたことで推理力を観察することができたが、事件が起きなかった場合はどうしていたのか。レシートに気づかせることだけが目的だったのか、それとも、みんなでゲームでもして試すつもりだったのか。

あるいは、もしかしたら事件が起きるとわかっていて、最初からコナンに推理させるつもりだったのかもしれない。焦点はもちろん、このパターンがありえるのかというところ。

若狭先生がもし事件を予測していたのなら、まずそれが可能な条件が整っていたかどうか。そうであれば、可能性はある。というか、わざわざそんな状況に作りこんでいるのならメタ的にも可能性が高いと言えるし、若狭先生の頭の切れなら気づいていたと考えるのが自然。

それか、読者には状況だけで判断しかねるが、若狭先生が予測していたという伏線があるかどうか。この場合でも、わざわざ伏線を入れたのなら可能性が高いと言える。

事件が起きるまで

若狭先生が部屋を出て、去って行く女を見ながら「・・・・・・」と何かを考える。この時、被害者を見て笑っているようにも思える若狭先生の反応が、「あの女は今夜殺される。江戸川君の推理力を試すチャンスだわ。」と企んだのではないかと疑いたくなる要因でもある。

ただ、本当に何を考えていたかは読者にはわからない。「あの人、お隣さんの彼女かしら?」「喧嘩してたようだけど、何かあったのかしら?」くらいかもしれない。後の説明によると、若狭先生は犯人を二、三度みかけたことがあるだけの面識だという。

その直後、若狭先生の眼鏡が曇り、顔に影がかかる。これは表情ではなくて怪しく見せる演出。先入観をなくすために網掛けは取り払って考える必要がある。重要なのは事実(何が起きたか)とその真実(意図)。

ベルモット編、キール編と味方キャラに多用されているように、「怪しく見せる」なので、怪しいというミスリードに使われることも多い。むしろ、未知の敵キャラには初期段階では使われない。怪しく見せたらバレてしまうので、逆にニコニコいい人を演じる。

また、「演出」なので必ずしも本人の感情をそのまま表すものではない。特に意味を持たないこともある。

モノローグだったり表情だったりは、たとえ正体不明のキャラの行動だったとしても嘘はない。後で矛盾してしまうので、きちんと何らかの意味を持つ。言葉のレトリックを使っていたり、表情も楽しくて笑っているかと思いきや悲しすぎて笑っているなど、裏の解釈を疑う必要はあるけれど。

今回、口が動いていないので、表情はどんなだったかはわからない。「あの女の人何かあったのかしら。まぁいいわ、今日は江戸川君を呼ぶ日だからこれから買い出しに行かなきゃ!」と考えた。それでああいった意味深な演出になっただけかもしれない。

結局、読者には判断できないので、ここだけ見ても仕方ない。まぁ、読者が行間を読んで見つけられる場合は伏線。そのまま解釈したら間違えてしまうのがミスリード。と考えたら、あのシーンは後者に近い。ものすごい怪しいんだけど、解釈には含みを持たせている。それで、「普通にヤバイこと考えていました」ではそのまま。

読者に推理させるつもりはなく、「そのまま解釈してください」というのであれば、あれは何か良からぬことを企んでいるということでいいのだけれど、仮にそうした想定で考えてみるにしても、やはり若狭先生を疑うには確かな証拠が必要になる。事件と同じで、証拠がなければ成立しない。ちゃんと因果関係がある。

<ピンポーン><ピンポ><ピンポ><ピンポ>

ドン

女:「ちっ」

光彦:「化粧の濃い女の人でしたね・・・」

灰原:「先生の隣の部屋の住人に用があったみたいだけど・・・」

コナン:「お隣さんって何やってる人?」

若狭:「確か何かのスポーツ選手だったと思うけど・・・」「二、三度見かけただけだから・・・」「よく知らないわ・・・」 File:978

若狭先生は隣の男に関して、「二、三度見かけただけ」「確か何かのスポーツ選手だったと思う」程度の知識しかない。ただ、嘘を付いている可能性もあるので、何とも言えない。

犯人は変装をして第三者の女がやってきたように見せかける作戦なので、お隣の若狭先生が見かける確率は高い。

ジャーン ズンジャカ ズンジャカ

灰原:「隣の音大きいわね・・・」

若狭:「よく聞こえるのよ・・・目覚まし代わりにタイマーで音楽を鳴らしてるようで・・・」

元太:「全然音・・・止まねぇな・・・」

若狭:「変ねぇ・・・いつもなら割とすぐに止まるのに・・・」

元太:「オレ、文句言って来てやるよ!」

若狭:「あ、ちょっと元太君!?」「おいうるせーぞ!」「起きろ──!!」

ドン ドン File:978

犯人は普段から音楽をタイマーにしていて、今回は鳴り止まない音に不審に思ったお隣さんが部屋に様子を見に来て、現場を発見。アリバイの証人になってくれるという作戦だった。

この後、探偵団は遺体と寝ている犯人を発見することになる。本来は若狭先生かあるいは、逆のお隣さんあたりがやってくる予定。たまたま元太がいたので一番に駆けつけたが、犯人にとっては誰でもいい。

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更新日:2017-11-15
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