小ネタ
コーヒーの材料
最初のシーン。灰原が棚にある二つの瓶を順に取り、コーヒーを入れて飲む。瓶には「リン酸水素二ナトリウム」と「酸化第二鉄」の文字。ふぁ!?
Wikiを調べると、リン酸水素二ナトリウムは「食品内ではpH調整剤として用いられる」「コンデンスミルクの調整時に牛乳が凝固するのを防ぐ~」などとある。でも、「下剤として用いられる生理食塩水に使用されている」ともあるし、ちょっとわからない。
「酸化第二鉄」は…(笑)これ、たぶん空き瓶に砂糖とコーヒーを入れているという、化学者である灰原らしいギャグ。
「リン酸水素二ナトリウム」は砂糖のような白い粉で、「酸化第二鉄」はコーヒーのような赤褐色の粉。なので、白いほうも砂糖ではないかと。
指の折り方
これは、新一の指で数を数える時の「3の」折り方。「試着室で水着」(91巻収録分)でのネタ。実は、蘭ガール/新一ボーイ(87巻)「ゲレンデの推理対決」(50巻)でもその数え方。
取引場所のバー
ウオッカとノックが取引をしたバーの名前は「black widow(s)」。(ノベライズはSがないが、アニメだとあるような)
日本語だと「クロゴケグモ」のこと。まぁ特に深い意味はないかもしれない。何かひっかけてるのかも?
原作では、組織の取引先に「大黒ビル」のバー「カクテル」なんかが使われたことがある。
XYZ ─
ウオッカが飲んでいたカクテルで、ノックも同じものを注文した。
ジン:「・・・・・・ラム・・・・・・コアントロー・・・・・・レモンジュース少々・・・・・・《X Y Z・・・》これで終わりって酒だ」
ジンが説明した通り、ラムとホワイト・キュラソー(コアントロー)、レモン・ジュースを材料としたカクテル。
ジン(ウオッカ、ラム、テキーラ)+ホワイトキュラソー(コアントロー)+レモン(ライム)などの組み合わせはオーソドックスでわりと有名。
「X Y Z」で「これで終わり」とは、ジンもなかなか洒落が上手(笑)
「ラム」と強調した演出はわざとだろうか。原作では「組織内に鼠が入り込んで来てるってジンが問題視していた」とベルモットが言っていたように、同じようなことが起きるかも?また、ラムも関係してくる暗示かも。
飲酒運転防止 ─
カクテルを飲んだ後に車を運転しようとしたノック。組織は飲酒運転防止をしたとギャグになっているけれど、たぶん本当にさせないように、このタイミングってのは意図的。
探偵団との出会い
SP版では探偵団がサッカーをしているところ、ボールが道路のほうへ転がってしまう。そこへ、通りかかった新一と蘭にボールを取ってもらうというシチュエーション。
ただ、原作では26巻「命がけの復活 帰ってきた新一」が探偵団と新一の最初の出会い。
新一:「オゥ!」「元気にしてたかオメーら!」
元太 光彦 歩美:「こ、こんにちは・・・」
新一:「え?」
元太:「おい、誰だよあの兄ちゃん・・・」
コナン(灰原):「博士の家の隣に住んでる高校生だよ・・・帰って来たんだってさ!」
光彦:「ああ例の幽霊屋敷の・・・」 File:258
元の姿に戻った新一が、いつものように探偵団に思わず「オゥ!」と声をかけるが、新一と探偵団は面識がなかったために、「誰だよあの兄ちゃん」と言われてしまう。
まぁ、SP版はこの時点で蘭とも面識がなかったため、ボールを取ってもらった時の二人だという記憶はなくなっていたのかもしれない(笑)
ちなみに、元太は新一と蘭をはっきりとは見ていないので、「誰だよあの兄ちゃん」と思うのも不思議はない。
新一と蘭を横切る車 ─
探偵団と会った後、新一と蘭の横を通過した黒塗りの車。これには灰原が乗っていた。実は、ナンバープレートが声優の林原 めぐみさんの誕生日である「330」であることから、それがわかるようになっている。
そして、エピローグのところでネタ明かし。今度は新一と蘭の歩く姿が灰原視点で描かれる。
このシーンは少しシチュエーションが違うけれど、以前話題になったオープニングテーマ「謎(La PomPonカバー)」の時の再現みたいのをやりたかったのかと思われる。
ノベライズを読めばわかるが、この時の灰原の心情はやはり「彼女と遊園地で仲良くデートか──」という感じ。
プルふわチーズタルト
北海道から取り寄せ、予約が三ヶ月待ち。たぶん、原作では出ていないような気はするけど、そのうち出てくるかもしれない?なお、綴りはノベライズを参考にすると「プルふわ」。
籏本夏江と籏本武が北海道で牧場をやっているので、そこで取れた牛乳でチーズタルトのお店を開いたとか、二人の再登場で使ったりすれば面白いかも?
妃英理の猫
小五郎:「おいおい、まさか拾って来たんじゃ・・・」
蘭:「あ、いや・・・」
コナン:「英理おばさんの猫だよ!」
小五郎:「英理だとォ?」「確かあいつの飼ってる猫は茶色と黒ブチの猫だったはず・・・」「こんな変なネズミ色の奴じゃなかっただろ?」
蘭:「ロシアンブルーっていう猫で、ブルーグレーのこの毛並みとグリーンの瞳が特徴なのよ!」「前の猫は先月死んじゃって、この猫を知り合いにもらったんだって!」「結構歳だったから・・・」 File:528
英理が今飼っている「ゴロ」はコミック51巻で初登場。SP版で描かれている黒ブチの猫は結構歳だったため、51巻の一ヶ月前に死んでしまった。特にエピソードもなく消されてしまったブチ猫…
蘭の胴着の番号
鈴木家の用意した、「新一LOVE♡」の入った胴着は規定により大会本番では着ることができなかったけれど、本番の胴着の背番号はちゃっかり「910」(くどう)。
それにしても、VS陽菜戦では一度も負けたことがない蘭だったはずだが、意外にも劣勢だったのはただの演出か、理由があったのか… 新一が見てたからとか? それで、怒りで吹っ切れたとか?
それとも、普段部活やってる姿も勉強してる姿もめったにみないので、練習サボってたツケとか(笑)
新一が幼児化した日
新聞の記事から、蘭の空手大会の日に新一が事件を解決したのは「1月8日」だとわかる。ただ、名探偵コナンにおいて月日の順番は意識されていないので、幼児化したのが1月で現在は何月で~とはならない。
新一は初登場時、幼児化する前から「帝丹高校2年」となっている。蘭が去年都大会で準優勝したのは1年の時であって(1月以前を去年、以降今年ではない)、優勝したのが2年の現在。
また、新一は作中で16-17歳(6-7)と年を取っていて、作中経過時間も半年程度とされているが、高校1年の1月に幼児化し、現在6月というわけではない。もちろん、現在高校3年というわけでもない。
1月8日というのはアニメが「1996年1月8日放送」だから、その日を書いただけだと考えられる。なので、これはアニメ設定と言えるか。
キールの出演
出番なしかと思いきや、TVのニュースでキャスターとして少しだけ登場している。
コルンの趣味?
実は、トロピカルランドにはキャンティとコルンもやって来ていた。これはまぁ後出し。しかし、ジェットコースターから取引相手が一人でやって来ていたことが確認できたため、出番はなし。
ちなみに、第一話では名シーン?の「どけ!」「オレ達が先だ!!」やオドオドしたシーンはカットされているが、事件の出血などは過激にリメイクされている。
コミカルさが抜けて、よりリアルになったかも?… の割には、コルンはギャグ要因になってるか(笑)ジンとウオッカはアニメを通して恐く描かれていると思われる。その分、バランスを考えてコルンのシーンをギャグにしたのかも?
また、カットと言えば、アニメでわざとらしく描かれていたカラスも未登場。
ジン危うし?
目暮:「それから念のため、ジェットコースターに乗っていた他の方々の身元も、確認させてもらいます!」
原作ではないシーン。目暮警部はジェットコースターに乗っていた人の身分照会をしようとした。すると、ジンはポケットから免許証を… ではなくて、おそらく拳銃。
ぎりぎりのタイミングで、新一が推理ショーを始めたために難を逃れることができた。ジン危うしというか、目暮警部はあと少しのところで撃たれてしまうところだった。
せめてメールで
コナン:(やった!これで蘭に迎えに来てもらえば──)(でも今のオレのこの声じゃ・・・・・・それにこの体・・・・・・)(そ、そうだ!せめてメールで・・・・・・)(ダメだ・・・・・・説明のしようがねぇ・・・・・・こんなこと・・・・・・」
幼児化した後に警察から逃げるコナン。そこで、蘭から電話がかかって来るシーンが追加されているが、蘭はまだ新しい携帯を持っていないので、家電でかけている。
なので、コナンのスマホに表示されているのも「毛利 蘭」ではなくて「毛利 探偵事務所」。電話では声が子供だし、今の体を見せるわけにはいかない。そこでコナンはメールで連絡しようとするが、説明のしようがないとあきらめる。
そもそも、蘭は携帯を持っていないのに、どこにメールしようとしたのか。まぁ、蘭がパソコン持っていれば、PCのメアドでいいが… 新しく携帯を買えばその間の送られてきたメールは受信できるが、それでは遅い。
幼児化から自分の家にたどり着くまでの過程はSP版でよりドラマチックに演出されている見所のひとつだけれども、雨の中ずぶぬれで歩いてる小一轢きそうになったのに放置したトラック運転手だとか、原作でもそうなのだけれど、子供が行方不明のなったならニュースになるだろとか、その辺は切りがないのでやめておこう(笑)でも、子供が行方不明になった話は、後々出てきてもおかしくないかも。
ちなみに、靴ぶかぶかだろうという突っ込みについては、轢かれそうになった時に靴が脱げる描写はある。ダッシュで走れるほうが変だけど。
トロッピーのぬいぐるみ
でかいのをねだられるも、新一は小さいほうにするよう蘭を説得するほのぼのシーン。この一連のやり取りはアニメだと台詞がないけれど、ノベライズだともう少し詳細な会話や説明がある。
ちょっとわかりにくいけれど、順番はこう。蘭がトロッピーのぬいぐるみを欲しがる⇒新一は値段を見てびっくり⇒小さいマスコットを勧める⇒蘭はセントラルパークのリスを思い出し、マスコットのリスに重ねる⇒新一のプレゼントならなんでもうれしいのでOK⇒新一が蘭を怒らせる(大会を抜け出した件の蒸し返し)⇒おわびに、でかいぬいぐるみも結局買うことになる。
ニューヨークのセントラルパークには野生のリスがたくさんいて、新一と一緒にリスと戯れたっけ・・・・・・。
蘭が手のひらに小さいリスを乗せているのは、セントラルパークの話。原作では、35巻「工藤新一NYの事件」で、事件のあった翌日、前日のことはすっかり忘れたかのようにリスと遊ぶ新一と蘭が描かれている。ちなみに、エピワンで新一に抱きついたうさぎのマスコットの名前は「ピカール」とのこと。
行き先はわかってる
赤井:「だが安心しろ、行き先はわかってる」
ジョディ:「え?どこ?」
赤井:「・・・・・・日本だ・・・・・・」
なんで知ってるのか?お得意の盗聴か(笑)このNYの一連のシーンも見所だけれど、町並みがかっこよくて個人的に一番好きです。ベルモットはやっぱり華やか。
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