FBIが灰原が宮野志保だと気づいたタイミングときっかけ

sponsored link

「まさかな」の意味

赤井はまさか何だと思ったのか。これは41巻で灰原の写真を見ながら「しかし・・・」「よく似ている・・・」と考えたことに繋がる。

例えば、赤井は灰原が着ていた服がまだ未発売の新作であったことから、「まさか業界関係者か・・・」と思ったとする。ありえないけれど(笑)そして、写真を見ながら、「しかし近所にいる柴犬に似ている・・・」これでは支離滅裂。

”まさか”の内容は、誰かに似ていると感じ、改めてじっくり写真を見てもやはり思った通りそくっくりだということなので、基本的にはイコール。じゃあ誰に似ていたのかと言うと、宮野志保ということになる。灰原が志保そっくりだから幼児化に気づいたと。

先述した通り、FBIが灰原=宮野志保だと目を付けたのはこのタイミングしか作中に描かれていないし、灰原が宮野志保に似ていると気づくことができるのも、志保と面識のあった赤井しかいない。逆に、赤井がこのタイミングで別の人を思い浮かべていたら、じゃあ赤井はいつ灰原が志保の幼児化だと知ったの?ということになる。

ここまでは特に問題もなく、これ以外に解釈のしようがないし、読者の間でも疑問が上がるようなところではない。ベルモット編が終わるまで、というかキール編をまたいでバーボン編の終わりまでは…

領域外の妹の登場

灰原:「私もまだフサエブランドの新作のポーチ・・・」「あきらめてないから・・・」

コナン:「おい灰原・・・」「ふざけるのもその辺にしと・・・」「け・・・」

灰原:「何?」「私の顔に・・・」「何か付いてるわけ?」

元太:「付いてるぞ!」 歩美:「目のトコに黒いのが!」 光彦:「マスカラですね!」

灰原:「──ったく・・・トイレできれいに落としたと思ったのに・・・」

コナン:(灰原・・・)(お前・・・)(その顔・・・) File:941

コナン:(そーいえば世良がホテルに匿ってる「領域外の妹」・・・)(灰原によく似てたよな・・・)(もしも二人に血縁関係があるとしたら・・・)(世良の兄の赤井さんと灰原は血のつながりがあるって事で・・・)(待てよ待てよ・・・)(灰原の姉の宮野明美って確か昔赤井さんと・・・) File:942

haibara_mary_circles_f941

89巻で、コナンが灰原と領域外の妹がそっくりだと考える。まぁ、読者から見れば83の領域外の妹の登場でそれは気づくことができるが、それが偶然ではなく意図的(血の繋がり)であることがわかるのがこの伏線。

そして領域外の妹登場後に明らかになってくるのが、その領域外の妹が世良の母で、組織の作った薬で後退化した姿ではないかということ。世良の母ということは、つまり赤井の母でもある。

もしかしたら、37巻で赤井が思ったのは、「(あそこにいるのは俺の母さん!?)まさかな・・・」。41巻は「しかしよく似ている(オレの母さんに・・・)」」と当てはめる解釈もできるのか──

これは読者にとって予測するのが不可能なのでアンフェアではあるけれど、文章を当てはめるだけなら辻褄は合うかもしれない。ただ、前述したように、あの描写が宮野志保ではなくて、「この茶髪の少女はオレの母親そっくりだ」と自分の母親について考えたのでは、赤井が灰原を宮野志保ではないかと疑った描写や、同じくFBIがそのことを知るきっかけがなくなってしまう。

灰原とすれ違っただけで、「まさか母さんが幼児化しちゃったのか!?」と考えるのは飛躍しすぎとして、「まさかイギリスにいるはずの幼児化した母さんが日本の繁華街を歩いているわけはないな」と考えたとかなら流れとしてはおかしくない。

しかし、これでは前後の話と結びつかない。37巻で目を付けたことで41巻の監視に繋がったわけで、42巻を見ても赤井は灰原が母親でないことは知っているのだから、ただの人違い。監視対象としたのは、あくまで灰原が宮野志保の幼児化ではないかと疑ったからではないかと。

ベルモットが灰原=宮野志保を確定させたのがこの後の4台のポルシェの話で、ベルモットが灰原を診断しようとしたことで狙いに気づくことができるが、それまでは灰原がターゲットにされていることはわからない。

37巻の「まさか」で既に灰原=宮野志保の確信をほぼ得ていて(これもちょっと唐突であるが)、41巻では「しかしこの少女はオレの母さんにもよく似ているな、何でだろう?」という思考パターンならありかもしれない。

ただ、この時点で「幼児化した灰原と瓜二つな赤井の母」が登場することが決まっていたのか、という視点から考れば疑わしいところはある。

これをやるなら、せめて赤井と明美の関係の伏線をベルモット編でやってキール編で回収したように、ある程度の段階で触れられているだろうし、すぐに回収できないような伏線であったのなら、途中段階でまた点となる伏線が用意されるはず。後出しでなければ、この漫画の傾向なら赤井母の登場フラグぐらいは出してくる。

基本的に後付けは仕方ないとして、解釈の上書きはしないはず。それをありにすると、結果が変わってしまうため。

Wミーニングということで、「しかしよく似ている、オレの彼女だった宮野明美の妹の宮野志保、そしてオレの母さんのメアリーに・・・」とすればストーリー上は特におかしなところはなくなるし、この辺はどうにでもなってしまうのだけれど。

まぁ、赤井が灰原=宮野志保の幼児化と気づく事ができたのは、自身の母の幼児化によって薬のことを知っていたから、というところはちゃんと意味を持たせてくるのではないかと。

ジェイムズが「Cool Guy」と呼ぶ理由

詳細は↓

ジェイムズがコナンを初対面で「cool guy」と呼んだのは、ミスリードとしてはベルモットとジェイムズが組織の仲間で、29巻「謎めいた乗客」でベルモットが「お手並み拝見」したコナンの推理力を仲間(ジェイムズ)に報告し、31巻「シカゴから来た男」で、ジェイムズがその確認を行ったというもの。

しかし、実際は27巻、「バトルゲームの罠」でまず最初にジョディがコナンの観察をして、31巻でジェイムズと続いていた。二人とも初対面はコナンの呼び名は「Cool guy」であって、どちらも実際に呼んだわけではなくてモノローグ。ジョディが「Cool guy」とコナンを呼んだのは、FBIが事前に新出先生に変装したベルモットの部屋に忍び込んで、「Cool guy」と書かれたコナンの写真を見て疑問に思ったから。

ジェイムズは最初からコナンが頭の切れる少年と知った上で近づいたことから、誰かの報告を受けたことは確かであるが、それはベルモットではなくてジョディ。「ブラックインパクト」では、ジェイムズとコナンに面識があることを、ジョディは知っていた。ジェイムズがコナンを試したのはFBIとして共有している(作戦の一貫)。

ベルモットはコナンの幼児化を仲間に知られたくない立場であり、二元ミステリーを含めてベルモット編の行動は全て単独行動という結果。ジンやウオッカだけでなく、ボスにも秘密で行き過ぎた勝手な行動を咎められた。

ジェイムズが組織のメンバーで、コナンが頭の切れる少年と知って「Cool Guy」(大人を意味する)と呼ぶことは、組織の重要人物という立場であるなら、コナン=新一と気づくだけの情報を持っているということになってしまう。

そのため、ジェイムズがコナンを「Cool guy」と呼んだのは、ジョディがコナンをそう呼んだのと同じ理由で、ベルモットがそう呼んでいることを知っていた(報告を受けた)から。ジェイムズに報告した仲間はベルモットではなくてジョディと、この時点ではこう考えるしかない。

その後、ベルモット編終了から10年以上経った後であるが、月刊名探偵コナン新聞(第三号)で、「ブラックはいろいろ知ってますよ」との言及があった。

ちょうど異次元の狙撃主が公開される年の冬のインタビューなので、ジェイムズが来葉峠の計画を知っていた(赤井の死亡偽装後も連絡を取っていた)件がこれにあたると思われ、他にも原作では世良に心当たりがあるようなシーンもあった。「いろいろ」なので、他にもまだ知っている可能性がある。それが、世良母(領域外の妹)の幼児化であったのならどうだろうか。

要は、「Cool guy」はジョディから聞いたのではなくて、ジェイムズ自身が正体を見破った上でコナンをそう呼んだという可能性。正確には、ジョディだけはコナンが「Cool guy」と呼ばれる本当の理由はわからなかったが、ジェイムズはコナンの幼児化に気づいていたかもしれない。

ジェイムズは赤井の妹である世良のことも知っていたので、赤井一家の様々な諸事情を知っている可能性は高い。異次元の狙撃主では、領域外の妹の寝ているベッドが膨らんでいるという遊び要素もあったように、世良母の幼児化はインタビューの時点で既成事実。

ただ、工藤家に居候している赤井ですらコナンの正体に気づいたのは77巻「工藤優作の未解決事件」の時で、それも直接のきっかけがあった。赤井は灰原の正体が宮野志保だとさえ気付いている。

もし赤井がコナンの幼児化の想定まではしていたとするのなら、コナンが本来は大人であるはずの灰原と仲が良く、名探偵並の頭の良さで、工藤家との深いかかわりがあり、新一が失踪したと噂されていることを突き合わせれば、それが誰の幼児化なのかは簡単に想像がつく。赤井どころか、そんなことは一般人ですら容易。

灰原の幼児化にはすぐに気付いたが、それにもかかわらずコナンの幼児化は気づかなかったことが、幼児化した人間の大人の姿を知っているかどうかが大きく影響するとすれば、ジェイムズも新一のことは知らないので同じ条件。また、赤井がコナン=新一に気づくのが遅かったのは、新一の話を度々聞いていることから、解毒剤の存在を知らないために別人であると思っていたなど、何らかの障害があったからかもしれないけれど、これに関してもジェイムズは同じはず。

まだ明かされていない、ジェイムズに特別な新一の正体を見破れるような事情があるならともかく、赤井基準ならジェイムズも気付いていないのではないかと。少なくとも、初対面と言うか、ジェイムズはコナンの頭のキレを事前に知っていたわけで、これは報告を受けたからのはず。例え幼児化の現象を知っていても、ある人物が天才なのか幼児化なのかの判断はできない。

あの事件の日にコナンの実力を試し、「この子は大人だな、じゃあkidではなくてguyと呼ぼう!」と思いついたわけではなく、最初から「Cool guy」という呼び名も聞いていたのではないかと。最初から幼児化を予測して「Cool guy」と呼んだわけではなく、それは報告通りそう呼ばれていたからという解釈で良いような。

赤井が早い段階で幼児化には見当をつけていたが、”確証を得た”のが77巻だったとするのであれば、ジェイムズも現在は予測できるだけの材料は持っているので、幼児化の予測はしているかもしれない。この辺はもう進行上の都合のようなところもあり、もはやグダグダになっているところがある(笑)

また、ジェイムズは赤井よりも勘は鋭いとすれば、ジェイムズだけが赤井よりも早いタイミングで気づいたと考えられなくもないが… 実際、「人を見る目」はあるっぽい。

仮に、ジェイムズが「Cool guy」と呼んだ時点でコナンの正体(幼児化)を想定したのなら、この時点で世良母の幼児化を前提としていることになるので、赤井の「似ている」が母親のことを言った可能性も、タイミング的には問題ない。ただ、前述したように矛盾点は多い。

「まさかな」も「cool guy」もベルモット編の時点で辻褄の合う解釈はあったのだけれど、どちらもラム編以降に明かされる真相を待った上で推理させるほどのものなのかという印象は否めない。ベルモット編で宙に浮いた状態であったのなら、この先重要な情報が出てきてまた明かされるんだなとわかるけれど。

sponsored link
更新日:2018-5-6

コメントを残す