緋色シリーズ:ベルモットはボスの何なのか【まさかあなたがボスの】

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その他

この手の問題は来葉峠の赤井のセリフもそうだが、当てはまるキーワードはどうにでも考えることができてしまうので難易度が高い。正面から考えてもあまり意味はなく、逆算しないと解けない場合が多い。

「ボスの〇〇」だからと言って単純に血縁関係とは限らず、むしろこれまでのケースだと意外なキーワードの可能性も十分ありえる。

ボスとの関係を示したものでない場合、例えば「ボスの”代わりに命令を出していたなんて~”」などでも当て嵌まる。

ただ、ボスが使用している部下との連絡手段は七つの子のアドレスを使ったメール。見た目上のアドレスを偽装することはできるが、調べればわかることなのでバレずに成りすますのは難しい。

もしかしたら上層部へは電話という手段もあるかもしれないが、ベルモットはボスの声真似ができても結局ボスの番号を持った携帯が必要。まぁ、非通知なら自分の携帯で電話をかけてボスの声を出せば偽装できなくはないか。

結局、ベルモットの受けた命令を部下がボスに報告してしまったらめんどうなのは同じ。命令を出すことができても、その報告が返って来るのはボス宛になる。ボスに了承を得ての成りすましなら、ただの代理人役なのでバレても問題はないが。

仮に一緒に住んでいたとしても、必要な時にタイミング良くこっそり携帯を奪ってというのは難しいし、バレるリスクも大きいということから、かなり効率が悪く現実的ではない。

成りすましを想定してみるとして、ベルモットの命令とボスの命令をわけて、ベルモットの命令の意図は何か。(電話のみ可能と考え、その相手は上層部(ジン)のみか。)それがバレた時にベルモットに何が起きるのか、これが重要なところ。

貴方は私の宝物

蘭:「あの!梓さん!」「──っていうかあなた・・・」「梓さんじゃないですよね?」「多分・・・きっと・・・あの・・・」「前にわたしの事を・・・」「エンジェルって呼んでた・・・」

ベルモット:「言ったはずよ蘭ちゃん・・・」「それ以上こちら側に踏み込んではダメ・・・」「貴方は私の・・・」「宝物だから・・・」

蘭:「た・・・」「宝物?」

ベルモット:(そう・・・)(この世でたった2つのね・・・) File:957

ラム編の追加情報。ポイントは「宝」の意味と、「この世でたった2つ」だということ。

「宝」については↓を参照
高飛車な女と猫の鳴き声の正体

宝が蘭と新一だけ、たった二つであるのなら、ベルモットにとってボスや組織はどんな存在なのか。ベルモットは組織の目的に反対でありながらも、組織やボスを裏切ることなく、シルバーブレッドに期待(胸を貫いて欲しい=説得、改心させて欲しい)をしている。

研究者である宮野夫婦やその研究については恨んでいるのに、ボスや組織を憎んでいない。本来なら諸悪の根源はボスであり組織であるにもかかわらず。

例えば、自分の子供が犯罪を犯しても、子供を憎んだり殺して欲しいなんて思わない。止めて欲しいというのが願い。ベルモットが期待するシルバーブレットはこういうニュアンス。それだけ特別な存在であるということ。しかし、ボスは宝ではない。

これはまぁ、宝と表現するのは通常子供だけで、例えば子供にとって親は大切な存在でも、親を子供の宝とは言わない。親が子供の暴走を止めて欲しいと思うように、子供にとっても親が犯罪に手を染めていたら、悪い事はやめて真っ当な生き方をして欲しいと思うのは同じ。兄弟や配偶者なんかでも同様。

二元ミステリーで「私の元へ帰って来ておくれベルモット」と、ベルモットとボスの関係が密であることが明かされたように、石橋を叩いて壊すほど慎重居士なボスが、これまで美人局にやられるわけもなく、しかし唯一ベルモットだけに自由行動させていることの理由も、ベルモットボスの関係を表している。

組織の目的に反対のベルモットが組織に所属し、そして離れない。FBIやCIAなどのスパイから組織の秘密を守り抜こうとする行動。これらも一貫している。

うぇぶり限定! 青山先生直撃インタビュー

今回、表向きか真実かはともかくボスが烏丸蓮耶であることがわかったので、「ベルモットがボスの◯◯」は、「ベルモットが烏丸の◯◯」に置き換えて考えることができるようになった。

何が変わってくるかというと、まず、これまで組織のメンバーのどれだけがボスの正体を知っているのかが疑問だったこと。スパイ入り放題の組織に多くの優秀な諜報員が潜入しているのだから、モブの組織員がボスの正体を知っていたらのなら、烏丸の名はとっくに広まってしまっているはず。それでも、赤井が知らなかったのだから、ほとんどのメンバー知らなかったのは確か。

そのため、ベルモットが隠したい秘密には間接的にメンバーにボスの正体が知れてしまうような内容という可能性もあった。しかし、ボスが死んでいるはずの烏丸であることの意味は、例え正体がバレても、バレていないのと同義であることにある。慎重居士なボスが二重のトラップを敷いていると考えることもできるが、一つ目のトラップでさえ、ベルモットがそこまで隠したい内容なのかというと、非常に回りくどい。

黒の組織の黒服の正装が烏丸のカラスを意味しているのだとすれば、メンバーがわけもわからず、ただ強制されているから黒服を着ているのではなくて、ボスが烏丸であることを知った上で「カラスの組織」を形成する一員として、自覚して着ているのではと。

秘密を知る数少ない人物=正装のコードネーム持ちと考えることもできるけれど、やはりコードネームなしのモブに秘密を知られることが、物語の核心に近づくシークレットだとするのは微妙なところ。

だいいち、読者にはボスが烏丸であることが明かされ、コナンサイドも「死んでいるはずなのにどういうことだ?」という展開になっているのに、ベルモットの秘密が明かされ、メンバーがボスが烏丸であることに気づき、「死んでいるはずなのにどういうことだ?」と同じことを繰り返すことに意味はない。ベルモットの秘密が「本当のボス」の正体に結びつく内容ならともかく、烏丸であることがバレる内容ではなさそうだということ。

もう一つベルモットにとって秘密にしておきたいであろうことは薬の成功。ベルモットは灰原の幼児化を組織の仲間に黙っていることからも、そのことに関しては明らか。そのため、ベルモットの秘密が間接的に自身の不老を知られてしまうことに繋がるのではないかということが考えられた。

しかし、ボスが烏丸であることを前提とした場合、烏丸自身がベルモットと同じ不老状態(たぶん、幼児化まではしていない)であると考えられ、それならば、ベルモットが歳を取らない事実も既に知っている可能性が高くなる。烏丸の知らないところでベルモットがこっそり不老薬を飲んで不老になってしまい、言い出せず… ということもありえるが、重要なのは組織のボスが不老薬の成功を知っているかどうか。

ボスが歳を取っていないという事実を知っている状況で、ベルモットが自身の不老を隠すことにこだわる理由はあるのか。組織の研究を良く思わないベルモットなら、メンバーにはできるだけ事実を広めたくないと考えるかもしれないが、それではやや動機が薄い。薬が完成すれば組織は目的を達成してしまう。

本当に秘密にしたいのが幼児化の成功だけであれば、ボスが幼児化していることを探られたくないという理由も考えられるが、不老の成功を知られることが即、幼児化状態に繋がるわけではない。

また、慎重居士なボスがベルモットだけを信頼し自由行動させていること。組織の研究に反対でシルバーブレッドに期待しているベルモットが、ボスを恨んでいる様子がないことは二人の関わりの深さを表しているが、これを一発で解決する方法が血縁関係であることだった。だが、明らかに白人のベルモットと、おそらく日本人ではないかと推測されるボスという点が大きな障害となっていた。

ボスが烏丸でなければ、見た目は変装、育ちは日本とすればどうにでもなる。もしかしたら、烏丸の高い鼻は遠い昔日本人に帰化した、外国人であることを示していたとかあるかもしれないが(笑)

血縁であるかは置いといて、優秀がスパイが多く入り込んでも崩せない牙城を作り上げたボスが、唯一ベルモットを信頼する理由。宮野夫婦を恨み、研究者の灰原を「生きていてはいけない」と殺害しようとするベルモットが、諸悪の根源であるボスを擁護する理由。これが、ボスが烏丸蓮耶であると分かったことで、解決どころか、より一層混迷を極めることとなっている。

烏丸蓮耶が一族の血を残すために、ベルモットだけを配偶者として選んだ。という可能性もあるけれど、話そうDAY2018では、ベルモット=シャロンであることが暗に確定。ベルモットはジンと深い関係があったことが以前のインタビューで明かされているため、ボス、ベルモット両者の視点からしても微妙。強制では、ベルモットがボスを慕う理由にはならない。ベルモットは不二子ちゃんキャラなので、二股はありえなくはないが…

妻ではなく養子として受け入れたという可能性もあるけれど、ボスが残虐な烏丸であることが、そうしたタイプの人間でないことで、これもまた話を難しくしている。もちろん、後継ぎを育てるためという目的があるからかもしれないけれど、そもそも、不老になったのなら後継ぎはいらない。それどころか、自分の立場を追いやることになるかもしれない。

ベルモットはベルモットで、育ててもらったという恩があるからボスを庇おうとしているのかもしれないけれど、烏丸の性格を考えればむしろ憎んで育ってもおかしくないくらいで、マインドコントロールにかかっているだけ、というのも陳腐な展開。そもそも、残虐非道な烏丸に新一の説得など無力(笑)それこそ、往生際悪く逃げ出そうとする烏丸にコナンがサッカーボールをぶつけて気絶させて確保というお決まりの展開にしかならないような。

だいたい、ベルモットが烏丸の血縁関係であることが知られることに何が問題なのか。年齢を考えるとおかしいと怪しまれるだろうが、前述したようにボスが不老であることを前提とした場合、やはりなぜベルモットはそこまでして隠す必要があるのかということになる。

それなら、安室の言う「ボスの◯◯」は、「ボスのふりをして命令を出していたなんて」など、ベルモットとボスの関係とは別のキーワードが当てはまるのではないかとも考えられる。

仮にこの解釈だった場合、ピスコやシェリーの抹殺命令はベルモットからの指示で、ベルモットは薬の成果を知っている人物や完成に近づける可能性のある人物を消すことで、組織の目的達成を拒もうとしているとか。ただ、安室はまだベルモットの反逆に気づいた様子はなく、ベルモットと安室は協力しながらも、お互いを「組織側」と判断し信頼していない微妙な関係となっている。

また、ボスが烏丸であることが前提であるのなら、安室の情報の入手方法はエレーナ絡みの可能性は低くなったと言え、やはり怪しまれない自然は方法は盗聴が無難かもしれない。

いずれにしろ、安室の知っているベルモットの秘密「≠」ボスがベルモットをお気に入りな理由だったとしても、ボスとベルモットに深い関係があることは確かなので、安室の台詞が「ボスの変装を手伝っていたなんて~」などだったとしても、「ベルモットはボスの何なのか」(お気に入りの理由)、という説明は必要になる。

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更新日:2018-3-28
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