緋色シリーズ:ベルモットはボスの何なのか【まさかあなたがボスの】

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安室視点

どうやって秘密を知ったのか

また、安室がこの事実をどうやって知ったのか。エレーナなどの特別な人間関係やバックグラウンドが絡むのか、それとも盗聴や偶然聞いたことで知ったのか。

ベルモットは安室が公安のスパイであることにまだ気付いていない。唐突に指紋やDNAの検査はできないし(理由があれば別であるが)、恐らく姿を現さないであろうボスの材料を確保するのが難しい。

盗聴であれば普段からお互いに付け合ったりしているし、探り屋という役割柄、盗聴器をつけていたら偶然耳に入ってしまったとすれば怪しまれることはない。この場合、〇〇はベルモットの会話の内容からわかる情報であるということ。

エレーナ絡みなど安室特有のバックグランドが理由だった場合は、ボスとベルモットもそちらに関係してくる。いずれにしても、手段の部分はベルモットに怪しまれないという前提になりそう。

また、組織のメンバーに事実をどう信じてもらうのかというところもポイント。組織のメンバーに拡散するということは、安室と組織のメンバーの連絡手段を考えれば電話かメールなので、それならメールで一斉送信するという方法が現実的であろうけれど、テキストで「ベルモットはボスの〇〇です」と送ったところで信じてもらえない。

そもそも、安室自身もベルモットの秘密が事実かどうか疑わしいものではなく、確かなものと思っていることから、きちんとした証拠があるはず。なので、安室自身が得た証拠をそのまま、あるいは組織の人間に広めるために画像などにして、組織のメンバーに提示しなければならない。まあ、音声データか画像データを添付するのが一般的。

実際は証拠なんていくらでも加工・捏造できるのだけれど、そんなことをしても意味はないので、組織のメンバーはそこまで突っ込むことまではしないのではと。

組織の探り屋として動いている安室がスパイだと疑われない方法で得た情報であること。その情報が確かなものであると組織のメンバーに提示できるものであること。そしてもちろん、それを見ればベルモットが「ボスの〇〇」であることがわかるもの。この条件に合う手段となればそれなりに絞れてきそうではある。

情報の共有範囲

ベルモットの秘密は公安のメンバーも共有しているのか。「秘密は厳重に保管してあります」と言いつつも、公安で共有していたら、それは厳重と言えるのかどうか疑わしい。物として保管していることよりも、多数の人が知っているということが最も危ういから。公安内部に組織のスパイが入り込むことはありえるし、そうした事態になっても情報が漏れないようにするのは、限られた人間だけが情報を持つことが重要。

わざわざ安室一人で情報の管理ができるようにしていると考えられるのだから、安室やその仕掛けがなくても、その気になれば公安の誰かが情報をリークできてしまうというのはどうなのか。そうなると、安室はまだその情報を自分のところでストップしている可能性の方が高そうなのだけれど…

安室が秘密を知った情報源が、ボスのメアドの所有者を調べたとかの場合、その仕事は公安として行うことになるので、情報は共有していることになるのではと。DNA鑑定などでも同じ。

公安がボスの携帯の契約者情報を調べた場合、その書類やデータを写真に取ってメールで送信すれば、組織のメンバーにリークすることはできそうだけれど。

しかし、それが例えば「大黒連太郎」だったとして、それではベルモットが「ボスの〇〇」という関係はわからない。組織のメンバーが、ボスはベルモットの父だとか兄だとか夫だとか、関係性だけは知っていたとすれば「大黒が父(夫)なのか!」と驚くことにはなるけれど、その情報が知られることはベルモットが恐れることなのか。

どちらかというと、公安にボスの正体がバレてしまっていることの方が問題であり、それに組織にリークされるのは名前ではなくて、あくまでベルモットとボスの関係のほう。

契約者情報がシャロンであった場合。これは複雑なのだけれど、今のところはシャロン=ベルモットの伏線があり、その事実を覆す根拠はない。シャロンは既に亡くなっているので、この場合は公安もボスの正体を掴めずにいることになり、「ボスの〇〇」はボスの娘ということになるので問題はなくなるのだけれど、シャロン=ベルモットで契約者の名義がシャロンなら、ベルモットがボスの代わりに携帯を契約しただけという話になるので進展がなくなる。

本当にシャロン自身がボスであった場合、「ベルモットがボスの娘」であることが知られればボスがシャロンであることが組織のメンバーにバレてしまうので、それは避けたいことかもしれないけれど、この場合はベルモットが隠したいのは自分がボスの娘であることではなくて、ボスがシャロンであることのはず。ボスがシャロンであれば、ベルモットはクリスなのだからボスの娘であることは当たり前のことで、言わなくてもわかる。

あくまで、ベルモットが「ボスの〇〇」であることが知られることが都合が悪いと言っているのだから、ちゃんとそこにも意味があるはず。シャロンは世間で認知されているので、バレていけないのがボスがシャロンであるということなら、ベルモットがボスの娘であることではなくてシンプルにシャロンがボスと表現しても問題ない。

また、亡くなっていることになっているとは言え、やはり公安が既にボスの正体を掴んでいる。居場所がわからないのでその情報を掴むために組織に潜入しているという展開になってしまうのはどうか。

戸籍情報なんかもあるかもしれないけれど、外国人のベルモットは公安の範疇ではないし、ボスの戸籍を調べたらベルモットが養子になっていたなんて場合でも、まずボスが誰なのかを先に目星を付けなくては発見することもできない。というか、ベルモットが養子縁組の手続きをした時点でボスがバレそう(笑)

DNA鑑定なら、エレーナ絡みで、ボスが代々伝わる有名な王族の血筋であるということだけ知っていた。何らかのきっかけでベルモットのDNAを調べたら同じ血筋で、「まさかあなたがボスの子孫だったとは・・・」とか(笑)

盗聴であった場合 ─

ベルモットが「今からボスの許可を取るから待ってて!」とでも言って、その会話の中で自分とボスの関係を話してしまう。それを、安室が「すいません、さっき付けた盗聴器回収し忘れてました、探り屋なんでね・・・」「ところで〇〇ってどういうことですかね・・・」とでもすればベルモットの秘密を偶然知るきっかけになるかもしれない。証拠はもちろん音声データ。

例えば、ベルモットがボスに対して「お父さん」と言った場合、ベルモット=シャロンであれば、安室認識ではクリスの父(シャロンの夫)であるが、クリスは架空の人物でシャロンの夫は存在しない。本当はシャロンの夫ではなくてシャロンの父というフェイク。

安室がベルモットをどう認識しているかはわからないが、幼児化の見当をつけない辺り、クリス(現在のベルモット)とシャロンが同一人物だということは気付いていないようであるが。

ただし、ベルモットは薬の研究に反対的な立場にありそうなので、自身の不老をボスに黙っている可能性の方が高く、ボスに対しても娘のクリスを演じているとも考えられる。この場合はシャロンの夫は存在し(またはボスも騙している)、本来実在したはずのクリスにシャロンが成りすましているということに。

あるいは、ベルモットはボスに対しては、シャロンでありながら若メイクでごまかしているとしている場合、これはシャロンの父を指す。

組織のメンバーの多くはベルモットを有名女優のクリス・ヴィンヤードと認識しているようなので、事実を知って驚いた場合は、ボスとクリスの関係という認識になるはず。もしかしたら、その認識であるがゆえに驚くのかもしれない。

ベルモットとボスの血縁関係がわかれば、「お気に入り」の理由も判明するしそれだけでも驚くであろうが、いずれのパターンでも、ボスの正体がわかるわけではないので、ベルモットにとっての直接の打撃ではないところがちょっと微妙。

「お母さん」と言った場合はシャロンの母。安室がシャロン=ベルモットに気づいていなければ、「死んだシャロンがボスというのはどういうことだ?どこかで生きているのか?」で思考が止まってしまう。実際はクリスの母(シャロン)ではなくて、シャロンの母ということになる。

ただ、やはりボスがベルモットをどう認識しているかによるので、シャロンの母を示したいのであれば、場合によっては「お婆ちゃん」である必要も出てくる。これだと安室とボスは同じ視点になるので、クリスのお婆ちゃん、つまりシャロンの母であるという正解は知っていることになる。前述したようにパターンを考えるとかなり複雑になるので、この辺を利用して何かトリックは作れるかもしれない。

必ずしも血が繋がっているとは限らず、幼い頃に両親を亡くしたシャロンを引き取ったとかでもあり。そもそも、組織の研究に反対し、つい最近まで人生に絶望していたベルモットが、これまで組織から逃げ出したり自殺したり、FBIやCIAに頼って組織を崩壊させようとしたりしない。それどころか、組織の秘密を守ろうとしているのは、ベルモットが途中から組織へ加入したからではなくて、灰原のように最初から組織にいたからとも考えられる。

石橋を叩いて壊してしまうほど慎重なボスがベルモットを「お気に入り」として自由行動させているのも、決して女好きだからというわけではなくて、ボスがベルモットをスパイではないと信頼できる理由があるからだろうし、そうでなければ簡単に女スパイに騙されて組織は陥落してしまう。そう考えると、血縁か、あるいは幼い頃から法的にそうなったと考えるのは筋は通っている。

組織のメンバーにボスの正体がバレるパターンだと、メンバーと同じ情報+ベルモットの秘密を知っている安室は既にボスの正体を掴んでいることになる。それよりも、ベルモットの不老のほうかも。

ベルモットの母であれば、メンバーの認識は「死んだシャロンがボス?」と驚くことになるけれど、ベルモットが恐れているのは、「シャロンが生きている?」と疑われることではなくて、組織の研究内容を知っている一部の人間に、「ベルモット・・・まさかお前・・・」と、ベルモットがシャロンであることに感づかれることかもしれない。

これはまぁ、組織のメンバーはボスがかなりの高齢だということだけ知っていて、「クリスが娘では少し年齢がおかしいのでは?」という疑問から疑われるというパターンでも行けそう。

ベルモットがシャロンであることがバレれば、クリスの母ではなくて、芋づる式にシャロンの母がボスであることも知られてしまう。この場合、ボスはベルモットをシャロンと認識していることになるのと、ボスの正体や薬の研究内容など、誰がどれだけの情報を持っているか、そのギャップが問題になってくるので、もう少し組織の実態がわかってこないと推理は厳しい。

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更新日:2018-3-28
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