緋色シリーズ|まさかあなたがボスの

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ベルモットの秘密

安室:「はい・・・でもまた何かあったら力を貸してくださいよ・・・」「何しろ僕はあなたの秘密を握っている数少ない人物の一人・・・」「組織のメンバーが知ったら驚くでしょうね・・・」「まさかあなたがボスの・・・」

ベルモット:「それ以上喋るとフロントガラスに貴方の脳ミソぶちまけるわよ!」

安室:「それは止めた方がいい・・・後始末が大変ですから・・・」

ベルモット:「問題はないわ・・・これ、私の車じゃないし・・・」

安室:「僕の脳の事じゃない・・・前に言いましたよね?」「僕の消息が絶たれた場合・・・」「あなたの秘密は組織内にリークされる手筈になっていると・・・」

ベルモット:「ああ・・・そうだったわね・・・」

安室:「ご心配なく・・・」「あなたの秘密は厳重に保管してありますから・・・」「抜かりはありませんよ・・・」 File:898

リークされる仕組み

安室の消息が絶たれた場合に、秘密が組織内にリークされる── という仕組みを作り上げているのだけれど、具体的にはどんなものなのか。消息が絶たれたというのは、もちろん自分の身に何かあったらというのを想定していると考えられる。事故に遭ったらどうするんだというのは無しで(笑)

単純に公安の仲間が安室と連絡が取れなくなったら情報をリークさせるというアナログの仕掛けでもできるけれど、「僕を殺せば情報がリークされますよ」と言っても、普通は「そんな脅しに乗らないわよ」と信じてもらうことができない。

これが、「具体的にこういう仕掛けをしているので、手は出さないほうがいいですよ」と説明することで、初めて説得力が増す。なので、安室はベルモットにどんな仕掛けをしたのか話しているはず。そうでなければ、「嘘でした!」ということもありえるため。まあ、ベルモットはちょっとお馬鹿な面も持ち合わせているのだけれど。

しかし、ベルモットはまだ安室をスパイだと疑っていないため、「仲間が~」と説明するとはできない。消息が絶たれなくとも、スパイ疑惑をかけられ、監禁されて連絡が途絶える可能性もある。

ベルモット:(心電図のモニターの電極!?)(テレメーターに録音機・・・)(まさかさっきの電話の音を・・・)

コナン:「止めときな・・・・・・」「そいつを引っこ抜くと、オレの心臓が止まった事になり、オメーが今打ったボスのメールアドレスがわかっちまうぜ・・・」

・・・

コナン:<さあ、どうする?><離れた場所で、オレの仲間が着信を待ってるぜ・・・> File:434

conan_telemeter_f434

42巻「二元ミステリー」では、安室が考えているような仕組みと同じようなことができる仕掛けをコナンがしていた。自分の体に心電図のモニターの電極を付け、心臓の音が止まったら、録音されたボスのメールアドレスが博士のところへ送信されるというもの。

安室がこんなのを体中にぐるぐる巻きにしていたらお笑いなのだけれど、今は時代も進歩して機器一つで不整脈の遠隔モニタリングなんかも可能なので技術的には問題ない。これに関しても、誤動作は漫画なので考慮にいれない。

フラグはこれで立てられるけれど、その後どのようにして組織内リークさせるかというところ。安室と接点のある人物やない人物含めて、不特定多数に同時に情報を送ることができる手段。となればメールが適当な方法。システム的なものなので、電話でも問題ない。

脈を使わないもう少しアナログ的な手段なら、自分ひとりで完結できる自動送信システム。ただし、自分が死んでしまったら何もできないので、自身が送信のフラグを立てるのではなく、あらかじめ立っているフラグを無効にする。これなら、「消息が絶たれた」場合に無効にする事ができなくなるため、発動されることになる。

ただ、これだとやはり監禁でも発動されてしまうため、ベルモットにそうした状況にも陥らないよう約束しておかなければならない。ジンが疑いだしたらめんどうなので、ちょっと難しいかもしれない。

いずれにしても、「厳重に保管」というのはどこかのサーバーにパスワードをかけて秘密を置いておき、フラグが立ったら送信されるというもの。まぁ、秘密を金庫にしまっておき、メールでその場所を知らせるとか、もう少しアナログ的な方法でもいい。

組織の技術力ならそのサーバーの発見やらパスワード解析、金庫のありかなどを探し出すことができるかもしれないけれど、ベルモットの秘密は他のメンバーにバレてはならないものなので、相談することができない。ベルモット単独では安室の仕掛けを壊すことができないという具合。

秘密を握るのは数少ない

ベルモットが「ボスの〇〇」。その事を知っている人物は数少ない。これは、以前キャンティが「ベルモットがなぜボスのお気に入りなのかわからない」と発言していたことと関係するのであろうか。

ただ、「数少ない」なので、何人かは知っているということ。「知っている」なので現在進行形だし、知っていた故人を挙げても意味がないので、現在も生きている組織のメンバーと考えられる。

ベルモットと安室はこのやりとりの当事者なのでカウントされていないはず。「ボスの〇〇」なので、当然ボスも知っているであろうか。それ以外にまだいる可能性が高く、地位を考えればラム。ジンが知っているかどうかのボーダーライン。特殊な立場ということであれば宮野夫婦。ただし生きていて、安室がその事実を知っていれば。

この辺が候補だけれど、問題はどこがラインで、なぜその人たちは秘密を知ることができたのかというところ。まぁ、これは裏を返せば、なぜベルモットがその秘密を一般のメンバーに知られてはいけないのかということにもなる。

そもそも、ベルモットとボスの間の秘密どころか、想定ではあるが、慎重居士でその尻尾をすら掴むことができない組織の体制からすると、黒の組織のメンバーのほとんどがボスの正体を知らないと考えることができる。知っていたら、そのうち下っ端の誰かがヘマをして情報を漏らしてしまうから。

組織はボスとの直接のやり取りを「七つの子」のアドレスを使ったメールで行っている。これは顔だけでなく、声を録音したり解析されたりすることができないという特長がある。そのため、七つの子のアドレスを知っているキールですら、まだボスの正体に辿り着いていない。

作中に直接描かれてはいないが、組織編はボスの正体わかれば今度はその確保に動き出せるということになっている。これは、ジンさえ押さえれば(後にラムも出てくるが)あの方から直接命令を受けることができると言われた赤井も同様であった。

ボスを知っているメンバーが、ボスがベルモットの「お気に入り」である理由や、「秘密を握っている数少ない人物」なのかもしれない。そして、他のメンバーはボスを知らないからこそ、その関係に驚くのかもしれない。

SDB10の回答を見るとジンは知っているような気はするが… ただ、その秘密を知っている安室が今どういう状態なのか。ボスを調査している段階であるのなら、この情報自体で即ボスがわかるなどのものではないようである。

もしかしたら、ボスの正体は掴んでいて、逮捕するために直接会えるところまで出世を狙っているということもありえるが… どちらかというと、これまでの漫画の趣旨から言えば、コナン曰く「ボスの正体がわかれば一網打尽」という話しの流れなので、赤井と同じ段階ではないかと考えられる。

ベルモットが守る秘密 ─

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「ボスの〇〇」は組織のメンバーが知ったら驚くようなことであるが、組織のメンバーが驚くだけでは意味がない。

組織が驚く内容であれば、「ベルモットがボスの愛人・・・」で「そんなことみんなに知られたら恥ずかしい!」というギャグオチだって当てはまるが、もちろんそんなことではないはず。

ベルモットが安室に反射的に拳銃を突きつけたということは、本当はすぐにでも消してしまいたい存在。けれども、安室が自分の消息が絶たれた場合は秘密がリークされる仕組みを作ってしまったために手が出せない。

つまり、組織のメンバーが驚くことが問題なのではなくて、同時にベルモットが絶対に守りたい秘密でもあるということ。前者よりも、後者で考えたほうが範囲は絞れる。ただし、直接的にというよりは間接的にかもしれない。ベルモットとボスと二人の関係でもあるため、ボスにも何か不都合が及ぶ可能性も。

これまでの話を見ると、ベルモットは自分の地位や命が惜しく自己保身のための行動をしているわけではない。逆に、自分が本来守るもの、成し遂げたいことのためには命をかけても構わないと言うスタンス。

今のところわかっているベルモットの秘密は、組織の研究に関係するもの(組織の研究に反対)、シルバーブレット(大事/秘密)、ボスの正体(組織の問題を解決できるのはコナンのみ)辺り。

ベルモットはコナンをシルバーブレットと期待し、最終的には組織を解体してくれることを望んでいるようでありながら、一方でFBIやCIAのようにボスや組織を倒そうとかそういう事は考えていないようで(ベルモットはボスを知っていると思われるのでスパイとは立場が違うが。)、それどころか、FBIやCIAに協力しない辺りからもボスを守ろうとしている感がある。

そして、ジン達の作戦に加わることもあるが、自ら先頭に立ってというわけではなくあまり積極的ではない。恐らく、灰原抹殺等これまでベルモット自らが単独、もしくは独断で行ってきたことにはベルモットにそうせざるを得ない何かあるのではとも考えられる。

上記のような、「ベルモットの思惑」が秘密が明るみになることで台無しになってしまう、という逆算も絞込みのヒントになるかもしれない。

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更新日:2016-9-15
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