サンデー File:969-971

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10年前と過去編(13年前仮定)は別なのでは?とも考えられるけれど、世良の魔法使い発言は海の過去編であって、コナンと蘭の二人がその台詞を聞いている。世良は江戸川コナン=その魔法使いとして、コナンに会うために帰国したので、認識は大好きな今のコナン=海の過去編の新一(コナン)。

では10年前に会った「江戸川コナンというあのボウヤ」が新一にそっくりな別人だったのかというと、領域外の妹視点では10年前に会った少年を今の江戸川コナンと勘違いしていることはありえるけれど、世良視点では海であった魔法使いも10年前にあった少年も、どちらも今の江戸川コナンで同一人物と見ているので、出会いが二回になってしまう。

13年前に海で会った新一=魔法使い=コナンに恋をしている。10年前に新一そっくりの別人にまた会ったとして、だから何というところも今のところ説明が付かない。

では、13年前と10年前の二回会っているのでは?とも考えられるけれど、領域外の妹の「10年前に会った」という表現はそれが初対面だったように思える。世良が10年以上も前に一度あっただけのコナンのことをずっと思っていて、今でもテレ線が入るほど好意を持っていることを考えれば複数回、あるいは継続的に会っている可能性も十分ありえるのだけれど、やはり領域外の妹の話と合わない。

13年前には母と新一は対面しなかった。10年前の出会いで初対面したとすれば辻褄はあうけれど、ここまで考えると話はかなり複雑。

そうなると、残るはやはり出会いは10年前で少年は秀吉に落ち着くのだけれど、結局、じゃああの見た目は何?というところに戻ってしまう。果たして矛盾のないオチがあるのか。

この漫画は見た目と年齢が一致しないことは良くある。例えば、蘭ガール/新一ボーイに出ている蘭と新一は3-4歳。工藤新一の冒険や先日の帝丹小の話の過去のシーンは小学校1年の6-7歳。普通に考えて3-4-歳と6-7歳ではぜんぜん違うはずなのに、どちらも同じように描かれていて、顔だけでは年齢の区別が難しい。

そのため、今回の話のコナンの回想で出ている蘭と新一が、今のコナンと同じ7歳程度なのか、新一ボーイに近い4歳程度なのかの判断が出来ない。これがわかれば、時期も特定できるはずなのだけれど…

なので、作者の描き方としてしまえばそれまで。しかし、先述したように女性と比較できる形で少年を小さく描くのはまずいのではと。

もう一つの考えは、実はああ描いたのは意図的で、10年前の秀吉は本当にあのサイズだった── とすれば解決できるかもしれない。

四年前、中学一年生だった世良はスコッチの腰上の高さの身長しかなかった。スコッチがベースを教えようとしたシーンでも、スコッチはしゃがむことで世良と目線を合わせた。いくら女の子でも中一としては明らかに小さい。

領域外の妹も世良の腰上の高さしかないないのに、コナンは中学生と判断したので(初登場はもう少し高かったように思える)、これがこの漫画においての中学生の描き方なのかもしれないけれど、新一と服部の中学時代や、服部母の中学時代の写真なんかをみても、小学生低学年に近い描き方ではなくて、高校生に近い大人の描き方をしている。

現在の世良は蘭や園子とほぼ同じなので胸以外は平均的な女子高生のサイズなのだけれど、この一族の成長曲線が少し晩生なのでは?という伏線だったり。

世良は中学二年から高校一年までの三年間で周囲に追いついているけれど、一般的に女性の成長の方が早いので、秀吉は中学三年から高校三年までの三年間で周囲に追いついたとか。そういう場合はたいてい早生まれだったりするのだけれど、あえてそうした設定にするのであれば、もう少し深い意味が欲しい。

例えば、母親は双子姉妹のターナー症候群で低身長であったが、薬の影響で平均的な身長まで成長した。子供たちも何らかの遺伝的なこともあり晩生だったとか。ただ、ターナー症候群の女性はそもそも子供を作ることが難しく、できたとしたらその子供は正常。少なくとも男性は影響はないので、それでは秀吉が低身長である説明は付かないのだけれど。

この辺がちゃんと意味を持っていて、エレーナの研究なんかと繋がってくれば面白いのだけれど、まだ今の時点では本当に意図があって小さいのかがわからないので何とも。

コナン:「ねえ世良の姉ちゃん・・・」

世良:「ん?」

コナン:「今日、最初に着てた水着って」

蘭:「そうそうあの水着・・・」「どこかで着た事なかった?」

コナン:(え?)

蘭:「何か見覚えがあったんだけど・・・」

世良「そうか?」

コナン:(そーいえば・・・)(あの時確か・・・)(蘭も・・・・)

海には新一だけでなく蘭も来ていたのだけれど、二人ともまだ小さな子供。当然、どちらかの両親も一緒に来ているはずなので、赤井家と新一、蘭の両親との対面・面識もあるのか。それとも、ニアミスだったのかが気になるところ。世良の「子供の頃よく読んだよ!闇の男爵シリーズ」」が伏線だったら面白い。

なんとなく、蘭は工藤夫婦に預かってもらって海に来た、という感じがしないでもない。それと、優作が出てきてしまうと新一が活躍の場がなくなるので、出たとしてもちょろっと顔を出すくらいなのかなぁという気はする。

蘭も思い出しかけるけれど、世良は「そうか?」と流してしまう。これも過去に似たような描写があるので、その確認。世良はコナンには思い出して欲しいけど、蘭には思い出して欲しくない様子。

自分のためにコナンだけに思い出して欲しいのか、それとも蘭を思って蘭には思い出して欲しくないのか── 世良の本心がポイント。

前者の場合は世良の恋愛に繋がる伏線で、ライバルの蘭は置いてけぼりにして自分の好きなコナンだけに過去に出会ったことを思い出して欲しいという思い。少し複雑な感情表現なのだけれど、ちょうどデジリマでやった「初恋の人想い出事件」がその例。

帝丹高校の先輩だった内田麻美が、新一の好物がレモンパイだという蘭の知らない事実を知っていたことを利用して、「知らないの?工藤君の好物よ」とちょっと意地悪なことを言った。

たかがレモンパイごときなのだけれど、蘭は一気に敗戦ムードで自信を失ってしまう。新一の幼馴染で新一のことなら自分が何でも知っていると思っていた蘭にとって、自分の知らない秘密を他の女性が知っているというのは、それほどショックなこと。

世良のコナン好きはほぼ読者にも読み取れるようになっているけれど、初期の話で蘭にライバル発言をしたきり、その後わかりやすい対抗心や嫉妬心は見せていない。もし前述したような行動に自分の思いが表れているのでなければ、大した恋愛感情はないのではと思われる。そうすると、世良のコナン好きの伏線は意味が薄れてしまう。

一方で、蘭を思ってあえて、という場合。例えば、過去編で蘭にとってショッキングな事件が起きてしまう。二元ミステリーの時のように思い出したくない記憶を封印していたが、それを呼び起こしてしまわないようにという優しさ。ただ、これは散々伏線を張って読者に考えさせておいて、結論は完全に後出しということになるけれど。

あるいは、世良はコナンを巻き込んで何か起こそうと考えているようだけれど、蘭が入り込むと危険に晒してしまうからとか。これは組織編に繋がる伏線。まあ、蘭が過去に世良に会っていることを思い出すこと、それだけのことがそんなに不都合かというとそうでもないので、これではちょっと根拠になっていないのだけれど。展開次第でどうでにもなるので、後付けで何らかの事情が出てくれば。

世良:「Case Closed!(一件落着)」「あんな事件ボクとコナン君にかかれば朝増し前さ!」「なあコナン君!」

コナン:「ボクはリボンでサンダルを作っただけだよ・・・」

園子:「さすがJK探偵だねぇ!」

蘭:「園子だってJK探偵でしょ?推理クイーンって言ってたし・・・」 File:971

次の話での出来事。これも、もうお決まりのパターンで、世良がコナンと強力して事件を解決したことをわざと話に持ち出して、コナンはごまかす流れ。

一歩間違えれば蘭にコナン=新一がバレる危険がある。それに、世良の毎度の絡みから、無邪気にやっているのではくて意識的と思われる。これは蘭に過去のことを思い出して欲しくない、組織関連のことに巻きこみたくない、などという考えがあるのなら、それを反証する行為のような。

ただ、世良のこうした行動はもう慣れてしまったのか、蘭は全く気にしていない。一番ピンチだったのは「悪い子」発言のあった工藤優作の未解決事件の話だけれど、今はもはや「さっさと気づけ!」とバラそうとしているというのではなく、バレないから問題ないとやっているようなところも。

意識的にバラそうとしているのなら、その目的はともかくその行為自体の意味はわかる。仮に恋愛関係だったとしても、バレてしまえば二人の仲を裂くきっかけになるかもしれない。組織関連だったとしても、幼児化の事実を蘭が知るなど、何らかの動きが出てくるのは確か。

けれど、バレないからやっているのならば、その行動の意図は何なのかということになる。バレないのなら現状から変わることはないので意味が無い。考えられるのは、やはり自分がコナンの正体を知っていて、蘭は知らないという状況を利用してのことではないかと。

内田麻美の時も、蘭は自分に嫉妬した先輩の意地悪の真意に気付かなかったというお人好しな一面を見せていたけれど、蘭は世良のコナンに対する勘定も真意にも全く気づいていない。

世良はコナンが新一だと知っていながら、事実を知らない蘭の前で「あんな事件ボクとコナン君にかかれば朝増し前さ!」と二人の力を合わせて解決したことを毎回アピールしているのだけれど、蘭が事実を知ったらかなり傷つくことではないかと。

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更新日:2016-9-8
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