灰原の作らされていた薬【本当に作らされていたのは別の薬】

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ちなみに

雛人形の話での灰原の発言が、「APTX4869=幼児化から成長しない薬」と認識していたために、「安心しなさい」と答えた。「小さな国の女の子にしか必要とされない雛人形のような物」は、少女に戻りたいとか、大人になりたくないとか、そうした願いを例えた。

また、両親の言う「怖ろしい薬」が悪用もできるという意味でそう言ったのを、灰原が後から気づいたというパターンだったとしても、結局は灰原の薬はAPTX4869を完成させるもの(成長要素を加える)となるため、成長/老化系になることはかわらない。ただ、灰原の薬に関する伏線があるのかないのかという違いだけ。

伏線がなくても、組織の目的から逆算すれば足りないピースは見えてくるので、そこから灰原の薬を推理することもできる。

組織がAPTX4869をどう使いたいのか。要は、幼児化した後に成長させたいのか、させたくないのか。

後者だった場合、組織の目的は奇想天外なものになるが、組織はシンプルな悪事を働こうとしていることはインタビューからもわかっているので、成長させる方向の可能性が高い。まぁ、そうでなかった場合は灰原の薬は成長/老化系ではなくなるが、またその時に考え直すしかない。

前者だった場合、次に判断するのは今の時点で成長できるのか、できないのか。できるのであれば、やはり灰原の薬は成長/老化系とはまた別になる。それでも、APTX4869が成長できるというところでは組織の目的はだいたい予測できるようになるので、灰原の薬はまた別のピースを埋める役割を果たすことになると考えられる。

現時点で成長できない場合、未完成のAPTX4869を完成させつつ、灰原の薬は別の用途で~ということもありえるが、そんな複雑なことにはしないで、シンプルに灰原の薬は成長系の可能性が高くなる。

ただ、APTX4869がそのままの理論で成長できる場合で、雛人形の台詞がAPTX4869を指していた場合、灰原が「安心しなさい」と言ったことの説明がつかなくなってしまう。

そのため、やはりAPTX4869だけでは理論的に成長できないか、あの発言は自分の作っている薬を指したことのどちらか。APTX4869だけで理論的に成長できないのなら、灰原の薬はそれを補う成長/老化系となる。

灰原:「・・・・・・」(工藤君・・・?)(あなたは夢にも思っていないでしょうね・・・)(あなたはすでに・・・)(我々組織が半世紀前から進めていた極秘プロジェクトに・・・深く関わってしまっているなんて・・・) File:189

どちらかというと、灰原の「我々組織が半世紀前から進めていた極秘プロジェクトに・・・深く関わってしまっているなんて・・・」というモノローグのほうが問題になるような。

灰原は組織のプロジェクトが何かをわかっているような。組織が何をしたいかは知らない可能性が高いが、組織の作っている薬がどんなものかは知っているような台詞。

灰原はAPTX4869を自分の意思で復活させたようなニュアンスで語っていたが、灰原の作らされている薬が成長/老化系だった場合、組織が開発している薬を合わせればどうなるかくらい普通の子供でもわかる。

それなら灰原はAPTX4869を復活させるべきではなかったし、組織から言われた研究も拒否すべきだったはず。そうしなかったのは、2つの薬は一見関連性がなく、どちらも単独では世界を恐怖させるほどの薬にはならないと判断しからとも考えられる。もしかしたら、APTX4869は結果を黙っておけば大丈夫と考えたのかもしれないが、エピソードONEでは仲間に報告している。これだと、灰原の薬は成長/老化系とは別のものではないかということに。

それなら、APTX4869はそのままで成長できるが、灰原は成長/老化系ではない自身の研究を雛人形に例えたのか。例えば、血液型を変える薬とか。

ただ、この考察の出発点は、薬の効果を推理する伏線がないということ。薬なので体に作用するものであるが、指紋を変えるとか、顔を変えるとか、どうにでも考えられてしまう。でも、そんなことを推理させたいわけではないはず。というのがそもそものテーマ。つまり、「雛人形」や「時の流れ」発言ががそれを指すのではということ。もはや堂々巡り。

現時点で全てすっきりとさせるのはまだ情報が足りないようで、もう少し進展を待つしかないかもしれない。

ピスコの発言

ピスコ:「素晴らしい!」「君はまだ赤ん坊だったから覚えちゃいないだろうが、科学者だった君のご両親と私はとても親しくてね・・・」「開発中の薬の事はよく聞かされていたんだよ・・・」「でもまさかここまで君が進めていたとは・・・」「事故死したご両親もさぞかしお喜びだろう・・・」 File:242

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「まさかここまで君が進めていたとは」の意味はAPTX4869の幼児化に成功していたこと。APTX4869の解毒剤を使って大人の姿に戻っていたこと。

二通りあるのだけれど、宮野夫婦作のAPTX4869と灰原作の新薬が別ということは、「開発中の薬の事はよく聞かされていた」はAPTX4869について。それを「ここまで君が進めていたとは」なので、進めたと思われたのはAPTX4869。宮野夫婦が成功できなかった幼児化に灰原が成功させたことを意味すると思われる。「事故死したご両親もさぞかしお喜びだろう」というのも、志半ばで死亡した宮野夫婦の研究を進めたから。

元々、灰原が両親の研究を引き継いでAPTX4869を研究していたとされていたので、結果は特に変わらない。ただ、APTX4869が幼児化⇒成長までが完成図だと考えることもできたので、そうすると、偶然大人の姿に戻っていたこともあり、幼児化から成長まで持って来たことについて言った可能性もあった。

ピスコは幼児化した灰原を連れ去ったのだけれど、井戸から這い出て、解毒剤の効果が切れて体が再び縮む灰原を見て「素晴らしい!」と言ったのは、少しタイミングがおかしい。ただ、ベルモットがコナンと灰原の幼児化を確定するのに診察を必要としたのに対して、ピスコは実際に幼児化する瞬間を見たからそこで確信できたという、漫画の都合があると考えられるが…

24巻という時期もあったのか、ピスコが幼児化した灰原を見つける手際も良すぎる。宮野夫婦がAPTX4869を研究し、完成すればその薬には幼児化する効果があった。灰原には赤ん坊の頃に会ったことがある。灰原がその研究を引き継いだ。杯戸シティホテルに灰原がやって来ることを聞いた。という情報を得ていたとしても、ピスコは幼児化した灰原を一目で見つけ出した。「偲ぶ会」という、子供にはそぐわない場であったとしても、子連れでやってくる大人はいる。

灰原が両親の研究を引き継いだとしても、灰原が両親が達成することのできなかった幼児化の実験に成功させたと、あの現場でとっさに気づくものなのか。幼児化の成功を想定し得ないから、まだコナンや灰原は組織に見つからずに済んでいるというのもある。

ピスコ:「よせ・・・私を殺すとシェリーを捜せなくなるぞ・・・私には見当がついている・・・」 File:242

「私には見当がついている」というのは灰原が幼児化していることを知っていることなのだけれど、当時は灰原がAPTX4869の研究を引き継ぎ、動物実験の段階で1匹だけマウスが後退化。それを初めて人間に投与したのが工藤新一だという情報から、灰原が偶然幼児化の研究に成功してしまったと考えられた。

しかし、17年前にAPTX4869の原型は既に完成。灰原は資料を見て薬を作っただけで、特別にいじっていないことが判明。ということは、17年以前に宮野夫婦は実験に成功し、その話をピスコが聞いていたという可能性もありえなくはないかもしれない。

ピスコは灰原がAPTX4869を復元したことを聞いていた。最初からAPTX4869を飲んで幼児化していることを想定できたために、杯戸シティホテルで灰原を簡単に見つけることができたとか。

あの話、ピスコがドジったネットのニュースをボスがチェックしたのが早すぎることから、そのせいで読者からは阿笠博士が疑われたりもしたのだけれど、幼児化の成功を知っていたピスコをいつか消したいと思っていたベルモットが、ここぞとばかりに嵌めたとか。

ピスコが17年前に幼児化の成功を知っていたと仮定すると、「ここまで君が進めていたとは」は幼児化から成長させる薬を作っていたことを言ったことになる。

そもそも、灰原は両親の研究は引き継いでいない、作っていたのは別の薬だとわかったので、灰原が「ここまで進めていた」というのはおかしい。「開発中の薬の事はよく聞かされていた」「事故死したご両親もさぞかしお喜び」⇒ 実は変わっていませんでした。

ピスコは灰原が未完成だった両親の研究を引き継ぎ、研究を続けていたと勘違いをしていた。だから、灰原が幼児化まで研究を進めたと思った。と解釈するしかないし、勘違いではないけれど、当然24巻の時点の情報ではそう考えるしかない。

ピスコは大人の灰原の顔を知らなかったように、近況を知らなかったことを考慮すれば勘違いはありえるけれど、かなり間抜けな展開。

ただ、「開発中の薬の事」がAPTX4869とその効果についてだけではなくて、組織の目的を達成するには灰原の作らされていた薬も必要なので、最初からセットで一つの薬として研究されていた。APTX4869は宮野夫婦が完成させたが、もう一つの薬を作る前に亡くなってしまったので、その続きを灰原が作らされていた──

こう考えると、灰原が両親から研究を引き継いだというのは嘘ではないし、「ここまで君が進めていた」「事故死したご両親もさぞかしお喜び」というピスコの台詞も矛盾しなくなる。灰原は「別の薬」と認識していたために、それがAPTX4869を完成させる薬になることを知らずに、「ほとんどの人間に価値がない」と組織の命令に従ったとか。

APTX4869が「出来損ないの名探偵」と呼ばれた所以が、幼児化しないで毒薬として作用するからという理由ではなくて、幼児化した状態でまだ成長に成功していないからと考えることもできるかもしれない。

反証する根拠

ピスコが最初から幼児化の成功を知っていたとするのなら、組織やラボにベルモットを除いて、まだAPTX4869による幼児化の成功を知っている人間がいる可能性が高いということ。宮野夫婦と親しかったピスコだけが~というのもありえなくはないが、ピスコに教えたとするのならシークレットな内容ではないし、他の誰も知らないというのは不自然。

問題は、組織が灰原を血眼になって探しているのに、まだ見つけることができないのは組織が幼児化を視野に灰原を捜索していないからという基本設定があること。それは幼児化を知らないからであり、ミステリートレインでも説明されている。ブラックインパクトや赤と黒のクラッシュを見ても、組織の行動は逐次ボスに許可を求めているようで、灰原粛清を独断で勝手にしているわけではない。特に、ミステリートレインのような大規模な作戦ならなおさら。

幼児化を知っているメンバー(ボス)が、他のメンバーに幼児化の成功を知られないために命令を出せないと仮定しても、ベルモットが単独で灰原を殺そうとしたように、秘密裡に行動、適当な理由付けで命令することは難しくはない。それに、そんな説明は回りくどい。

ベルモットが現在灰原に単独で手を出さないのは、二元ミステリーの件で単独行動を咎められたのと、コナンが周囲にいて容易ではないから。二元でボスに怒られたのは、ボスはベルモットの真意に気づいていないから。ボスもベルモットも幼児化を知っていて、灰原を殺そうとしているのなら、事情はそこまで複雑にはならない。今度はうまくいくように、また然るべきチャンスを作るだけ。

そもそも、ベルモットが幼児化を仲間に秘密にしているのに、他に幼児化を知っている人間が複数いたら、何のために苦労しているのかわからない。

ベルモットが幼児化を秘密にする理由として、組織の研究を「愚か」と非難し、組織を貫く弾丸「シルバーブレッド」に期待していることからも、組織の目的達成を拒みたい、あるいは幼児化したコナンの正体を探られないようにするためなどが考えられるのだけれど、もしボスやラムが既に幼児化の成功を知っていたのなら、こうした理由はあまり意味がなくなる。

キッドキラーとして有名になっているコナンが、工藤新一と親しい娘がいる毛利探偵事務所に突然現れたにもかかわらず、工藤新一とバレないのは、組織は幼児化しているなどと思っていないから。

ボスはピスコのへまをネットでいち早く知ったように、ニュースなどもちゃんとチェックしている。幼少期の顔を知らないこともあるが、一度見当を付ければアイリッシュのように指紋で認証するならど、確認の方法はいくらでもある。

これが、灰原がAPTX4869の投与リストを死亡に書き換えただけで、死んだと思っているため結びつかないのであれば、ボスは石橋を叩いて壊すほど慎重居士なんて言えないほど間抜けなミスでしかない。

実はもう気づいているのだけれど、実験の経過を観察したいので放置しているだけどか、どんな後付でもできてしまうが、江戸川コナンと灰原哀の正体に気づいているが放置しているキャラがボスであった場合、灰原センサーが反応しなかったキャラを除けば、理論上はほぼ誰でもであってもおかしくなくなる。

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更新日:2018-3-25

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