灰原の作らされていた薬

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本当に作らされていたのは別の薬

灰原:「多分。その薬は私の父と母が作った薬・・・」「私は焼け残った資料を掻き集めてその薬を復活させただけだから・・・」

コナン:「焼け残った?」

灰原:「父と母の研究所が火事になって薬の資料と一緒に2人共焼死したのよ・・・」「組織の人達からは不運な事故だったと聞かされていたけど・・・」(まあ、私が本当に作らされていたのは・・・)(別の薬なんだけどね・・・) File:948

haibara_aptx4869_f948

File948で、灰原が本当に作らされていたのは「別の薬」であることが判明。

APTX4869についての考察は↓
組織の開発している薬【APTX4869】

「作らされていたのは別の薬」だけでは、それがどんな薬なのかを推理するのは無理。APTX4869なら、名前の「アポトキシン」からアポトーシス、プログラムされた細胞死を制御する関係の薬だとか、なんとなく思い浮かべることはできるかもしれないけれど、名前すら明らかにされていない。

もちろん、これから少しずつ灰原の台詞などからヒントが小出しされていくのだろうけれど、過去にも「組織編は既にいいところまで来ている」原作がおおよそ75巻程度進んだところで、「100巻まではたぶんやらない~」── などの発言があった。

それが、89巻、本来なら残り10巻もなかったかもしれないところで、全く未知の薬が登場。これから出されるヒントを元に、その薬の効果を何でしょう?果たして組織はその薬を使って何をしたいのでしょう?では、終わりが見えない。

さすがにバランスが悪すぎる感もあるのだけれど、もしかしたら、既に伏線が張られている可能性も。灰原はこれまで何度か組織の目的や薬の研究に関係すると考えられる意味深な台詞を呟いている。灰原が「本当に作らされていたのは別の薬」なのであれば、その薬に関してもどこかで触れているのではないか。

また、これまで約90巻もかけて物語の中心となって語られてきたのがAPTX4869であり、今更存在のみ示唆された新薬が組織の目的を達成に必要な根幹を成すものだとは考えにくい。

ただし、新たに別途開発が必要な薬なので、これがなければ組織の目的は達成できない、重要なパーツであることは間違いない。

ということは、組織の目的達成に最も中心的な役割を果たす薬はあくまでAPTX4869だけれど、板倉のソフトやプログラマーのように、APTX4869だけでは足りない部分を補うものではないかということ。

薬なので、体に変化を及ぼすもの。APTX4869で幼児化した後に、それとは全く別の用途で~と言うよりは、APTX4869の効果をサポートするものかもしれない。

プログラマーのリストや板倉のソフトなど、組織が必要な人材や道具、研究開発に関しては比較的序盤から中盤までに出尽くしている。恐らく、灰原の研究していた新薬が、組織の目的達成に必要なラストピースなのではないかと。

灰原のセリフ

夕日に染まった雛人形

灰原:「死者を蘇らせる秘薬・・・」「・・・とでも言えば満足かしら?」

・・・

灰原:「まあ安心しなさい・・・私の研究の目的はそんな夢のような薬じゃないわ・・・」「この地球のほとんどの人間にはその価値を見いだせない愚かしい・・・」「そう・・・この小さな国の女の子にしか必要とされない・・・」「雛人形のような物だもの・・・」 File:384

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灰原は「”私の”研究の目的はそんな夢のような薬じゃないわ」と言っている。これは同じ研究でもその使い道によっては良い事にも悪い事にも使えるように、あくまで灰原自身に何らかの意図があって、組織とは違う目的で研究をしているのではないかという想定はできる。

しかし、89巻で明らかになったのは、灰原はAPTX4869は両親の作った薬の資料を見て復元しただけにすぎず、本当に作らされていたのは別の薬であった。

これを踏まえると、「私の研究の目的」が意味するのは、ある研究に対して「私の研究目的」を語ったのではなくて、「私じゃない研究」に対して「私の研究」を語った。つまり、私じゃない研究目的=両親のAPTX4869で、私の研究目的=新薬という解釈もできる。そうすると、灰原の説明した薬の説明は、APTX4869ではなくて作らされていたほうの薬の特徴を示したと考えることも可能。

コナン:「おい、何なんだ!?」「おまえ、両親の研究を継いで薬を開発してたんだろ!?」

灰原:「・・・・・・」

コナン:「その薬っていったい何の・・・」 File:384

まぁ、この台詞の前にコナンは「両親の研究を継いで薬を開発してたんだろ」「その薬っていったい何の」と聞いていて、コナンの考える宮野夫婦の研究は当然自分を幼児化させたAPTX4869を指し、一体何の薬を作っているのかと問うている。

なので、灰原の「まあ安心しなさい」はAPTX4869がどんな薬なのかの返答でなければおかしいのだけれど… 「まあ安心しなさい、私が付く作っている薬はそんなものじゃないわ。でも、両親の作った薬はそういう薬だから安心できないけどね!」ではあまりに無責任な発言。そもそも、両親の研究を継いでいないというオチ。

灰原は過去にAPTX4869を「考案者の私」と言っていたように、この雛人形の話でもAPTX4869を「私の研究」として語った可能性もある。というか、89巻まではそうでないと一貫しない。だから、この私の研究を新薬と断定することはできないのだけれど、原作で灰原が別の薬を作らされていた可能性を推測できる箇所はここしかないのではと。

また、「私の研究」=新薬と当てはめて解釈すると解決する問題もある。

エレーナ:(実はお母さんね・・・)(今、とても怖ろしい薬を作ってるの・・・)(ラボの仲間は夢のような薬って浮かれてるけど・・・)(父さんと母さんは願いを込めてこう呼んでるわ・・・)(シルバーブレット・・・)(銀の弾丸ってね!) File:821

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ミステリートレインで明かされたエレーナが残したテープの内容には、宮野夫婦はとても怖ろしい薬(APTX4869)を作り、ラボの仲間は夢のような薬と言っていたことがわかる。薬を「シルバーブレット」と期待していた宮野夫婦でさえ、危険性を認識していた。これは、灰原の「安心しなさい」「そんな夢のような薬じゃないわ」とは正反対。

これは作る側の問題で、あくまで灰原の認識が研究の目的は世界に脅威を与えるようなものではなく、特定の病気の人など、一部の人間にしか必要とされない薬だと思っていた…などの可能性が考えられた。

上記の解釈を、新しくわかった事実から「灰原の研究≠APTX4869」として解釈すると──

「APTX4869=怖ろしい、夢のような薬」「灰原の研究=この地球のほとんどの人間にはその価値を見いだせない愚かしいこの小さな国の女の子にしか必要とされない雛人形のような物」となり、双方の意見に相違がなくなる。

競技場無差別脅迫事件

灰原:「あせっちゃダメ・・・」

コナン:「え?」

灰原:「時の流れに人は逆らえないもの・・・」「それを無理矢理ねじ曲げようとすれば・・・」「人は罰を受ける・・・」 File:191

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雛人形よりも前の話。板倉卓の日記には高飛車な女が発言した「時の流れに逆らって死者を蘇らそうとしている」と似たようなことが書かれていて、それを受けての雛人形でのコナンと灰原の会話だったのだけれど、この「時の流れに逆らう」という台詞は大まかに組織の目的を表現した比喩だと考えられる。

ただ、灰原は組織の一研究者にすぎないので、組織がやろうとしている悪事についてではなく、研究の内容について語ったのではないかと。

灰原は組織に姉が殺されたことと、人殺しの道具としてAPTX4869を使用されたことを理由に研究を拒否したように、組織に抵抗するだけの勇気は持っている。しかし、それまでは組織に命じられた薬の開発を言われるがままに続けていた。

もしAPTX4869が悪用できるという意味での夢のような薬であり、組織の目的がどうでもいい自己満足的なものではなかったとしたら、灰原は自身の研究がそれを達成させてしまうことを考えて研究を拒否するのではないか。

人殺しだけは許さないという価値観の持ち主という可能性もあるけれど、組織が何をやろうとしているのかをわかった上で、APTX4869のように薬が悪用される可能性があるにもかかわらず協力していたとすると、ちょっと浅はか過ぎる。

そして、灰原が組織の目的ではなくて、自身の研究に関して語ったのだとすれば、両親が作りそれを復元しただけに過ぎないAPTX4869のことをここで意味深に語ったのではなくて、「本当に作らされていた薬」を例えたのではないかと。

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更新日:2016-9-7
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