考察 【File:987-989】 若狭先生の反応

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右目が見えていない

灰原:(この人・・・)(右目が見えてない!?)

コナン:(・・・・・・・)(そういえば若狭先生が副担任になった最初のあいさつの時も・・・)(教卓に頭をぶつけてたし・・・)(古い倉庫の地下室の扉にも・・・)(頭をぶつけていた・・・・)(ドジな先生を装って・・・)(こっちを油断させる策略だったと思い始めてたけど・・・)(あの頭をぶつけたのが・・・)(ワザとじゃなかったとしたら・・・) File:988

黒田に気を取られて歩美ちゃんに話しかけられても気づかない若狭先生。そしてハッと我に返るが、キョロキョロとあたりを見回して、歩美ちゃんの居場所がわからない。

それを見た灰原は、若狭先生の右目が見えていないのではと考える。もちろん、コナンも同様。右目が見えていないと判断した理由は、すぐ右下にいる歩美ちゃんに気づけなかったのが、若狭先生の視界に入っていなかったからであろう。

右耳が聞こえなかったためとも考えられるけれど、音の出処がわからなくても視界に入れば気づくのと、コナンが若狭先生のドジは片目が見えていなかったことが原因ではないかと考えたことから、シンプルに「目」で良さそう。片耳が聞こえなくて机に頭をぶつけることはない。

ラムの義眼は「左右どちらか」とわかっていないのだけれど、若狭先生は「右」とわかっているので、後々「左」であることが判明して若狭先生は白と断定されるかもしれない。まぁ、右とわかって若狭先生にますます疑いがかかるという使い方もできるが。

義眼?隻眼?

また、若狭先生はまだ義眼なのか失明(隻眼)なのかわからない。解決編では若狭先生の右目から大粒の涙がこぼれている。

義眼でも涙腺が生きていれば涙は出るという情報はあり、結局は目の状況次第ということなら判断の基準にはできないかもしれないが、この涙は意図的にはっきり描かれているので、涙を流す=義眼ではなくて失明ということを表しているような。まぁ、義眼だったとしても、若狭先生がラムなのかそうではないのかということなので、他の根拠で否定できれば問題ない。

また、歩美ちゃんを助けたから若狭先生が良い人というのは、読者にとって”そのまま”であるし周囲の信頼を得るための行動の可能性はある。しかし、その動機の部分が涙に表れている。

特に若狭先生の顔に注目しているわけではないので、歩美ちゃんが助かったことを喜ぶところまで演技だと仮定しても、嘘の涙まで流す必要はない。そんな都合よく大粒の涙を流せるのは、ベルモットのような演技派設定が必要。

助けた行為は明示的だけれども、涙は暗示的で読者が注意して観察する部分。キール初登場のブラックインパクトで、「靴を拾ってくれて・・・助かったわ・・・」「本当に・・・(暗殺を止めてくれて)」とコナンにお礼を言ったような内面が現れた表現。

灰原の若狭先生への信頼

コナン:「おい見たか灰原・・・」

灰原:「何を・・・」

コナン:「黒田管理官に取り押さえられる直前の犯人の顔だよ・・・」

灰原:「ああ・・・かなりひきつってたわね・・・」「生徒の事を想う先生の気迫に押されたんじゃないの?」

コナン:「お前、気付いてねぇのかよ!?」「あの人右目が・・・」

灰原:「言っとくけど私、好きだから若狭先生・・・」「だから悪く言わないでくれる?」 File:989

沖矢昴の時と逆バージョン。

灰原:「あのねぇ・・・」「あんたはどう感じてるか知らないけれど・・・」「私は、あの人があなたの言う黒ずくめの仲間の1人じゃないかって・・・ 疑ってるのよ?」

コナン:「んなわけねーよ!もし、そーならオメーもオレももうとっくに殺されて・・・」

灰原:<まさかあなた・・・>

「あの人を自分の家に閉じ込めて見張ってるつもりじゃないでしょうね?」「私という餌をぶらさげてあの人が動き出すかどうかを・・・」

コナン:「バ、バーローんな事するかよ!?」

灰原:<とにかく、何か理由をつけてあの人をあなたの家から追い出してくれない?>

「もしかしたらあの人からの情報で組織を裏切ったシェリーだという事も、組織に殺されたはずの工藤新一がまだ生きているって事もバレているかもしれないわよ!」「そう・・・私達を秘密裡に消すために着々とことを進めて、もうすでに組織の刺客がすぐそばまで来てるかも・・・」 File:680

コナンは沖矢の正体を知っていたため、灰原に大丈夫だからと説得をしていたが、灰原は組織臭を感じた得体の知れない沖矢を警戒し続けていた。

灰原:「その仕草が間抜けだったからって言いたいんでしょうけど・・・」「彼らの仲間なら、油断させるためにわざとそうした可能性もあるんじゃない?」

・・・

コナン:「だからわかったんだよ!コンタクトを無くして仮の眼鏡をかけてるオレ達が見えてない目の悪い先生だって事が!」

灰原:「でも、そういう設定の先生になりきっていたとしたら・・・」

コナン:「そんなややこしい人物に成り済ます必要はないし・・・」「迂闊にそう言っちまったんなら、そんな奴敵じゃねーよ!」「オレが恐れているのはスキを見せずに背後に忍び寄る・・・」「ベルモットのような奴らだからな・・・」 File:505

灰原は自分達に近づいてくる怪しい人物には裏の裏まで考えて組織の人物ではないかと疑いをかける。それが、「コンタクトを無くして仮の眼鏡をかけてる目の悪い先生」という設定を演じるというまわりくどいところまで想定するのだから、基本的に相手の正体わからなければ信頼はしないと言っていい。

コナンは若狭先生の片目が見えていないことから、ラムの義眼と特徴が一致すること。前回若狭先生と会ったプロゴルファーの事件で、若狭先生がマンションで殺人事件が起きることを見越して自分達を招き、事件に遭遇させたのではないかと考え、その人間性を疑い若狭先生を警戒。若狭先生が歩美ちゃんを助けたことよりも、その時脅しかけたのではと、悪い方に考えている。

一方で、灰原はその逆で、「若狭先生を悪く言わないでくれる?」と、これまでの灰原からすればありえないような発言をする。前述したように、灰原は得体の知れない人物を信用することはない。では、灰原はなぜ若狭先生を信じているのか。

1.信頼させているという演技で本当は警戒している
2.若狭先生の正体に覚えがある
3.沖矢昴のように、敵ではないと自分の感覚で思った

1の場合、灰原は若狭先生=ラムだと考えたが、コナンが余計な詮索をして近づかないように嘘をついた。しかし、灰原は組織の人物を前にするだけで怯えてしまうように、本当ならあんな態度で嘘をつく余裕はない。それに、いつもどこに組織のメンバーがいるかわからないのだからと警告しているのが灰原なのだから、突然逆のことをするのはおかしい。

名探偵コナンで”キャラブレ”にファンが厳しいのは、ミステリーとして「几帳面だから~」などというのと同じように、性格が推理の要素の一つだからでもある。伏線もなくこれまでと違う行動や反応をしたりはしないのが暗黙の了解で、作者も成長物語ではないので基本的に性格は変わらないと言及している。

2の場合、例えば浅香という名前に聞き覚えはなかったが、昔組織を裏切って逃亡した片目を失った凄腕の女がいる。などの噂を組織にいる時に聞いていて、それが若狭先生ではないかと考えたとか。

3の場合、若狭先生が沖矢昴と同じパターンの組織臭だったため、何らかの事情で元組織員だったかもしれないが、沖矢のように訳ありで完全な悪ではないと判断したとか。

2,3でどちらも「敵ではない」と判断した場合でも、「私、好きだから若狭先生」というほどではないため、若狭先生を好きになったのは歩美ちゃんを助けたからというのが一番の理由ではないかと思われる。それでも、前述したように「助けてくれたから味方」というほど灰原は単純ではないはずなので、若狭先生が悪い人ではないと判断した具体的な理由があるはず。

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更新日:2017-11-15


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