羽田浩司の事件の考察

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羽田浩司殺害事件の不明点

二人の死因

直接の死因が不明という”APTX4869特有”の現象。(漫画なので、それ以外の理由から死因不明で片づけられることはない。)加えて羽田浩司の名前がAPTX4869を投与された人物リストにあったこと。事件にラムが関わっていることから、二人は組織の手によって、APTX4869を飲まされて死亡したというところは問題なさそう。

羽田浩司が殺害された理由

アマンダについては抵抗した跡について言及されていないのと、部屋がきれいなままであったことから、何の痕跡も残さずに立ち去る組織のやり方に一致。羽田浩司と違いミスがないことから、計画的な犯行であったことが伺える。

アマンダはFBIやCIAと顔が利く人物であったことからも、組織の本当のターゲットはアマンダであった可能性が高い。

80歳を越える老婆なのである程度強引に飲ませることもできそうだけれど、全く抵抗の跡がなかったというのは、顔見知りの犯行の可能性も。

一方で、灰原は羽田浩司が殺害された理由を「資産家が殺される所を偶然目撃してしまったとか」と推理している。

羽田浩司は表向きではあるが、日本の棋士でしかない。羽田浩司がターゲットであったのなら、わざわざ偶然渡米した機会を狙わずとも、日本でいくらでもそのチャンスがある── などの観点から見ても、灰原の意見は理に適っていそう。

しかし、灰原が気にかけたのは、羽田浩司の部屋が荒らされ、羽田浩司にも抵抗の跡が残っていたことで、「組織の仕業としてはありえない」と否定。実際、アマンダの殺害は完璧に成功している。

なぜ部屋が荒らされていたのか

「組織のやり方ではない」というのは、自分達のやり方を徹底するはずの組織がなんらかの理由で証拠を隠滅できなかったのか、あるいは組織以外の人物が関与したということ。

それならば、他に部屋を荒らし暴行を加えた別の事件(犯人)が絡んでいるか、荒らされていることにすぐには気づかなかった(羽田浩司自身が仕掛けたフェイク)等の可能性が考えられる。

犯人が別にいる ─

要は、浅香がモブの犯人で殺人は濡れ衣。真犯人がラムというパターン。不自然な点は、羽田浩司の部屋は荒らされているものの、物を取られたなどの情報はない。

まぁ、「犯人は自分じゃない、誰かが来たので隠れたが、容疑者になってしまったので逃げていた~」という状況ならある。それで、「じゃあ新犯人は後から来たラム。そいつの特徴は?」と話は進めることができる。

しかし、特殊な機関所属の人間ならともかく、アマンダがならず者の浅香をボディーガードに受け入れるだろうかという疑問。組織の人間なら、(浅香=ラムだった場合含む)前述した組織のやり方にそぐわない。

FBIやCIAなどの捜査から逃げているのもなかなかのスペック。しかし、今のところは浅香の行方を追うという方向で話が進んでいる

もし、「身元は謎に包まれている」(出所が特殊)というのが、浅香がならず者のモブではないことを示すヒントだとすれば、浅香がしょうもない別件の犯人という可能性は低いことになる。

部屋が荒らされていたわけではない ─

もう一つのパターンは、部屋が荒らされていたのは羽田浩司が後から仕掛けたフェイクという場合。要は、ラムは出し抜かれたから証拠を隠滅できなかった。

目暮:「しかしだったら何でSENBAの文字の方を残さなかったんだ?その方がわかりやすいのに・・・」

コナン:「わかりやす過ぎるからだよ!」「パッと見て自分の名前だーって犯人に気づかれたら隠されちゃうもん!」「だから扉を破って押し入って来た仙波さんに文字を切り取ったコップを投げつけたんじゃない?」

沖矢:「そうすれば壁に当たって割れたと錯角してくれますし・・・まさか切り取られた文字の方が重要だとは・・・」

コナン:(犯人も・・・)(瞬時に・・・)

沖矢:(判断する事は・・・)(不可能・・・)

目暮:「なるほどなるほど・・・手に持ったハサミと出しっ放しの水はそのなんちゃら効果のヒントで・・・」「問題のSENBAの文字が入った破片は排水溝にでも流したというわけですな・・・」 File:950

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ダイイングメッセージ解読のヒントとなった日常事件から、水道の水が出しっ放しで羽田浩司がハサミを握り締めていた理由は、後から捜査関係者に残した暗号に気づいてもらうためと考えることができた。

それだけでなく、あの事件は羽田浩司殺害状況のところから同じであったのではないかと。被害者は「扉を破って押し入って来た仙波さんに文字を切り取ったコップを投げつけた」のだけれど、これには相手に抵抗したと見せかけて、文字を切り抜いたことを隠す意味もあった。

これと同じように、羽田浩司は部屋まで追いかけてきたラムに手鏡やコップを手当たりしだい投げつけることにより、暗号を残したことをカムフラージュした。だから、後の捜査では現場の状況から部屋が荒らされていると思われた。

状況は灰原の推理通り。例えば、アマンダか浅香が置き忘れた手鏡を届けようと、羽田浩司はアフタヌーンティーの後にアマンダの部屋を訪れたとか。

そこで現場を見られたことを知ったラムは羽田浩司を暴行。羽田浩司は何とか自分の部屋に逃げ込みメッセージを残したが、ラムは扉を破って侵入。あとは仙波の事件と同じ。

ただ、これでは思いっきり「犯罪の証拠」が残ってしまうというオチに。組織の場合、こうした状況に陥ればホテルごと爆破して、殺人事件が起きたこと自体をなかったことにする。

ボディーガードの浅香が最重要容疑者として疑われるので放置した。というのは理屈としてはありえるけれど、それなら浅香を自殺に見せかけて殺害するなりして口封じをしなければ、浅香が捕まった時に第三者の関与が疑われてしまう。それを考えているが、浅香が諜報機関のやり手なので捕まえきれないとか?

単純に、羽田浩司の殺害がイレギュラーだったから証拠を残してしまった。そう考えれば、羽田浩司の部屋が荒らされていたのは事件に巻き込まれたからという意味でしかなということで問題はないけれど…

でも、だからホテルごと焼き払うというのが組織のやり方で、これはもう堂々巡り。羽田浩司殺害直後にスタッフが来て死体を発見、警察に電話されてしまったので後処理をする時間がなかったとか、後付でもどうにでもなるかもしれない。

灰原が「荒らされているのはおかしい」と言った問題の解決になっていないのだけれど、ここは漫画の都合で、日常編はコップを投げて割ることによりダイイングメッセージを残したことに気づかれないようにしたという狙いなので、もしかしたらこれで解決なのかもしれない。

あるいは、理論的には同じだけれど少し状況を変えるか。いつの時代がモデルかはわからないけれど、17年前の出来事とは言えホテルの扉を破るのは容易ではないだろうし(ピッキングの名人とかでなければ)、そんな騒ぎが起きれば同じ階にいる人たちも気づく。防犯カメラもある。トップレベルの棋士と資産家のアマンダが泊まるようなホテル。

あくまでカモフラージュという目的の部分だけ一致。実際の状況は扉の鍵を閉める前に入られてしまい、APTX4869を飲まされ、ラムが去った後にダイイングメッセージを残した。ラムが戻って来た時のために部屋を荒らしたとすれば問題ない。後から戻ってきた犯人が暗号に気づき改変という話は良くあるので。

しかし、APTX4869を飲まされた人間がそんな細工をする余裕があるのかという疑問も。新一のケースを見ても、死ぬまでにタイムラグはありどそうだけれど、苦痛が大きすぎてもがき苦しむのがやっとではないか── などすっきりしないところも。

それから、ボディーガードが役に立っていない(笑)ボディーガードを制圧できるだけのラムってどれだけ強いのか。薬を飲まされて幼児化していたなど色々なケースが考えられるけれど、やはりボディーガードに薬を飲ませること自体が難しい。

ボディーガードとは言え、一緒の部屋で寝るわけではない。アマンダは顔見知りだったラムを個人的に招き入れた。大事な話があるなどと言って部屋から出てもらった。などの理由で浅香はその場を離れたが、様子がおかしかったので後から駆けつけるも時既に遅し。ラムは逃走してしまっていたが、ラムもまた浅香を消し忘れたとか。

事件の詳細な情報は浅香を見つけた後に説明されるのかもしれない。17年前の事件のため、羽田浩司の部屋が密室だったとか鍵かドアが壊されていたとか、そうした情報がない上に、この事件は何が可能で何が不可能なのか、何が伏線でどこまでが漫画の都合なのか判断しにくい。

かといって、過去の現場の状況を知るのは浅香しかいなさそうなので、後から補足されるのかというと微妙。ということは、あまり気にするなということかも(笑)

「組織とは犯行手段が違う」(フェイクにかかったか?)「警察が調べても浅香の身元が不明」(モブじゃないやり手?)この点を重要視して細かいことに目をつぶれば、消去法と日常編のヒントから「カモフラージュ」で落ち着きそうだけれど…

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更新日:2018-3-17
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