英語だと「AMANDA HUGHES」。アメリカの資産家。FBIやCIAにも顔が利く人物だったらしい。
羽田浩司の大ファンで交流があったが、17年前の羽田浩司の参加するチェスの大会前夜、ホテルでそれぞれ別の部屋で殺害されていた。死因はわかっていない。ボディーガードに身元不明の「浅香」を帯同していたが、浅香は消息を絶っている。
登場回
サンデー | コミック | アニメ |
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File:948 | 89巻 | 17年前と同じ現場 前編(861) |
アマンダの特徴・考察
羽田浩司や浅香ほどの設定があるかはまだわからないが、二人と直接の接点があった重要人物。
基本的な特徴
「アメリカの資産家、アマンダ・ヒューズの死因もわかっておらず・・・」
「アマンダが羽田の大ファンで交流があった事や・・・」
「アマンダはFBIやCIAにも顔が利く人物だったらしいし・・・」
「ウーン・・・殺された資産家は80歳を超える老婆じゃったらしいし・・・」 File:948
・アメリカの資産家
・羽田浩司の大ファン
・FBIやCIAにも顔が利く人物
・80歳を超える老婆
アメリカの資産家で80歳を超える老婆。羽田浩司との関係は、アマンダが羽田の大ファンということになっているが、それ以外の理由で接点があったかは不明。FBIやCIAにも顔が利く人物ということもあり、ただのお金持ちの老婆というだけでなく、彼女が何か重要な情報を握っていた含みもある。
羽田浩司の事件
コナン:「羽田浩司・・・」「今から17年前・・・当時将棋の四冠王だった彼は・・・」「その冠を携えて趣味にしていたチェスの大会に参加すべく渡米したが・・・」「その大会前夜宿泊していたホテルの部屋で・・・」「何者かに襲われて死亡・・・」「部屋はかなり荒らされていて・・・」「殺される際、羽田も抵抗したようだが・・・」「直接の死因は不明・・・」
「同日、同じホテルの別の部屋で亡くなっていた・・・」「アメリカの資産家、アマンダ・ヒューズの死因もわかっておらず・・・」 File:948
17年前、将棋の四冠王だった羽田浩司は趣味のチェスの大会に参加すべく渡米。その大会前夜にホテルで何者かに襲われて死亡していた。そして同じく、アメリカの資産家であったアマンダ・ヒューズもホテルの別の部屋で亡くなっていた。二人とも直接の死因は不明とされている。
コナン:「部屋を荒らされた時にその食器類は叩き割られてしまったようだけど・・・」「ああ・・・部屋中にJUKEってホテルの名前入りの皿やカップの破片が散乱してたようだ・・・」 File:948
ちなみに、事件があったホテルは「JUKE」ホテル。
犯人と死因 ─
灰原:「羽田浩司の死因が不明って事や・・・」「APTX4869を飲まされた人物リストに彼の名前があったとなると・・・」「その浅香って人は組織の一員の可能性が高いわね・・・」
コナン:「でも変じゃねえか?何で17年前に殺された羽田浩司の名前がオレの二つ下に載ってんだ?」
灰原:「データの管理者が殺した順に並べてなかったのね・・・」「もしかしたらその人物の血液型で纏めてたのかも・・・」
コナン:「それによ・・・オレが飲まされたあの薬が17年前にもうあったって事は・・・」「お前、今何歳だ?」 File:948
浅香が組織の一員だったかはともかく、羽田浩司の名前がAPTX4869を飲まされた人物リストに名前があったこと。死因が不明という、「証拠が残らない毒薬」として作用するAPTX4869の効果と共通することから、羽田浩司とアマンダはAPTX4869により組織に殺害されたと考えられる。
APTX4869について、1巻では「組織が新開発~」「人間に試すのは初めて~」などの発言があったが、17年前に既に存在していた。
ウオッカ:「おっ死んだらしいですぜ・・・」「羽田浩司の事件を探ってた・・・」「堀田凱人・・・」
ジン:「フン・・・」「17年前にラムが抜かった仕事(ころし)なんざ・・・知った事か・・・」 File:953
後の話(File953)で、「「17年前にラムが抜かった仕事(ころし)」とジンが話す。コナンや赤井は羽田浩司の残したダイイングメッセージ(ASACA RUM)などからも組織の関与が疑っているが、この会話を知ることができる読者のほうがコナンサイドよりも情報が多い。
ラムが抜かった(油断して失敗した)仕事(ころし)とあるので、少なくとも、17年前の事件ラムがかかわったことは確か。命令を出したか直接手を下したかはともかく、死因からも殺害手段はAPTX4869であると断定しても良さそう。
殺害現場の状況の違い ─
灰原:「それより引っかかるのは荒らされたまま放置されたこの部屋・・・」「組織の仕業ならこんな事有り得ない・・・」「何事もなかったように立ち去るのが彼らのやり方なのに・・・」「実際、殺された資産家の部屋はそうだったみたいだし・・・」
・・・
博士:「じゃが何で彼が抵抗したなんてわかったんじゃ?」「羽田浩司の腕に数箇所殴られたり蹴られたりしたのを防いだ防御創が残ってたみたいだし・・・」 File:948
博士:「しかし何で日本の将棋指しが彼らに殺されなきゃならんのじゃ?」
灰原:「組織にとって邪魔になったその資産家が殺される所を偶然目撃してしまったとかなんじゃない?」 File:948
羽田浩司:部屋が荒らされ、殴られたり蹴られたりしたのを防いだ防御創が残されていた。
アマンダ:部屋はきれいで、羽田浩司と違い抵抗した痕があったことなどは描かれていない。
本来、「何事もなかったように立ち去る」のが組織のやりかた。アマンダは部屋が荒らされた様子も抵抗した痕跡もないことから、無理やり、というよりはごく自然な形で薬を飲まされたようでもある。
アマンダと薬を飲ませた犯人は面識があり、紅茶に盛るなどして飲ませたか、何らかの薬と偽り飲ませたなど。老婆なので簡単に押さえつけて飲ませることもできそうだが、この場合何らかの抵抗した痕跡は残ったということになりそう。
一方で、羽田浩司の場合は殴られた痕などがあるので、新一のように犯行現場を見てしまい、事件に巻き込まれる形で殺害されてしまったのではと考えられる。灰原はそう予測。
部屋が荒らされた件については、羽田浩司がダイイングメッセージをカモフラージュするために自分であらした可能性もあり。殴られた痕も、APTX4869を飲まされたことと別件という可能性も残されているが… ただし金目の物が盗まれていたなどの情報はない。
アマンダが組織の本当のターゲットだったとすれば、アマンダは組織にとって都合の悪い何らかの情報を握っていたと考えられる。
アフタヌーンティー ─
コナン:「アマンダが羽田浩司の部屋を一度訪れたのは・・・」「確かなようだしな・・・」「彼の部屋のドアノブやソファーやティーカップや皿やフォークなどにアマンダの指紋が付いてたみたいだぜ?」
灰原:「ルームサービスで紅茶やケーキを頼んで・・・アフタヌーンティーでもしてたのかしら?」 File:948
アフタヌーンティーでも”してたのかしら?”なので、はっきりはしていないが、ティーカップや皿、フォークがあったことから、ここは特別にひねる必要はなさそう。
アフタヌーンティーやったから別に何だというわけでもないが、File876で「アフタヌーンティーで女子会」が世良のイギリス伏線の一つとして使われた可能性が高いので、アマンダと羽田浩司がアフタヌーンティーというのも意図的かもしれない。
ただ、羽田浩司、アマンダ、浅香。三人の誰の影響かは判断できない。
羽田浩司は、秀吉が羽田家の養子になったことから赤井家と接点があったと考えられるので、イギリス系という伏線のある世良母の影響でアフタヌーンティーを好んでいた可能性もある。
アマンダはアメリカの資産家とされるが、イギリス系アメリカ人かもしれないし、アマンダも世良母と接点があったなどの情報が出てくる可能性も。
浅香も身元不明のため、後にイギリスとの関係が明らかになるかもしれない。
ボディーガードの「浅香」を帯同
「アマンダが羽田の大ファンで交流があった事や・・・」「その日以来、アマンダが帯同していたボディーガードが姿を消している事から・・・」「アマンダが「浅香」と呼んでいたボディーガードを最重要容疑者として行方を追っているが・・・その消息はまだつかめていない・・・」「なお、その「浅香」という人物の身元は謎に包まれていて・・・」「アマンダの家族や関係者もアマンダがその人物を雇い入れた経緯を知る者はいないらしい・・・」 File:948
アマンダはボディーガードの「浅香」を帯同していた。しかし、その浅香は事件の日以来姿を消してしまい、現在は最重要容疑者として手配されている。
浅香という人物の身元は不明で、アマンダの家族や関係者もその人物を雇い入れた経緯を知るものがいない。浅香の経歴が不明。アマンダの家族や関係者ですら雇い入れた経緯を知らないとなると、浅香はただのSPではなさそう。
素性のわからない人間を雇う理由は見つからないし、アマンダはFBIやCIAと顔が利き、組織によって殺害されていることからも、浅香はどこかの諜報員か組織の人間だった可能性もあり。
ただ、FBIやCIAの人間だったのならそれぞれの機関は浅香の正体を把握しているだろうし、組織の人間と考えた場合の不自然な点もいくつかあるので、まだ具体的なところまでは判断できない。浅香という名前から日本人だとすれば、公安など他にも候補はありそう。