意地悪なおじいさん
佐藤:「そーいえばレストランで話してた彼氏からもらった封筒って・・・」
由美:「元カレよ元カレ!何年か前に私に封筒押し付けたのよ!」
秀吉:(7つ揃えるまで開けないでください・・・)(揃ったら連絡しますから・・・)
由美:「──って言ってね!」「その七つは揃ったみたいなんだけど・・・休みの日が全然合わなくてもういいやって感じよー!」
佐藤:「でも、もしかしてその封筒の中身って・・・」「婚姻届っだったりして・・・」
佐藤刑事、やっぱりちょっと地味目。これは私服かな。
秀吉は7冠達成したけど、休みが全然合わなくて会えないらしい。
佐藤:「その彼どんな人?何やってる人なの?」
由美:「それが教えてくれないのよ~~~!7つ揃ったら話しますからって・・・」「何かの名人らしいけど・・・」「まあ、どーせ釣りとかゲームとか・・・」
<次のニュースは熱戦が続いてる王将戦・・・>
由美:「落語の・・・」
<3戦3敗で7戦目にもつれ込んで最終局の1日目が終わり・・・>
佐藤:「落語?」
<羽田秀吉名人が7冠を意維持できるかどうかが注目されています・・・>
佐藤:「ん?」「あ!太閤名人じゃない!今、CMやクイズ番組に引っ張りダコなんだよねー・・・」
由美:「め、名人ってもしかして将棋の・・?」
佐藤:「そりゃそうよ!」
由美:「・・・・・・」
佐藤:「──ってまさか由美の彼氏って・・・」「太閤名人だったの!?」
落語家でもトップクラスなら年収一千万以上、中には三千万とかいく人もいるようなので、悪くないと思います(笑)TV出演とかで大きく収入は増えるし。
由美がようやく秀吉が将棋の名人であることに気づいたー!CMやクイズ番組に引っ張りダコってことはそろそろ世良も気づくかも?
というか、この話の最後に「将棋トーナメント」の話の時みたいにホテルでTVをつけて、それで「兄貴!」みたいにならないものか。由美と世良は最近同時進行なので。
佐藤:「じゃあ7つ揃ったらって・・・将棋の7大タイトルの事だったのよ!!」「何で封筒を開けなかったの!?」「7つ揃ったら開けてくれって言われてたんでしょ?」
由美:「つ、次に会った時に本人の目の前で開けて・・・くだらない物だったら破り捨ててやろうと思ってさ──・・・」
佐藤:「で?その封筒どこにあるのよ?」
由美:「この前ちらっと見かけたような・・・」「あ──そうだ!!」「ファッション誌の気になる服のページにしおり代わりに挟んでたんだった!」
佐藤:「じゃあそのファッション誌は?」
由美:「もう古いから・・・今朝他の本とまとめてゴミ捨て場に・・・」
佐藤:「だったらすぐに取りに行こ!今ならまだ間に合うかも・・・」
由美:「いいよもう・・・結婚とかまだ考えてなかったし・・・」「将棋の名人だと知って急に態度を翻した軽い女って思われたくないし──・・・」
佐藤:「まあ、由美がそう言うなら仕方ないわね・・・」「将棋の7冠王なら軽く年収は1億は超えてると思うけど・・・」
しおり代わりに挟んでたら捨てちゃったってやっぱりというオチ(笑)でも、しおりだから中の紙はぐちゃぐちゃにならずにきれいなままでよかった。
年収一億というのは羽生名人だからこそで、年収二千万前後でもトップ10に入るくらいというのが実情っぽい。ただ、タレント活動とかはまた別なので、知名度があってCM出演とかしてればさらに倍倍かも。書籍の出版とか色々あるし。
佐藤:「まあ、正直に話してもう一度書いてもらったら?」「婚姻届!」
由美:「ダメよ~!」「チュウ吉、妙な所で頑固者だから・・・」「前にデートした時「無くした時ように予備の封筒くれる?」──って冗談で言ったら・・・」
秀吉:(ダメです!あれはこの世で唯一の代物!予備なんてありません!)
由美:(──って答えてたし・・・)
秀吉は妙な所で頑固者。
佐藤:「何か大切な封筒をしおり代わりにしてファッション誌に挟んでたみたいでさ・・・」
灰原:「ああ・・・婚姻届が入った例の封筒ね・・・」
佐藤:「う、うん多分・・・」(子供達にもバレバレじゃない・・・)
子供じゃないけど(笑)
虎六:「やっと来おったか・・・」「茶々め・・・」
元太:「チャチャ?」
由美:「その呼び方止めてって言ったでしょ?イラっとくるんだけど・・・」
佐藤:「どういう事?」
由美:「知らないわよ!」「前にチュウ吉がウチに遊びに来た時にこの管理人とバッタリ会ったんだけど・・・」「それ以来私の事を茶々って・・・」
虎六:「太閤を骨抜きにする毒婦に相違なかろう!」
戦国ネタ。ちなみに、今回のマンション管理人の「八塚虎六」は羽柴氏(豊臣氏)の家臣、「蜂須賀小六(はちすか まさかつ)」のもじり。
コナン:「もしかしておじいさんって将棋好き?」
虎六:「ああ!プロ並じゃと思うておったわ・・・」「じゃが思い知らされた・・・」「10数年前・・・デパートのイベントで中学生のプロ棋士が来るというんで行ったんじゃ・・・中房如きこてんぱんにしてやるとな・・・」「まあ逆に完膚無きまでにやられてしまったわけじゃが・・・」「気持ちのいいぐらいの打ち筋に惚れ込んでしまって・・・」「今じゃ太閤名人の大ファン!彼がタイトルを取る度に我が事のように喜び悠々自適に暮らしておったよ・・・」「この茶々に捕まるまではな・・・」
秀吉は10年前、中学生で既にプロ棋士だった。羽生さんもそうだったようなので、その辺は合わせてるかも。
秀吉が羽田姓になったのは高校卒業後なので、世良秀吉としてプロデビューしてる。このおじいさんも名字が変わった経緯を知っているかもしれない。というか、中学生のプロ棋士ってそれなりに話題になったら世間でも知られてるんじゃ。
虎六:「これの事じゃろ?」
由美:「あ、あんた・・・」「まさか・・・」「封筒の中を見たの!?」
虎六:「別に構わんじゃろ?ゴミとして出されておったし・・・」
由美:「ジジィ・・・」
佐藤:「でもよかったじゃない!中身が本当に婚姻届で!」
結局、オチなしでそのまま灰原の予想通り婚姻届。まぁ婚姻届でなくても、ここから秀吉の出生がわかる何かってのはみえみえの展開だったのだけれど。
虎六:「婚姻届の夫の職業欄には「棋士 7冠王」と、記してあった・・・」「あれは尋常ならぬ覚悟と決意を持って書いた書状に相違ないわ!」
婚姻届に「棋士 7冠王」って書くと、タイトル失った場合は無効になるんでしょうか(笑)
婚姻届は拡大すればちょっと見えるようだけれど、詳しいところは次週以降。羽田姓の義父と義母がいるところはよくみるとわかる。
秀吉が羽田家の養子になったのならそのまま、一番ベタな展開。問題はその理由、プロの棋士になるのと関係があったのか、組織から逃れることに関係があったのか。それ以外の理由か。
ただ、秀吉は10年前に既にプロだしどうなんだろう。父親は浩二には見えないのだけれど、もし義理の父親が組織に殺されていたら、全然安全じゃない。
赤井父が殺されて母幼児化。秀吉は既にプロだったからこそ、養子入りして棋士を続け、真純は母についていったとか。でも、真純は4年前は日本で普通に暮らしていたし、組織に追われてるわけでもないようだけれど。
あとは、コナンはおそらく婚姻届の中身を見ることになるだろうけど、どれだけの情報を得るのか。秀吉の年齢や誕生日は読者にとっては興味深いけれど、コナンにとっては意味がない。たぶん、婚姻届からは父母しかわからないような。
秀吉が養子入りしたこと(名字が変わった理由)はわかったとして、そもそも現時点で世良の兄であると気づいているかも疑わしいという(笑)
父赤井〇〇と母(メアリー)の欄もあるようなので、これで秀吉が世良の真ん中の兄であることに気づくのかも。あとは、それで領域外の妹が母であること、幼児化の見当がつくのかどうか。過去を思い出せるのか。
由美:「さてはあんた封筒の在り処を知ってんのね!?どこよ!?どこに隠したの!?」
虎六:「ならば覚悟を見せてみィ!!」
由美:「か、覚悟?」
虎六:「いかなる事があろうと太閤名人と添い遂げる覚悟じゃよ!!」「その必至な想いがあれば封筒の一つや二つ見つかるはずじゃ!!」
おじいさんはいじわるというか、由美に決断させようとしているみたい。秀吉─由美のカップルの場合、なんとなくはぐらかしてしまう由美の決断のほうが重要なので。
これ、最後婚姻届出して結婚となったら、その後オチはどうなるんだろう?というか、警視庁恋愛組で一番早いゴールになるのか。くっつきましたってやって、その後もいつも通り話続ければいいのかもしれないけど…
コナン:「しかも「入力するのは淀君のみ」だってさ!」
歩美:「淀君って?」
灰原:「太閤秀吉の奥方・・・茶々の事よ・・・」
ハート:「ユミさんチャチャっていうよりも・・・」
どうぶつの森では「チャチャっていうよりも」と言っている。続きに入るのは「ネネ」かな。
>>nanakusa さん
あれはギャグなので(笑)園子がイケメンを見る度にときめいても、決して浮気性な性格じゃないと同じような感じ。先日の海老増さんのアニオリでも灰原がその役割をしましたが、別に男たらしに描きたいわけではないと思います。アニオリは原作と脚本家が違いますけど。
まぁ、由美がお金好きなのは間違いではないと思いますが、ああやって描くことでサバサバした印象になってます。お金のことに全く触れずに玉の輿に乗ろうとするほうが怖いというか。
コナンが変顔で盗聴する話もありましたが、あれも真顔でやってたら「おいっ」てなりますが、ああいう顔でやることでギャグなので細かいことは気にしないでくださいって意味になっています。
秀吉の登場は話を色々広げるためだと思います。赤井・世良一家の謎に深く関わってきますので。なぜ棋士なのか、などは単純に話を作り易いからかと。別に八百屋とかでもいいと思いますが、それだと名人戦だとかできませんから。設定はこれから後付的に使われるかもしれません。最新話で登場した羽田浩司のこともありますし。
ミステリートレイン終了後に沖矢=赤井を確定せずに緋色まで延ばし、その間に沖矢をその次男候補として推理させていたという流れからも、都合で登場させられていたようなところもあります。
日本警察は伊達刑事のこととかもありますので、そのうち関わってくる可能性はあるかもしれません。特に高木刑事。というか、黒田がいるので警察庁はもう関わってますね。
今回の話を読んで思ったのは、もしかして青山先生は「由美さんを嫌な女」というキャラ付けにしようとしているのかなということでした。
いくらなんでも、婚姻届(しかも捨て書けた)を「私の一億円」という言い方は、一般的には酷い言動だと思います。
しかも小一の子供の前で……
コナンと灰原や恋愛に疎い元太くんはともかく、光彦くんや歩美ちゃんの結婚観に悪い影響がありそうとすら思いました(いや、殺人事件に何度も出会っている時点で今更ですが)
そういう風に見えるってことが青山先生ほどのキャリアのある漫画家が気づかないとも思えないので、意図的にやっているのかなぁって。
もちろん、それはそれで、漫画としての意味が今後出てくるなら良いのですが……
で、それを踏まえた上で、組織編の考察をします。
そもそも、将棋の7冠王が赤井さんの兄弟だったり、領域外の息子だったりする『推理漫画としての必要性』が前から疑問でした。
今のところ太閤名人は組織の動向やFBIの動向を知っているようには見えません。
領域外が母親なのなら幼児化くらいは知っているかもしれませんが、だとして赤井さんと世良さん以外にもう一人兄弟を作った意味が、少なくとも組織編としては今のところわからないんです。
世良さんの探偵としての才能は別に赤井さんから習ったでも、別にそこまで矛盾はなさそうですし。
じゃあ、一体作者はなぜ秀吉というキャラを作ったのか。
まさか『実はラムだ』とか『ラムのミスリード要因』ではないでしょう。
かといって、単にコナン並の推理力の将棋棋士をレギュラーにしたいだけなら、赤井さんとの兄弟設定はいりません。
組織編のキャラと兄弟で、しかもここまで引っ張るからには組織編に何らかの影響があるから(今後の展開で必要だから)秀吉を出したはずです。
しかし、その意図が全くわからなかったんです。
将棋棋士であることが組織編にそこまで影響があるとは思えません。
有名人であることは多少影響があるかもしれませんが、それなら素直に芸能人にしておけばよろしい。
名探偵コナンにおいては、将棋棋士などの理由で無ければ推理力に説得力が無いというわけでもない(なにしろ、小学一年生の光彦がアレですから)
が、ここで由美の存在を考えるとわずかにつながってくる。
由美はミニパトの婦警とはいえ、一応日本の警察関係者です。
そして、今回特に佐藤刑事との友人設定が強調されました。
佐藤刑事は捜査一課の敏腕刑事です。
東京の捜査一課の刑事内では、作者的には一番頭の良い刑事という設定にしている節もあります。
少なくとも高木や目暮よりは推理力がある設定のようです。
で、そう考えると秀吉の『組織編での役割』がようやっと少し見えてきます。
これまで、日本警察は組織と直接絡んでいません。というか、組織の存在自体をほぼ認識していないっぽいです(公安は別)。
そう考えると、今回由美を嫌な女にしてしまってでも、無理矢理婚約(または結婚)にまで作者が持ち込もうとする理由が理解できます。
たんなる恋人未満ではなく、婚約者(あるいは妻)となれば、組織のことがどかで由美に伝わる展開も作れそうだからです。
ここに、赤井(または領域外)⇒秀吉⇒由美⇒佐藤という流れができれば、一般警察が組織編と日本警察が絡む余地が出てきます。
要するに、コナンやFBI、あるいは公安が組織編の警察を絡ませるつもりがないけど、作者としてはそろそろ公安以外の日本警察を組織編に絡ませたいと考えているのではないのでしょうか。
最初は警察は絡ませないつもりだったのかもしれませんが、そうもいかなくなってきたのではないか。
『名探偵コナン』の最終幕が組織と戦いであることはほぼ間違いありません。
そして、当初はコナンの引き立て役でしかなかったはずの警察のキャラである高木や佐藤、白鳥などにも個別ファンが付くほどの人気キャラになった。
ならば、最終幕には彼らも関わらせたい
その為には日本警察と組織をつなぐ存在が必要で、でもコナンも安室もFBIもそのつもりはない。
そこで秀吉というキャラを作り出したのかなと。
まあ、そんなことを考えてしまいました。
……もし、そういう深い理由もなく、由美さんの行動が『ギャグのつもりでした』というなら、ちょっとどうなのかなぁと思います(^_^;)