宮野夫婦の事故死の真相【お別れしなきゃいけなかった理由】

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新事実とこれまでのまとめ

研究中に事故死

ピスコ:「君はまだ赤ん坊だったから覚えちゃいないだろうが、科学者だった君のご両親と私はとても親しくてね・・・」「開発中の薬の事はよく聞かされていたんだよ・・・」「でもまさかここまで君が進めていたとは・・・」「事故死したご両親もさぞかしお喜びだろう・・・」 File:242

科学者だった宮野夫婦と親しかったピスコ曰く、灰原の両親は事故死した。ボスに長らく仕え、宮野夫婦と親しかったピスコの話はそれなりに信憑性は高そうであるが、一人だけの証言ではどこまでが真実なのか、不確かなところはある。

灰原:「その親も、私が生まれてすぐに死んじゃって・・・」

コナン:「・・・なあ、お前の両親、何で亡くなったんだっけ?」

灰原:「さあ・・・研究中の事故死だってお姉ちゃんは彼らに聞かされていたようだけど・・・」 

コナン:「そういえばピスコが言ってたな・・・オメーの両親、科学者だったって・・・」

灰原:「ええ・・・母はあまり知られていないけど・・・」「父の「宮野厚司」の名前なら、その方面にとどろいているらしいわよ・・・」「学界から追放された・・・」「マッドサイエンティストとしてね・・・」 File:384

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それで、さらなる追加の根拠。コナンは宮野夫婦がなぜ死亡したのか、宮野夫婦の娘である灰原にその原因を問う。

灰原が言うには、両親は灰原が生まれてすぐに死亡。研究中の事故死だと姉が聞かされていたこと以外、詳細は知らないという。特にはぐらかしたり嘘を付いている様子はない。

原因の詳細

灰原:「多分。その薬は私の父と母が作った薬・・・」「私は焼け残った資料を掻き集めてその薬を復活させただけだから・・・」

コナン:「焼け残った?」

灰原:「父と母の研究所が火事になって薬の資料と一緒に2人共焼死したのよ・・・」「組織の人達からは不運な事故だったと聞かされていたけど・・・」(まあ、私が本当に作らされていたのは・・・)(別の薬なんだけどね・・・) File:948

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前述した灰原の話は38巻の「夕陽に染まった雛人形」。その50巻以上後の89巻で、灰原は「父と母の研究所が火事になって薬の資料と一緒に2人共焼死した」「組織の人達からは不運な事故だった」と聞かされていたことを明かす。

両親が死亡した理由をコナンに聞かれたからと言って真実を話すかかどうかは自由だけれど、隠す理由もないような気はするが… だからこそ、今回はあっさりと真相を語ったわけで。ベルモット編の灰原はまだ完全に打ち解けていなかったというのもあるかもしれない。

灰原が姉から聞かされたのは「研究中の事故死」ということだけ。灰原が組織の人達から聞かされたのは「研究所の火事による焼死」だとすれば、38巻は姉の聞いた話なので間違ってはいない(笑)

最初からより詳しい組織の人達から聞いた事を話せば良かったのだけれど、そもそも、「姉」と「組織の人達」で灰原の情報源がいつの間にか変わっているという。

研究所の火事

「事故」という点に関しては変わっていない。両親の死は灰原が生まれてすぐということもあり、人伝で聞いた話なのでこれ以上の真偽は灰原にも読者にもわからない。

これまでは、事故死ということ以外に死因が明らかになっていたかったため色々な憶測が出きたのだけれど、「研究所の火事」という具体的な情報が出てきたので、「実は火事なんかなかった」とひっくり返すことは多分ないとは思われる。

元々、「事故死」という曖昧な情報であったため、その原因に何か重要な秘密があるのではないか、本当に死んだのか、等含みを持たせているところもあった。

ミステリートレインで安室が宮野夫婦と会ったことがあるということを明かしたので、宮野夫婦の事故死の時期とずれることがあれば── というところであったが、少なくともエレーナとの別れは安室の幼少期で、恐らく灰原が生まれる前であることが判明。

また80巻代では薬で後退化していると考えられる領域外の妹が登場。彼女が灰原の作ったAPTX4869で新一の後に薬を飲まされのではなく、宮野夫婦作の薬を飲んだ可能性も。これが繋がれば、もしかしたら宮野夫婦がどこかで生きて研究を続け、灰原とは違うもう一つのAPTX4869を完成させていたり── という可能性も高まった。

しかし、17年前に今と同じAPTX4869は既に存在し、灰原は焼け残った資料を復元しただけということがわかる。資料が抜けている可能性もあるので全く同じとは限らないけれど、少なくとも灰原作は改良による進歩はしていない。

そうなると、17年前に失踪した両親が秘密裡に薬の開発をし、現在軸で灰原がAPTX4869の幼児化に成功する前に、APTX4869による後退化に成功したというシナリオでは意味がなくなってしまう。

また、原因が火災ということも判明。事故死の内容次第ではそう見せかけた失踪という可能性も考えられたのだけれど、行方不明ではなくて死亡とされている。

既に亡くなったとされる人間が実は生きていたとする場合は、なんらかのフラグや伏線が必要。作中に死んだとされる人物はたくさんいるので、「実は生きていきていました」という可能性を考慮しなければならないのなら、死んだ人間も容疑者から外すことはできないし、ボス候補としても外せなくなる。

慎重な組織は研究所が全焼したために勝手に死んだと浅はかな判断したわけではなくて、ちゃんと遺体の確認を行ったから不明ではなく死亡扱いなのではと。

焼死=身元の確認ができない=ダミーというトリックは可能だけれど、宮野夫婦が遺体すり替えトリックをするか、重罪の放火をするか、等の疑問も。ラボのメンバーを全員外へ逃がしてから、ダミーの遺体二体に確実に燃えるよう火をつけ、自分たちは組織にバレないよう、秘密の脱出口から逃走。というのは来葉峠の赤井のようなかなり大掛かりな仕掛け。

FBIやCIA、MI6が宮野夫婦を逃がすために偽装の手助けをした。普通に逃走しただけでは、残された娘たちも巻き添えで処刑される可能性があるので、娘たちを残して自分たちを死んだことにして組織から身を隠した── なんてシナリオなら矛盾は出ないかもしれないけれど、ここまで行くともう完全な妄想にすぎない。

そもそも、諜報機関が宮野夫婦を匿っているのなら、それこそ研究についての全容だけでなく、組織の核心に迫るほどの大きな情報を既に把握していることになってしまうのだけれど…

宮野夫婦が雲隠れしたのではなくて、ボスが二人を隔離した状態で研究を続けさせようとしたとか、考えれば切りがない。

結局、火事で死亡⇒そのままでした。火事で死亡⇒生きてました。後出し展開でどうにでもなりうるのであれば、どっちに転んでもおかしくないのでただの結果論でしかない。

先述したように、仮に生きていたとした場合、目的は違えど宮野夫婦は成人後に自分たちの意思で危険性を認識しながら、自ら進んで犯罪組織の援助を受け協力をしていたこともあり、実刑になる可能性も高い。宮野夫婦が逮捕、というシーンはあまり想像がつかないだけに死んでいたほうがすっきりなのかもしれない。無理して「生かす」理由がない。

まぁ、とりあえず生きていたことがわかったけれど、人体実験を行わずに自分たちが自ら被験者となったために、薬の影響でもうわずかな命。最後に灰原と対面したところで亡くなってしまうというのも少年漫画っぽいオチ。

灰原にはまだ明かされていない色々な秘密があるようなことが、業火の向日葵での脚本家インタビューで言われていたし、かなり昔には灰原の哀という漢字にしたのも何か意図があったような感じだったので。それが両親の悲しい真実と別れを示唆したとすれば、回収方法としてはぴったりではあるけれど。

「お別れ」する本当の理由 ─

エレーナは死期を悟って灰原にテープを残している。夫婦揃って何かの病気で余命がわずかだったとか(それは微妙だが)、危険な実験を自らする計画だったとか、遺書としてテープを用意しておく動機は色々考えられる。けれど、死因は偶然による火災だった──

という結果はまだ疑問の余地はある。本当に偶然で死んだのなら、エレーナが死期を悟ってテープを残す理由にならない。それに、宮野夫婦は薬を完成させるためにお別れしなければならないと、具体的な理由があるようなことを言っている。

つまり、本当に不慮の事故であったのなら、宮野夫婦の意図は別にあることになり、もし火災が起きなくても宮野夫婦は子どもたちとお別れすることになっていたということ。

宮野夫婦が組織から逃れるため。あるいは、完成した薬の資料を組織に渡さないために研究所を焼き払ったというパターンは前述した通り。ただ、宮野夫婦がこっそり研究を続けているAPTX4869を完成させて登場してくるのか。しかし、17年前にAPXT4869が持ち出され毒薬として使用されている。完成した薬の資料を焼き払ったのならら、じゃあ何のために薬を作っていたの?という点から考えてもしっくりこない。

やはり、薬を完成させるために人体実験は必須。宮野夫婦がそれをするか?⇒NO。APTX4869は失敗すれば死亡、成功すれば幼児化(そのままの姿では会えない)。ということを考えても、遺書は残すはず。問題は、それ以上に自分たちが子どもたちに会えなくなるようなもっと大きな理由があるのかというところ。

ミステリートレイン ─

ベルモット:「そう・・・彼女なら火元の8号車の方へ向かうはず・・・」「この煙が彼女を炙り出す組織の罠だと読んでね・・・」

有希子:「そっか!」「そのまま前の車両に逃げたらあなた達が待ち伏せてるから裏をかいたのね?」

ベルモット:「わかってないのね・・・前の車両には彼女の友人達も非難して来るのよ?」「そんな所に命を狙われてる自分が行ったら巻き添えにし兼ねないからよ・・・」「元の姿の彼女は子供達とも面識があるようだし・・・」「だから彼女はあえて火元へ向かうはず・・・」「たとえ組織がそれを見越して8号車で待ち構えていたとしても・・・」「1人で殺される方がマシだと考えて・・・」 File:824

灰原は組織から逃れるために組織とは逆の方向へ逃げたのではなくて、周囲を巻き込まないためにあえて組織とは逆の方向へ向かった。狙いはあくまで自分。自分がみんなから離れれば、みんなから組織を遠ざけることができるから。

安室:「さすがヘル・エンジェルの娘さんだ・・・」「よく似てらっしゃる・・・」「初めまして・・・」「バーボン・・・」「これが僕のコードネームです・・・」 File:823

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火元で待ち伏せていたバーボンは、やってきた灰原を見ると、「さすがヘル・エンジェルの娘さんだ よく似てらっしゃる」と言う。

安室はエレーナと面識があるので、エレーナと灰原の二人の顔がそっくりだと言った。あるいは、沖矢が灰原の姉の明美と比較して「さすがに姉妹だな 行動が手に取るようにわかる」と言ったように、エレーナの性格と比較して言った。

どちらもありえるのだけれど、安室は灰原とは初対面。周囲は煙越しで、灰原は「よく似てらっしゃる」という言葉を聞いて振り返っているので、状況を考えれば後者の性格を言ったのではと考えられる。

灰原が自分が犠牲になればみんなを助けられると、危険を顧みずに火元へやってきたその行動が、エレーナとそっくりだということ。

ということは、エレーナも灰原と同じような自己犠牲的な行動を過去に取ったエピソードがある可能性が高い。何をしたのかは色々な想定ができるけれど、宮野夫婦の死因が研究所の火事による焼死と判明。

ミステリートレインの火事と被せていることから、灰原の行動を見て「そっくり」と言ったのは、実際に同じようなケースだったとも考えられる。この漫画はわりとそうした伏線の張り方をすることも多い。

灰原の言った「研究中の事故死」というのは、嘘をつく必要もないし、ピスコの「事故死した」という証言とも重なるの信憑性が高い。ただ「事故死」の内容が具体的に「火災」とわかっただけだとすれば、言いなおすと「研究中の火災」ということになる。

それだと、研究施設に宮野夫婦だけがいたわけではなくて、ラボのメンバーもかなり多く残っていたのではないかと。宮野夫婦は火事が起きた際、研究所のメンバーの救助を優先し、逃げ遅れたために犠牲になってしまったという可能性は普通に高そう。

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更新日:2018-3-27
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