業火の向日葵の疑問点 矛盾点【ネタバレあり】

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初見でわかり難いところとか。今作は突っ込みどころが多いので、本編の推理が物足りなかった人はいろいろ考えると面白いと思います(笑)あれ、もしかしたら奥が深いのか!?

とりあえずちょっと修正しました。しばらく読み直すことはないと思いますが、また気づいたら追記、修正します。

犯人と動機の推理についての伏線は↓
映画【業火の向日葵】まとめ

キッドはどうやってレイロックに侵入したのか

博士のチケットではない?

「ないっ!ないっ!ないっ!!」
コナンと灰原が阿笠邸に戻ると、阿笠博士が青ざめた顔でリビングを引っかき回していた。

「どこじゃ?どこ行ったんじゃ!?ワシのチケット~~~!!」
叫びながら本棚の本を片っ端から投げ落とす阿笠博士を、コナンと灰原はしらけた目で見つめた。

「中止になったこと、教えてやんねーのか?」
「ニュース見ればわかるでしょ」
冷たい態度を取る灰原に、コナンは苦笑いした。

「大人げなかったこと、まだ怒ってんのか?」
「別に」
灰原はそっけなく答えた。

「これだけ探してもないということは、きっと誰かに盗まれたに違いない・・・・・・」

ガックリと肩を落とした阿笠博士の目には涙が浮かんでいた。
「誰じゃ~!ワシのチケットを盗んだヤツは~~~!!」
天を仰いで頭をかきむしるその背中にはキッドカード貼られていて、コナンはフっと笑った。
「なるほど。謎は解けたな」 P215

博士はチケットが見当たらないと部屋中を探し回るが、背中にキッドカードが貼られていた──

コナンは「なるほど。謎は解けたな」と納得。最初に見た時は、「キッドがどうやってレイロックに侵入したのか」という説明を最後にギャグオチで説明しているように思いましたが、違うようです。なんという紛らわしさ。

レイロック入場の条件

「最初に登録した顔写真が正式に登録され、IDと暗証番号が表示されるんじゃよ。それを申し込み画面に打ち込むと、後日チケットが届くという寸法じゃ」 P129

当選すると、申込者の顔写真が正式に登録され、後日チケットが届く。

「美術館の警備室の大型モニターには、改札機に入れたチケットの所有者の顔写真と名前が映し出された。」 P145

そして、レイロック入場の際にチケットを入れると、登録された名前と顔が映し出され、警備室の大型モニターでチェックされる仕組み。

つまり、申込者と入場者の顔が一致しないと中には入れない。

「レイロックに入ったということは、今のキッドは変装しておらず、マジック道具も持っていないはず。この状況なら必ずヤツに勝てる!」 P157

次郎吉は「今のキッドは変装しておらず、マジック道具も持っていないはず」と確信してる。

「観客の退館誘導はどうなっておる?」
次郎吉がたずねると、後藤はパネルを操作した。右モニターに新たなウインドウが開き、エレベーターやチューブ通路の様子が映し出される。

「順調です。今のところ何のトラブルも起きていません。問題があるとすれば、出口での各種検査でしょう。荷物の返却とX線検査には時間がかかると思われます」 P156

その理由として避難の際にX線検査をしているので、これを入場時にも行っているから。マジック道具の有無は手荷物検査をしないとわからないし、誰かのチケットを盗んで変装して入場することも可能だが、(博士のチケットの場合はそうなる)それは無いと断言している。

あきれる中森と次郎吉を尻目に、小五郎は再びモニターを見てため息をついた。
(おいおい、アイツまで来てんのかよ・・・・・・)
モニターにはX線装置から出てくる新一が映っていた。どうやら小五郎以外に気づいている者はいない。 P146

というか、新一がX線装置を通って入場してくることは書かれている。もちろん、新一の顔そのまま。

上記の条件から、キッドは侵入後の工藤新一の姿で入場していることは確定。だが、入場の際にはチケットに登録されている顔と入場者が照合されるので、チケットは工藤新一のものでなければならない。(新一の顔+博士のチケットでは入れない。)

ではどうやって入ったのか?

「おじ様。蘭と新一君のチケットも忘れないでね」 P135

実は、園子は新一のチケットも頼んでいる。わざわざ新一のチケットを発行して使わずに放置ということはないはずなので、キッドはこれを盗んで使ったと考えられる。

博士曰く、チケットは郵送で送られて来る。新一は蘭たちと一緒ではないので、「暇があったら来て」という感じで工藤邸に送られて来るはず。

もう一つの考え

「そんなことより、入場は順調に進んでおるのか?」
次郎吉がたずねると、モニターの前に座っていた後藤が「はい」と振り返った。
「展示環境、セキュリティ、両システム共に完璧に作動しています」
「うむ。では後藤以外の者は各自持ち場に戻れ」
「はい!」三人の黒服の男は小気味よい返事と共に扉へ向った。

一人のこった後藤を見て、小五郎が眉をひそめる。
「おいおい、いいのか?一人で操作できんのかよ」
「安心せい。オートメーション化されておる。それにこの部屋に出入りできるも者は最小限にしておいた方がよいからのォ」 P145-146

システム関連の作業は後藤に一任されているようなので、何らかの仕掛けをすることもできるかもしれない。ただ、新一が入場するところは小五郎が見ている。

「オートメーション化」というのがどこまで自動なのか不明なのだけれど、顔認証のチェックがアナログ、あるいはセキュリティを解除した等なら、キッドが博士のチケットで入場して後藤がスルーさせることはできるのかもしれない。

ちなみに、劇場版ではモニターが映っていないので、誰のチケットで入場したかは確認できない。

キッドは新一のチケットを盗めばそのまま入れるが、博士のチケットでは後藤がシステムをいじらなければならないので手間が掛かることを考えると、シンプルに新一のチケットで入ったのではなかろうか。

博士のチケットを盗んだのは?

コナンが感心すると、隣に座った灰原がフッと意味ありげに笑った。まさかと阿笠博士を見る。
「そうじゃ、当たったんじゃよ。グフフフフ」
「気味の悪い笑いね」
灰原の突っ込みに、阿笠博士はウォッホンと咳払いをした。

「お願いです、博士!譲ってください!ボク、観たいんです!」
「オレも!」「わたしもー!」
子どもたちが必死にお願いすると、阿笠博士はひげを触りながらニヤリと笑った。
「絶対にイヤっ!!」
「大人げないわよ、博士」
灰原に続いて子どもたちも「そーだぞ、博士!」「大人げないよ!」と口をとがらす。コナンからも白い目で見られた阿笠博士は背を向けて・・・ P129

「というわけで、わしのチケットはだ~れにもやら~ん!」
阿笠博士はそう言うと、またグフフフフ・・・・・・と不気味な笑みを浮かべた。 P131

灰原は博士の態度を見て「大人げないわよ、博士」と叱っているのだが、博士は「グフフフフ」と不気味な笑みを浮かべて譲らなかった。

冷たい態度を取る灰原に、コナンは苦笑いした。
「大人げなかったこと、まだ怒ってんのか?」
「別に」
灰原はそっけなく答えた。 P215

灰原が博士に冷たい態度を取っている事に対し、コナンが「大人げなかったこと、まだ怒ってんのか?」と聞いているのだが、これが図星。だから灰原は「別に」とそっけなく答えている。

灰原は博士に仕返し的にいたずらをしたと考えられる。恐らく、後で剥がれ落ちたキッドカードを見つけた博士が、それを見て諦めるという作戦。灰原がキッドカードを作れるのかというところは、たぶん、本当はよく見たら違うものなのではないかと。

博士が当たったのは自分の1枚分だけ、既に顔が登録されてるから人に譲ることが可能なのかってのもあるし、(それができれば、キッドは盗んだものを譲ってもらったと偽って入場可能になる。)仕方ないのではと思うのだが… ちょっと博士かわいそう。まぁ、どっちにしても展覧会は中止だけれど。

キッドが博士のチケットを使ったことにすると、新一のチケットを取るようにお願いしたという部分は浮いてしまう。(本物の新一がきたと思わせたかったのかもしれないが。)紛らわしいのでそのままカットして、レイロックにどうやって入ったか(博士のチケットを盗んだ)はラストのくだりで説明するだけでいい。

新一のチケットを使い、博士のチケットを盗んだのは灰原のいたずらとすれば無駄がない。ただ、最後に灰原のオチをつけるために、キッドに盗ませることにしたら矛盾してしまったという可能性も微存。

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更新日:2015-12-2
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