黒の組織との再会:灰原の行動が奴らに読まれ過ぎていた理由

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コナン:(それに灰原の行動が奴らに読まれ過ぎていたのも気にかかる・・・)(灰原が会場に来る事も確信していたみたみたいだし・・・髪の毛見ただけで誰のかわかるか普通・・・) File:242

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コナンは杯戸シティホテルにやって来た組織が、まるで灰原がそこに来ることを事前に読んでいたかのような手際の良さで灰原を捕まえ、抹殺しようとしたことに疑問を抱く。

実は、この動きを読まれていた理由についてはもう作中に描かれている。これは良くありがちな、コナン視点ではまだ十分な根拠が揃っていないために推理できていないというだけ。いわゆる現状確認であるが、わざわざ焦点を当てているので、その根拠の部分は後に重要な伏線となり得る可能性はある。

髪の毛だけで灰原とわかった理由については↓

一連の流れ

ジン:(赤みがかった茶髪・・・?)

ウオッカ:「あ、兄貴?」「な、なんですかそれ・・・?」

ジン:<たぶん発信器と盗聴器!>

コナン:「やばい、バレた!!」

ジン:(歓迎するぜ・・・)(シェリー・・・・・・) File:238

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ジンは車の中で「赤みがかった茶髪」を見つけ、さらに盗聴器と発信機を発見する。ジンが「灰原が来た」とわかったのはこの髪の毛が理由で、その時に盗聴器を仕掛けられたと考えたので車内をチェックした。

ただ、「髪の毛見ただけで誰のかわかるか普通」とコナンが疑問を抱いた伏線はおそらくここではない。(おそらくというのは、確定根拠がないため)この時のセリフはジンの心の中の声なので、コナンが盗聴器で聞き出せたのは「発信器と盗聴器が見つかった」部分だけで聞こえていないため。

ジン:「ああそうだ・・・シェリーだ・・・」「組織を裏切ったあの女が今そっちに向っているはずだ・・・」「面がわかんねーんなら組織のコンピューターに検索をかけろ・・・」「女が仕掛けた盗聴器と発信機が他にもないか、確認したら後でオレ達もそっちへ合流する・・・」

「ああ・・・間違いない・・・あの女は来るさ・・・例の薬の事を匂わしたからな・・・」「もちろんあの「出来損ないの名探偵」を使うかどうかはおまえの勝ってだが・・・」「とにかく、女を見つけ次第取っ捕まえて面を拝ませろ・・・」「ああ・・・問題はない・・・」「首から下がなくてもな・・・」 File:239

ジン視点では盗聴器を仕掛けたのはシェリーと断定。(髪の毛でわかるから)それで、仕掛けたのがそうだったとしても、普通はホテルまでやって来るとは限らない。

しかし、「間違いない」と言っている。その理由は「例の薬の事を匂わしたから」ということ。もちろん、発信器と盗聴器は回収されてしまったので、ここの「やって来る理由」についての会話をコナンは知らない。

ジン:「とにかく、奴の手が後ろに回る前に口を塞げとの命令だ・・・」「ぬかるなよピスコ・・・」「なんなら例の薬を使っても構わねーぜ・・・」 File:238

少し話を戻すと、ジンが髪の毛を発見する直前、確かにジンはピスコに「薬を使っても構わねー」と命令している。この会話は盗聴器からコナンに伝わっている。

コナン:「杯戸シティホテル・・・」「そこで奴らはピスコって奴に誰かを暗殺させる気だ・・・」「とにかくその殺人を阻止するためにもそのホテルに行って・・・」

灰原:「あら・・・正義感が強いのね・・・」「私はごめんだわ・・・正義なんて抽象的な事に興味はないし・・・」「そんな危ない所にわざわざ出向いて、どうにかできるとも思えないし・・・」

コナン:「ああ・・ハナからこっちもそのつもりだ・・・」「子供の頃の顔を奴らに知られているおまえを、現場に連れて行くのは危険だからな・・・」「まあ、おまえは博士と車の中で待ってろよ!最悪でも例の薬ぐれーは取って来てやっからよ!」

灰原:「例の薬・・・?」

コナン:「恐らくAPTX4869・・・オレ達の体を小さくしたあの毒薬だ・・・」「ジンが電話でピスコって奴に言ってたんだよ・・・」「「例の薬を使っても構わねぇ」ってな!」 File:239

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そして、コナンは盗聴した内容を灰原に話す。灰原は、最初は関わりたくないような反応を示していたが、コナンにとってそれは想定内であったようである。現場まで連れて行くのは危険なので、元々それは好都合。

ところが、灰原は「例の薬」と聞いて表情を変える。コナンはまだ灰原の心境を掴んではいない。

灰原:「発信機も盗聴器も彼らに潰されて追跡不能・・・」「しかも、それを彼らの車に取りつけるためにあなたが使ったチューインガムは彼らの手の中・・・」「もしあれが調べられたら・・・」

コナン:「大丈夫だよ!歯形は消したし、唾液からわかるのはせいぜい血液型ぐらいだ・・・」「それに車内の指紋もふき取ってあるしな・・・」 File:238

コナン:「興味ないんじゃなかったのか?」

灰原:「仕方ないじゃない・・・あの薬を作ったのはこの私・・・」「もうあなたに人殺し呼ばわりされたくないもの・・・」

コナン:「気をつけろよ・・・発信機を仕掛けた主がここに来る事ぐらい奴らにも読める・・・おまえが関わってるいると奴らに感づかれたら・・・」

灰原:「大丈夫よ・・・証拠は消したんでしょ?」「イタズラか、せいぜい組織に敵対する誰かが仕掛けたと思うぐらいよ・・・」 File:239

やはり灰原は一緒に行くことに。コナンは「興味ないんじゃなかったのか?」と、ちょっとからかうが、灰原は「あの薬を作ったのはこの私」「もうあなたに人殺し呼ばわりされたくない」と仕方なくやってきたかのようにコナンに説明する。

コナンにとってはまだ「発信機を仕掛けた主がここに来る事ぐらい奴らにも読める」と考えている段階で、「灰原が盗聴器を仕掛けた」と組織に思われていることに気付いていない。

それも仕方なし。「歯形は消したし、唾液からわかるのはせいぜい血液型ぐらい」(今ならDNA鑑定が可能だが)盗聴器と発信機を除く証拠は全て消したつもりで、まさか髪の毛が決定打になるとは思っていない。

ウオッカ:「でも兄貴・・・」「あの女本当に来るんですかい?」

ジン:「ああ・・・」「奴はそういう女だ必ず止めに来る・・・」「オレ達に出迎えられるとも知らずにな・・・」「まぁ万に一つ来なかったとしても、奴が米花町近辺に潜んでいるのはわかった・・・」「家の目星がつけば狩るのは造作もない・・・」「裏切り者は匂いを消せねぇからな・・・」 File:239

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ジン曰く、「奴はそういう女だ」という。つまり、ジンは灰原の性格から分析した行動パターンを完全に把握している。それで、薬を使って殺人を犯すことを匂わせれば、絶対にやって来ると確信していた。

ジンは髪の毛を発見したことは灰原にはまだバレていないという考えか、「オレ達に出迎えられるとも知らずにな」と言っている。(灰原が盗聴器を仕掛けたのが自分だとバレていると自覚していたのなら、追われている身なので待ち伏せされていると想像がつく。)

一方で、コナンは盗聴器がバレただけで、まだこちらの正体は知られていないと考えていた。(警戒されていることは想定していたが、どこの誰かはバレていないのでピンポイントで狙われるのは想定外。)双方認識にズレがあるが、状況的には組織の方が一歩リードしている。

灰原:「よ、よくわかったわね・・・私がこの煙突から出て来るって・・・」

ジン:「髪の毛だ・・・」「見つけたんだよ暖炉のそばで・・・おまえの赤みがかった茶髪をな・・・」「ピスコに取っ捕まったんだが、奴がいない間にあの酒蔵に忍び込んだんだか知らねーが・・・」「聞えてたぜ?暖炉の中からおまえの震えるような吐息がなァ・・・」 File:242

ジンが髪の毛で灰原を特定できることについてコナンが知ることができたのは、この会話を灰原にかけてあげた追跡眼鏡で聞いていたからと考えられる。

ただ、この会話のシーンではコナンはイヤホンを外している。灰原が屋上に上がったことも博士から聞いたようで、状況的には少しおかしい。

しかし、髪の毛について触れたのはここのシーンと前述した最初の車の中でしかなく、後者はモノローグ。後にコナンは「髪の毛見ただけで誰のかわかるか普通」と考えていることから、最終的にはジンが灰原の髪の毛を拾ったことは知っていた。

後で博士から聞いたなど、別の手段もあるかもしれないが、いずれにしろ、普通の関係では髪の毛を見ただけで誰の髪の毛かを特定するのは無理だろうという疑問なので、結論は同じ。

組織が灰原が来ると確信した理由

ここまでをまとめると以下のようになる

・コナンが最初に盗聴できたのは殺人計画(APTX4869使用)と発信器と盗聴器が見つかってしまったこと。

・盗聴器を仕掛けたのが灰原だとジンが分かった理由=髪の毛で誰か(灰原と)わかるから。

・ホテルに来ると確信した理由=灰原は薬が殺人に使われることに我慢できないと知っていたから

コナンの疑問の原因は ──

ジンが車の中で灰原の髪の毛を発見したことを知らない

証拠になりそうな物は消していた。発信器と盗聴器が見つかっただけで人物の特定は不可能。後に、コナンは髪の毛だけでそれが灰原の髪だとバレてしまう事実を知ることができている。そのため、「なぜ杯戸シティホテルに灰原がやって来ると読まれたのか」という点については、恐らく車内にも髪の毛が落ちていたのだろうという推測はできているのかもしれない。

この件についての問題は続く「髪の毛見ただけで誰のかわかるか普通」の疑問の方で、これは別記事で考察。

灰原の性格行動パターンを知らない

普通は盗聴器を仕掛けたのが灰原だと思われても、必ずやってくるとは限らない。「灰原が会場に来る事も確信していたみたみたい」というのが重要で、それが「灰原の行動が奴らに”読まれ過ぎていた”」根本的な要因でもある。

この時点ではまだ、灰原は「私はごめんだわ・・・正義なんて抽象的な事に興味はないし」なんて発言をする人間だとコナンは思っていたようで、お得意の自己犠牲心について知らない。

しかし、灰原は「薬を使って殺害をする」と聞いただけで黙っていられない性格であった。この性格をジンが把握していたために読まれていただけ。

ただ、灰原は探偵団なんかを守るためなら自爆テロも辞さない性格であるが、見ず知らずの人間を助けに行くとなると、そこは慎重でもあるかもしれない。

どうやら薬にこだわりがあるようで、組織の研究をボイコットしたのは姉を殺されたことが大きいが、それだけでなく、APTX4869を殺人道具に使われたことも一つの理由であった。

「あの薬を作ったのはこの私」「人殺し呼ばわりされたくない」と、自分が作った薬に責任を感じているというのもあるだろうか。でも、それだけかどうかはわからない。両親が作った薬を悪用されたくないなどの、特別な理由もあるのかもしれない。

ともかく、この灰原の行動心理については今後何度も出てくるところであり、両親も似たようなところがあったようなので、こうした性格の人間が取ってきた、(取る行動)というのは今後重要なキーになる可能性もある。

それなら大丈夫だ

灰原:「安心して、明日にでも出て行ってあげるから・・・」

博士:「おいおい無理じゃよそんな体じゃ!!」

コナン:「よし!」「それなら大丈夫だ!」

博士:「へ?」 File:241

コナンは何か無責任なヒドイことを言ったようにも思えるが、もちろんそんな意味ではない。

灰原が「明日にでも出て行ってあげるから」と言ったことで、コナンはジンが灰原の行動を先読みして、灰原はもう街を出て行ってしまうと判断してこれ以上詮索しないと考えたから。ジンの思考の裏を付いた作戦。

ウオッカ:「えっ?」「この街であの女捜さないんですかい?」

ジン:「ああ・・・無駄な事はしねぇ性分なんだ・・・」「今頃助けに来た男と、どこか遠くの街にしけこんでるところだろーよ・・・」「オレ達に顔を見られた街に、のん気に留まるようなバカ女じゃねぇからなァ・・・」 File:241

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コナンの読み通り、ジンは「のん気に留まるようなバカ女じゃねぇ」と灰原を捜すことはしなかった。

「薬を使うことを漏らせば灰原は絶対に止めに来る~」と、ジンは灰原の性格を把握していたのだが、この時のジンの考えも灰原の行動を予測してのこと。

コナンは「灰原の行動が読まれていた~」と疑問に感じたところで、その予測をしたと考えられる。というか、コナンもう答えを出せているような(笑)

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更新日:2018-3-26

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