ルパン三世 VS 名探偵コナン【THE MOVIE】まとめと感想

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1月末に金曜ロードショーでも放送された「ルパン三世 VS 名探偵コナン【THE MOVIE】 」の感想です。結構前に見たのですが、せっかくなのでこのタイミングで。

全体の感想

一応、小説版も読みました。金ローは尺の関係でカットシーンがありますが、これは仕様なので作品の評価とは別の問題。まぁ、もちろんフルのほうがいいに決まっています。

今作は何と言ってもキャラが豊富。ルパン三世のキャラであるルパン、次元、五ェ門、不二子、銭形警部。名探偵コナンのキャラである、コナン、灰原、阿笠博士、探偵団、蘭・園子、小五郎。目暮・白鳥警部に佐藤、高木、千葉刑事、由美&苗子など警察関係者。変装ですがキッドと中森警部も。さらにはFBIのジェイムズ、ジョディも登場。ラストにちょこっと服部も。

これに、ルパコナ「The Movie」オリジナルのキャラクターも加わり、スペシャルゲストにはなんとキングカズ。とにかくお祭りムードで、特に、主人公であるコナンとルパンはもちろん、五ェ門や次元、不二子、探偵団や灰原、蘭などにも個別の活躍シーンが設けられていて、全体的にゆるみがないので退屈しない展開となっています。ルパンキャラでは次元の活躍が目立ち、次元ファンにとってはうれしい一方で、コナンの大阪組のファンは怒っていい(笑)まぁ、でも、むしろ出しすぎ感はあります。

ルパンはファンタジーの要素が強く、アクションシーンとかを除けば基本リアルな論理展開で進むコナンの世界とは一見馴染まないようにも思えますが、魔法に近いマジックを使いこなすキッドとコラボしているだけあって、基本的に入れ換えるだけなんですね。二人とも変装が出来るし。これは何かのインタビューでもそんなことを言っていました。

「KID VS コナン」とやることはそう変らない。でも、ルパンでありながらコナンでもあるので、一応推理もあります。内容については、ルパコナは簡単なイメージがありますが、そうでもないような?という気がします。

コナンの推理ショーが始まる前に真相を見抜けた、そうでなくとも、解説を聞いてすっきりすればそれでいいんですが。そうだったの?と感じたらたぶん理解できていない(笑)それでも面白く感じるのは、山場を繋げたストーリーでそれだけ見ていても楽しめるからかもしれません。ルパンもコナンも国民的アニメであって、わざわざ作中で説明を入れなくても、知っているという前提で進められるのも大きいかと。なんとなく見ていても楽しめるというか。

ほとんどがキャラの見せ場なので、重要な箇所は限られます。でも、伏線が少ないというのは違和感に気づくチャンスが減り、それを見逃してしまうと一気にわけがわからなくなってしまうので、むしろ難しくなるのではと思います。

個人的には前作の「ルパン三世 VS 名探偵コナン」の方がストーリーは好きなんですが、「The Movie」もエミリオの劇中歌『wonderland』がマッチしていて、いい雰囲気に感じました。劇場版やSPとなると一つの芸術でもあるので、視聴者の感性に訴えるような、良い意味での雰囲気アニメ的な演出はポイントが高いのではと思います。

コミックや小説など

ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE [Blu-ray]

【Amazon.co.jp限定】ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE & TVスペシャル(THE MOVIE DVD豪華版)(オリジナルトランプ付)

映画公開から1年以上経った、金ロー公開後にも限定グッズつきDVDなどが新規発売されています。

映画のシーンを切り取ったフィルムコミックはもう出てるんですが、新たにコミックが発売するようです。

ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE 上巻 (少年サンデーコミックススペシャル)

ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE 下巻 (少年サンデーコミックススペシャル)

フィルムコミック。これも二冊読んだのですが、上下会わせて30分もかからずに読めます(笑)シナリオをさらっと確認するのに意外と便利でした。映画を見たけどイマイチわからなかったけど、もう一度見直すのはめんどうという場合はありなんじゃないかと。本来の用途は映画が好きな人が画集的に買うものかもしれませんけど。

ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE (ジュニア文庫)

失踪ほど小説版を読む意味はないかもしれません。じっくり考えながら読みたい人はお勧め。というか、本来は小説⇒映画の順が正解なのかも。

調べたら、映画公開前に小説は出てるんですね。今まであまりその発想はありませんでしたが、今度そうしてみようかと思いました。

コナンの伏線回収

「これ直したら・・・・・・ヴェスパニアに報告するの?」
コナンの口から意外な言葉が出てきて、ルパンはニヤリと笑った。

「・・・・・・おもしれーこと言うじゃねーか。いつ気づいた?」

「ヴェスパニア鉱石が取り引きに使われてるって思ったのは、早かったよ」
コナンは次元がルチアーノの部屋でダウジングバーを出していたのを思い出した。

「ホテルで次元大介が手にしてたのは、ダウジングバーだった・・・・・・あれで探そうとしてたのって、ヴェスパニア鉱石だったんだろ?ヴェスパニアで見せてもらったことあるし」

「な~に見せてんだ・・・・・・それだけでヴェスパニア鉱石って決まんねーだろうが」

「そのときはね」
コナンはパネルの下にもぐりこみ、複雑に絡んだ配線の中に手を入れた」
「ルチアーノが格納庫でケースを開けたとき、本物かどうか確かめただろ」

「誰が?どうやって?」
ルパンは矢継ぎ早に訊き返した。

「次元大介がマイクロ波を当ててた。微量だったのに照明まで落ちてたし・・・・・・最初から聞く?」
コナンがチラリとルパンを見ると、ルパンは懐からワルサーを取り出した。

「いいぜ。おめえの最後の推理になるかもしれねーかんな」

「推理っていうほどのモンじゃねーよ!こんな子どもだまし」
コナンはフッと笑い、顔を戻した。

「銀行にチェリーサファイアを預けたっていう若護茂英心・・・・・・それと、さっき取り引き現場でアランが口にしたケイン・ゲジダスという名前。ワカゴモエイシンはいしかわこえもん。ケイン・ゲジダスはじげんだいすけのアナグラム。もうちょっと何とかならなかったのかよ。ワカゴモエイシンを見抜いたのはあの少年探偵団だぞ!おかげであいつら、自信満々でアジトに乗り込みやがって・・・・・・」

「ひっでぇ言い方~。次元も五エ門も一生懸命考えたのに~-」
ルパンが口をとがらせていると、コナンはパネルの下から穴の開いたボックスを外し、コードを取った。

そうなると五ェ門が預けたチェリーサファイアを、あんたがわざわ盗んだんだってことになる。しかも、ケイン・ゲジダスになりすました次元大介がアランに出した取り引き条件もチェリーサファイア。そしてそれを盗めるのは、ルパン三世だと推薦した・・・・・・」

前を向いたルパンはどこか楽しげな表情で、黙ってコナンの推理を聞いていた。

「つまり最初から狙いはチェリーサファイアなんかじゃなく、何者かに盗まれたヴェスパニア鉱石を手に入れようとしているアランに近づき、彼が誰からその鉱石を買おうとしているかを突き止め・・・・・・それをまんまと奪い返す算段だった。あのチェリーサファイアが元々あんたのものなら、発信機ぐらいは付いてるはず・・・・・・」

コナンはメガネのアンテナを伸ばし、追跡装置のボタンを押してみせた。
「その電波をコイツで拾って、オレもあの現場にたどり着いたってわけさ。ちなみに、峰不二子は鉱石を取り返すために仲間になったのかな?鉱石が盗難に遭ったことはネットで流れてたし・・・・・・」

「バーカ。盗まれた石を取り返すなんて一円にもならねーこと、するわけねーだろ」

「でも、あんたは取り返そうとした。さて、なぜでしょう?」

「知るか!ナゾナゾやってんじゃねーよ」
ルパンが鼻で笑うと、コナンは鋭い目で見つめた。

「それは、先代のサクラ女王が命と引き換えに守ったヴェスパニア鉱石だからさ・・・・・・」

究極のステルス性能を秘めたヴェスパニア鉱石─サクラ女王は鉱石の採掘によってヴェスパニアの自然が失われることを最期まで危惧していたのだ。

「・・・・・・」

ルパンは桜の木の下でサクラ女王と再会を約束した日のことを思い出していた。結局、その約束を果たすことはできなかった・・・・・・。

コナンもボックスを修理しながら、蘭とそっくりなミラ王女を思い出していた。
「どうせサクラ女王の娘のあのオテンバ王女にでも頼まれたんだろうけど、もう少し早く、鉱石を奪ったのはルチアーノだとつかんでりゃ、日本に来てドンパチすることはなかったんじゃねーのか?」

「・・・・・・ついつい手を抜いちまったのよ。日本にいる小生意気な名探偵に会うためにな!」 P177-180

ヴェスパニア云々は前作を観ていることが前提。まぁ、ファンタジーの産物なのに、説明を聞けばどんなものかは大体わかるというのがルパンの魅力。

映画、SPなのでトリックを使った殺人事件の仕掛けを解くものではなく、話の流れを汲み取り、そのカラクリを見破るというもの。「〇〇だと思わせて実は〇〇でした」というのは赤黒みたいな感じで、サスペンスに使われる内容に近いかも。

このコナンの推理ショーが一応答え合わせなのだけれど、それまでに至る過程というものがある。

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更新日:2016-3-8
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