その他
29巻 謎めいた乗客
灰原:(そう・・・これが最善策・・・)(この場は助かっても、事情聴取の時に否が応でもあの人と鉢合わせになる・・・)(このまま私が消えたら彼らから見た組織とみんなとの接点は消滅する・・・)
(わかってたのに・・・)(組織を抜けた時から、私の居場所なんてどこにもない事はわかってたのに・・・)(バカだよね私・・・)(バカだよねお姉ちゃん・・・) File:289
組織に追われ悩む灰原は心の中で姉に話しかける。灰原にとって、姉は死後もなお精神的な拠り所となっている。
35巻 迷いの森の光彦
コナン:「おまえ、前に言ってたよな?組織にいた人間は匂いでわかるって・・・」「だったらさっき木の上にいた沼淵の匂いも・・・」
灰原:「ええ・・・だから困ってるのよ・・・」「何も感じなかったから・・・」
コナン:「え?」
灰原:「あのお姉ちゃんでさえ例の事件の前には匂いがしてたのに・・・」「危険を察知する唯一の感覚だったのに・・・」「鈍ってるんだわ・・・この平和な生活に慣れて・・・」「いよいよヤバくなってきたわね、私・・・」 File:360
ジンに命じられ、姉の明美が妹(志保)を組織から脱退させるために行った10億円強奪事件の際、灰原は姉の明美ですら組織の匂いを感じていた。
逆に言えば、組織の命令に従うまでは感じていなかったということ。(組織のメンバーの家族で監視下にあるというだけでは、組織臭は感じないとも言えるか。)また、組織臭は味方、下っ端、加入時期等関係なく、ただ組織の仕事をしていれば感じるものであるとわかる。
37巻 残された声なき証言
コナン:(今まで接触した奴らの組織の一員と断定できる人物は7人・・・)(トロピカルランドで妙な薬を飲ませてオレの体を小さくしやがったジンとウオッカ・・・)(10億円強奪事件で奴らに射殺された広田雅美・・・・・・)
(新作ゲームの発表会で爆死したテキーラ・・・)(逆巻監督を偲ぶ会でジンに口封じされたピスコ・・・)(妙な薬の人体実験前に逃亡し警察に捕まった沼淵己一郎・・・・・)(そして、広田雅美の妹で組織にその妙な薬を作らされていた「シェリー」のコードネームを持つ灰原哀・・・・・・)(広田雅美の本名は宮野明美で、ピスコは灰原の事を「志保ちゃん」って呼んでたから、灰原の本名は恐らく宮野志保・・・・・・) File:377
28巻、「そして人魚はいなくなった」の時点で、コナンは名簿を見て「(宮野志保・・・)(確かあいつの本名もそんな名前だったような・・・)」と言っているのだが。
コナンは18巻、灰原との出会った当初「本当の名前も年齢も教えてくれねーし・・・」と言っているので灰原は自分の本名を明かしていないようだが、ピスコと灰原の会話を聞いて知ったようである。
赤井:「また泣いているのか・・・」
蘭:「え?」コナン:(また?)
赤井:「おまえはいつも泣いているな・・・」
コナン:(いつも?)
蘭:「いけませんか?」コナン:(え?)
赤井:「いや・・・」「思い出していたんだ・・・」「おまえによく似た女を・・・」「平静を装って陰で泣いていた・・・」「バカな女の事をな・・・」 File:360
「平静を装って陰で泣いていた」は明美のこと。灰原同様に赤井も蘭と明美を重ね合わせるが、それぞれの感じる印象は異なり、灰原視点ではしっかりした大人の女性である一方で(蘭の実年齢は下だが)、赤井視点ではか弱い年下の女性となっている。
42巻 満月の夜の二元ミステリー
蘭:「ダメ!」「動いちゃ!!」
ベルモット:「さあ・・・」「早く!!」
蘭:「警察呼んだから・・・」「もう少しの辛抱だから・・・」「お願い!!」
灰原:「・・・・・・」(お姉ちゃん・・・) File:434
ベルモットに狙われる灰原。車のトランクに隠れていた蘭は身を挺して灰原を守るが、灰原は蘭を姉の明美に重ねあわせる。
49巻 ブラックインパクト!組織の手が届く瞬間
灰原:「江戸川君なら大丈夫だから・・・」「心配ないから・・・」「だからもう行かないで!」「お願い!!」
蘭:「うん、わかった・・・・・・」「哀ちゃんがそう言うなら・・・」「そうするわ・・・」 File:503
コナンが仕掛けた盗聴器がジンにバレてしまい、探偵事務所が狙われてしまう。慌ててコナンは博士宅にいる蘭と小五郎がそこから動かないよう灰原と博士にお願いするが、蘭は帰宅しそうになる。灰原は必死に蘭を引き止めるが、その時も蘭と姉を重ね合わせる。
76巻 1ミリも許さない
灰原:(そんな顔をするな・・・ そんな顔・・・)
赤井:(そんな顔をするな・・・ 命にかえても守ってやる・・・)
灰原:(諸星大・・・ 組織を裏切った・・・)(お姉ちゃんの恋人・・・) File:802
灰原は沖矢に言われた「そんな顔をするな」というセリフを聞いて、過去に赤井に同じ事を言われたことを思い出す。赤井は明美と付き合い、その妹と知り合いになることで組織の人間とのコネクションを作ったので、灰原も当然赤井のこと、二人が交際していたことも知っている。
灰原視点では、赤井(偽名は諸星大)は組織を裏切った姉の恋人(姉が殺される原因を作った男)となっている。この話は日常編だが、タイトルが「1ミリも許さない」というのは意味深ではある…
78巻 ミステリートレイン
沖矢:「さすが姉妹だな・・・」「行動が手に取るようにわかる・・・」「さぁ・・・来てもらおうか・・・」「こちらのエリアに・・・」 File:821
安室:「さすがヘル・エンジェルの娘さんだ・・・」「よく似てらっしゃる・・・」「初めまして・・・」「バーボン・・・」「これが僕のコードネームです・・・」 File:823
安室:「バーボン・・・」「このコードネーム、聞き覚えありませんか?」「君の両親や姉とは会った事があるんですが・・・」
灰原(キッド):「ええ・・・」「知ってるわよ・・・」「お姉ちゃんの恋人の諸星大とライバル関係にあった組織の一員・・・」「お姉ちゃんの話だと、お互い毛嫌いしてたらしいけど・・・」 File:824
沖矢(赤井の変装)は灰原が子供達など周囲の人間を巻き込まないため、元の姿に戻り1人で組織のところへ向おうとする。それを予測していた沖矢は「さすが姉妹だな 行動が手に取るようにわかる」と発言。
姉の明美もまた同じような性格で、自分の命を犠牲にしても他者を守ろうとするところがあったようである。
また、バーボン(安室透)は両親と姉に会った事がある。(エレーナとの出会いは84巻)