宮野明美 – シナリオ関連

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18巻 黒の組織から来た女 大学教授殺人事件

灰原の姉

コナン:「う、裏切っただと!?」

灰原:「そうよ・・・試作段階のあの薬を勝手に人に投与した事も、組織に嫌気がさした理由の一つだけど・・・」「最も大きな原因は私の姉・・・」

コナン:「姉・・・?」

灰原:「殺されたのよ・・・」「組織の仲間の手にかかってね・・・」「何度問いただしても、組織はその理由を教えてくれなかった・・・」「そして、その正式な回答が得られるまで、私は薬の研究を中断するという対抗手段をとった・・・」「当然のように、組織に歯向かった私は研究所の、ある個室に拘束され・・・」「私の処分を上が決定するまで、またされるハメになった・・・」「どーせ殺されるならと、その時飲んだのが・・・」「隠し持っていたAPTX4869・・・」「幸運にも死のうと思って飲んだその薬は、私の体を幼児化させ・・・」「手カセから私を解放し・・・」「小さなダストシュートから脱出させてくれたのよ・・・」「どこにも行くあてがなかった私の、唯一の頼りは工藤新一・・・」「あなただけ・・・」「私と同じ状況に陥ったあなたなら、きっと私の事を理解してくれると思ったから・・・」 File:179

灰原が組織を裏切ったのは姉の明美が組織の手によって殺され、その理由問いただしても教えてくれなかったから。そのため、灰原は研究をボイコット。組織に歯向かった灰原はガス室に送られ、その処分を待っていたところ、死ぬつもりで飲んだAPTX4869の作用により幼児化。小さくなった体でダストシュートから脱走した。

灰原は二回目の工藤新一の生死の調査で服がごっそりなくなっていたことから幼児化を想定していたが、後に回想する姉との会話で新一の家のすぐ側に住む「大人のような子供」のコナンについて話を聞いていたことも繋がると思われる。

博士:「まあまあ、彼女は組織から抜けただし・・・」「薬の考案者の彼女がいれば、解毒剤なんてすぐに・・・」

灰原:「薬のデータはすべて研究所内・・・あんな膨大なデータいちいち覚えてないわ!」

コナン:「じゃあ教えろよ、その研究所の場所を!!」

灰原:「無駄よ・・・」「見て・・・三日前の夕刊・・・」「行っても何も残っちゃいないわ・・・」

コナン:「・・・・・・」

灰原:「私の口からその会社の事がバレるのを恐れて、組織が先に手を打ったのよ・・・」「この分じゃ・・・私がかかわったほかの組織の施設もつぶされてるわね・・・」 File:179

灰原は薬のデータ内容は膨大で覚えていない。灰原が知っている研究所は組織の手によって真っ先に潰されていた。灰原1人の脱走のため、灰原がかかわった施設を全て潰してしまうのだからとんでもなく慎重である。これが組織のやり方。

博士:「それより、君の身の安全の方が・・・」

灰原:「心配ないわ!私の親も組織の一員・・・私がうまれてすぐ事故で死んだらしいから・・・」

博士:「じゃあ、君の家族は・・・」

灰原:「めったに会えない姉と、私の二人だけだったわ・・・」「組織の命令でアメリカ留学していた私とちがって、姉は普通に日本で生活してたから・・・監視付きだったけどね・・・」「そう・・・姉は私を組織から抜けさせるために、組織の仕事に手を染めるまでは・・・」「普通の学校に通い、普通の友人を作って、普通に旅行して・・・」

両親は既に死亡したとされ、灰原もその認識。姉とはめったに会えなかったが、アメリカへ留学させられていた灰原と違い、姉のほうは監視付きであるが日本で普通の暮らしをしていた。妹を組織から脱退させるという口約束で、組織から10億円強奪事件をするまでは…

薬のデータの入ったフロッピーディスク

灰原:「・・・・・・まって・・・・・・」「・・・そういえば、殺される数年前に姉が旅行の写真を入れたフロッピーを二、三枚送って来たのよ・・・」「研究所のモニターでひととおり見て、すぐに送り返したんだけど・・・」「その後、薬のデータを入れたフロッピーが紛失して・・・」「ずいぶん探したけど見つかんなくて・・・」

コナン:「なるほど・・・」「お姉さんに送り返したフロッピーの中に、あの薬のデータが混ざってる可能性があるってわけか・・・」

博士:「じゃ──君の姉さんが住んでた場所を探せば・・・」

灰原:「無駄ね・・・姉の住んでたマンションは、姉の死と同時に組織が引き払ったから・・・」「何もかも処分されているはず・・・」「でも写真のデータをフロッピーに入れたのはいっしょに旅行に行った大学の先生っていってたから・・・」「もしかしたら・・・」

コナン:「その先生って誰だか知らねーのか?」

灰原:「南洋大学教授の広田正巳・・・」

コナン:「え?」「ヒロタマサミ・・・?」

灰原:「でもどこに住んでいるかまでは・・・」

コナン:「んな事大学に問い合わせればすぐにわかることだけど・・・」

博士:「よし、善は急げじゃ!!」

博士:「君のお姉さんの名前は?」

灰原:「明美・・・」「宮野明美よ・・・」 File:179

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姉の明美は数年前、旅行の写真を入れたフロッピーを妹の灰原へ送っていた。それを送り返した時、薬のデータを入れたフロッピーが紛失。その中に薬のデータが混ざってる可能性があると考える。

明美の住んでいたマンションは既に組織が引き払っていたが、写真のデータをフロッピーに入れたのは明美の大学時代の教授だったため、そこにフロッピーがあるかもしれないと考えたコナン一向は、南洋大学教授の広田正巳に連絡を取る。

姉の名前は宮野明美。コナンは初めて知ることになるが、読者視点では10億円強奪事件で殺される直前ににジンに名前を呼ばれている。

コナン:「おい博士・・・」「あの女には気を許すなよ・・・」

博士:「あの女って・・・哀君の事か?」

コナン:「ああ・・・組織から逃げてきたなんていってるけど・・・」「本当の名前も年齢も教えてくれねーし・・・」「組織が何を目的として動いているかを聞いていても、知らぬ存ぜぬの一点張り・・・」「もしかしたら、さきっあいつがいってた事は、オレ達をハメるためのウソだったって可能性もある・・・」

博士:「そんな子には見えんがの──」

コナン:「それに気になるのは「広田正巳」・・・」(この名前どっかで・・・)

灰原:「・・・・・・」 File:179

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コナンは「広田正巳」の名前が気になる。その理由は10億円強奪事件の犯人である「広田雅美」と同じ読みの名前であるから。

灰原はコナンが事件に関わったことを知っているため、コナンが気づくかどうか意味深な表情で何度か様子を見ている。

コナン:「おい・・・まさか奴らがフロッピーを・・・」

灰原:「考えられるわね・・・あの薬のデータを入れたフロッピーが紛失した記録も、それと同じ時期に私が姉に郵便物を送り返した記録も組織に残ってるから・・・」 File:180

組織はフロッピー紛失の記録も、灰原が姉に郵便物を送り返した記録も持っているため、郵便物にフロッピーが混ざることを想定できる。そして、案の定回収と教授の抹殺にやってきていた。

結果的にコナン達は組織よりも早くフロッピーを手にいれることに成功したが、「ナイトバロン」のウイルスが仕掛けられていたため、データを見ることなく消失してしまう。

灰原の回想

灰原:「・・・・・・・・・」

志保:(江戸川君?)

明美:「ホラ、この前話したメガネの男の子よ・・・」「ホラァ・・・あなたも何か用があって米花町の誰かの家に行ったっていってたでしょ?」

志保:「ああ工藤新一・・・」

明美:「そうそう、あの近所の探偵事務所の子よ!」「なんか変ってるのよね・・・子供のくせに落ち着いてるっていうか大人っぽいっていうか・・・」

志保:「それよりお姉ちゃん大丈夫?」「なんかヤバイ事になってるって聞いたけど・・・」

明美:「心配しないで・・・うまくいってるから・・・」「心配なのは志保・・・あなたの方よ!いいかげん薬なんか作ってないで恋人の一人でも作りなさいよ!」「お姉ちゃんは大丈夫だから・・・」

灰原:(大丈夫だから・・・)(大丈夫だから・・・) File:180

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「大丈夫だから」と言って亡くなってしまった、大好きだった姉のことが頭から離れない。

明美は妹の志保とカフェかファミレスのような場所で会っている。時期は宮野明美が広田雅美として探偵事務所にやって来た後。

考えられるのは二通りで、小五郎が広田雅美に人探しを依頼されてから見つけるまで1週間経っているので、その間の出来事。もしくは、見つけた後に蘭が「連絡が取れない」と安否を気にしてコナン達が探しに行く日まで、数日あったようなのでその間。

「ヤバイ事になっている」というのは仲間の1人が金を持ち逃げしてしまい計画を遂行できずにいることで、小五郎に探してもらっている間に妹に会っていた?

もう1人の仲間と再会し、運転役を殺害した後(これがヤバイ事かも)では、のん気に妹と会っている余裕はないような気はするが。

明美はジンに殺害される日まで、コナンときちんと話したのは最初に事務所に来た時だけだと思われるが、「子供のくせに落ち着いてるっていうか大人っぽいっていうか~」とコナンの実力を見抜いている。

コナンは広田雅美が最初に事務所に来た時には特に頭の切れる発言はしていないし、「人探しかー・・・オレの出るじゃねーな・・・」と、小五郎と広田雅美の話しに入っていない。それどころか、発信機をつけようとしたところ、ミスって広田雅美に向って転んでしまっている。(明美が発信機のことを知るのは、死ぬ直前、コナンに話を聞いてから。)大人っぽいどころか子供っぽい。

二回目、小五郎が依頼された男を見つけた後に事務所に立ち寄った際、コナンは広田雅美の雰囲気が違うことに気づいて蘭に話しているが、その理由は慌てて飛んできたからであり、コナンのことなんか気にしていないのではと思われる。

何を根拠に大人っぽいと判断したのか不明であるが、きっと作中に描かれていないところでキレキレの発言をしたのかもしれない。明美と志保がこの時期に会っていたというのが単なる後付けっぽい気がするが。

姉の正体

灰原:「どうして・・・?」「どうしてお姉ちゃんを・・・」「助けてくれなかったの?」

コナン:「お、お姉ちゃん?」

灰原:「まだわからないの?」「ヒロタマサミは広田教授から取ってつけたお姉ちゃんの偽名よ!!」

コナン:「ま、まさか・・・」「あの10億円強奪犯の広田雅美って・・・」

横溝:「?」

博士:「お、おい・・・」

灰原:「あなたほどの・・・」「あなた程の推理力があれば・・・」「お姉ちゃんの事くらい簡単に見抜けたはずじゃない!!」「なのに・・・」「なのに・・・」「ど──してよ──!!!」

《震える様な彼女の涙声が・・・》《忘れかけていた苦く悲しい事件をオレの脳裏に蘇らせてくれた・・・》《それは彼女がオレ初めて見せた・・・》《素顔だったのかもしれない・・・》 File:181

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コナンは10億円強奪事件で組織に抹殺された女性(宮野明美)の本名を知らないので、偽名とわかっていながら、あくまで広田雅美として認識していた。

広田雅美は広田教授から取ってつけた偽名。教授からしてみればいい迷惑だが、明美にとっては思い入れの深い先生であったのかもしれいない?いや、犯罪に使う偽名なので、むしろその逆か…

なんとなく聞き覚えがある名前と気づきながらも思い出せなかったのはコナンらしくないが、灰原に真実を教えられ、初めて10億円強奪事件の広田雅美=宮野明美=灰原の姉と知ることになる。

「どうしてお姉ちゃんを助けてくれなかったの?」という灰原の要求は無茶であるが、灰原の「なんとかして姉を助けることができなかったのか」という悔やんでも悔やみきれない感情が表れている。

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更新日:2017-2-10
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