名探偵コナンセレクション【第十二回 黒の組織編(2)】

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【NO.12 黒の組織編】基本データ

豆知識

・ベルモットはかつて、工藤有希子と共に黒羽盗一に弟子入りした。教えてもらったのは手品ではなく変装術
・ベルモットの愛車はハーレー・ダビットソンVRSC
・コルンが愛用するライフルはレミントンM24
・基本的にニックネーム(酒の名前)のついているメンバーは、上下関係ではなく同格

変装術がもう手品(笑)ちなみに、キッドの変装は準備が不要なのでマジック、というか魔法の一種です。一応推理ミステリーなので、有希子とベルモット変装は技術の範疇。

【NO.12 黒の組織編】プロファイル

前回が黒の組織(主にジン&ウオッカ)についてで、インタビューがベルモット。今回がベルモットについてで、インタビューがジン。逆で良かったんのでは。

ジン&ウォッカに次ぐ登場回数を誇り、コナンや哀とも深い因縁を持つのは、何と言ってもベルモット。非常に多才な人物で、初代怪盗キッドこと黒羽盗一から伝授された変装や声帯模写、射撃などに長けている。仲間を平然と見殺しにする冷酷さを持ち合わせており、そのクセ者ぶりはジンが警戒するほどだ。

カルバドスのことかー!!二元で殺人の後押しをしたことも。

組織を貫くシルバーブレットの登場を待ち望んでいたり、組織の崩壊を願うような描写がありながらも、「峰不二子の悪いほう」と言われるように、少なくとも悪のベルモットがいることは確かであろうか。

組織の中での地位は、恐らくジンと同程度と思われる。組織のボスの「お気に入り」だが、秘密主義が災いしてか、どうやら不信感を抱かれているようでもある。とにかくこの女性は秘密が多い。「女は秘密を着飾って美しくなる」という持論の通り、味方も敵も、そして読者をも欺きまくるのだ。本来なら確実に抹殺しなければならないコナンや小五郎を見逃したり、哀の抹殺に執着したり、とにかく謎めいている。

そして一番の謎は、20年以上も外見が変わっていないという事だ。彼女は変装の名人であるから、現状で判明している事が全て事実とは限らないが、単なる若作りでこまかせるレベルではない(もっとも、工藤有希子や妃英理も全然老けない気がするが…)。

彼女の行動の最大のポイントは、組織を滅ぼす「銀の弾丸」と目されるコナンを擁護していることだろう。ベルモットは組織を潰させたいのか、それとも他に何か思惑があるのか… あと、若さの秘訣と、彼女に対する興味は尽きない。

工藤有希子はまだお姉さんだから……

ベルモットの秘密は重要なところなんですが、コナンサイドや読者だけでなく、組織のメンバーさえも欺いているという点。ここら辺は作者もかなり前のインタビューで根本的なところと答えていました。

黒ずくめの組織は世界を股にかける犯罪結社であり、その構成員も多岐に渡る。現在登場していて、なおかつご存命のキャンティやコルンは狙撃手だ。過去には黒い取引を担当していたテキーラや、正体を隠して表舞台に立っていたピスコ、組織の研究員であった宮野夫妻、末端構成員である宮野明美など、様々なスキルの持ち主が集まっている。非合法とはいえ、そのあり方はもはや一大コングロマリットと言えるのではないだろうか。

そして、ベルモットは女優… の必要があったのだろうか。

黒の組織のメンバーとしては、世間に広く顔を知られる職業なんでのはリスクが高い。まぁ、キールは組織の都合でアナウンサーをしていたが、土門康輝暗殺の際に直接インタビューのアポを取ったりできたのも彼女がアナウンサーだったかというのもあるのだが。

ベルモットはまさか芸能界のドンと…

ただでさえ歳を取らずに老けメイクをしてごまかしていたベルモットが、わざわざ女優なんて職業を選んだのには意味があるのか(不老が都合が悪ければ引退すればいい)、単なる美魔女イメージのためのキャラクター付けか。

シャロン、クリスが芸能デビューした時期は作中では明らかにされていないが、世間的にはわかるはず。クリス・ヴィンヤードとしてのベルモットは偽装なのでともかく、シャロンのデビュー時期が組織のメンバーになってからなのか、組織に入る前からなのか、というとことは興味深い。

後者であれば、あえて表舞台に~ということは考えなくても良いのだが、ベルモットが組織の崩壊を望みつつも、そこに留まる理由などを考えると前者の可能性の方が高そうであるが…

活動があまりにも幅広いため、組織の目的ははっきりいって不明(ヒーローものの悪役ではないので、その目的は恐らく世界征服とかではない)である。様々な犯罪に手を染めているが、どうもそれは「目的の為の手段」に過ぎないという気配もある。

何か大きな目的があり、そのために効率的な金の稼ぎ方をするべく犯罪に手を染めている、ということだ。そこで重要なのが宮野家の人々(長女は除く)。宮野夫妻とその娘・志保(哀)は、科学者として謎の薬の開発に従事していた。結果、生まれたのが新一をコナンに変えた「APTX4869」… 単にお金を稼ぐだけなら、こんなややこしい薬は必要ないはず。そして薬の効果で新一が若返ったり、ベルモットが歳をとらなかったり… という状況を考えると、組織が目指すのは「不老不死」的な事ではないだろうか?誰が何のために不老不死などを目指すのか?それはもちろん、「あの方」と呼ばれる人物である可能性が高いのである。

初期の組織の行動はお金集めに奔走している。「ジェットコースター殺人事件」、「新幹線大爆破事件」、「奇妙な人捜し人事件」。まぁ、この頃は組織の目的とか決まってなくて、単純なマフィアを描いただけかもしれないが。

その後、テキーラがプログラマーのリスト集め。後にウオッカが板倉卓からシステムソフトを回収するが、依頼自体はもっと前から。これらシステム関連は組織の目的を遂行するために必要になってくると思われる。

また、24巻で組織を裏切った灰原(未遂)、呑口議員、ピスコを殺害と組織の情報を漏らす可能性のある人物の抹殺に動く。

ブラックインパクトでは正義感の強い議員候補の暗殺を企てる。政治家を消そうとするのもまた意味があるのかもしれないが、これらは自分達の仕事の邪魔になる障害を排除しようとする行動。

そして、その先に何か大きな目的がある。「不老不死」は作者直々にが否定しているのだが…

例えば、不老不死であれば、不老になってその後どうする?というのもあるが、不老不死の薬を開発することが組織の目的と言ってもほぼ同じではなかろうか。(病気の治療等、本来の使い道は別というパターンは除いて。)不老はあくまで手段で、不老になってその後の人生を楽しむことが目的であっても、「組織の目的は人生を楽しむこと」ではおかしく、やはり「不老不死になること」にウエイトを置くべきだろう。

人を生き返らせる(作中で灰原が否定)だとしても、誰を生き返らせる?という疑問が出るものの、確かに薬は手段であるが、組織の目的はその死者蘇生の薬を作ることに等しい。

これが幼児化であれば、目的が幼児化というよりは、幼児化は手段で「幼児化して何がしたいの?」ということになるが。

組織は何らかの薬を作ろうとしていて、そのために「効率的な金の稼ぎ方をするべく犯罪に手を染めている」という考えの逆、組織は「効率的な金の稼ぎ方を手に入れようとしている」そのために薬を開発しようとしている。と考える事もできる。

作者は「組織は金の流れを牛耳ろうとしている」などと発言したこともあり、これがあくまで組織のイメージを端的に表した例えというニュアンスの可能性もあるが、もしそうでないのであれば、むしろ後者の方、薬は手段で最終的に世界征服というわけではないが、そうした類の目的を達成しようとしていることになるのだが…

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