シンフォニー号連続殺人事件【影の計画師】

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その他の人物

古川大

蘭:「あの──・・・このツアーを企画した古川大さんって方はどちらに・・・?」「タダでこんな船に乗せてもらうお礼を一言いいたいので・・・」

船員:「それが・・・私達もまだお会いしていないんです・・・」「この船のご予約もお乗せするお客様の選別の方法も全て電話でお伺いいたしましたし、チャーターの代金も銀行振り込みでしたので・・・」「きっと小笠原の方で待っておられると思いますけど・・・」

蘭:「はぁ・・・」 File:225

ちなみに、ツアーの企画者である「古川大」を名乗る人物は船員すら会ったことがなく、指示は電話で代金も振り込み。船員は古川大は小笠原で待っているものだと考えている。

コナン:「ハンコ?」

亀田:「す、すみません・・・」

蘭:「ありがとうございます!」

亀田:「え?」

小五郎:「なんで拾ったお前が礼いってんだ?」

蘭:「いーからいーから・・・」

亀田:「?」 File:225

蘭:「さっきわたしハンコ拾ったでしょ?」「その時見ちゃったのよ「古川」って文字を!」「だからホラ、さっきのハンコを持ってあの人が古川さんよ!」「きっと夕食の時に正体を明かしてみんなを驚かすつもりなんじゃない?」

小五郎:「それでさっき「ありがとう」なんて・・・」

蘭:「そう!」

磯貝:「あら変ねえ・・・」「あの人の名前聞いてたけど、亀田っていってたと思うけど?」

蘭:「うそ・・・」 File:225

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小太りの男(亀田)が小五郎達に意味深にハンコを見せ、その後落とした「古川」の名が刻まれたハンコを蘭は拾う。蘭はその男が古川大であると考えるが、古川ではなくて亀田を名乗る人物であった。

登場キャラの伏線回収

コナンサイドを除く6人の登場人物の正体が何であるかというのは普通に読んでいれば大体見当はつくようになっている。ただ、それがわかったところでこの事件の犯人は割り出せないのだが。

服部:(ち、違てる!!)(オレも工藤も間違うてるやないか!!)(ほんなら誰や?)(誰なんや犯人は!?) File:227

話しの途中、コナンと服部は蟹江と亀田の二人に注目するが、結果的にはどちらも間違っていた。

小五郎:「あれもタバコです・・・」「恐らく爆竹を取り付けたタバコに火をつけて手すりにテープで軽く張りつけたんでしょう・・・」「爆発したら証拠の品が海に消えてしまうように・・・」「手すりにあった焦げ跡とペンキがはがれた跡がその証拠です!」「ちなみに上のデッキで音がして旗が燃えていたのは、ガソリンでぬらした旗に同じタバコを取り付けていたため・・・」「つまり、そのタバコを使えば誰にでも犯行は可能になるというわけですよ・・・」 File:230

犯人が仕掛けたトリックを使えば、時間差を利用したアリバイは崩れて誰にでも犯行可能。つまり、強盗犯に恨みのある鮫崎警視、磯貝、海老名にも犯行動機があり実行もできるということ。

現に海老名はそのつもりで船に乗り込んできており、怪しい行動をして犯人のミスリード役にもなっている。

また、それだけでなく、「誰にでも可能」ということは本来なら船員まで容疑者に含まれてしまうのだが、それでは収拾がつかなくなってしまう。そのため、この話は犯行の意図まで考えて容疑者を絞り込み、証拠を掴んで犯人を追い詰める展開となる。

海老名稔 鮫崎警視と鮫崎美海の関係

船員A:「関西弁の少年?」「さあ・・・懐中電灯を借りに来たっきり、この操舵室には来てないけど・・・」

コナン:「おっかしーなあどこ行っちゃったんだろ?」「ねぇ、一応みんなの部屋を捜してみてくれない?」

船員A:「いいけどいないと思うよ・・・」

船員B:「さっき亀田って人を鮫崎さんと一緒に捜していた時、ほかの部屋も全部調べたから・・・」

コナン:「じゃーどっかの部屋に捜し物した様子なかった?あの兄ちゃん探偵だから・・・」

船員A:「そんなのなかったよ、亀田さんの部屋以外は全部鍵が掛かっていたし・・・」「そうだとしてもあの部屋だけは捜してないな!」

船員B:「ああ・・・随分整然としてたからなあ・・・」

コナン:「え?」

船員A:「ホラ、眼鏡をかけた海老名さんの部屋だよ!」

船員B:「部屋の真ん中にトランクが置いてあるだけでベッドにシワひとつなかったし・・・」「まだトランク開けてないって感じだったよな?」

船員A:「ああ・・・」

コナン:「・・・・・・」「ねぇ!その部屋に案内してくんない?」「毛利のおじさんに頼まれてたんだ!」

船員B:「でもボウヤ・・・」「ホントにこうしろって毛利探偵がいってたのかい?」

コナン:「うん!あと、この事みんなには内緒っていってたよ!」 File:229

「部屋の真ん中にトランクが置いてあるだけでベッドにシワひとつなかった~」「まだトランク開けてないって感じだった~」という証言から、コナンは海老名を疑い部屋を調べる。そして、船員に頼んで船の外で何かを縄で縛ってもらう。

もちろん、海老名の部屋で何かをみつけ、その処理をしてもらったということになる。ベッドにシワひとつなかったという事は、この船に遊びに来たわけではない。トランクを開けていないという事は、そのトランクには本人が使うものではない、開けてはいけないものが入っている。

トランクの中身が何なのかを考えるようになっているのだが、その後の処理が外で縄を縛ること。まぁ、海老名が鮫崎美海の元交際相手であることはわかるので、彼は復讐にやって来て、中身は爆弾ではないかと予測は立てられる。

中身は爆弾で船ごと爆破するつもりであったという事は、自分のことは考えていない。強盗犯が仲間を殺害してお金を独り占めするための計画とは違う。

ドォォォン

磯貝:「な!?」「何よこの爆発!?」

小五郎:「心配しないでください・・・船の後方100mで爆弾が破裂しただけですから・・・」

鮫崎:「後方100mだと!?」

小五郎:「念のためにゴムボートにロープで結わえつけ、船尾の手スリにつないで船から離しておいたんですよ・・・」「海老名さん・・・」「あなたの時限爆弾入りのトランクをね!!」

海老名:「ど、どうしてそれを!?」

小五郎:「ベッドにしわ一つない整然とした部屋、開けた様子のないトランク、何度も時間を気にするあなたの態度を見てもしやと思ったんです・・・」「あの爆弾は恐らく、20年前の事件の犯人一味を抹殺するために前々から用意していた物・・・」「自分の職場の同僚を死に追いやった殺人者への復習のためにね・・・」

磯貝:「同僚?」

小五郎:「ええ・・・彼が見せた特殊な札の数え方は銀行員ならではのもの・・・」「それに、その事件の被害者である女性行員の名を彼はつぶやいていましたしね・・・」

海老名:「ただの同僚じゃありませんよ・・・」「恋人だったんです・・・あの事件で殺された美海さんはね・・・」

鮫崎:「こ、恋人!?」「まさかあんた娘の葬式で大泣きしていた・・・」

海老名:「ええそうですよ!!あの日以来私は銀行を辞め、職を転々としながらあの犯人達を私なりに追い続けましたよ!!」「時効になってからもずっと・・・」「そしてあの新聞広告を見て、もしかしたらと思いこのツアーに参加してたんですよ・・・」「違っていたらトランクは爆発前に海に捨てるつもりでしたけどね・・・」

鮫崎:「・・・・・・」「そうか・・・あんただったのか・・・」「美海が会ってくれっていってた、大事な人っていうのは・・・」

海老名:「あ・・・あなたが・・・」「あなたがあの日彼女の約束どおり当行に来ていれば、」「彼女は・・・彼女はきっと・・・」

鮫崎:「すまねぇな…あの日部下が犯人に刺されちまって・・・」「事件の事を聞いたのはその病院だったよ・・・」

海老名:「うう・・・」

磯貝:「じゃああなただったのね?あの事件の犯人達を拳銃で次々に撃ったのは・・・」

海老名:「!?」「ち、違う!!あれは私じゃない!!」「私が持って来たのは爆弾だ!!」「拳銃なんて知らない!!」「本当です!信じてください!!」

小五郎:「ええ・・・わかってますよ・・・」「あなたが犯人じゃないという事はね・・・」 File:230

海老名のお札の数え方は銀行員ならではのもので、蘭のことを20年前に殺された女性銀行員の名前である「美海」と呼んでいる。

鮫崎警視が彼に見覚えがあったのは、海老名が葬式に参加して大泣きしていたから。

しかし、彼はあくまで爆弾で20年前の犯人達を殺して復讐することが目的で、拳銃で1人づつ殺害する必要はない。また、恐らく自分1人非常用ボートで逃げ出して助かろうなんてことは考えていない。連続殺人の真犯人と目的は別である。

コナン:「でも何かひっかかるんだよな・・・」「ここに集まった人達の妙な素振りが・・・」「そして事あるごとに鮫崎さんが見せるあの過剰なまでの反応が・・・」「何かあったんだ・・・」「20年前のあの事件で何かが・・・」 File:228

ちなみに、コナンが鮫崎警視と海老名、鮫崎美海の関係に気づくのは、阿笠博士から20年前の事件の詳細を聞いて殺された銀行員の名字が鮫崎であることを知ってからだと思われる。それまでは、鮫崎警視が事件に入れ込んでいる理由などは具体的なところまで推理できてはいない。

磯貝渚と叶才三の関係

磯貝:「ウソ・・・」「ウソよそんなの!!」「この人が叶才三なわけないわ!!」「だって叶は叶は・・・」「私の父・・・」

蘭:「え?」

鮫崎:「父・・・?」「父親だと?」

磯貝:「・・・・・・」「そうよ・・・影の計画師、叶才三は私の実の父親・・・」「このツアーに参加したのは20年前に仲間に殺されたといわれている父を捜すため・・・もしかしたらまだ生きてるかもしれないってね・・・」「結局、そんな人いなかったけど・・・」

鮫崎:「だが奴が整形で顔を変えていたとしたら・・・」

磯貝:「バカにしないでよ!!たとえ顔が変ってたって私が父を見間違えるわけないじゃない!!」「父だってそうよ!!私を見ればそれ相応の反応を見せたはずよ!!」「たとえあれから20年だっていたとしてもね・・・」 File:230

磯貝は叶才三の娘。復讐にやって来たわけではなく、もしかしたら父が生きているかもしれないとっこの船に乗ったようである。

娘からすれば、父が整形していようが見間違えるわけはない。父も娘を見れば何らかの反応を見せるはずであると話す。

磯貝が叶の娘であることは途中でほぼわかるので、彼女が鮫崎警視を除く男4人と、男4人の彼女に対する反応を見ればその中に叶才三本人はいないことが推理できるということになる。

古川大の正体

コナン:(古川大・・・)(このツアーの企画者・・・)(全ての謎はここからだ・・・)

・・・

(それに亀田さんが持っていた「古川」っていう印鑑の事も気にかかる・・・)(くそっ!せめてこの古川大って奴の正体がはっきりすれば・・・)(あ・・・)(ちょっ・・・)(ホッ。)(え?)(ま、まさか・・・)(古川大って・・・) File:229

鮫崎:「おまえ「古川大」がなんなのかわかってないのか?」

鯨井:「画数が少なくて、覚えやすいって叶が事あるごとに使えといってた名だ・・・世間じゃ知られてないはずだが・・・」

鮫崎:「ハッハッハッ・・・こいつは傑作だ!!「古川大」を横にしてみろよ!「才三叶」になるじゃねーか!」

磯貝:「だからこのツアーに参加したのよ?丁度時効が明ける日だったし・・・」

海老名:「半信半疑でしたけど・・・」

鮫崎:「つまり「古川大」は洒落をきかせた叶の偽名だったってわけよ!!」

鯨井:「そ、そ、そんな・・・」

鮫崎:「ハン、こいつははなから勝負にならねーなァ・・・なんたっておめえは20年間・・・」「叶に踊らされ続けていたんだからよ・・・」  File:230

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コナンは古川大の名前の意味に悩んでいたが、ツアー情報が書かれた紙が風で飛ばされ、横向きになって船の手すりに引っ掛かったところを見て閃く。紙を横にして見れば何かがわかるというヒントだが、実は、「古川大」は横にしてみると「才三叶」になる。

つまり、古川大は叶才三の偽名。ここへやって来た20年前の強殺事件の関係者、磯貝や海老名、鮫崎警部はみなそれに気づいていたため、新聞の広告を見てもしやと思いやって来ていた。

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更新日:2015-10-24
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