シンフォニー号連続殺人事件【影の計画師】

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前書きを書いたのですが、スペースの関係で後書きになりました。以下、ほとんどこの話の要点。

20年前の4億円強殺事件

犯人A:「おい殺ったか・・・?」

犯人B:「ああ・・・体に四発・・・間違いなくあの世行きよォ・・・」

犯人A:「フン!影の計画師叶才三も海の藻くずか・・・」

犯人B:「だうろうな・・・この辺は潮の流れが早えーから、こりゃ死体は上がる前に魚のエサだぜ・・・」

犯人C:「で、でもよー・・・なにも殺すことはなかったんじゃないのか?」

犯人A:「馬鹿野朗・・・銀行員を一人殺っちまったぐれーで、自首しようなんて腰抜けを野放しにしておけるか・・・」「奴の面はすでに警察に割れてたしな・・・」

犯人B:「それよりどーすんだよ?あのヤバイ金・・・4億の内の3億は番号が控えられてるって話だぜ?」

犯人A:「心配するな・・・オレ達はもう大仕事をやってのけたんだ、後は時が来るのを待つだけだ・・・」「ホラよ・・・」「オレ達からの手向けだ・・・」「悪く思うなよ・・・」「ボス・・・」
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冒頭で3人の男が1人の男を拳銃で殺害するシーンが描かれる。男達の話によると、銀行員を1人殺してしまったことについて、「影の計画師 叶才三」「ボス」と呼ばれるリーダー格と思われる男が、「自首しよう」と提案したことが部下に裏切られて抹殺される原因となったようである。

銀行員を殺害、「4億の内の3億は番号が控えられてる~」というセリフから、この男達は銀行強盗犯とわかる。

ストーリーとしては、この銀行強盗の事件を廻ったものになると予測される。

服部:「影の計画師?」「・・・そうゆうたらガキの頃、オヤジに聞いた事あるなァ・・・昔、そんな男がおったって・・・」

小五郎:「本名は叶才三!20年前に起きた4億円強殺事件の主犯だよ・・・」「計画は綿密でスキがなく、修羅のごとき手際の良さで警察を煙に巻く人呼んで「影の計画師」・・・」

「そのヤマごとに仲間を変える一匹狼で、犯行中に誰も傷つけないのが奴の特長だったが・・・」「20年前のその事件で銀行員を一人殺っちまって以来、ばったりと姿を消した悪党だ・・・」 File:226

後の小五郎の会話から、その銀行強盗は20年前に起きた、通称「4億円強殺事件」であり、仲間達に裏切られて銃で撃たれて殺害された男(ボス)は主犯の叶才三であると判明。

登場キャラについて

船員A:「お客様お一人ですか?」

海老名:「はい・・・」

船員B:「そのボウヤを除けば彼が丁度10人目・・・最後だよ!」

船員A:「じゃーもう船を出してもいいわよね!予定の時間も過ぎてるし・・・」

船員B:「ダメダメ!ほら一番最初に来たあの老人!忘れものを取りに行かれたっきりまだ戻られてないんだ!」

船員A:「あら、あの老人ならつさっきここへ来て、「夕食まで一眠りするから起こさんでくれ」っておっしゃってたけど・・・」

船員B:「え?いつの間に・・・」

船員A:「とにかく10人そろったから集まってるほかの皆さんには帰ってもらいましょ!」

船員B:「わかった!」 File:225

客はコナンを除いて全部で10人。小五郎、蘭、服部、鮫崎島治、亀田照吉、蟹江是久、鯨井定雄、磯貝渚、海老名稔、叶才三を名乗る老人である。

老人は一度船に乗った後、忘れ物を取りに出たきり戻ってこなかった。しかし、その後いつの間にか船内で確認されていて、戻って来たと判断した船員達は船は出した。

これは、出て行ったきり戻って来なかった(いつの間にか戻って来た)のではなくて、ある人物が変装して老人としてチェックインし、一度出た後で素顔でまた乗って来た。そして、船内で再び老人に変装し、老人がきちんと戻って来ていることを船員にアピールしたと考えることができる。

後にコナンと服部もそう推理。つまり、乗船した客はコナンを除いて9人。まぁ、小五郎や蘭、服部は考えなくてもいいので、実質6人の中から被害者と犯人が出てくることになる。

蘭:「その二人って例の探偵さんとおじいさん?」

船員:「ええ・・・」

鯨井:「その老人なら私も廊下ですれ違いました・・・」「無口な方でしたが、何をやっている方なんですか?」

船員:「なんでも海洋研究家だそうで・・・」「え──っと名前は・・・」「叶才三・・・」

鮫崎:「か・・・」 鯨井 磯貝:「叶・・・」 海老名 蟹江:「才・・・」 コナン:「三・・・」 

小五郎:「叶才三・・・この名前どっかで・・・」

鮫崎:「馬鹿野朗忘れたのか!?」「昔、ワシと共におまえが追ってた4億円強殺事件の主犯!」「影の計画師叶才三だ!!」 File:225

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コナン達レギュラーキャラを除くと登場している乗船客は全部で6人であるが、少し前に席を立った亀田を除いた5人が「叶才三」のキーワードに反応している。(亀田は蟹江と顔見知りの描写があり、後に行方不明のため、同じく叶を知る関係者に含まれる。)

つまり、この話に出て来る人物はみな叶才三、冒頭で紹介された4億円強殺事件に何らかの関わりがある人物と推測できる。

強盗に関与したのは男3人と叶才三。それ以外に、この男達の周辺で叶才三と銀行員の女性が殺されている。登場している6人のうち、叶才三を名乗る老人は誰かの変装である。そこで、男3人は銀行強盗犯、残りは殺害された人達に関係する人であることもわかる。

鮫島警視は強殺事件を追っていた。女性は20年前の事件の犯人ではないので、磯貝は殺された二人のうちどちらかの関係者。残る4人のうち、3人は強盗犯であるが1人は余るので、叶才三本人か、磯貝同様に殺された二人どちらかの関係者である。

20年前の強殺犯達

亀田照吉と蟹江是久

鮫崎:「ん?」小五郎:「何か?」

亀田:「い、いえなんでもないんです・・・」「あ・・・」

・・・

蟹江:「よォ・・・」「待ってたぜ・・・」 File:225

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突然、亀田は小五郎と鮫崎警視にハンコウを見せ付けるが、小五郎達の反応を見て「なんでもないんです~」と去ってしまう。その直後に、蟹江が「待ってたぜ~」と亀田に鍵を見せながら声をかける。(亀田のハンコウを見たと考えられる。)すると、亀田もニッコリ。

蟹江のセリフからすると、この二人は船で待ち合わせをしていた。「ハンコウを見せて反応を見る。直後に蟹江が声をかける。鍵を見せる。」この行動から、お互いに顔はわからずに、自分が誰であるかを証明する目印になるアイテムを決めていたのではないかと推測できる。

彼らが強盗犯なら顔を見ればわかるのでは?と思われるが、3人はモンタージュ写真しかなかったとはいえ、20年間逃げ延びているのだから整形しているということ。

「4億の内の3億は番号が控えられてる」「後は時が来るのを待つだけ」という20年前の会話からすれば、お金は隠しておき、時効が明けた時に再会して山分けするつもりだったのだと考えられる。

強盗犯の再会以外であれば被害者側の復讐という線もあるが、事前に意気投合して協力関係にあるのならあえて船で確認をする必要はないし、目印も服装などで決めたほうがわかりやすい。ハンコウや鍵ではそれを見せて反応を見るという手間もかかるし、下手をすれば怪しまれてしまう。

亀田:「あ、ちょっとおれ部屋で横になってるよ・・・」

蟹江:「相変わらず酒に弱ぇーなおまえは・・・」 File:225

蟹江が亀田が酒に弱かったことを知っていたこの会話は、二人が赤の他人ではなくて旧知の仲であることを示す。しかし、現在の顔は知らなかったということ。

コナン:「おい、服部・・・」 服部:「ん?」

コナン:「見ろよ顔の上に乗ってるこの妙な物体・・・」

服部:「こ、これは!?」「シリコンやないか!?」

コナン:「ああ・・・材質はポリジメテルシクロサン・・・通称シリコン!」「燃えて変形しちまってるが、整形手術の隆鼻術に使うシリコンラバーに間違いない!!」

服部:「こいつ、顔変えとったちゅう事は・・・」

コナン:「ああ・・・もしかしたら逃走してた例の4億円事件の四人の犯人の中の一人かもしれねーな・・・」「この死体が本当に蟹江さんだとしたら・・・」「船の中で蟹江さんと意気投合してた亀田さんもその仲間の可能性が高い・・・」「お互い整形した仲間同士がひさしぶりに会ったって感じだったし・・・」 File:227

後に発見された焼死体はその現場にいない亀田か蟹江のものと考えられるが、顔は整形していたという証拠が出て来る。そして、やはりコナンも亀田と蟹江は「整形した仲間同士がひさしぶりに会った~」と推理している。

小五郎:「ここに仲間三人が集まったのは、どこかの貸し金庫から20年間使えなかった例の金を引き出すため・・・」「20年前、貸し金庫を使うのに必要なのは鍵とサイン・・・」「その三つを三人で分担して、顔を変えた仲間同士が20年後に再会する時の証しにしたんです・・・」「つまり、サインを担当した鯨井さんには、印鑑と鍵をちらつかせていた亀田さんと蟹江さんが仲間だとすぐにわかり、犯行を開始できたというわけですよ・・・」 File:230

亀田と蟹江はハンコウと鍵をちらつかせているので、鯨井はそれを見てすぐに仲間だと気づくことができた。鍵やハンコウが証しというのはわかりやすいが、20年前の貸金庫の仕組みなんて普通は知らないんじゃないだろうか。

鯨井定雄

蟹江:「よォ・・・」「使うかい?」 File:255

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蟹江は亀田の時と同じように鯨井に鍵を見せつけ、鯨井は亀田同様に反応する。鯨井はニッコリ微笑んだ亀田と違い冷や汗をかいて驚いているのだが、これはちょっとしたミスリード。

鯨井の目的は、最終的にこの後に起こす連続殺人の犯行を叶才三が成り済ました蟹江の復讐だと思わせるものであり、それまでに、自分はその蟹江に追われている立場であると演技している。

鯨井も叶の名前に覚えがある(事件の関係者)のようだが、怯える(狙われている)というのは、強盗犯同士のいざこざか、事件の関係者から復讐される場合。どちらでも身に覚えのあるるのは強盗犯自身である。

服部:「な、なんやコレ!?」「一万円札に字ィ書いてあんぞ!!」

小五郎:「「海神ポセイドンに生を受けて我が影蘇りたり」・・・」

鯨井:「うわぁあああ・・・」

小五郎:「く、鯨井さん?」

鯨井:「い、生きていたんだ・・・」「やっぱり奴は・・・」「奴は・・・」 File:226

「生きていた」ということは、本来死んだことになっている人物であり、それは叶才三であると思われる。彼が生きていることに怯えるのは、彼を殺した強盗犯一味。

服部:「・・・となるともう一人は・・・」「さっきから人込みのいっちゃん後ろで脂汗流しとる・・・」「あの鯨井っちゅうおっさんかもしれへんな・・・」

コナン:「そうだな・・・あの人、蟹江さんにマッチもらってた時、妙な態度だったし・・・」

服部:「それにや、気になんのは・・・」「上のデッキであのオッサンがわめいとったあの言葉・・・」

鯨井:(い、生きていたんだ・・・)(やっぱり奴は・・・奴は・・・)

服部:「あら、どー見たかて、あん時ナイフでデッキに留められとった一万円札見てビビったんやで!」

コナン:「一万円札に書かれた文字は「海神ポセイドンに生を受けて我が影蘇りたり」・・・」

服部:「「影」っちゅうのは影の計画師叶才三・・・」「「蘇る」っちゅうのは一遍どっかで殺されたっちゅうこっちゃ!」

コナン:「殺したのは恐らく、あの事件で叶才三が率いていた三人の仲間・・・」「そして死んだはずの叶才三を名乗る老人が現れた・・・」

服部:「けどわからんなぁ・・・船から姿を消してしもたそのじいさんの正体もやけど・・・」「なんでわざわざ時効が明ける日にその三人が船の上で会わなアカンねん?」「変な新聞広告まで出して・・・」「・・・・・・それにその広告を出した古川大って人物も気にかかる・・・三人の仲間の誰かの本名か・・・それとも・・・」「とにかく、カギを握っとんのはあのオッサンや・・・」「こらたたいたらホコリがぎょーさん出てくるんちゃうか?」

コナン:「ああ・・・」 File:227

脂汗を流して動揺する鯨井を見て、コナンは亀田&蟹江同様に鯨井も蟹江と再会した時の反応などから強盗犯の1人であると推理。

そして、こちらも亀田&蟹江の件と同じそのままの解釈であるが、「蘇るポセイドン=叶才三」と考え、それを見て鯨井が驚いたのは、事件で叶才三を殺害した強盗犯の1人であったからだと考える。

鯨井:「わ、わ、私を殺す気なんだ・・・」「私を・・・」「し、死にたくない・・・」「私はまだ死にたくない・・・」「お、お願いします!私を守ってください!!」「何もかも全て話しますから・・・」

鯨井:「はいそうです・・・」「私は20年前、強盗殺人事件を起こした叶才三の仲間の一人です・・・」「この船に乗ったのは・・・」「20年間逃げとおした喜びを仲間三人で分かち合うため・・・」「な、仲間の一人から手紙が来たんです・・・船が出てしまえば時効が明けるまで捕まる事はないからって・・・」「古い一万円札が入った手紙が・・・」「でも会うのは久しぶりでしたし、お互い顔と名前を変えていましたので最初は誰だかわかりませんでした・・・」「蟹江さんに声をかけられるまでは・・・」「彼に、もう一人の仲間は亀田さんだという事も聞きました・・・」 File:228

結局、鯨井は途中で自分が20年前の強殺事件の犯人の1人であることを自白する。

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更新日:2015-10-24
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