ベルモット編:「疑わしいのはあと二人」とは誰のことか

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ここまでの流れ

該当の台詞までの流れ。博士にこっそり頼まれて応援に来た服部であったが、コナンが阿笠邸にやって来たのを見て、「ここへ来たんは、何か重要な手掛かりを手に入れたか、奴らに反撃する糸口を見つけたか」と推理。ノリノリで自分も加わろうとする。

コナンはクリス・ヴィンヤードを疑っていたのだけれど、ちょうど自分の周囲に怪しい英語教師(ジョディ)が現れたということで、さっそく二人で調査に行くことに。

服部:「やっぱり怪しいなァあの先生・・・」「人の写真コソコソ撮ったり・・・」「風呂に入った振りしたり・・・」

コナン:「ああ・・・髪や体はぬれてたのに、ヘアードライヤーはまだ熱をもってて、タイルに落ちてたボディーローションは乾いてなかった・・・」

服部:「あら多分、オレらが来る前にもう風呂から上がってたのに時間稼ご思てもう一遍シャワー浴びたんやろな・・・」

コナン:「恐らく、その時間を使って、何かをしてたんだ・・・」「オレ達に見られたくない何かを・・・」

服部:「けど心配すんな!フィルムはカメラから抜き取ったし、あの先生怪しいけど、悪い人には見えへんかったし・・・」

コナン:「・・・・・」

服部:「それにおまえが疑うてたクリス・ヴィンヤードっちゅうアメリカの女優とは全然違う顔やんけ!」「似てんのは〇チがでっかいトコぐらいやで!」

コナン:「・・・ああそうだな・・・」「あれが彼女の・・・」「本当の顔だとしたらな・・・」

服部:「あん?どーいうこっちゃ?」

・・・

服部:「とにかく気ィつけよ工藤!」「相手は警視庁から調書盗んだ切れ者やからな!」

コナン:「ああ・・・」

服部:「また怪しい奴見かけたら電話せぇよ!」

コナン:(いや・・・ジョディ先生だけじゃねーんだ・・・)(疑わしいのはあともう二人・・・) File:343

服部はジョディについて、確かに慌てて何かを隠したりする行動は怪しいけれど、悪い人には見えない。当のクリスとジョディは似ても似つかない容姿であるため、全然違う顔やん。などと、コナンが警戒する組織のメンバーとは違うのではと考える。

しかし、コナンは「あれが彼女の本当の顔だとしたらな」と、まだジョディを疑う。さらに、ジョディ以外にも「疑わしいのはあともう二人」いると考えていることもわかる。

候補は三人に絞られている

conan_disguise_f343

ベルモット編でコナンが疑っていた二人なので、ベルモット編終了時点でその答えは出ているはずだけれど、具体的に「誰を疑っていた」と伏線が回収され説明されているわけではないため、「結局二人って誰だったの?」と未だに疑問に思っている声も。

まず、「ジョディ先生だけじゃねーんだ」というセリフから、ジョディを疑っていたのは間違いない。それ以外にジョディと同じように疑っている人物が二人いる。

そして、その「二人の」候補となりえるのは、ベルモット編で怪しい新キャラとして描かれた赤井秀一とジェイムズ・ブラック。それに、ベルモットが変装していた新出智明(先生)を合わせた三人であることはもはや説明不要。

これが「疑わしいのはあともう三人」であれば、三人をそのまま当てはめるだけなので迷うことはない。しかし、「二人」なので一人は外さなければならない。コナンは上記の三人のうち一人については疑っていない。

実は、ここはあえて「二人」にしたのではないかと思われる。ジョディを除いてあと三人だと、わかりやすく怪しい人物として描かれている赤井とジェイムズが真っ先に頭に浮かび、「あと一人は誰?」と読者が候補者探しを始めてしまう。

ベルモット編では明らかにジョディ=ベルモットとミスリードしており、逆に、新出先生は怪しく描かずにできるだけ読者の注目を浴びないように描かれている。

コナンが新出先生を「怪しい」とはっきりとわかる形で疑うような描写はなく、もし本来疑う必要もないキャラが候補に入るのなら、そんな意味深な設定をした新出先生が正解だろうと読者に勘繰られてしまう。

あえて二人にしたのは、「二人」が赤井とジェイムズであると考えさせるため。これも読者の先入観を突いた仕掛けの一つ。となると、二人に該当するのは確定している赤井と、真犯人であった新出先生ということになるのだが、まぁ、具体的な根拠と検証は以下で説明。

コナンが疑いをかけるきっかけ

コナン:(く、黒ずくめの男!?)

灰原:「違うわ・・・」

コナン:「え?」

灰原:「わかるのよ匂いで・・・」「組織にいた者だけが発するあのイヤな・・・」

コナン:「別に変な匂いなんてしねーけどなぁ・・・」

灰原:「ふざけないでくれる・・・?」

コナン:「でもよー、そんな第六感でわかるんならピスコの時も・・・」

灰原:「ええ・・・うすうすそうじゃないかと思ってたわよ・・・」

コナン:「じゃあ何であん時言わなかったんだよ?」

灰原:「自信が持てなかったのよ・・・」「もう一人いたような気がしたから・・・」「そう・・・ピスコよりずっと強烈で・・・」「鳥肌の立つような魔性のオーラをまとった・・・」

コナン:「え?」

灰原:「く、工藤君・・・」「席を替わって私を隠して・・・」「お願い!!!」

歩美 光彦:「あ!」「新出先生!」

新出:「あれ?みんなも乗ってたのかい?」

光彦:「先日は内科検診お疲れ様でした!」

新出:「いやいや・・・」

コナン:「新出先生がどうかしたのか?」「そーいやオメー内科検診の日休んでたよなぁ・・・」 File:287

コナン:「おい灰原、おまえも何か知恵出せよ・・・」「おい・・・」

灰原:(何?)(何なの?)(この刺さるようなプレッシャー・・・)(あの時と同じ威圧感・・・)(いる・・・あの人が・・・)(このバスの中に!!!)(やっぱり組織の人間?)(私を追って来たの?)(それとも偶然?)(こんな所で私の正体に気づかれたら・・・)(組織を抜けた裏切り者だとわかったら・・・)(私と一緒にバスに乗った博士も・・・みんなも・・・)(一人残らず消されてしまう・・・)(もちろんこの人も・・・)(確実に・・・)(お願い・・・)(お願いだから・・・)(見つからないで!!)

ジョディ:「ムチャはダメね、クール・キッド!」「グッドチャンスすぐに来まーす!」「Oh──怖がらなくても大丈夫!!」「私達もうすぐ助かりまーす!」「赤ずきんちゃんお名前は?」

コナン:「あ、この子は・・・」(え?)

ジョディ:「What your name, Little Red Riding Hood?」

コナン:「たまたま乗り合わせた知らない子だよ!」「すごく怖がってるから、そっとしといてあげて・・・」

ジョディ:「Oh~~~ごめんなさ──い!」

・・・

コナン:(おい・・・)(まさか・・・)(まさかいるのか?)(このバスの中に・・・)(奴らの仲間が・・・)(でも今はバスジャックのもう一人の仲間の割り出しが先だ・・・)(そいつを見つけて早く手立てを考えないと、黒ずくめどころじゃなくなっちまう・・・) File:288

灰原:「大丈夫よ・・・」「これ、私の血じゃないもの・・・」

歩美:「え?」

灰原:(そう・・・これは私をあの場から遠ざけるために彼がつけた彼の血・・・)(どうやら貸し、返されちゃったわね・・・)(工藤君・・・) File:289

少し話を戻すと、29巻のバスジャックでコナンは灰原が組織の人物を認識できる第六感、通称「組織臭」を嗅ぎ分けることができること。杯戸シティホテルにピスコよりも強い、鳥肌の立つような魔性のオーラをまとった人物がいたことを聞かされる。

直後に灰原は震えるほど強い組織の気配を感じ、コナンは最初に新出先生、次にすれ違った赤井秀一のことを気にかける。

そして、コナンは灰原の話を信じたのか、バス内に組織の人物がいると考え、事件解決後に灰原が事情聴取を受けずに済むよう、わざと自分の血を灰原に付けて現場から遠ざける。

ポイントはコナンは灰原の言う「組織の臭い」をヒントに、灰原が「鳥肌の立つ」ほどの組織のメンバーがバス内にいることを確信したこと。

クリス・ヴィンヤードをマーク

コナン:「ホラ、前にオレ杯戸シティホテルで奴らとちょっとやり合ったって言ったろ?」

服部:「あぁ・・・あの灰原っちゅうちっさい姉ちゃんと乗り込んで、奴らの仲間のピスコっちゅうジジイ追い詰めた事件やろ?」

コナン:「ああ・・・ずっと引っ掛かっていたんだ・・・」「どうしてピスコはあの事情聴取の時に持っていないはずのパーティーのハンカチを持っていたのかが・・・」「事情聴取で警察に隔離された容疑者は7人!もちろん、ピスコは取り調べでハンカチをチェックされるなんて予想できない・・・」「つまり・・・」

服部:「仲間やな・・・」「先に取り調べ受けて、チェックされるんがわかっててジジイにこっそりハンカチ渡した仲間が、残りの6人の中におったんかもしれへんちゅうわけか・・・」

コナン:「ピスコを除いた容疑者は南条実香、三平康夫、俵芳治、樽見直哉、麦倉直道、クリス・ヴィンヤードの6人・・・」「6人共、マスコミによく顔を出す有名人だが・・・」「あの一件以来、休養宣言をして姿をくらました人物が一人だけいる・・・」

博士:「そ、それは!?」

コナン:「クリス・ヴィンヤード・・・」「アメリカのムービースターだ!!」

博士:「ク、クリスってあの有名な二世女優の・・・」

服部:「〇チのでっかい、きれいで賢い姉ちゃんか!?」

コナン:「ああ・・・大女優シャロン・ヴィンヤードの一人娘・・・」「色々調べたけど、あの6人の中で最も疑わしいのは彼女だ・・・」「考えたくはなかったけどな・・・」

服部:「いてるんやろ?」

コナン:「え?」

服部:「おまえの周りに・・・」「怪しい、外国人の女が・・・」

コナン:「バ、バーロ、いるわけねーだろ?」

服部:「ホンマかー?」

博士:「おい・・・それってまさか・・・」「ジョディ先生の事か?」

服部:「ジョディ?」「何者や?そいつ・・・」

博士:「蘭君の高校の新任の英語教師じゃが・・・」

服部:「・・・・・・」

コナン:「バーロ!こいつにんな事吹き込んだら・・・」

博士:「?」

服部:「よっしゃ!!」「試しに今からその先生んトコ、行ってみよか?」 File:341

コナン:「その前によかったら教えてくれないか?」「どーしてあんたが取調べ中にあの紫のハンカチを持っていたのかを・・・」「だから警部はあんたを解放せざるを得なくなった・・・いったい、あのハンカチは・・・」 File:242

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元々コナンは、杯戸シティホテルの事件の時にピスコに協力者がいて、それがクリス・ヴィンヤードではないかと論理的な推理をして疑っていた。

論理的な考えのコナンが、灰原の組織臭という曖昧な感覚を信用できると考えたのは、灰原が直感だけでそのこと(もう一人いること)を当てたためだと思われる。

その後、博士に呼ばれていた服部はコナンがわざわざ阿笠邸まで何かを伝えに来たということは、何か反撃の糸口を掴んでいるのではと見抜き、「周囲に怪しい外国人がいるのでは」と問いただすと、博士が思わず口を滑らせてしまう。

コナンが「ジョディ=クリスだと疑っている」と、ここではまだ書かれていないので成り行きっぽっくなってしまっているが、ともかくジョディ宅へ調査へ向うことになる。

重要なのは、コナンは後述する変装術の達人であるクリスを組織の人物の一人としてマーク、警戒しているということ。

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更新日:2018-6-8
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