二元ミステリー|ハートのメールの送信者

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博士:「ん?」「電話?」

コナン:「シッ」

博士:(え?)(メール?)

コナン:(残る問題は・・・) File:429

mail_heart_f429

42巻、「満月の夜の二元ミステリー」でコナンが受信したハートのメールの送信者は誰なのか。

結論から言えば、これは服部ということでそのまま伏線回収されているのだけれど、「とあること」が原因で未だに謎に思っている読者も多い。

メールの内容について

conan_problem_f429

コナンはメールを受信した時に「残る問題は・・・」と考えている。つまり、メールで一つを除く問題は解決した(目処が立った)ことになる。コナンはメールの送信者(協力者)に何かを頼んで、相手はその件について快諾している。

また、同時に工藤邸を真剣な表情で見つめる。その後家に誰か侵入していると考え、それが組織の人間ではないか調べることになる。「残る問題」は工藤邸にいる侵入者の件であるので、問題の大枠は組織対策。

まぁ、コナンはベルモットからハロウィンパーティーの招待状を受けて、彼女が何やら企んでいるのではと警戒しているわけなので、普通に考えればそうなる。

ということで、ここは組織編をまたいで組織の核心に迫るような内容のメールを受信して、それが明かされていないというわけではなく、二元ミステリーでコナンが考えていた計画についての内容となる。

そのため、伏線はベルモット編で回収されるはずであり、二元のコナンサイドの行動を見れば、コナンの協力者が誰で何を依頼したのか、その内容の予測もつけることができる。

候補者たち

二元ミステリーでコナンに協力したのは有希子、ジョディ、服部の三人。あとは協力者ではないが、新出先生(ベルモット)がいる。

工藤有希子

有希子:(当然よ・・・あの変装は6時間かけた私の自信作・・・) File:433

有希子の場合、服部を新一に(コナンを灰原に)変装させてくれるよう頼んだということになる。

コナン:(おかしい・・・)(やっぱりおかしい・・・)(昼間、郵便受けをのぞいた時と比べると・・・)(わずかだが水道もガスも電気もメーターが動いてやがる・・・)(誰かいる・・・)(この中に・・・)(フン・・・オレと灰原を監視するには絶好の場所だったってわけか・・・)(二人までなら倒せるが・・・)(三人いたらどうする?)(落ち祐・・・)(メーターの動きの量からすると、いるのは一人かせいぜい二人・・・)(それに・・・)(わずかだがもう一つの可能性も・・・)(な!?) File:429

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しかし、コナンは例のメールを受けた後に、自分の家に誰か侵入しているのではと疑い調査をしていて、有希子が家に帰って来ていることを知らず、「二人までなら倒せるが~」と、あくまで組織の人間がいると判断して慎重に調べている。

「わずかだがもう一つの可能性も~」というのは、「組織の人間がいる場合」以外のもう一つの可能性を示すので、工藤邸に組織の人間以外がいるとしたら、それは、両親が帰って来ていることであろう。

だが、「わずか」と期待していないので、事前に変装を頼んだとしたら不自然。それに、家に組織の人間がいるかもしれない状況で両親を帰宅させたら危険。事前にそのことを話していたとしたら、もう一つの可能性は最初から消しているはず。

服部:(けどビビったで・・・)(工藤の家行ったら、アイツのオカンがいてたんには・・・)(工藤の事が心配でずっと隠れて様子見てたみたいやけど・・・)(まさか人を変装させる特技持ってたとはアルセーヌ・ルパンもびっくりや・・・)(おかげで包帯男のまんま、推理せんで済んだけどな・・・) File:429

服部は最初、有希子に変装させてもらうことは想定しておらず、包帯男のまま推理するつもりであったようである。コナンは服部と約束した時点でどうやって新一に変装するか説明していないので、有希子参戦は後付けと考えることもできる。

ジョディ

コナン-ジョディ間のやりとりであったとすると、コナンがジョディに灰原を保護するように頼んだということになるが、そもそも、コナンはその時点でジョディが信頼できる人物であるか知っていたのかというところと、メールのやり取りをするくらいの関係であったのかというところ。

灰原(コナン):「ねぇ・・・」「一つだけお願い・・・」「聞いてくれる?」 File:432

ベルモット:「それにしても貴方には二度も驚かされたわ・・・」「一つは、あの20年前の少女が貴方だって事・・・」「もう一つは、Dr新出の事件の裏を知っていた事・・・」

ジョディ:「き、聞き出したんじゃないわ・・・頼まれたのよ・・・」「そ、そう問い詰めて貴方の正体を暴けば わ、私の事を信用するって・・・・・・」「こ、この子にね・・・」

ベルモット:「へぇーそう・・・」「この子がねえ・・・」 File:433

20年前の件はジョディとベルモットの関係なのでコナンは知り得ない。ジョディがコナンに聞いたのは、新出先生の事件のこと。

ジョディは「この子に」と言っているので、コナンがメールで頼んだ件ではなくて、灰原に変装したコナンが車の中でお願いしたのがそれ。

ということは、コナンは新出先生がベルモットであると気付いてたようであるが、コナンがメールでジョディに灰原の件を頼むような関係であるのなら、事前にその後のことも打ち合わせできたのではないか。

まぁ、「そう問い詰めて貴方の正体を暴けば わ、私の事を信用するって」というのが真実であれば、まだ打ち解けた関係ではなくて探っている段階だったのであろうが。

ジョディ:(ク、クールキッド!?) File:429

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コナンが灰原の変装を解いた時、ジョディは驚いている。事前に何か事情を説明されたわけではない。

しかし、例えコナンがジョディの正体に気づいていたとしても、ジョディがまだコナンに正体を明かしていない状態で、コナンがジョディに灰原を車で保護するようにお願いする、または、新出先生という知り合いがいるにもかかわらず、医者でもない彼女に事前にメールで、夜に病院に連れて行くようにお願いするのは不自然。

新出:「ジョディっていうFBIの捜査官から話は聞いたよ・・・」

コナン:「え?」

新出:「悪い人が僕に成り済まそうとして何かをしようとしてたとね・・・」

・・・

コナン:「・・・・・・」「でもそんな事何でボクに?」

新出:「きっと驚くから君にだけは話してくれと頼まれてね・・・」 File:457

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コナンは新出先生の件について、「君にだけは話してくれと頼まれてね」と、後に新出先生本人から直接聞いている。

新出先生が学校へ戻ったということを伝えるだけならメールでも十分可能であるわけで、ということは、この時点ではまだコナンとジョディはメールでやり取りする関係ではないということ。

具体的な説明をすると、コナンとジョディの協力関係はキール編の48巻から。

ジェイムズ:「残念ながら、逃げた犯人の顔は暗くて、君も子供達もよく見えなかったと・・・」「もちろん、子供達二人にも口裏を合わせてもらったがね・・・」 File:435

一応、二元ミステリーの話の後にFBIはコナン達に口裏を合わせてくれるよう頼んではいる。

だが、ジョディは蘭や園子が杯戸中央病院にお見舞いに来た際にFBIということを説明。後にジェイムズが関係者として顔を隠すこともなく部屋に入って来ているところからすると特に極秘というわけでもないようであるが、コナンがジェイムズがFBIだと気付いたのは49巻のことで、FBIはコナンと細かい話までしたわけではないようである。

新出先生

新出先生(ベルモット)について説明する必要はないかもしれないが、あるとしたら、コナンが新出先生に灰原の風邪を見てもらうようにメールしたということになるか。

コナンはベルモット=新出に気付いていたようなので、この場合、わざと新出先生と灰原を会わせるセッティングをし、自分が直接対決するつもりであったということで。

しかし、その返信がハートで「OK」(笑)ベルモットは新出先生を性格までトレースしているのである。

ベルモットが既に自分の変装がバレてしまっているとわかって、あくまでベルモットとしての返信をした…

それならば、ハロウィンパーティーにコナンや蘭を呼んで遠ざけ、孤立した灰原を連れ出すという作戦は立てない。新出=ベルだと知られているのだとしたら、コナンが引っ掛かるわけがない。

新出:<夜分すみません新出です・・・博士は・・・?>

灰原:<いないわよ!江戸川君とどこかに出掛けたんじゃないかしら・・・>

博士:<どうじゃ、今回のワシのゲームイケてるじゃろ?>

新出:「あれ?でも声が・・・」

灰原:「ああこれテープの声よ・・・」「何のイタズラか知らないけど、随分前からずっと流れて・・・」

コナン:<ああ、傑作だぜ!> 博士:<じゃろじゃろ?>

灰原:「それより何の用?」新出:<実は君に用があったんだけど・・・>

新出:「ホラ、君の風邪なかなか治らないから設備が整った病院で一度見てもらおうと思ってね・・・」「知り合いの医者に聞いたら、今晩なら丁度都合がいいらしいんだ・・・」「急な話で悪いけど、今から迎えに行っていいかな?」「博士には後でこっちから連絡しておくから・・・」<まあ無理にとはいわないけど・・・>

灰原:「ええ・・・構わないわ・・・・・・」「勝手な事されて頭に来てたし・・・一人で留守番も退屈だしね・・・・・・」 File:430

新出先生は夜に電話で灰原にアポを取っている。事前にコナンにメールで灰原の診察をしてくれるように頼まれたのなら、「急な話で悪いけど~」「まあ無理にとはいわないけど~」「博士には後でこっちから連絡しておくから~」というセリフはおかしい。

コナンが自分で灰原の診察を頼んでおいて、そのことを博士に知らせないということは通常ありえない。普通なら、「博士にはコナン君から伝えてあると思うから~」などであろう。

自分たちがパーティーに出かけて、残した灰原を新出先生に任せるなんて無警戒なことをコナンがするわけもなく、それならベルモットは何かおかしいと気づくはず。

コナンが自分たちの声を録音して流したのは、警戒して出掛けたと見せ掛けるためのものであり、それは、ベルモットに作戦がうまく行っていると勘違いさせて欺くためのもの。

新出先生が「急な話」「後で連絡」などと急なアポを取っているところをみると、コナンと新出先生が詳細の打ち合わせはしていないことになる。それだと、コナンは自分が警戒していると相手に思わせるどころか、むしろ隙だらけの印象を与えて相手に勘ぐられてしまう。

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ハートのメールを受信した時、コナンは博士が「電話?」と言いかけた瞬間に「しっ」と博士に喋らないように合図をしている。博士にしゃべらせないようにするのは、もちろん話を内容を聞かれないため。

なぜその必要があるのかというと、少し前のシーンでベルモットが阿笠邸に仕掛けた盗聴器でコナン達の会話を聞いているところが描かれているが、コナンはそのことに気づいているから。

電話(メール)がコナンに来て、博士に「何のことか」などの話をされると、ベルモットに作戦を立てていることが勘繰られてしまう。

それより前、自分の正体がバレている等の会話はわざと聞かせている。灰原に「これは罠よ!!行ったら殺さ・・・」と止められ、コナンは時計型麻酔銃で灰原を眠らせる。そして、「このままじゃ・・・」「一歩も前に・・・」「進めねーんだよ・・・」とあくまで勝負をかけにいくような発言をするが、この時がまさにベルモットの盗聴シーンである。

コナンはベルモットが自分を遠ざけ、孤立した灰原を狙いに来ることを先読みしていた。わざわざ自分から灰原を餌に新出先生を呼んで~などということは必要ない。ベルモットの考え通りに進めばそうなるから。

コナンはあくまでベルモットの誘いに乗ったフリをしているだけ。だから前述したように「しっ」と博士を黙らせて本当の計画を隠したのである。

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更新日:2016-9-15
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