APTX4869のデータが入ったMOの行方

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誰が持ち帰ったのか?

候補者は灰原、コナン、それ以外。また、タイミングとしては、先述したように酒蔵は全焼し、その後も警察の調査が入っているはずなので、焼け跡に残されたつなぎのポケットから取り出して持ち帰ったと考えるのは難しい。つなぎが燃えれば、MOもあの程度の焦げあとではすまされない。

江戸川コナン

この場合、灰原は酒蔵を脱出後に「MOは焼けた」と言っているので、その後にコナンが持ち帰ったMOを渡したということになる。

コナン:「やっぱ白乾児の成分だけじゃ完成品は無理ってわけか・・・」

灰原:「ええ・・・せめて薬のデータがないとね・・・」「まぁ正体がバレなかっただけでもよかったと思って我慢するのね・・・」 File:261

しかし、コナンは「白乾児の成分だけじゃ完成品は無理」灰原は「せめて薬のデータがないとね」と言っているので、二人ともMOを渡した・受け取ったとすればこの会話は不自然。

コナンは灰原がMOを持ち帰ったことを知らないし、灰原は手元にあるにもかかわらず、脱出後と同じように相変わらず嘘をついている。

コナンは杯戸シティホテルで教えた「白乾児で元の姿に戻れる」という情報から灰原が解毒剤を作ったと考えているので、MOは焼けてしまったという灰原の話を信じている。

コナン:「なあ博士・・・こないだの蘭の話だけどよ・・・」

博士:「ん?」「もしもの時のためになんかいいメカ作ってくれよ・・・」

博士:「メカと言ってもの──・・」

コナン:「たとえば動いてしゃべるオレそっくりのロボットとかさ──・・」

博士:「んなもん作れるなら今頃わしは億万長者じゃよ!」 File:251

コナンがMOを灰原に渡したのであれば、本来なら「この前持ち帰ったデータで何とかならないか~」などの会話を灰原とするであろうが、コナンは灰原には期待せず、博士に無茶なお願いをしている。

また、コナンだった場合、なぜMOについた黒い汚れがついているのかの説明もできない。

コナン:(くそ・・・)(元の体に戻るには・・・工藤新一の生活を取り戻すには・・・)(奴らの居場所をつきとめ、あの薬を手に入れて、解毒剤を作らなきゃならねーっていうのに・・・) File:457

その後の話でもコナンは灰原がAPTX4869のデータを持っていることは知らないまま。実は、コナンは元の姿に戻るために組織を倒して薬を手に入れて~と考えているが、薬のデータはもう手元にある(笑)

まぁ、新一が組織を放って置くことはないだろうが、組織を倒せば薬が手に入り元の姿に戻れます、というシナリオにはならないかもしれない。もうあるわけなので…

灰原哀

灰原:「ツナギに入れたままのあのMOも燃えてしまっただろうから、私がここに留まる意味もない・・・」 File:241

灰原:「ええ・・・せめて薬のデータがないとね・・・」 File:261

「MOも燃えてしまっただろうから~」という発言から、持ち帰ったのは灰原では”ない”と考えるのではなく、その後も「せめて薬のデータがないとね~」と答えていることから、単に嘘をついたのではと考えられる。

どちらかというと、誰が持ち帰ったかよりも、なぜ嘘をついているのかの方が重要かもしれない。嘘をついている理由については別項で。

ただ、コナンはこの件について知らないことにはなっているので、後々は持ち帰ったことは説明されると思われる。

haibara_awake_f242

持ち帰ったタイミングとしては、ピスコがコナンの声の出所を探している間に、コナンは灰原に自分の着ていたスタジャンをかけた。

実は、灰原はこの時目を開けて意識がある。アニメ版のほうがわかりやすい。最初にコナンが部屋に入り声を出してピスコの気を引いた時、灰原はうれしそうに力なく笑う。

その後コナンは時間稼ぎをしているが、MOを持ち帰ったのが灰原であれば、この間につなぎのポケットから取り出し、ジャケットのポケットに入れたのだろうと考えられる。

作業中の横に置いてあったMOが黒ずんでいたのは、それが酒蔵の現場から持ち帰ったものであるとわかるようにするためであるが、灰原の汚れた手が強調されたのはその汚れた手でディスクを掴んだという意味で、持ち帰ったのが灰原であるという説明なのではないかと。

その他

第三者がMOを回収するタイミングとしては、コナンが脱出し、ピスコが殺害され、ジンが暖炉から逃走、警察が酒蔵へ駆けつけるまでの僅かな時間。警察はピスコが殺される前に目的地に向っているし、はっきり言って、炎の勢いからすればジンが逃げ出した時がもうギリギリの時間のようだが。

もちろん、外の車で待機している阿笠博士にはできるはずもない。それに、MOに薬のデータが入っていること、それがつなぎのポケットに入れてあることを知っている人物でなくてはMOを回収する動機もないし、それを短時間で探して持ち帰ることはできない。

となると、盗聴していたということになり、手に入れたMOをその後灰原に渡し、秘密裡にAPTX4869または解毒剤の研究をさせていることになる。

それは灰原を見つけ次第殺そうとしているジンやベルモットではない。では、後出しで新キャラが~とかはありえなくはないが、それは展開として無理矢理すぎるし、少なくとも現時点ではそう推理する根拠もない。

実は本当に燃えていたり

灰原:「多分。その薬は私の父と母が作った薬・・・」「私は焼け残った資料を掻き集めてその薬を復活させただけだから・・・」

コナン:「焼け残った?」

灰原:「父と母の研究所が火事になって薬の資料と一緒に2人共焼死したのよ・・・」「組織の人達からは不運な事故だったと聞かされていたけど・・・」(まあ、私が本当に作らされていたのは・・・)(別の薬なんだけどね・・・) File:948

89巻で、灰原はAPTX4869を考案(両親の研究を引き継ぎ改良)したのではなくて、焼け残った資料を掻き集めて復活させただけだということがわかる。

38巻で赤井が灰原をみかけて「まさかな」と振り返り、41巻で「しかしよく似ている」と言ったのが、実は宮野志保じゃなくて、83巻以降で登場した赤井の幼児化した母のことだったんじゃないか?なんて具合に、後から出てきた要素を元にいくらでも考えることができてしまうのだけれど、MOの件も同様。

杯戸シティホテルのMOは本当につなぎのポケットに入れたまま焼けてしまったが、灰原は研究所から脱走する時に両親の残した焼け残った資料を持ち出していたため、その資料があの黒い染みの付いたMOなんじゃないか、なんて考えもできなくはない。

灰原の部屋にあったMO。アニメは汚れたMO1枚に研究データ数枚で描かれている(この時期のアニメは基本は伏線は描写されない)けれど、原作では似たようなデータが数枚重なっている。(重なって全体は見えない)MOは1枚のはずなので、これが焼けたMOとは別なのではないか、とも捉えられなくもない。

良く見ると、上のデータにも端の方に黒い煤がついている。ただ、一番下が明らかに汚れがひどいため、他は後から付いてしまっただけとも考えられる。

それと、持ち帰ったMOではなくて火災で焼けたMOとしては被害が少ないような。まぁ、データが見れるのだから、あまり焼けていないのかもしれないが。どちらにしろ、1枚だけ被害が大きく、他は汚れた手で触った時に付いてしまっただけとしても、それは杯戸シティホテルの物でも両親の物でも当てはまる。

まぁ、本当に焼けちゃってましたではギャグでしかないし、監禁された時にポケットにフロッピー数枚を入れておいてバレていないというのもおかしい。反抗したり逃走しないように武器や工具を持っていないか身体チェックはするだろうし、だからこそ、組織はどうやって灰原が手枷を外して逃げたのかわかっていない。APTX4869は一錠だけポケットに忍ばせて隠し持っていたと考えられる。

APTX4869のデータがあったから解毒剤を作ることができたという点や、MOに煤(焦げ後)がついているという点、コナンには「データがない」とウソを付いていることも共通なのでそこは問題ない。ただ、死を覚悟した当初はコナンに託すはずだったMOを、持ち帰ったのに焼けてしまったと嘘をつく心情が重要なのであって、最初から持っていたのに、ずっと持っていないふりをしていた場合とでは意味合いが違ってきてしまう。

ポイントは、灰原が苦労して組織のサーバーにアクセスしてAPTX4869のデータを抜き取ろうとしたことにあるような。パスワードもわからず、風邪の熱と酒の酔いでふらふらになりながらも、なんとかアクセスできないかと懸命になっていた。

最初からAPTX4869のデータが手元にあったのなら、この努力の意味がなくなってしまう。パスワードを解除してサーバーにアクセスした形跡はログに残ってしまうので危険な行為。酒蔵からアクセスできるのはピスコと灰原しかいないが、薬のデータにアクセスする可能性があるのは灰原のほう。アクセス時間とピスコの行動からも絞込みができる。

灰原がもし既にAPTX4869のデータを持っていたのなら、私の机の引き出しに~と教えるだけで済む。両親の残したデータはそのまま渡したくなかったので、新たにデータが必要だったなんて考えも無理やりできなくはないが… それなら、あらかじめバックアップを取っておけば済んだという話。そもそも、研究者ならそんな大事な元データを作業に使わない。

それに、仮に灰原があの時死んでいたとしたら、部屋を片付けた博士が見つけてしまうような。誰にもわからないところに隠してあったとか、結局はどうにでも後付けできてしまう。

解毒剤を作ることができたのはパイカルの存在が大きいが、その後も進化させることができたのは、APTX4869のデータがあってこそ。パイカルに解毒要素があることがわかっただけで完成品は作れない。結局、灰原が杯戸シティホテルから持ち出していたという解釈でも話は通るのに、わざわざ別のデータが存在していた。ということを途中点もなく60巻以上も後に出してきて正解にするのは回りくどい。

それに、APTX4869のデータがあれば解毒剤は作れるかもしれない⇒だから是が非でも落としたい⇒結局焼けてしまった⇒でも、本当はデータは既に持っていた⇒これで解毒剤を作ろう。だったらこの話はいらないし、ちょっと間抜け展開すぎるような。

灰原:「・・・・・・まって・・・・・・」「・・・そういえば、殺される数年前に姉が旅行の写真を入れたフロッピーを二、三枚送って来たのよ・・・」「研究所のモニターでひととおり見て、すぐに送り返したんだけど・・・」「その後、薬のデータを入れたフロッピーが紛失して・・・」「ずいぶん探したけど見つかんなくて・・・」

コナン:「なるほど・・・」「お姉さんに送り返したフロッピーの中に、あの薬のデータが混ざってる可能性があるってわけか・・・」

灰原:「組織のコンピューター以外で立ち上げると、ウイルスが発生する様にフロッピー自体にプログラムされていたのよ・・・」「迂闊だったわ・・・」

コナン:「じゃあデータは全部・・・」

灰原:「ええ・・・何もかも全て消滅したわ・・・」「あなたとは長い付き合いになりそーね・・・」「江戸川君・・・」 File:181

それ以前の話、「大学教授殺害事件」でも、姉に誤って送ったデータのフロッピーを回収しに行こうとしているが、その必要もなくなる上に、データを消されたことにも何も影響もないことになる。

ちなみに、杯戸シティホテルで落としたデータは、灰原が研究していたもう一つのデータの方だったり?なんてことも考えられるけれど、ちゃんとAPTX4869と書いてある。これも、APTX4869の研究の一部として灰原の研究があり、データは同じ所に置いてあったとか、説明次第でどうにでもなってしまうけれど。

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更新日:2018-3-27

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