そして人魚はいなくなった

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細かいところの解説

沙織さんの死亡時期

小五郎:「おい・・・その依頼主に連絡して確かめたのか?」

服部:「ああ・・・手紙くれた門脇沙織ちゅう人の携帯電話の番号が手紙の最後に書いてあったからな!」「二回目からは何べんかけてもつながらへんかったけど、一回目は誰かがとってすぐに切りよった・・・」「そん時、電話の向こうで聞えた音はちゃーんと耳に残ってんで─・・・」「あの女のうめき声と波の音はなァ・・・」

小五郎:「ええっ?門脇沙織さんが行方不明!?」

助役:「ええ・・・三日前から働き先に顔を出さなくなったそうです・・・」「船で本土へ行ったんじゃないかと近所の人達は言ってますけど・・・」

服部:「三日前ゆうたら手紙がウチに届いた頃や・・・」

君恵:「ないわよ そんなの!この前も沙織と船で本土に行ったけど何もなかったし・・・」

小五郎:「え?沙織さんと・・・?」服部:「いつやそれ!?」

君恵:「四日前ですけど・・・」「私が歯医者に行くって言ったらつき合ってくれて・・・」「この島には歯医者がありませんから・・・」 File:279

「まず寿美さんを浮き輪を使って滝に吊り、彼女の通夜の席で奈緒子さんを絞殺し、その現場にあらかじめ残しておいた足跡に警察が目を向けている内に君恵さんを倉で焼殺した・・・」

服部:「昨夜の君恵さん見てやっとわかったわ・・・」「携帯から聞えた女のうめき声が、君恵さんの泣声やったちゅう事がな・・・」

コナン:「きっと倉の中で沙織さんの死体を前にして泣いてたんだよ・・・」 File:283

服部は三日前に手紙を受け取り、そこに書いてあった電話番号にかけて確認をしている。(沙織が手紙を出したのは、本土に行った四日前か、島からだと矢を盗まれた1週間前の後か。)その時にうめき声を聞いているが、それは君恵の泣き声。沙織はその時既に殺害されていたため、三日前からみやげ店に顔を出していない。

四日前に遺体のすり替えトリックを作るために君恵と沙織は本土の歯医者に行っているが、翌日には殺害、倉に遺体を隠しておき、殺された奈緒子の調査に警察が気を取られている間に倉に火をつけたというフロー。

三日も経ったら死体が腐って臭いで誰か気付きそうであるが…

奈緒子さんの殺害方法

小五郎:「死んでから一時間もたってねーな・・・」

服部:「たぶん首絞めて殺した後、この網にからめたんやろ・・・」「砂に残った足跡はサンダルと長靴・・・」「殺された奈緒子さんはこの家のサンダルをはいてたやろからこの長靴は犯人の物やな・・・」

小五郎:「しかし何でこんなひでー事を・・・」

コナン:「きっとこれのせいだよ!」「ホラ、これって儒良の矢を踏んだ跡だよね?」

服部:「ホンマや・・・」「犯人の狙いはあの矢やったんか・・・」「サンダルで踏んでるっちゅう事は、犯人ともみ合ってる内に矢を落としてもうてそれを奈緒子さん本人が踏んだんやな・・・」

小五郎:(またこのガキ・・・)

服部:「ほんで、矢が落ちたんに気ィつかへんかった犯人は、殺した後この奈緒子さんの上着を調べたけど見つからず・・・」

小五郎:「砂の上に落ちているのを見つけて持ち去ったってわけだ・・・」「とにかく、長靴の跡をたどって行けば犯人が逃げた先に・・・」「お、おい長靴の跡・・・」

服部:「海に真直ぐ向ってんじゃねーか・・・」「足跡にそってなんか光る物が落ちてんぞ・・・」

服部:「こ、これは・・・」「魚の・・・」「ウロコ・・・」

コナン:「魚のウロコなら奈緒子さんの服にも二、三枚ついてるよ!」

小五郎:「なにィ!?」

服部「海に消えた足跡に魚のウロコか・・・」

小五郎:「おいおいまさか犯人は・・・」

・・・

蘭:「え──犯人の足跡が海に向って消えてたァ!?」和葉:「ホンマなん平次?」

服部:「ああ・・・今 警察がその長靴の跡の型とって調べてるとこや・・・」「その足跡にそって落ちとった魚のウロコと一緒にな・・・」

和葉:「さ、魚のウロコ!?」蘭:「じゃ、じゃあまさか犯人は・・・」和葉:「に、人魚・・・」

服部:「アホ!人魚が長靴はいてるわけないやろ?」「そう思わせるためのしょーもない小細工や・・・」「たぶん犯人は通夜が始まる前に、奈緒子さんに網ん所に来るようにゆうてたんやろな・・・」「ほんで来たとこを首絞めて殺して、魚のウロコを砂の上にまきながらいったん波打ち際まで行って、海岸にそって逃げたんや・・・」「行きも帰りもそうしたら、並が勝ってに足跡を消してくれるからな・・・」

砂に残った足跡はサンダルと長靴の二つで、サンダルは奈緒子が履いていたため、もう一方の長靴の足跡は犯人が履いていたものと考える。また、サンダルの足跡には儒良の矢を踏んだ跡も残っていた。

服部は犯人が人魚の仕業に見せかけるしょーもない小細工、犯人は波打ち際を海岸にそって逃走したと推理する。

小五郎:「ところで、奈緒子さんがその部屋から外に出たのを見た方はいませんか?」

君恵:「さぁ・・・私が来た時は部屋にはいませんでしたけど・・・」

禄朗:「弁蔵さんあんたはどうだ?奈緒子のすぐ後に記帳してただろ?」

弁蔵:「見てねーよ・・・部屋に入ったら通夜の客はオレ一人だったぜ・・・」

小五郎:「・・・・・・となると奈緒子さんはここに一番乗りしてすぐにあの網の所へ向ったのか・・・」 File:281

奈緒子は通夜に一番乗りで来た後、すぐに網のある現場へ向っている。

福井県警:「あ、ちょっと君!」「昨夜の君の足跡、どれがそうなのかもう一度説明してくれんかね?」

服部:「ああ構へんで・・・」「ん?」(サンダルの裏にへこんだ傷?)

服部:「なあ刑事さん・・・あの網に絡まっとった奈緒子さんがはいてたサンダル・・・どこやった?」

福井県警:「福井県警に持ってったよ・・・砂に残った足跡との照合があるんでね・・・」

服部:「和葉・・・持ってる矢、ちょっと貸してみ・・・」和葉:「え?」

福井県警:「おいおいいったい何を・・・」

服部:(ピッタリや・・・)(砂の上で儒良の矢を踏んだんはこのサンダルやで・・・)(ちゅう事は・・・)(やっぱり・・・) File:282

奈緒子が履いていたサンダルは福井県警が足跡の照合などを行うために持って行っていた。しかし、家に残されたサンダルから儒良の矢を踏んだような痕が見つかり、ぴったりと一致した。

つまり、網のある場所に残された、奈緒子が履いていたサンダルとは別のサンダルも使用されている。

小五郎:「ここで注目するのは第二の事件。現場の状況から・・・」「一見、通夜の席を抜けて網の所へ来るようにと約束していた何者かが、海岸沿いに歩いて彼女に忍び寄り絞殺し、再び海岸ぞいに歩いて海で足跡を消しながら逃げた風に見えますが・・・」

福井県警:「ああ、それならあの大阪の少年が・・・」

小五郎:「ええ・・・私も彼に聞きましたよ・・・あの足跡は犯行前に犯人がつけたワナで、実際は犯人も通夜の席を抜けて網の所へ行ったのだと・・・」「だまされましたっよあの魚のウロコに・・・足跡に沿ってウロコを落としておき、犯行後に奈緒子さんの体にウロコをつけておけば、犯人が人魚の仕業に見せかけてウロコをまきながら外へ逃げたように見えますからね・・・」 File:283

犯人は人魚の仕業に見せた… というよりは、海岸ぞいを歩いてウロコをまきながら外へ逃げたように思わせたのが本当の狙い。(通夜から抜けて来たわけではないと思わせたい。)

網から海までの足跡が帰り道の件についてしか言及されていないが、帰りの分だけでは来た道が疑問にあがるはずだし、犯人の目的は海岸ぞいから来て海岸ぞいへ逃げたと思わせることなので、たぶん行きの分まで足跡がついている。

しかし、長靴の足跡は犯行前に準備されたもの。実際は犯人も被害者も、通夜の席を抜けて網のところまで行った。

ここでわかり難いのは、じゃあ犯人(君恵)の足跡はどこへ?ということだが、恐らく、サンダルの足跡には犯人と被害者の2種類があるが、詳細な照合ができずに気付かなかっただけである。

どちらかが長靴で行き、犯行後に矢を踏んでいないもう一つのサンダルとすり替えたりしても同じことになるが、そんな複雑なことをする意味はない。

母屋から網のところまでは柔らかい砂ではなくて、足跡はついていないのであろう。二人分の足跡が網へ向ってついていたらさすがに気付く。それに、母屋まで帰りの足跡も発見されていない。ここでは足跡の上を踏んで歩くなどの小細工はしていないはず。(足跡が崩れるのでバレるだろうが。)

服部が最初に推理したように、本当は海岸ぞいを歩いたのではとも考えられるが、それは否定されている。

足跡の照合でサンダルが違うことがバレるのは時間の問題であったであろうが、犯人としては復讐が終わるまでの時間稼ぎができればいいと思ったのか、その程度ではまだ犯人を特定するまでの証拠にならないと思ったのか、そこまで頭がまわらなかったのか。

一応、全ての計画は詳細まで練られたものであり、犯行後は命様としての生活を続けるつもりであったようだが…

服部:「今、丁度そっちに電話しよ思てたトコや!」「容疑者が二人に絞れたからなァ!」

服部:<網元の家の庭先にサンダルがあったやろ?あのサンダルの裏から矢を踏んだ跡が出て来たんや!><こら、犯人が部屋から奈緒子さんが待ってる網ん所に行って殺し、また通夜の部屋に戻った証拠やで!> File:282

足跡のトリックがバレても、君恵は倉での焼死偽装により容疑者から外れるので、問題ないと考えたのかもしれない。

お墓の線香

奈緒子:「人魚の骨は江戸時代からその肉と同じく不老長寿の薬と言われてたみたいだからねぇ・・・」

君恵:「その墓荒らしを避けるために、大おばーちゃんが去年 人に頼んでこっそり墓をこの森の中に移したんです・・・」

小五郎:「その頼んだ人って・・・?」

君恵:「さあ、信用の置ける者と大おばーちゃんは言ってましたけど・・・」

服部:「ほんなら墓の場所はあのバアさんとそいつしか知らんわけやな・・・」 File:280

コナン:「ねえ、おばーさんが誰かに頼んであの山の中に移した人魚の墓・・・」「あれって誰に頼んだの?」

命様:「聞いても無駄じゃよ・・・」「そ奴もワシを置いて逝ってしまったからのォ・・・」 File:282

倉の中で発見された「人魚」の墓は、命様が信頼の置ける人に頼んで森の中に移動してもらっていたが、その人物も先に亡くなっていたことになっている。

和葉:「え?」「これ線香の匂いとちゃう?」

服部:「アホか!こんな山ん中で誰がそんな・・・」「!?」(墓・・・)(例の人魚の墓か・・・)(人魚の・・・)(ま、待てよ・・・)(そやったらこらやっぱり・・・)(やっぱり工藤のゆうてた通り・・・)(犯人はあの人やったっちゅう事か・・・) File:282

森の奥深くまで命様が歩いていけるわけもなく、墓を移動したとされる人物も今はっもういないはず。しかし、墓にはまだ新しい線香が置いてあった。

墓荒らしではなく、線香をあげるということはその必要があり(関係者)、墓が人魚のものではないとわかっている人物ということになる。

服部はそれで、コナンの推理が真相である(君恵が生きている)と確信している。

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更新日:2018-3-27
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