そして人魚はいなくなった

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ベルモットの特殊メイクによる一人二役と死の偽装、儒良祭りの名簿など組織編に関係する伏線がある重要な話。変装についてはベルモットの考察でしているので、今回はそれ以外のまとめ。

名簿の伏線は移動しました↓
儒良祭りの名簿儒良祭りの名簿

組織絡みだけに目がいきがちであるけれど、事件は化学トリックを使っていないにもかかわらず、(変装がメインなので当然であるが)それでも非常に複雑で良く出来ている。いわゆる神回の一つ。

どうでもいいですが、なんとなく、君恵さんが「ピアノソナタ『月光』殺人事件」の成実さん(男だけど)と、雰囲気や、悲劇的な事件のせいか、イメージが被るような感じを受けました。(あれもストーリーにかかわる重要な話しでしたが。)

美国島の伝説

不老不死で有名

服部:「美国島っちゅう、若狭湾沖の小っさい孤島やけど・・・」「ここら辺の者はこー呼んでるみたいやで・・・」「人魚の棲む島やてな・・・」

・・・

服部:「ああ・・・なんでもあの島に、人魚の肉食うて長生きしてるバアさんがおるそーや・・・」

蘭:「それ知ってる!三年ぐらい前にブームになってた不老不死のおばーちゃんの事でしょ?」

和葉:「そーそー、アタシもその永遠の若さと美貌にあやかろ思てついて来てん!」

・・・

小五郎:「八百年も生きた八百比丘尼じゃあるめーし・・・」

服部:「まあ比丘尼伝説発祥の地はこの福井県やし・・・」

コナン:(そう語る老婆が出て来ても無理はねーってわけか・・・)

「美国島」の「国」は旧字体。ちなみに、「比丘尼島」ではなくて美国島。

小さい孤島であるが、「人魚の棲む島」と呼ばれ、三年ぐらい前に人魚の肉を食べて長生きしている「不老不死のおばーちゃん」が有名になっている。

助役:「今日は「儒良祭」という年に一度の島の祭りなんですよ!」「もっと詳しく知りたければ、沙織ちゃんが売り子をやってた角のみやげ物店に行ってみてください!」

小五郎:「はぁ・・・」和葉:「お祭りやて・・・」

服部:「どーりで観光客がぎょーさんおるわけや・・・」

蘭:「人魚のお守りに・・・」「マーメイドストラップ・・・」「わー儒良まんじゅうなんてのもあるわよ!」「ホント、この島人魚づくしだね!」

和葉:「何なん?ジュゴンって・・・」

服部:「人に似てるてゆわれてる、海の哺乳類のこっちゃ!」

和葉:「それ、人魚の事ちゃうのん?」

服部:「ちゃうちゃう!人魚のモデルになったっちゅうただの動物や!」「昔は日本の南の方にもおって、儒良の肉は長生きする薬とされとったみたいやけどな・・・」 File:279

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「不老不死」が伝説となっている島だけあって、みやげ店には「長生き」や「不老長寿」をアピールした人魚や儒良グッズが売られている。

また、島では年に一度「儒良祭」が行われ、コナン一行がやって来たのが丁度その時であった。

命様

小五郎:「その命様っていうのは?」

店員:「この祭りの主役であり、島の象徴でもある島袋の大おばあ様ですよ!」

服部:「ほんで?そのバアさんのホンマの歳はなんぼなんや?」

店員:「さあ・・・180歳とか200歳とか言う人もいるけど・・・実際のところ島の人間もよく知らないのよ・・・」「なんなら祭りの会場になる島の神社に行ってみたらいかがです?」

君恵:「明治2年6月24日生まれ!」「ウチの大おばーちゃんは今年で丁度130歳!」「戸籍を調べればすぐわかります!」「もォ──ちょっと長生きしてるからってみんな大騒ぎしちゃって・・・」

蘭:「ちょっ、ちょっとって・・・」

コナン:(立派なギネスブックもんだぜ・・・) File:279

「大おばーちゃん」が命様。180歳とか200歳とか噂されているが、戸籍上は130歳。それでもギネスブックもの。

儒良の矢

小五郎:「「儒良の矢」?」

店員:「はい・・・不老長寿のお守りです・・・」「沙織ちゃん一年前の祭りで当たったその矢を失くしたって、一週間前からおびえてたよ・・・人魚に祟られるって・・・」

小五郎:「はぁ・・・」

店員:「今日来ている観光客のほとんどがその矢が目当てというぐらい貴重な矢でね・・・」

観光客のほとんどが、その祭りで当たる、不老長寿のお守りとされる「儒良の矢」が目当て。

服部:「ほんで・・・?その大おばーちゃんはどこにおんねん?」

君恵:「今、部屋で祭りで授ける三本の矢に念を込めているところです!」

小五郎:「じゃ、じゃあ本当におばーさんは人魚の肉を・・・」

君恵:「は?」「アハハハハハこの世に人魚なんているわけないじゃないですか!!」

小五郎:「え?」

君恵:「あんなのウソっぱちですよ!!」

小五郎:「で、でも「儒良の矢」って・・・」

君恵:「あれは元々、「呪禁の矢」といって魔除のお守りだったのに、大おばーちゃんが長生きだったのをいい事に昔、島の人が勝手に「儒良の矢」にしたらしいって死んだ母が言ってました!」

しかし、神社の巫女である君恵は人魚の噂や儒良の矢の効果をあっさり否定している。

蘭:「亡くなられたんですかお母さん・・・」

君恵:「ええ・・・五年前父と一緒に海で・・・祖父と祖母も私が生まれる前に海で行方知れずに・・・残ったのは大おばーちゃんと曾孫の私の二人だけ・・・」

和葉:「それやったらやっぱり何かあるんちゃう?」「あんたが知らんだけで人魚の肉食べた海の呪いが・・・」

君恵:「ないわよ そんなの!この前も沙織と船で本土に行ったけど何もなかったし・・・」

小五郎:「え?沙織さんと・・・?」服部:「いつやそれ!?」

君恵:「四日前ですけど・・・」「私が歯医者に行くって言ったらつき合ってくれて・・・」「この島には歯医者がありませんから・・・」

小五郎:「その時の沙織さんの様子は・・・?」

君恵:「儒良の矢を失くしてすごくおびえていました・・・」「大おばーちゃんに頼んで何とかならないかって・・・」「私がいくら祟られやしないと言っても、沙織は「「いや、あれは本物、人魚に呪われる」ってきかなくて・・・」「きっと祭りで矢を渡す時、いつも私があんな事言うからだわ・・・」

小五郎:「え?」

君恵:「不老長寿を信じて矢を手に入れた人が、早死にした時の苦情を避けるために言ってるんです・・・」「矢を失くしたり矢の力を疑ったりすれば、人魚の災いが降りかかるって・・・」「そんな事あるわけないのに・・・」

寿美:「おバカさんねェーそれは君恵が命様のパワーを信じてないからでしょ──?」

不老長寿なんて嘘のため、矢を手に入れて早死にした人からの苦情を避けるために、毎回「矢を失くしたり矢の力を疑ったりすれば、人魚の災いが降りかかる」と最初から予防線を張っている。

奈緒子:「人魚はいるわよ・・・」「人魚の肉を食べて不死の体を授かった命様がちゃんといるんだもの・・・」「そして命様が念を込めた髪の毛が結わえつけられた儒良の矢を持つ者は、不老長寿の夢が叶うのよ!」「その矢を沙織は失くしちゃったんだから、祟りを恐れて島から逃げるのも無理はないわね・・・」 File:279

だが、奈緒子のように、島の人間で人魚や不老長寿、儒良の矢の効果を信じている人間もおり、沙織は矢を失くしたために祟りを恐れて逃げ出したとも言われている。

儒良祭

君恵:「いいですよ祭りの後でよければ・・・」「まぁ、祭りといっても大おばーちゃんが祭りの中で示す数字とあらかじめお客さんが買われた番号札が合えば、儒良の矢がもらえる抽選会みたいなものですけど・・・」

小五郎:「おいおい・・・」コナン:「しょ、障子に・・・」服部:「障子に火ィつけよった!!」

小五郎:「なるほど・・・障子についた火が当然番号ってわけか・・・」

君恵:「ではおのおの方・・・」「これより一時後、儒良の矢を授けます・・・」「人魚の滝へ・・・」「いざ参られィ!!」

・・・

君恵:「では、幸運を手に入れられたお三方・・・」「前へ!」 File:279

服部:「しかもや、オレらが寿美さんを神社で見たんは、寿美さんの死体が花火に照らされる二時間前・・・」 File:280

儒良の矢は抽選会のようなものでもらえる。命様が障子に火をつけて番号を知らせ、あらかじめ買った番号札と合えば当選。2時間後くらいに、別の場所で君恵から矢を授けられる仕組み。

小五郎:「しかし古い家だなぁ・・・」

服部:「儒良の矢で儲けてると思えへんな──・・・」

和葉:「なにゆうてんの!あの札一枚5円やで!」

服部:「5円?」

和葉:「昔からそうやて島の人ゆうてたよ!」

蘭:「なんか大きな箱にいっぱい札が入ってて、みんなで並んで一枚ずつ引くんだって!」「その箱の中には数字が書いてある当たりの札が108枚あって、それがみんな出たら打ち止めで、その108枚の中からあのおばーちゃんが儒良の矢がもらえる三人の番号を祭りの中で教えるってわけ!」

コナン:「あ、あのさー・・・」「矢がもらえるあの当選番号って、どーやって決めてるのかなーって・・・」

命様:「・・・・・・」「適等じゃよ・・・」

コナン:「え?」

命様:「競馬の当たり番号じゃった時もあったかの──!」 File:280

札に数字の入っている当たりは108枚あり、全て出たら打ち止めとなるが、さらにその中から3枚だけが本当の当たりとなり、実際の当選確率は3/108以下なのでかなり狭き門。

どの札が当たりかは命様が適当に決めており、名簿の件で説明されるが、番号の当選者は記帳されるため八百長が可能である。これはこの事件のからくりを見破る要素の一つ。

ちなみに、儒良の矢の札は一枚5円で利益はほとんどなく、神社の儲けというよりは島興し的なものでもある。「呪禁の矢」を「儒良の矢」に変えたりしたのもそのためであろうか。

島人:「この島は人魚の島じゃし・・・君恵ちゃんが命様を続けるのならワシらは黙って手助けしようという事になったんじゃ・・・」 File:283

解決編では島人全体(若い人を除く)でこの祭りを続けることに協力していることが判明するが、君恵さんへの配慮だけでなく、島の伝統を守りたいという思いもあったようである。

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