緋色シリーズの補足

sponsored link

バーボンが戻って来た理由の調査

コナン:「安室透って名前を名乗ってて・・・」「毛利探偵事務所の隣のポアロって喫茶店でバイトしてるから・・・」

ジョディ:「な、何で!?」

コナン:「それをFBIに探って欲しいんだよ!」「彼の目的は達成されたはずなのになぜまたポアロに停まっているのかを・・・」

ジョディ:「目的って?」

コナン:「ああ、それは・・・」  File:850

conan_jodie_f850

File850にて、コナンはFBI(ジョディ)にバーボンがポアロに戻って来た理由を調査して欲しいとお願いする。

読者視点では、安室はミステリートレインで見た人影をきっかけに赤井の再調査を始めたこと。緋色シリーズではその本当の狙いが赤井を捕まえて組織に差し出そうとしていたこと。また、それだけが理由でなく安室自身も赤井のことを恨んでいることはわかるようになっているので特に疑問点は残らない。

コナンとジョディ視点だとこれは回収されたのか微妙なところ。ジョディからコナンにこの件について説明はまだしておらず(したくても真相を知らない)、この依頼自体はなかったことにされている。

赤井:「それと・・・彼の事は今でも悪かったと思ってる・・・」

ジョディ:(彼?) File:897

沖矢:「俺に対する奴の恨みは・・・」「思った以上に根深いようだ・・・」「まぁ、ボウヤのお陰でこちらの真意を奴に伝えられた上に、俺の居場所もうまくごまかせたようだがな・・・」

ジョディ:「その恨みってもしかして・・・」「あの時 秀一がバーボンとの電話で言ってた・・・」 File:898

ジョディは赤井のことは死んでいたとずっと思っていて、緋色シリーズで真相を知ったばかり。沖矢のセリフからバーボンが赤井のことを恨んでいるということに何となく気付いた段階である。

コナンについてはミストレ終了時にバーボンが赤井生存の再調査を始めたことは知らないが、バーボンが探偵事務所に戻ってからじわじわと楠田を使った偽装トリックの核心に迫っていく段階で何らかの見当はついたと思われる。

緋色シリーズで行ったバーボン撃退作戦はコナンが考えたものであるため、安室のとりあえずの目的は赤井だということはこの時点で知っているはず。

もしかしたら、あくまで公安の仕事の一貫だと考えていたのかもしれないが…

コナン:「だ、だよな・・・」(ウーン・・・黒ずくめの組織のボスの側近だっていう「ラム」の情報を手に入れるには・・・やっぱ組織に潜入してる水無怜奈さんからの連絡を待つか・・・もしくは、同じく潜入捜査してる公安の安室さんから聞きだすしか・・・) File:906

公安とは言えFBIとは犬猿の仲だし安室がまだ完全に信頼できる人物であるというわけでもないのに、ラムの情報を安室から聞きだすという安易な考えでいたのはこのためだろうか。

しかし、「聞き出す」と相手を利用するニュアンスなので、自分側の人間だとは思っていないと解釈もできるが…

一方で、緋色シリーズでコナンがどこまでの範囲を盗聴していたのか明らかにされていないが、複数のモニターを見ながら沖矢を演じるので精一杯だったかもしれない。

このことから、赤井と安室の電話の内容を知っているかは不明。だが、コナンはジョディと一緒に安室が赤井のことを恨んでいるという会話も聞いている。これらのことが、コナンがどこまで理解しているのか曖昧な理由でもある。

結局のところ、コナンが安室の真意に気づいている前提で考えるのなら、もはやジョディにお願いした件を後で回収する必要はない。

だが、コナンが安室の持つ憎しみに気付いていないのであれば、公安であるとバレた安室が再び自分達に執拗に絡んでくるとは思っていない可能性もある。

ジョディが安室の恨みに気付きかけているという微妙な位置づけがちょっとしたフラグっぽいところもあるので、コナンが再び襲ってくる安室に疑問を感じる。その後ジョディが真相を知り、コナンに裏事情を教えるという方法ならまだ今後この件について出てくるかもしれない。

もしくは、安室が赤井の死の偽装トリックに気付いたのはコナンからすれば何らかの調査中偶然と解釈できなくもないので、事務所に戻って来た理由と赤井の調査を結び付けていない可能性も。

考えてみれば、コナンの疑問の出発点は安室がキールとの一件でシェリーとかかわりのあると考えられる小五郎に興味を持ったという事実に気づいていなかったことにある。

もしかしたら、安室が事務所に戻って来た理由が赤井生存の再調査にあることに気付くことではなくて、なぜ赤井生存の再調査をするのに捜査対象が探偵事務所周辺なのか、という根本的な疑問にコナンが気付く形で伏線を回収するのかもしれない。

安室はコナン=新一に気付いているのか

参考【コナンに興味】の項
安室透 – 人間関係

安室:「ええ・・・」「事件は解決しましたよ・・・」「毛利探偵のお陰でね・・・」

ベルモット:「あら、そう・・・」「ところでいつまであの探偵とつるむ気なの?」「キールとの一件でシェリーとかかわっている疑いのあるあの探偵に張り付きたいって貴方が言うから、色々サポートしてあげたけど・・・」「もう用はないんじゃない?」「幸運にも偶然シェリーの情報が舞い込んで来て・・・」「そのシェリーも葬る事ができたんだから・・・」

安室:「いや、俄然、興味が湧いて来ましたよ・・・」「眠りの小五郎という探偵にね・・・」 File:827

「キールとの一件でシェリーとかかわっている疑いのあるあの探偵に張り付きたい」とのことで小五郎に弟子入りしていた安室だが、File827で初めてコナンに興味を持ち、眠りの小五郎のトリックに気付く。これまで、そしてその後の安室の様子と行動を見てもこの点で特に嘘をついているわけではなく、本当に今まで小五郎が名探偵と思っていたようである。

漫画的な都合があるとは言えちょっと遅いのではとも思われるかもしれないが、本来常識的な思考の人間であるほど、あんな少年が大人、というかそれ以上の名探偵であり裏で糸を引いているなんて発想にはなかなか至らないであろうか。

安室:「ええ、確証を得たらすぐに・・・」「でもこれだけは言っておきましょう・・・」「恐ろしい男ですよ・・・」「あの少年は・・・」 File:852

安室はしばらくコナンの尾行をしたりして調査を行い、完全にコナンが頭の切れる少年だということには気付く。そして、コナンのことを「恐ろしい男」と表現。この発言で安室はコナンが工藤新一であるということに気付いている、もしくは見当をつけたのではないかとも思われた。

しかし、その後の展開で行き着いた先は安室が楠田陸道を利用した来葉峠の死体すり替えトリックに気付くこと、そして一連の計画をコナンが企てたということであった。

では、安室はコナン=新一と考えて、彼ならそれだけの発想が出来て当然であると結論付けたのかというとそうでもないようである。まず、安室の登場回で工藤新一に気付くきっかけとなるキーワードはこれまで出てきていない。

コナン:「ボ、ボクちょっとトイレ!」(やっべェ~マジかよ!?)

沖矢:「・・・・・・」

沖矢:「あ、彼に電話するなら・・・」「一言添えてくれませんか?」 File:813

沖矢昴でさえもコナン=新一に気付いた時はそれなりのきっかけがあった。

安室:「あの少年とこの家の家主の工藤優作が・・・」「どういう関係かはまだわかっていませんが・・・」「あなたがあの少年のお陰でここに住まわせてもらっているのは確かのようだ・・・」 File:895

一番の証拠になるのがこのセリフで、コナンの協力を得て沖矢が工藤邸に住まわせてもらっているということを推理しながらも、コナンと工藤優作との関係に気付いていない。

このシーンで安室は隠し事をする必要性はない。澁谷先生の事件でベルモットが盗聴していたのは、その後タイミングを見て嘘の電話をかけるためであろう。ノイズが入ったのも偶然ではなく、安室は都合の悪い会話中にそうなるよう意図的に制御していたと思われる。

まあ、ベルモットは安室が公安の人間であることに気付いていないので、緋色シリーズで安室の会話は聞いていないし、詳細の行動も把握していないはずである。

FBIとグルになり、来葉峠のトリックを考えた黒幕である少年。そして、その少年が工藤優作と関係があり、怪しい男を家に置いているとなれば、後は薬の効果を知っていればコナンは新一が幼児化した姿であることに気づくことができる。有名人である新一の写真を手に入れて比較すること、劇場版のアイリッシュのように新一の指紋とコナンの指紋を照合することくらい、探偵の安室なら容易であろう。

これは灰原の正体に気づいている沖矢昴(赤井秀一)がコナンと協力、そのコナンの紹介で工藤邸に住みながらも、コナン=新一に気付いたのが世良の会話のヒントであったというところからすると必ずしも当てにはならないのだが…

赤井は新一がどんな人間かを知らないこともあるが、ベルモットがコナン=新一に気付いたのは、新一が組織によって殺害された(APTXを飲まされた)ということを知っていたことも大きいのかもしれない。

FBI(赤井)は新一が失踪したという噂を聞いているだけで、そのことを知らない。灰原は組織の研究者であるため薬を飲んだと想定することはできる。

現役で組織にいる安室であれば、もし灰原=志保ではないかと疑うことができれば志保のデータを集められるし、APTXにより殺害された人達のデータを見ることもできるだろう。

ということは現時点で幼児化という発想すらないような気がするが…

安室:「それより君達・・・もう1人いたと思ったけど・・・」

歩美:「哀ちゃんなら先に帰ったよ!」 光彦:「大尉を見に一緒にポアロに行きましょうと誘ったんですけど・・・」 元太:「急に用事思い出したとか言ってよ・・・」

コナン:「そ、そういえば・・・」 File:865

安室は灰原のことは一応把握している。ただ、今のところチェックされていないのはじっくり顔を見れていないのでセーフという段階なのかもしれない。

ミステリートレインで宮野志保を見つけたのは偶然の出来事であったので、まだ灰原=志保ということは全く考えていない。安室は実際に対面し、灰原が志保に似ていると気付いた後に、どんな発想に至るのか。

次ページへ

sponsored link
更新日:2016-9-22
コメントはこちら