映画【異次元の狙撃手】原作とリンクする伏線のメモ

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以下、さすがにある程度ネタバレします(特に組織関連)。

劇場版「異次元の狙撃手(スナイパー)」では「原作の少し先を行く」いうキャッチフレーズが公開前から謳われていましたが、「沖矢昴」「世良真純」の組織編キャラ二人が登場したこともあり、「あの人の正体がわかる」という点意外にも、細かいところにも原作とリンクする様々な設定が入っています。

公開前のインタビューで作者は、「女子高生探偵の世良ちゃんも色々な設定を作り込んでいて、今回の劇場版のとあるシーンにもコッソリそれを盛り込んでもらっています。」とのこと。
「異次元の狙撃手」公開直前 青山剛昌先生インタビュー

余談ですが、今作は内容の良さはやはり家でじっくり見たほうが理解できるように感じます。映画館で見るメリットは臨場感ですが、アクションの出来が良いことが、皮肉なことにインパクトが強すぎるあまりそれに気を取られて集中できなかったり、脚本もしっかりしているのですが、見終わった後の印象がどうしてもアクションよりになってしまうところがあります。

登場人物も多く、子供が見ていたら眠くなるくらい説明が小難しいところもあり、映画を見て消化不良に終わった人も、自分のペースでメモを取ったりしながら頭の中を整理して見るとより楽しめると思います。

しかし、サイコロの謎は結果がわかっていても進行に合わせて頭の中で描けない(笑)

沖矢昴

基本的に「原作の少し先を行く」と言われた沖矢=赤井の伏線で、原作でも「緋色のエピローグ」で回収済み。

凄腕のスナイパー

ハンター:「安心しろ・・・この距離を見上げる形で正確な狙撃が出来るものはもういない・・・」

ケビン:「ああ・・・そうだね、ティムの目はもう・・・」

ハンター:「いや、これほどのロングレンジになると俺にも無理だ・・・」

ケビン:「えっ、ティム以上のスナイパーがいたってのか・・・」

ハンター:「FBIにな・・・シルバーブレットと言われた凄腕が1人・・・」「だが心配する必要はない・・・奴は消息不明で既に死んだとも言われている・・・」

ケビン:「ま、まさか・・・奴が・・・」「シルバーブレットが現れたとでも言うのか・・・」

シルバーブレット(赤井)しか無理と言われた距離から沖矢が射撃。赤井の特長と沖矢の特長の一致。

なぜ組織以外の人物まで赤井が「シルバーブレット」と恐れられている事を知っているのかは謎。劇場版のキャラなのであまり突っ込まないくても良いのかもしれないが、ハンターがFBIやCIA並みに情報収集に優れたやり手と考えればありえなくはないか。実際、それぐらいのスペックである。

お見舞いに来た沖矢

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大怪我を負った世良が入院している病院にこっそりお見舞いに来ていた沖矢。これは世良が「秀にい・・・」とつぶやくのと同じで、ミステリートレインで火傷赤井に感電させられ気絶していた世良をそっと部屋に移動させたシーンをなぞらえたもの。沖矢の正体と世良との関係性を示す伏線。

声出し

沖矢:「対象は沈黙・・・オールクリアです・・・」

ジェイムズ:「今ジョディ君から連絡がきた・・・ご苦労だった・・・」「また連絡する・・・」

沖矢:「ピッ」「了解・・・」

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話題になったラストシーン。沖矢が首元のスイッチを押して赤井秀一の声を出す。これが、一応原作の先を行くと言われた沖矢=赤井のネタバレ。アニメでしかできない「声」をうまく使って沖矢が赤井であることを表現している。

細かいことを言ってしまえば、緋色シリーズでは工藤有希子が同じタイプの変声機で工藤優作の声を出していたようなので、沖矢昴が変声機で赤井秀一の声を出すことも理論的にはできるが、さすがにそこまで突っ込まずに、世間的にもこれは確定要素とされている。

通話の相手 ─

この時、沖矢の通話相手の声はジェイムズ・ブラック。これについても「緋色のエピローグ」で伏線回収済み。

世良真純

性格

世良は赤井の妹(沖矢)関連は回収済みで、領域外の妹は原作で既に登場している。裏設定的な部分はこれから描かれると思われる。

世良の詳細の考察は↓
世良真純

世良:「殺害されたのはかわいそうだったけど、結果として再婚話が消えたのは良かったんじゃないのかな・・・」

世良の悪人、犯罪者に対する態度。「かわいそうだった」とは言っているが、同情している感はなく、「けど」なので比重は被害者がでなくて良かったというところに置いている。

世良の性格設定的な箇所だが、もしかしたら何らかのエピソードもあるのかもしれない。

秀兄

世良:「う~ん・・・秀にい・・・」

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ミステリートレインで気絶しながら「秀にい・・・」とつぶやくシーンをなぞらえたもの。

領域外の妹

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世良の寝ているベッドの隣のベッドが盛り上がっている。謎の少女(領域外の妹)の伏線。原作では映画公開時に既に登場済み。

コナンを守る

蘭:「身を挺してコナン君を庇ってくれたんだって・・・」

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世良がコナンを守ろうとしていると考えられる描写は原作にもあるが、身を挺してコナンを守ったこのシーンで確定的になった。

とっさに起きた出来事に躊躇なく飛び込んだ、命がけの行動は相当の覚悟がなければできないので、何か理由があるのではと考えられる。

単純な世良の性格設定だとかではなく、また、他に世良がコナンに好意を持っているとわかるシーンや、コナンを巻き込んで何かをしてもらおうとしているとわかるシーンは原作にはあるが、ここまでするには軽い動機や狙いではないのではと思われる。

後述する「シルバーブレット」「胸を貫く」等のキーワードもあるので、ベルモットのように命を助けられたなどのエピソードが今後の過去編で明らかになるかもしれない。

コナン君を危険な目に遭わせないでね ─

蘭:「もう二度とコナン君を・・・コナン君を危険な目に遭わせないでねで・・・」

世良:「大丈夫、コナン君は僕が必ず守るから・・・」

世良と領域外の妹が考えているコナンを巻き込んだ今後の作戦のフラグか?ここでも、世良は「コナン君は必ず守る」と言っている。

弾は当たらない

世良:「それに、今のところ、コナン君の心臓には弾は当たらないよ。もちろん、君の心臓にもね・・・」

蘭:「私の心臓に当たらないってどうしてだろう・・・」

園子:「ああ・・・蘭なら空手で跳ね返すからじゃない?」

蘭:「んなわけないでしょー・・・」

コナン:「いや、蘭ならもしかして・・・」

世良:「やっぱり君には弾は当たらなかったみたいだな・・・」

世良:「大丈夫だよ・・・蘭君のハートをスナイプできるのは彼だけだからさ・・・」

園子:「ああ、そうね、いとしの新一く~ん」

蘭:「もう、園子ったら・・・」

世良:(今のところはね・・・)

原作では世良は蘭も守ろうとしているシーンがあるが、映画でも「君の心臓にも当たらない」と言っている。

また、ここは「空手で跳ね返すからじゃない?」と原作の初登場,2回目の登場で出て来たギャグシーンをなぞらえたところもあるので、「ライバル登場」の暗示である恋ネタもかかっているようでもある。

安室透もそうであるが、裏設定的なところは登場1,2回目で伏線を張り、組織編の終わりでさらっと回収なので、本堂瑛祐がキール編で最後に告白したように、シナリオの進行に直接関わらないところはあっさりかもしれない。

その他の世良関連

灰原 ─

灰原:「それから 世良真純・・・気をつけなさい・・・あの子危険よ・・・」

コナン:「ふん オメーが言うかよ・・・」

灰原は世良を危険と忠告している。予告されている世良 VS 灰原絡みの暗示か?

世良は灰原(宮野志保)に心当たりがありそうであったが、灰原は直感のようなニュアンスなので、逆に世良を知っているわけではなさそう。

女性婚 ─

世良:「婚姻時に妻奈美さんの姓を選択・・・そうか、女性婚で名字が変ってたんだ・・・」

関係ないけれど、世良の名字が母方なのは最初から女性婚だったりとか、もしかしたらネタ的に使われるかも?(「女性婚」は「婿入り」をせずに妻の姓を名乗る。)

(ヘルメット)がなかったら即死だった ─

世良:「う・・・・・・うん。コイツがなかったら即死だったよ」

世良はそう言って銃弾の跡が残ったヘルメットをなでた。

この台詞は、シャアの「ヘルメットがなければ即死だった」のオーマージュかと思われる。

その他

オープニング

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原作でも組織編で時々する烏が映画のオープニングでも強調される。作中では宮野明美が「カラスのような~」と言っているけど、いつの間にか黒の組織=烏の組織で定着している。

コナンの服

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十字のみで斜めのXがないのだけれど、ちょっとイギリスの国旗っぽい。(原作、世良登場回とスコッチの名前が出た回の表紙で、コナンのズボンとネクタイで描かれた伏線。)そのままユニオンフラッグだとさすがにあからさますぎるので、ちょっと暗に示唆した感じ。偶然かもしれません。

追加

エレーナと領域外

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ジャック・ウォルツの妻はヘレン、娘はセーラ。この二人の名前は宮野エレーナと世良をもじったもの。(ヘレンはH読みしなければエレンと読めるので⇒エレナ⇒エレーナ)

これはエレーナと世良が親子なのではなくて、世良は真純を指すのではなく、外国人に見え、後退化した真純の母と推測される領域外の妹の方。

また、映画の設定ではヘレンとセーラは母と娘であるが、エレーナと領域外は母と娘ではなく姉妹と推測される。単純にエレーナとセラ(領域外)が関係あることを暗示しただけか、もしくは、領域外は中学生の姿なので、現在の二人であれば親子に見えるのでそのままでも問題ないかもしれない。

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映画【異次元の狙撃手】原作とリンクする伏線のメモ」への2件のフィードバック

  1. 管理人 投稿作成者

    >>ゆっくりれいむ さん

    はい、スコットランドも重要なキーになりそうなので、もしそうなら伏線にはならないんですよね。(イングランドではなくて、3つの旗、ユニオンジャックに意味がある。)元々ロンドン=ホームズの聖地として原作で多用しているので、単純にそれを表現しただけなら偶然ということになると思います。イングランドももちろん関係はしてくるだろうと思われるので、あまり露骨に表現せずに暗に示したのか、イングランド=ロンドン=ホームズにしたのかは関係者しかわかりません。

  2. ゆっくりれいむ

    コナンの服について、
    ユニオンジャックはイングランド、スコットランド、アイルランドの3つの旗が合わさったもので
    コナンの服の赤い十字架はイングランドのものである
    意味深に白い縁取りがされているから、意味があると思うが
    イングランドはロンドンがある地域なのでこの服の模様が偶然でも問題ない

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