安室透の人間分析【最後のピース】

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補足の考察

安室の真意

コナン:「車でひいて大怪我させる気だったかも・・・バーボンは車に乗ってたって言ってたし・・・」 File:894

これはコナンの予想であって、「車でひいて大怪我させる」という方法”だったかも”なので、一つの可能性でしかない。ポイントは澁谷先生が何らかの事故に遭うことが計画の範囲であるということで、その手段が何かではない。

ただし、「何らかの事故に遭う」ことが計画に必要であることは確かで、それが何であっても結果は変らないという点で、後から「車以外の別の手段を考えていた」という形で再び説明されることはないと思われる。

とりあえず、公安である安室が自ら車で澁谷先生を轢くことはないような。でも、伏線の回収として真実を見通す主人公であるコナンが「バーボンは車に乗ってたって言ってた」という理由からきちんと推測した結果であるので、漫画的にはこれを正解としている可能性も。

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安室の実力からすれば澁谷先生が事件に巻き込まれることを先に読むこともできそうだが、澁谷先生が投げ捨てられる瞬間その場に安室が居合わせたのは、安室の表情からもさすがに偶然と思われる。

「ベルモットの変装のために野外で事情聴取される必要があった」という点は素直に正解と考えて良いはず。

犯人が澁谷先生を襲うところは想定できても、その後のことまではわからない。今回はジョディと澁谷先生が電話をした直後、さらに野外に捨てられる必要があり、偶然に左右される時間と場所を意図的に合わせることも難しそう。

コナン:「どういう方法をとったにせよ、屋外で事故に遭わせる計画だったと思うよ!」 File:894

一応、このセリフがあるために方法論については含みを持たせることができる。コナンは具体的にどんな手段を取るかについては確信があるわけではなく、また、「どういう方法をとったにせよ計画だった」というところが、前述したように手段は問題ではなく、安室が意図的な事故を引き起こすつもりだったということを重視している。

どうも、これまでの長い話を見ていると、名探偵コナンでは話に矛盾が出ない範囲で、コナンが知りえる情報だけで伏線を回収することもある。

限りある枚数でまとめる必要があるためか、少年漫画的にあまり難しい説明はせずにシンプルにしたいのか、伏線の回収方法として、コナンに語らせようとしたらどうしてもそうなってしうまうのか…

仮に車を使うとしても、安室自身は手を汚さずにベルモットにやらせそうだが、運転手は安室のようなのでこれはなしか。安室ならダイレクトに轢くのではなくて、他の車を煽って事故を誘発させたり、そうした手段を取るのではないかと。

しかし、やはりコナンのセリフでこれを説明するのは無理なので、結局安室視点で話が描かれない限りは真相はわからない。

裏設定 ─

ストーリー的に重要なのは、安室が自分の仕事のために一般市民の犠牲も厭わないというところ。

バーボン編では作者はキャラに性格や人間性などの裏設定を与えており、安室が頻繁に使用していた会話誘導の心理トリックを使ったことなども、同じく緋色の疑惑で説明されている。

今回の事件は安室の初登場の事件と類似性があり、同じような安室の疑わしい行動が見て取れるシーンがあったのだが、その安室の目的のために手段を選ばない性格の伏線回収ということにもなる。

もちろん、偶然起きた事件により結果的には未遂ではあったのだが、名探偵コナンの世界で、組織と何の関係もない一般人を自分の目的のために傷つけようと企んでいたが、偶然勝手に傷ついたので利用した。という人物は正義キャラであるコナンと馴れ合えるものではないはず。

その他

安室への依頼 ─

安室:「しかしようやく謎が解けましたよ・・・」「ずっと疑問だったんです・・・」「なぜ彼女は探偵の僕に・・・」「ストーカーの調査を依頼して来たか・・・」「FBIのご友人がいるっていうのに・・・」

ジョディ:「ちょっとそれ、どーいう意味!?」「私が頼りなかったって言いたいわけ!?」

キャメル:「た、頼みづらかったんじゃないですか?我々は休暇を取って観光で来日していわけですし・・・」 File:892

なぜ澁谷先生はストーカー被害の相談を警察にせずに一般探偵の安室にしたのか。友人のFBIが情けないからというのはもちろん安室が相手を挑発するための釣りで、現実的に考えればストーカー調査をFBIに頼むなんて、友人としても迷惑だと考えてしないというのはある。

ただ、素人、それも教師のような一般的な考えであるほどファーストチョイスはやっぱり警察が思いつくのではないかと。もし一度でもそうしていれば警察も事件後に気付くので、警察には一度も相談しなかったようである。

探偵に依頼することはありとして、安室を登場させるための漫画的都合としても、「なぜ彼女は探偵の僕にストーカーの調査を依頼して来たか」と安室が自分で発言してフラグを立てている。やっぱりこれは普通に考えれば不自然。

安室:「彼女にはストーカーの調査と一緒に身辺警護も頼まれていましたので・・・」 File:892

一応、「ストーカーの調査」ということなので、ストーカーの見当が全く付かないので、まずそこから調べて欲しいと探偵に依頼したと考えることはできる。

安室:「そういえばあなた・・・以前、澁谷先生に告白してフラれた事があるそうですが・・・」

菅本:「か、彼女から聞いたんですか!?」

安室:「他の先生から聞いたんですよ・・・」「澁谷先生に接するあなたの態度からしてきっとそうだと・・・」 File:892

しかし、菅本先生は澁谷先生に告白してフラれた経験があり、そのことは他の職員も知っているくらい。澁谷先生に接する菅本先生の態度もあからさまでわかりやすいようで、澁谷先生からすれば、「キモイ男に粘着されている」と自覚があるはず。ストーカーの犯人が菅本先生なのに、その見当も付かないというのはちょっと疑問が残る。

実は、本当に澁谷先生を恐怖に陥れていたのは菅本先生ではなく、ベルモットや安室が尾行することで、「何者かに追われている」という恐怖感を植えつけていたり… 安室は初登場の時も小五郎に近づくために小五郎の友人の彼女から都合よく依頼を受けている。ただ、ベルモットは渋谷先生を知らなかったので、安室自身か。

安室は組織の一員であり、公安のスパイでもあり、ポアロのバイトでもあり、小五郎の弟子でもある。いくつもの顔を使い分け忙しくしているが、探偵業についてもたくさん依頼を受けているかというとそうでもないようで、これまでの話を見ていると、どうも自分が利用する価値がある時だけ。

普段から受けているが描かれていないだけ。たくさんの依頼の中から、ごくたまに利用価値のある案件を引き受ける。というよりも、自分からアプローチしているのではと考えられる。依頼を受けるには、事務所を持って広告を出すなり、サイトを開設するなりしなければならないが、組織としても公安としても、そうした行動はちょっと問題が残る。

この話が終わってしまったい今となっては真相は不明であるが、安室が澁谷先生に近づくためにうまく自分を利用するように仕向けたという可能性も十分考えられるかもしれない。

身辺警護 ─

目暮:「しかし・・・通報した後我々が到着するまで何で待っていなかったんだね?そうしていればもっと捜査はスムーズに・・・」

安室:「車の中に別の依頼者を乗せていましてね・・・」「その方がかかわりたくないと言うもので・・・」 File:892

神立:「あの先生の家に直接怒鳴り込んでやろうと思って跡をつけてたら・・・」「いきなり胸ぐらをつかまれたんだよ!!」 File:892

安室:「以前、彼女からストーカー被害の依頼を受けてここを訪れた時にね・・・」「だからあなたは要注意人物だとマークしてましたよ・・・」 File:892

安室:「いつものように近道である公園を通って、帰宅するのを見届けようと思っていたんですが・・・」 File:892

「クライアント」というのはベルモットのことではあるが、依頼人の身辺警護をしている時に他のクライアントと一緒にいることは通常ありえない。もちろん、最初から利用するつもりで近づいているわけで、予定では身辺警護どころか自分達が怪我をさせるつもりであったのだが…

本来であれば、安室の警護となれば灰原を守る沖矢並みに心強く、一般人が危害を加えるなんて到底できっこない。しかし、安室は菅本先生をマークしておきながら、自宅前で見届けるだけという、ほとんど警護すらするつもりはない。

一応、神立を追い返しているが、これはパフォーマンスであろう。というより、安室としてはジョディが澁谷先生に電話する前に神立に暴行されては計画が台無しになってしまうので困る。

澁谷先生は事件に巻き込まれたわけであるが、むしろそういう状況になってくれたほうが安室にとっては手間が省けて好都合であったようである。

澁谷先生の行動予測 ─

ジョディと澁谷先生が当日本当に飲みに行ってしまったらどうするつもりだったのか… というとことは突っ込まないほうがいいのだろうか。

安室は澁谷先生の自宅への近道で待ち伏せしていたが、FBIのジョディが飲みに行った帰りに澁谷先生を1人で夜遅く帰らせるのは疑問。澁谷先生は自分がストーカーに悩まされている程度のことは飲んでいる間に話すと思うので、なおさら。ジョディが自分で車で送ることは無理として、タクシーを使うかキャメルに頼んで迎えに来てもらうことくらいしそうである。

恐らく、澁谷先生が約束をキャンセルすることも計画内なのだろうと思われる。「いつものように近道である公園を通って、帰宅するのを見届けよう」待っている安室の横をキャメルの車で通り抜けたらアホな展開になってしまうので(笑)

無難に考えれば、ジョディの携帯の電池が切れることを事前に調査していたように、澁谷先生が毎晩遅くまで仕事をしていることを知っていたためであろうか。身辺警護を依頼された安室ならむしろ知っていて当然。

さらに踏み込んで考えれば、安室は澁谷先生のスケージュール帳を見て、予定のある日に約束の偽装メールを送ったのではないかと考えられる。ただ、当日はテストの採点と人に会う用事があった。この約束がいつされたのかわからないが、そんなに前ではないような。

先にアポが入っていたのなら、メールに気づいた時点で断りを入れるだろうし、状況的には当日忙しかったからというドタキャンっぽい。

となると、安室はお得意の盗聴で状況を把握していたのではないかとも考えられる。なので、帰宅時間なども大体想定していた。ただ、そうであれば澁谷先生が襲われたことが事前にわかるはずというのがネックになってしまう。

やはり、普段の帰宅時間を知っていたという確度の方が高いか。その日飲みに行ってたらまずかったというのは、漫画の都合というべきか。

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更新日:2017-1-22

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