安室透の人間分析【最後のピース】

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安室の計画について

成立条件

ベルモットの協力があったものの、安室が最後のピースを揃えたのは、結果的には楠田陸道の入院していた杯戸中央病院で話を切り出し、事情を知っている孤立したFBI捜査官のキャメルを嵌めて口を滑らせるという方法。

つまり、安室の計画は「FBI捜査官と自分が」「杯戸中央病院にいること」の2つの条件を満たすよう誘導すること。その手助けをしてくれるのが澁谷先生である。

澁谷先生はジョディの友人であり、安室自身の依頼人でもあるので上手く利用すればFBIと自分を繋ぐ橋になり得る。そして、この二人が同じ現場に呼び出され、最終的に杯戸中央病院でかち合うにはというと、今回は前日の夜にジョディが澁谷先生と電話をしていたこと、そしてその直後に澁谷先生が偶然、傷害事件に巻き込まれ重傷を負い入院したことがきっかけであった。

しかし、安室は澁谷先生が階段から突き落とされる前に、既に「最後のピースを埋める手助けをしてくれる」と、上記の流れを予測している。そして、事件直後、澁谷先生の状況を見てすぐに「どうやらパズルは完成しそうですよ」と計画が順調に進んでいることをベルモットに話している。

ここの問題はただ1つ、澁谷先生が階段から落とされてからは流れるような完璧な計画であるが、その始まりとなる、ジョディと澁谷先生が電話をして、その後に傷害事件に巻き込まれるというところが都合のいい偶然であり、これを前提とした計画というのは話が出来すぎているということ。

コナンの考え

コナン:(待てよ、待て待て・・・そもそもFBIと組織の一員のバーボンが偶然 事件現場でかち合うなんてありえねぇ・・・こうなるきっかけとなったのは確か・・・)

コナン:「ねぇジョディ先生・・・」「昨夜、澁谷先生に何で電話したの?」

ジョディ:「あの日、彼女と飲む約束をしてたからよ・・・」

コナン:「誘ったのどっち?」

ジョディ:「彼女からメールで・・・」「でも変なのよね・・・夏子、そんなメールした覚えないって・・・」「まぁ、彼女の携帯の送信ボックスにそのメールが残ってたらしいし・・・彼女、割りとうっかりしてるから忘れちゃったんだと・・・」

コナン:(・・・・・・)

コナン:「確かジョディ先生の携帯の電池が切れたからキャメル捜査官の携帯を貸したんだよね?」

キャメル:「あ、ああ・・・」

ジョディ:「毎晩 充電してるんだけど、使用頻度が高くて、夕方くらいになると電池切れちゃうのよ・・・」

コナン:「ヤバイよ・・・」「それってもしかしたら・・・」

ジョディ:「もしかしたら?」 File:893

conan_coincidence_f893

そして、コナンもこの違和感に気付くことになる。実は、澁谷先生はジョディにメールをした覚えがない。携帯の送信ボックスにそのメールが残ってたということなので、澁谷先生の携帯から送られたのは確かである。

しかし、「うっかりしてるから忘れちゃった」というのはもちろんそんなオチであるはずもなく、これは澁谷先生に依頼されていた安室が行ったと考えられる。安室の能力であればそのくらいのことは容易であり、これで「ジョディと澁谷先生が昨晩に電話をする」という条件の一つになる。

そしてやはり問題になるのが、澁谷先生が事件に巻き込まれるのがジョディと電話した1週間後ではダメであるということ。それでは警察に事情を聞かれる可能性は少ない。ジョディと澁谷先生が(安室の仕掛けにより)会う約束をしていた。その約束が事情によりキャンセルされることになるが、この直後に事件が起きなければならないのであり、安室の計画はその事前予測が含まれている。

計画フロー

1.澁谷先生の携帯からジョディに偽装のメールを送る。

2.ジョデイは約束の日に携帯の電池が切れていたため、キャメルの電話で澁谷先生に電話をかける。

3.澁谷先生が被害に遭う

4.被害者の携帯にキャメルと安室自身の通話履歴があるため、警察から事情聴取を受ける。FBIと安室が同時に呼ばれるのはコナンの考えるように、これは最初から計画の範囲内。

5.依頼人が入院している杯戸中央病院に移動。本来なら病院に行く理由はないが、依頼人が入院していることでその行動を正当化することができる。

6.キャメルに楠田のことを聞く。いきなり楠田のことを聞いたら不自然であるが、杯戸中央病院でなら「ここの病院に入院していた」と切り出すことができる。

問題は全て一連の計画であるはずが、2と3の間に偶然が入っていること。偽装メールが安室の行動と考えれば、作戦は1から始まっている。

伏線の回収

ジョディ:「ちょ、ちょっと待って!ベルモットは私達がこの病院に来る事を知ってて待ち伏せてたってわけ?」

コナン:「ああ・・・全てバーボンとベルモットの思惑通りに動いちまったんだ・・・」「事の発端はジョディ先生が澁谷先生から受け取ったメール・・・」「そこから奴らの作戦は始まってたってわけさ!」

ジョディ:「あ、あの「お酒飲もう」って約束のメールが?」

コナン:「澁谷先生はそんなメール出した覚えはないって言ってたんだよね?」

ジョディ:「え、ええ・・・」

コナン:「だったら多分そのメールは、バーボンが澁谷先生の携帯から送信したメールだと思うよ!」

ジョディ:「えぇっ!?」

コナン:「ジョディ先生のようなFBI捜査官の携帯を奪うのは厳しいと思うけど・・・ただの小学校の先生の携帯をこっそりくすねるのは簡単だっただろうし・・・」「澁谷先生に探偵として雇われていて、何度か会っていたならその機会は十分にあるしね!」

ジョディ:「でも何でそうまでしてあんなメールを・・・」

コナン:「ジョディ先生が澁谷先生に電話をかけるように仕向ける為さ!キャメル捜査官に携帯を借りてね!」

キャメル:「え?」

コナン:「お酒を飲む約束なら時間は夜・・・その頃になるとジョディ先生の携帯が電池切れするのを知ってたんだよ!」

ジョディ:「見張られていたのね・・・」

キャメル:「し、しかし何で私の携帯を・・・」

コナン:「FBI捜査官なら誰でもよかったんだ!」「あの夜、澁谷先生が何かの事故に遭えば、彼女の携帯に履歴が残ってるその捜査官もジョディ先生と一緒に現場に呼び出される羽目になるから・・・」

ジョディ:「なるほど・・・情報を聞きだすターゲットは最初から・・・」「私と一緒の来るFBI捜査官だったのね・・・」「でも夏子はあの夜、神立さんに公園から突き落とされて大怪我を負ったけど・・・もしあの事件が起きなかったら・・・」

コナン:「車でひいて大怪我させる気だったかも・・・バーボンは車に乗ってたって言ってたし・・・」

コナン:「どういう方法をとったにせよ、屋外で事故に遭わせる計画だったと思うよ!」

ジョディ:「屋外で?」

コナン:「ジョディ先生の服装だよ!」「顔は、今までに撮った写真で変装できるけど、今日着てる服はそうはいかない・・・だったら車内や屋内に入られるより屋外に来させた方が全身も見えて隠し撮りもしやすいしね・・・」

コナン:「そして変装の準備が整ったら、澁谷先生の容態が急変したって電話を病院からだと偽ってかけて、2人を病院におびき出し・・・」「キャメル捜査官の気を引いて、2人が離れるように仕向けて・・・」

ジョディ:「私に変装したベルモットがまんまとあなたから情報を聞きだしたってわけね・・・」 File:894

amuro_plan_car_f894

澁谷先生のメールを送ったのは安室であり、計画はそこから始まっていた。ここまでは先に説明した通りの展開。

さらに、ジョディがキャメルの電話を借りて電話するというところも作戦の一つで、安室は夜になるとジョディの携帯の電池が切れることは事前に調査していた。実際はキャメルでなくとも良かったようで、ジョディともう1人FBI捜査官を呼び出し、ベルモットがジョディに変装して油断させて、もう1人のFBI捜査官から秘密を聞き出すという計画だったようである。

そして最大の問題であった事件のこと。ジョディの言う通り、あの夜犯人によって突き落とされて大怪我を負ったけれど、それがなければ計画は成立しないという点。

コナンは「車でひいて大怪我させる気だったかも」と予測している。また、「どういう方法をとったにせよ、屋外で事故に遭わせる計画だったと思う」とのこと。

その理由は、ベルモットがジョディの服をチェックして事前に変装の準備をするため。

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更新日:2017-1-22
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